シャインマスカットシャインマスカット


傷のないシャインマスカット

午前7時起床。浅草はくもり。これは福島からいただいた「シャインマスカット」である。かれこれ3度目のお目見えとなる。昨年は、台風の影響で(「シャインマスカット」も)傷だらけになってしまっていたのだが、しかし、今年は美しい黄緑色の粒か並んだ。うまい具合に、人間が造り出したものではない外からの圧力、つまり「まれびと」(台風)が来なかったのだ。それで立派な実がなった。

それは「まれびと」であるが、しかし、どこかで憎めないものであることも確かだ。自然の一部だ、という理解が(あたしたちの)気持ちの中にはある。

異様なまれびと

けれど福島には、それこそ「まれびと」の中でも異様な「まれびと」がまだ眠らずに活動を続けている。ご存じの壊れた原発である。それは人間が造ったものであるが、人間の力を排除し続けている。

活動が静かになるのは、あたしがこの世にいなくなってからだろう。

しかし、今年も福島の「シャインマスカット」は来た。食べると、もの凄くあまい、そして、うまい。来年も再来年もまた届くことだろう。いや、「シャインマスカット」に限らず、色々なものを福島から貰っている。福島には、そんな色々なものを造り続ける力が残っているのだ、とあたしは信じている。

シャインマスカット