ホッキ飯ホッキ飯


ホッキ貝

昨日の夕餉に「ホッキ飯」をつくってみたのだ。勿論ホッキ貝をいただいたからで、贈り物(贈与)の主は馬渕亮伍さんである。馬渕さんはこのホッキ貝を苫小牧の漁師さんからいただいたそうで、故に、あたしの手元に殻付きの立派なホッキ貝が並んだのである。何をして食おう、と迷っていると、家人が子供の頃、(家人の)おばさんの家でご馳走になった「ホッキ飯」をつくろうということになった。

おばさんは福島県浪江町(平成23年3月11日の東京電力福島第一原子力発電所の事故により、町内は全域が避難指示区域となっている)の方で、そこで「かつて」食べたと云う。その「かつて」食べたというものほど強力な地場を発するものもない。なにしろ「かつて」なのである。今も食べているのではないのである。頭の中で広がって、まるでうまい落語を聴かされてように確実に「うまい」になっている。それを食うと、出来上がったホッキ飯も冗談抜きでうまかったのだ。

材料

ホッキ貝 4個
2合
小さじ1/2
砂糖(ラカント) 小さじ1/2
醤油 大さじ1
昆布 1枚
300CC

作り方

  1. ホッキ貝はあらかじめ殻から身を外しておく。砂が大量にあるので綺麗に洗っておくこと。そして、食べやすい大きさに切っておく。
  2. 鍋に昆布を入れた水を沸かして、塩、砂糖、醤油を加える
  3. 2に、ホッキ貝を入れて10秒ほどで身を取り出す。煮汁は捨てずにそのまま冷やす。
  4. 研いだ米に2の煮汁と足りない分の水を加え炊く。
  5. 炊きあがったご飯にホッキの身をのせて10~15分ほど蒸らして出来上がり。うまいぞ!

ホッキ貝