肉吸い肉吸い


串カツ田中 鶯谷店

午前5時15分起床。浅草は晴れ。「信濃路 鶯谷店」の後、「串カツ田中 鶯谷店」によったのだが、この「串カツ田中 鶯谷店」は、思い切り大阪を売りにした店だ。本社は東五反田にあったりするから面白いのだが、つまり、大阪のシュミラークルなのである。だが、それが悪いわけではない。大阪以外に大阪の店は出しようがないのだし、大阪以外の場所に大阪の店を出したらその途端にその場所の店に成るのである。だからこの「串カツ田中 鶯谷店」は鶯谷の店なのだ。

しかし、オリジナル(大阪の味)など知らない(あたしのような)人間に、オリジナルのような味を提供してくれるのだ(たぶん)。だから串カツを食べる際のルールも思いいきり大阪的なのだ。

一. 口を付けた串の二度づけ禁止
一. 口を付けたキャベツの二度づけ禁止
一. ソースにお箸をつける行為の禁止

違反した場合の罰金は千円である。どれもが一度は聞いた事のあるようなルールなのだ。それはこのルールは元々大阪で一般的なルールであり、それを東京でわざと一般化させることによって、大阪の店のシュミラークルであることを強調しているのである。そして、「肉吸い」が出て来たときには、これが「肉吸い」かと(オリジナルを知らない)誰もが思うだろう。肉は牛肉であり、青葱の釜描く切ったものが載っている。豆腐もまたうまい。

しかし、これは大阪のシュミラークル以外の無い物でもないのだ。だから何処かで本物を食ったらどんなにうまいのだろうか、と思う。しかしその為には、飯代の他に新幹線の切符代を足さなくてはならないし、仕事の調整もしなくてはならない。そう難波千日前の「千とせ」にいかなくてはならないのだ。あたしは浅草の住んでいることが、なんて悩ましいのだろうと思うのだ。

ソース

串揚げ

串カツ田中 鶯谷店
東京都台東区根岸3-1-4