フォアグラエスプーマおおもり
午前5時10分起床。浅草は晴れ。喜乃字屋で「フォアグラエスプーマおおもり」で
註文を云わなくては食券が買えないシステムなのだが、あたしは「フォアグラエスプーマ」のエスプーマを省いて「フォアグラ」とだけ云ったのだ。ちゃんと註文は通じたようだっだが、エスプーマとは、スペインのレストラン「エル・ブジ」の料理長、フェラン・アドリア氏の料理方法で、食材を泡状にしてしまう、というものだ。
そのフォアグラ版が「フォアグラエスプーマ」なわけで、ここでの問題は蕎麦と「フォアグラエスプーマ」は果たしてあうのか(うまいのか)、ということだろう。しかし、これがうまいのだから面白い。
ただし「おおもり」で写真の量である。普通の「もり」ではまった足りない。ここの蕎麦は十割蕎麦で、「どんぐり冷麺押し出し製麺方式」でつくった蕎麦であるが、これがとてもよくできている。本陣のような如何にも冷麺といった「つるつる感」はない。細い蕎麦が蕎麦らしくしているのだ。
その蕎麦を「フォアグラエスプーマ」と合わせると、あっと驚く味がやってくるのだ。食感は蕎麦とクリーム状の泡だけで、フォアグラは香りだけが鼻に突き刺さる。その上から山椒の爽やかな麻がくる。この味が謂わば三重奏になってやってくる。いや、驚きの味だぞ。
喜乃字屋
東京都台東区上野公園1-54 上野の森さくらテラス1F