冷やしたぬきそば(自家製)冷やしたぬきそば(自家製)


葵丸新の「天かす」で「冷やしたぬきそば」

午前4時50分起床。浅草はくもり。料理をしなくなて久しいが、そんなあたしでも蕎麦だけは相変わらず茹でて食べている。今日の蕎麦は「滝沢更科十割そば」で、これはドン・キホーテで売り始めたものだから買っているのだ。なんといっても茹で時間が短いのがいい。3分間茹でて2分間蒸らす。それで柔らかい蕎麦が出来上がるのだから不思議だ。蕎麦の太さも丁度いい、お気にいりの蕎麦だ。

そして、「たぬき」と云えば「天かす」だが、その「天かす」は「葵丸新」のものだ。かつて、この「天かす」で「細木数子風たぬきご飯」をつくったが、そのうまさは今も我が家の語り草になっているという「天かす」である。ただこれは「骰子一擲」のようはもので、買えるか買えないかはその時の天候のようなものだ。その「天かす」を手に入れたものだから、「冷やしたぬきそば」をつくってみた。

ただ、「冷やしたぬきそば」をつくると云っても、要は蕎麦を茹で上げて「天かす」をふりかけただけなのだ。しかし、それが抜群にうまかった。「天かす」の仕事というのを蔑ろに見せられたのだ。「天かす」は玉子と同じで味を曖昧にしてしまう。辛いも甘いも「天かす」の前では「すぎづ」なのである。甘すぎず、辛すぎず、その境のない味は正に魔法と云うしかないのだ。

滝沢更科十割そば

葵丸新の包装紙

天かす