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2019年03月03日|お知らせ



自分の成長ってなんだろう―[仕事に熱意を感じるグローバル企業の社員は20%]。

[ボストン 22日 ロイター] 世界中で人事業務サービスなどを手掛ける米タワーズ・ペリンが行った調査では、大手グローバル企業の従業員で、仕事への熱意を感じているのは5人に1人程度であることが分かった。

調査は18カ国で合計9万人を対象に実施。仕事に対する感情や自身の態度に関する質問を行った結果、業務で求められている以上のことを進んで行うという人は全体の21%にとどまった。一方、回答者の38%が仕事に幻滅感などを持っていることが明らかになった。

国民別では、仕事への熱意が最も高かったのはメキシコ人で、それにブラジル人、インド人、米国人が続いた。一方、最も熱意が低いのは日本人、香港人、韓国人という順番になっている。

調査では、仕事への熱意は育ちや直属上司との関係ではなく、上級管理職に最も影響を受けると指摘。タワーズ・ペリンのジュリー・ゲバウエル氏は声明で「会社に対する見方は、直属の上司の態度よりも、上級管理職の言動や行動によって形成される」としている。[仕事に熱意を感じるグローバル企業の社員は20%=調査 | エキサイトニュース]

午後3時22分、岩見沢到着。以下、機中書いてきたものである。

上記記事の、20%とか5人に1人という数値をみると、[80対20の法則]を思い出してしまう。

それはともかくも、「最も熱意が低いのは日本人、香港人、韓国人という順番になっている」という指摘は何だろうな、と思う。

香港人や韓国人のことは知らない。

しかし日本人が最も熱意が低いのはどうしてなのだろうか。

その昔、グローバル企業であろうが、ローカルであろうが、「会社人間」や「社蓄」と蔑まされながらも、会社を我がイエのようにし、会社のために働くことで、自己実現を図ってきた日本人は、もはや絶滅危惧種なのだろうか。

しかしこの調査、よく読めばその対象は「グローバル企業」なのである。

つまりそういうところで働く日本人とは、自分に自信満々の(もしくはそうだった)人たちじゃないだろうか。

そうであれば、それが現実の世界で働く[80対20の法則]に出くわし、自分ができの悪い80%の一人だと思い知らされたとき、まあ、やる気はなくなるだろう(下手をすれば「欝」になる)――という仮説はたつ。

働くことと「自分の成長」(自己実現)をラップさせるのは何時の時代も変わらない。[「個と組織 新たな挑戦」―働くニホン 現場発。(日本経済新聞)]

しかし働き場所が「モスラの繭」と私が呼んでいる孵化装置(種の論理――個は種のミームで育ち、主は個の変化による変化を内包している――)ではない、としたら、まあこの結果はうなづけてしまう。

つまり、個人は依って立つ地面として「種」(組織・贈与共同体パトリ)を必要とするのだ。

日本人は特にそうだ、と(私は)主張してきた。[世界で最も多いのは日本語ブログなのだがそれは当然のことだろうな。]

これをして、だから日本人はだめなんだ、という経営者がおられるが、それは経営者としては失格だろう。

なにせ、それは優秀な人材を使いこなしていない、生かしていない、というのと同義なのだからね。

普遍経済学だから、「調査では、仕事への熱意は育ちや直属上司との関係ではなく、上級管理職に最も影響を受ける」と言っている、のだと(私は)思う。

会社という贈与共同体は、大きかろうが小さかろうが、まずは経営者次第なのだ。

経営者が、交換の原理に動けば会社は、会社という組織は贈与共同体足りえない。

つまり社員の依ってたつ地面にはなり得ない――ことで、多くの社員は仕事に熱意を感じることなどできやしない、と(私は)思う。

Tags: 仕事 , 雇用

Written by 桃知利男のプロフィール : 2007年10月25日 16:02: Newer : Older

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