岩手・沼宮内のホルモン鍋
この日2回目の鍋でホルモンの姿が既に見えなくなっている
岩手・沼宮内のホルモン鍋
午前5時30分起床。浅草は晴れ。一昨日の夕餉は、盛岡の下河原さんが送ってくれた、岩手・沼宮内のホルモン鍋を囲んだのだった。火(鍋)を囲むのは楽しい。例えその火がガスだろろが、一緒にいる人が初めての人であっても、一緒に火を囲むと、直ぐにうちとけて話が弾む。
岩手県には何度も行っているあたしだが、そもそも
やや甘いタレに漬け込まれた豚のホルモンを鍋に入れ、水で割って加熱し、沸騰してから10分、キャベツと豆腐と長ネギを入れ、ついでにニラも入れてみて、野菜がしんなりしたら、ホルモン鍋の出来上がりで、ここではまずホルモンを食べるてみる。
すると、そのホルモンのうまいのなんのって、東北の人達の考えだろう、味噌と豆腐というのが、煮込まれたホルモンに実と実によくあうのである。
さらに、ホルモンとは別パックに入った”やまと豚”と呼ばれるバラ肉を、鍋に入れて炊いてみたら、いや、これがまたいけていて、厚い肉の食感が、口の中に広がる感覚に、あたしの顔は崩れっぱなしになってしまう。
そして”ほる麺”の考え抜いたその形状には、思わず大笑いしたのであるが、これは唐辛子が入った麺で、うどんと盛岡冷麺を足して2で割ったような食感、つまり”もちもちつるり”なのであり、あたしも少しもらって食べてみたが、いや、思わず”うまい”と云ってしまったのである。
岩手・沼宮内のホルモン鍋は、ちゃんと「生きている」ホルモン鍋で、「生きている」、というのは、ちゃんと活動していることが伝わる、という意味だが、これなら、あたしの中で最強のホルモン鍋である、幸楽のホルモン鍋といい勝負になるかも、と思ったのである。
府金精肉店
岩手県岩手郡岩手町沼宮内第7地割23
0195-62-2403
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