宮崎県産ぽんかん&スイートスプリング宮崎県産ぽんかん&スイートスプリング


宮崎県産スイートスプリング

午前5時25分起床。浅草はくもり。この緑と黄色のハイブリッドしていない2種類の果物は延岡のG3(伊藤)さんからの贈り物なのだ。しかし、ハイブリッドしていない、と云うものの緑色の「スイートスプリング」は上田温州みかんと八朔のハイブリッドなのである。つまり、混じり物であるが、これはあたしの想像力を優に超えてうまい。

皮は固く緑色の表面はすっぱそうな雰囲気を醸しだしているが、いや、それはまったくの考え過ぎで、もの凄く甘いのである。これは八つに切って食べるのだが甘皮も食べられる。そういう意味では土佐小夏に似ているのだし、小夏の2倍ぐらいみずみずしくして口に入れた途端に果汁が噴射する快感がやってくるのだ。

宮崎県産ぽんかん

一方ちゃんと色付いたこの柑橘は「ぽんかん」である。「ぽんかん」はみかんの様にも見えるが皮を剥くとその香りの無限小が部屋中に広がり、「スイートスプリング」と違いどこかで酸味が顔を出す。酸っぱい味が基底にありその上で熟成して甘いのである。

この2段構成の味がするというのも珍しいのだが、あたしはこの「ぽんかん」が好だ。何と云ってもこの果物が「幸楽のホルモン鍋」の後に実によくあうのである。まるで宮崎と岩手で打合せしたように同じ日に我が家に着き同じ日に食べた。まったく距離感を越えた暗黙の了解というのだろうか。(たぶん)これは第3象限からの贈り物なのだ。

スイートスプリング

ぽんかん