もりそば得盛+桜えび天+春菊天もりそば得盛+桜えび天+春菊天


もりそば得盛+桜えび天+春菊天

午前4時30分起床。浅草はくもり。浅草に帰って来て、一番最初に行ったのは「ねぎどん」だった。兎に角、昼間しかやっていない(それも月曜日から木曜日だけなのだ、たぶん)この店に行けなくなって久しい。最近は、ここの芸術的でさえあると勝手に思っている「天ぷら」を食えなくなっていた。それは墨田で仕事をしているからに他ならないが、しかし、頭の中ではずっと「ねぎどん」のことを考えていた。あー、あの「天ぷら」を食べたい、と。

そのチャンスを与えてくれたのは亡き父だった(と云っていいだろう)。ポッツと空いた平日の休みは、あたしに好きなところへ行きなさい、と云っているようだった。浅草で目が覚めて、昼になって、「ねぎどん」へとペダルを漕ぐ。休みだったらどうしよう、と気をもむが、遠くから室内灯が点いているのが見えた。おーやっている、それだけでペダルを漕ぐ足も軽くなる。

店に着き、自動販売機で「もりそば」と「得盛り」を押すと、「天ぷら」はいつもの「春菊天」と「桜えび天」にする。ここの「天ぷら」は何を食べてもうまい。蕎麦屋の「天ぷら」はこうでなくちゃ、と「桜えび天」をかじる。それから漸く蕎麦を手繰る。あーやっぱりうまい、と声を出して褒めたかったけどやめた。その代わりに、「またくるよ」、と云って店を後にしたのだ。浅草に帰ってきたな、と思う瞬間だった。[浅草でランチ

芸術的でさえある天ぷら

蕎麦

ねぎどん
東京都台東区千束1丁目17-9