愛知屋(京成立石)
今日の夕餉は、あたしの料理で、ハムカツとメンチカツでカツ煮をつくった。と言うのは、ハムカツとメンチカツが余っていたからであって、ではそのハムカツとメンチカツはどこから仕入れて来たものなのか、と言えば、京成立石駅前の愛知屋さんなのである。
では何故、愛知屋のハムカツとメンチカツがうちにあるのか、と言えば、昨夕、鉄蔵さんと京成立石で一杯やっていたからであって、あたしは、愛知屋さんを一目見て、その「街的」な姿に一目惚れしてしまったのだ。それで、ついハムカツとメンチカツを買ってしまったのである。
ハムカツ
メンチカツ
それで酔っぱらって自宅に帰れば、ほら、お土産だよ、と。しかし時間も時間だったので、家人も全部食べきれずに残ってしまったのである。それをカツ煮にしてみたわけだ。
愛知屋さんのメンチカツは秀越で、それは甘いメンチカツだ(たぶんタマネギが多い)。このタイプはあたしにはたまらないもので、なぜならそれは、あたしが子供の頃、毎朝、トーフーとラッパを鳴らしながらやってくる豆腐屋さんが売っていたものに近い味だからだ。
そしてハムカツはロースハムを使ったタイプで衣が厚い。この二つのカツは、そのまま食べてももちろんうまいけれども、煮込んでも絶対にいける、という確信があった。
カツ煮レシピ
レシピと言う程のものではないけれど、残っていたのはハムカツ3枚とメンチカツが1枚。それを3等分に切っておく。
そこにそばつゆをちょっとだけ濃い目に調合して入れ、カツを並べてぐつぐつと煮る。
そして今回は玉子三個でとじてみた。玉子はといだら、菜箸を縦にして、それに沿うように全体に回し入れる。白身は少し固まった程度で火を止めれば出来上がりである。
この残り物の食べ方は、あたしの母親のものであって、子供の頃、揚げ物が余った翌日は、必ずこれが食卓にできた。それはトンカツやハムカツやメンチカツだけではなく、コロッケでもなんでもうまいのである。
愛知屋 (あいちや)
葛飾区立石1-19-4
03-3691-1259