THE pinkhip WORLD    「中小建設業情報化講座」 第11回 |戻る 著作権|   

第11回 情報化推進の段階的取組み
仮想建設会社A社場合(3)
助走段階


今回はいよいよイントラネットシステムを助走させてみることにしましょう。
全社共通取組み事項 総務部取組み事項 土木部、建築部取組み事項
目標:
社内の標準インフラとしてのイントララネットの構築
目標:
・受発注システムの構築
・情報提供サービス部門としての組織変革
目標:
・CADの導入と現場担当者レベルでのCADの利用
・デジタルカメラによる工事写真管理
助走
段階
一部で試験的な運用をスタートさせてみる

利用者の反応のフィードバック
具体案:
アプリケーションの選択

アプリケーションでの試験運用スタート
具体案:
アプリケーションの選択

アプリケーションでの試験運用スタート
具体案:
アプリケーションの選択

アプリケーションでの試験運用スタート
準備段


情報化プロジェクトチームの発足

インフラの整備計画
具体案:
・拡張性のあるインフラの整備(現場−本社間のWAN接続を考慮)
・当初の利用範囲
・利用者教育の問題
・予算の確保
具体案:
・社内の標準インフラとしてのイントラネットでの情報展開を考慮したアプリケーション選択
・人員の問題(不足なのか過剰なのか)
・利用者教育の問題
・予算の確保
具体案:
・社内の標準インフラとしてのイントラネットでの情報展開を考慮したアプリケーション選択
・人員の問題(専任のオペレーターが居る場合、その処置)
・利用者教育の問題
・予算の確保
助走段階での具体的な作業は基本アプリケーションの選択とその試験的な運用にあります。
中小建設業の場合、如何に導入・運用・管理が容易であるかがその選択基準となると考えて良いでしょう。

中小建設業のイントラネットシステムとして選択可能なパッケージアプリケーションとしては、Lotus NotesやジャストシステムのJoss、MS Exchange等がありますが、自社の導入・運用能力(専任の管理者を置けるか否か等の問題も考慮して)選択する必要があります

この助走段階では、あれこれ欲張りしてはいけません。特にユーザーの情報リテラシが低い場合、最初からあれこれ要求しても挫折するだけです。
助走段階では、役員を含めた情報化プロジェクトチーム+αで、まず、このイントラネットシステムで何ができそうなのかを考え、試行してみてください。この段階はアイディア勝負です。
ここで発見できた事項は必ず自社の情報化を活性化する重要な要因となってくることでしょう。

 98/11/27  



桃知商店
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