そばがきそばがき
うまいからって何個も出てくるわけではない


東家本店で南部そば会席の夕餉

午前5時15分起床。浅草は晴れ。この夜は「東家本店」だったのだが、ここの料理は勿論あたし好みのものだった。なにしろ「南部そば会席」である。その昔、食べたことがあるはずだ、と云われても記憶がない、というこの頭をどうにかしてくれ、と思うのだ。

会席料理の素晴らしさは、一つひとつの料理の量の少なさにある。間違っても「南部の手打ちそば」の特盛なんて出てこない。それどころか大盛さえも出てこない。そればかりかどう考えても普通盛よりも少ないのが関の山なのである。

しかしだ、その少なさこそが後を引くうまさにつながる。「そばがき」がうまいから、と云って、もう一つは出てこないのである。なんという潔さ。この量に対する決めごと、割り切りようの見事さは、すなわち酒の量に直結するのであった(笑)。

そば前とそば待ち そばの実雑炊

穴子そば巻き そば菜と鮪のぬた

そばの揚げもの そばの飛竜頭

南部の手打ちそば

東家本店
岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目8-3