高徳高徳


高徳=こみつ

午前5時20分起床。浅草はくもり。水戸の長谷川さんから香りの送り物が届いた。「高徳」である。「高徳」は「東光」の自然交雑実生で、1985年に品種登録された「りんご」だ。どちらかと云うと小玉傾向にあり、品質にもばらつきがあったため市場から敬遠されて消滅寸前になった。

届いた「高徳」は、真っ黒い箱に金文字で「幻果」と書かれた箱に入っている。「幻果」である。「まぼろしのかじつ」である。先に書いたように消滅寸前だった品種だからだが、兎に角、普通の「りんご」とは違うことをアピールしている。そして、箱を開けると不揃いの小粒が顔をだし、いい香り」を漂わせているのだ。

これは「こみつ」である。いや、「こみつよりは若干大きい「高徳」である。青森で作られていた「こみつ」が南下して茨城で作られたら若干大きくなったってことか。しかし、「こみつ」というのは「青森県津軽石川農協」の商標登録で、おいそれと他の県では使えない物らしい。

だから、この茨城産の「こみつ」も「こみつ」では無く「高徳」と云うのだ。まあ、この際「こみつ」は忘れようと思うのだが、最初に「こみつ」と教わった※註1この「りんご」を、「高徳」と呼ぶ気にはなれないのであるな。

高徳

高徳

註1
「こみつ」の秘密。(JA津軽みらい農業協同組合 石川販売センター)(モモログ3)