すきやきすきやき


すきやき

午前5時40分起床。浅草は晴れ。釜石の前川さんが牛肉を送ってくれたのだ。それは「遠野牛」という、はじめて目にした岩手の牛である。パッケージには「遠野牛」のラベルが貼られ、一関市の「いわて門崎丑牧場有限会社」という処の産であることをパンフレットが知らせてくれる。

岩手の牛と云えば「短角牛」が有名で、あたしも「短角牛」は大好きであるが、この「遠野牛」は「短角牛」に比べるとサシの入りがよりきめ細やかで、「すきしゃぶ」とラベリングされている。

なるほど「すきやき」でも「しゃぶしゃぶ」でも食べられるわけだな、と理解したあたしは「すきやき」にすることにした、「すきやき」と云っても大した事をする訳ではない。まず鍋を温めて牛脂をしく。そしたら「ねぎ」を入れて焼いてしまう。その後、ザク(春菊とエノキダケと焼き豆腐と糸こんにゃく)を足し、漸く肉を入れて焼くのである。もちろん割り下を忘れてはならなが、最後に入れるのである。

そして最初に肉を食うのだ。この最初の肉がうまい。肉はアッという間にいい感じになり、割り下をたっぷりと身に巻いて出来上がる。それを溶いた卵に大胆につけてしまおう。すると、さあ、食え!と肉が迫るのだ。すき焼きで一番うまいのがこの肉だ。

肉を食べたら、次に「ねぎ」を3切れ入れて食べる。そして又肉を焼きザクを食べる。これで1回の作業が終える。この作業を繰り返すのだ。鍋もキッチンペーパーで綺麗にしてである。まったくご苦労な食べ方なのだが、この「遠野牛」、この桃知スタイルの鍋によくあうじゃないか、と二パック貰ったものを食べきってしまったのだ。

卵に牛肉

遠野牛

遠野牛