「ラファエロ」展
午前6時30分起床。浅草は晴れ。昨日は国立西洋美術館で開催されている「ラファエロ」展に行ってきたのだが、これは八木博さんから先月教えられていたもので、花見を兼ねて昨日出掛けてきたのだ。
ラファエロは、レオナルド・ダ・ビンチとミケランジェロと並んで、イタリア・ルネッサンスを代表する画家と云われている。
しかしあたしは、バロックのことは良く知っているくせに、ルネッサンスはさっぱりわからず、それに今年2度目の展覧会だというのに、この前に行ったのが会田誠という現代美術家で、比較したら怒られそうなのだ。
ただラファエロという人は「偉大なる美の規範」と云われるだけあって、絵はものすごくうまいのである(あたりまえだが)。
それは"うまい"なんて表現じゃまずいのだろうが、これしか浮かばないのだから「ごめんなさい」、と云うしかなのだ。
例えばあの「大公の聖母」なんて、「優雅」という言葉を何千回も重ねに重ね書きして出したらこうなった、という「優雅」さで、見ているあたしの目がおかしくなりそうなのだ。
しかし、本当に凄いなと思うのは、500年の時を超えてきたラファエロの絵が、ル・コルビュジエが設計した建物に納まって(国立西洋美術館はル・コルビュジエが設計したのだ)、このあたしの目の前にある今なのだが、しかしそれさえも、一瞬で過ぎ去ってしまったことなのだな、と思うと何故か淋しく思うのだ。