大根寿し大根寿し


大根寿しとかぶら寿し

午前4時起床。浅草はくもり。昨年の12月29日、大阪のねぇさんが(いつもの様に)「大根寿し」と「かぶら寿し」を送ってくれたのだ。あたしはこれは今年が最後かな、と思い、今回は郡山で食べよう、とクロネコに転送してもらったのだ。しかし、せっかく郡山に送ったにも関わらず浅草にまた持ち帰ってきてしまった。それならそれ幸いと、昨晩はいい塩梅になった「大根寿し」と「かぶら寿し」を酒肴にしての一献だった(ビール、それも糖質オフであるけれど)。

1年ぶりになる「大根寿し」と「かぶら寿し」は、大根とにしん、かぶらとぶりの味覚が溶け出したように味の輪郭が無くなっていた。それはまるで長い間夫婦でいる人間の顔が似てくるようにだ。人間の輪郭さえもやがてすこしずつ溶けていくのだろう。「大根寿し」と「かぶら寿し」はそんな夫婦のような「熟れ寿司」なのである。「熟れ寿司」自体がまさに「ハイブリッド」であるが、これぞ贅沢!とビールを呑む。

しかし、この記事を書きながら、古いブログ記事を読んでいて大変なことに気がついてしまったのだ。それは「大根寿し」は大根とにしんで出来ているのだが、大根と鯖と書いてある。「サバ」である、あーなんてことだ、と思う。あたしの頭が脳梗塞の後遺症でどうかしていたのか、元々の頭が悪いのか(笑)。けれどこの「大根寿し」と「かぶら寿し」は文句無しにうまい。麹を加えて「ボロメオの結び目」なのだ。このうまいものが今年限りで書けなくなるとは、とあたしは残念がるのである。

大根寿し

かぶら寿し

四十萬谷本舗
石川県金沢市弥生1丁目17-28