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2019年03月03日|お知らせ



商品が売れない時代―何故あの会社はTV型サイトにするのか?

 何故あの会社はTV型サイトにするのか?

何故あの会社はTV型サイトにするのか?

西江肇司(株式会社ベクトル 代表取締役社長 著)

2008年10月1日発行
発行:(株)アメーバブックス新社/発売:(株)幻冬舎
1,500円+税

売れない時代

「実体経済の悪化」というようなことばを、聞いたり、見かけたりする今日この頃だけれども、それが何を意味するのか、といえば、要は商品が売れないということだ。

それは別名「消費マインドの冷え込み」であって、資本主義が「商品だらけ」(@マルクス)なのはたしかだけれど、ほとんど資本主義離れしている「街的」や町内会でも、商品が売れないのは困るのだ。

「街的」や町内会の場合、販売促進は、口コミか強制連行でしかなく、町内会的なあたしの浅草グルメや、続・浅草グルメは、毎日多くのアクセスをいただいている口コミだし、あたしの処に来た客は、ほぼまちがいなく「街的」な店に強制連行される。

それが「街的」や「町内会」が不況に比較的強い(景気のいいときもたいして儲からない)理由のひとつなのだが、ふつうの会社さんはそうはいかない。だから、色々と考えなくてはならない。

まあ、商品が売れるように、商売繁盛、日々考えているのが商売なのであって、そのひとつの方法として広告はある。広告は販促でありプレゼンテーションであるから、自らパロールでやれば、寅さんよろしく啖呵売になるし、メディアを使えば所謂PR(広告)となる。

それは商品に限る必要はなく、なぜなら、商売人も、会社も、お役所も、全ての情報発信は、取引のメタ情報としての「信頼」へのプレゼンテーションであるからだ。

ウエブという開放されたプレゼンテーションの空間
と無時間性

それが、新聞や雑誌等の媒体に独占された時代はとうに終わっていて、だれでもが参加可能なプレゼンテーションの場としてウェブは今ここにある。

つまりウェブにあるものは全てがプレゼンテーションなのである。だから直接商品に言及していないような現場ブログや社長ブログも、プレゼンテーションなのである、それは「信頼」へのプレゼンテーションということだ。

プレゼンテーションがウエブにあるることの有利さは、なによりもそれがデータベースであることだ。それは現在と過去の併存であって、今日のエントリーはもちろん、過去のエントリーでも、今に存在できる。それは、検索エンジンのWeb検索の結果は、時間軸で表示されるものではないからだ(ブログ検索を除く)。

つまり必要であればいつでも呼び出しできる参照可能性がウェブの特性なのであり、古いデータこそがアクセス数を稼ぐ源泉なのである。だからファインダビリティ(見つかりやすさ)としての検索される技術(SEO)が必要となる。

Data as the intel inside.これがウェブの最大の強みだ(ちゃんとしたコンテンツになっていればだけれども)であって、インターネットの広告メディアとしての地位は、今や、TV、新聞に次ぐはずで、ラジオや雑誌を超えている(たぶん)。

そして訪れた方を惹き付けておく時間は、TVCMに比べれば比較にならないほど長い。「…つづきはホームページで」と、わざわざウェブに誘導するTVCMもあるのは、ひきとめておく時間の優位性はウェブにあるということだ。

TV型サイト

そこでTV型サイトを推進する西江肇司さんは、『何故あの会社はTV型サイトにするのか?』で、ウェブ+TVのハイブリッドのように、サイトそのものをTV型サイトにしましょう、と提案している。それは技術的には十分可能だし、ASPを使えば、じぶんでコンテンツをつくることも可能だ。

TV型サイトは、なによりもプレゼンテーションの技術であり、おもしろい着目だと思う。ブログ型のCMSを使うときの、テクスト(文章)を書く、という最大の困難を超えるひとつの解になれるかもしれない(テクストを書くには根性がいるし、訓練もいる)。まるでブログを書くように、映像をアップできれば、それは雄弁なテクストになるだろう(映像も広義のテクストだということだ)。

ただウェブであることの特性(データベースであることの特性)として、TV型サイトとはいえ、それが有効に機能するには、(ブログと同じように)ある程度のコンテンツ数は必要となる。ただそれは、小さくはじめて大きく育てればよいのはCMSとおなじだろうから、その気さえあれば、スタート時の敷居は、驚く程低いはずだ。

まず、ターゲットと目的。これを定めない限りスタートしない。

けれど問題はなにかといえば、西江さんもいうように、「伝えたいことはちゃんとあのるか」であって、つまりそれは、コンテンツの質的問題として収斂されるものだろう。

まず、ターゲットと目的。これを定めない限りスタートしない。p135

繰り返すが、ウェブはプレゼン媒体なのである(それもデータベース型の)。だから自ら情報発信をしようとする商売人(に限らないが)にとっては、じつはこんないいものはない。

けれど逆にいえば、こんなに怖いモノもない(一度「負」にロックインされてしまえば、その解除には大変な労力を必要とする)。だからコンサルタントがいる、というオチはだめかな( 笑)。[PR by ブログタイムズ]

Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年11月15日 07:08: Newer : Older

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