一お連専用カウンター

 
店主戯言0021101 2002/11/01〜2002/11/15 "There goes talkin' MOMO"


About桃知利男インデックスSelf Talking INDEX| 今日の戯言 | 2002年10月へ| 2002年11月後半へ著作権店主へメール


2002/11/15 (金)  
【不発】

桃知@さいたま市です。

大月さんより。
今朝、10時に八重洲ブックセンターにいったら、
入荷は見本が明日か明後日と言われました。(泣)

ということで、私も11時ごろ見に行きましたら『桃論』がな〜い、でやんの。

私だけで45冊の受注を抱えて行ったのに・・・



【桃論発売日】

■作戦変更

今日は桃論の発売日なのですが、<『桃論』瞬間風速ベストセラープロジェクト>の作戦を変更しなくてはなりません。

というのも、こういうわけでございます。

「桃論」中小建設業IT化サバイバル論
八重洲ブックセンターさんでのインターネット での注文は着々と入っている状況だと、書店さんにきいてきました!
しかし、お店(2F・3F)では、全然予約が入っていないようです
発売後、お店で1冊も売れないと、堂々のランクインにはキビしいかもしれません
(ランクインされている本はやっぱり店頭で売れているものがランクインされています)

by 版元さま

まあ、店頭で売れないのは、このプロジェクト自体がインターネットを媒体として全国規模で行われているため仕方が無いことなのですが、それでせっかくインターネットで沢山売れても、店頭売りがだめだと、ランクインしないというのでは悲しいことでございます。

ということなので、可能な方は店頭でのお買い求めにご協力くださいませ。ということになりました。

◇八重洲ブックセンター
http://www.yaesu-book.co.jp/

遠方の方は店主にご相談くださいませ。
店主へメール

■桃論販促プロジェクト

昨日の八伸建設さんに続きまして、販促HPを展開してくださっているサイトのご紹介です。

◇よしたに一寸よむ さま
http://www.yoshitani.org/index.html
→当てにならない話 2002年11月14日

◇リバー産業さま
http://www.river2000.com/
→新着情報

ご協力誠にありがとうございます。m(__)m

■名古屋から

桃知さん
今日は、本当にありがとうございました。そしてご苦労様でした。
最初は本当に聞いてくれるのか、ちゃんと起きて失礼がないか心配していましたが、始まってみれば桃知さんの話に引き込まれたかのように、視線や頭のぶれがありませんでした。彼らは彼らなりに真剣に聞いていたようです。
少しほっとしました。
まずはお礼まで。

三輪さま、お世話になりました。

昨日は行政の方々向けのお話でしたので、IT化事例的なものはほとんどなく、4時間IT化理論をお話ししてきました。

案の定、「情報ってなに?」という私の冒頭の質問には、皆さん面食らっていたようでしたが、昨日の講習で、それもある程度理解できたのではないかと思うぐらい、受講者の皆さんには熱心に聞いていただきました。

感謝いたします。

それから、行政担当者向けということもあって、久しぶりに「開発主義」の話しをしました。

これはヒエラルキー・ソリューションの問題と平行して理解すべきもので、開発主義→ヒエラルキー・ソリューション→マーケット・ソリューション→コミュニティ・ソリューション、そして、コミュニティ・ソリューションのエンジンであるソーシャルキャピタルとしての信頼のミーム、という具合に理解をしないと本当はだめなのですね。

公共工事というのは、昨今「社会資本整備」の面ばかりが強調されていますが、それと同様に(地方ではそれ以上に)雇用の問題としての役割のほうが大きいのです。

それを無視した公共工事論議など本当は片手落ちの論議でしかないのですが、最近の国交省さまはそれを言わなくなってしまったわけで、その辺りを強く強調してきたのでした。(笑)

ということで、本日はさいたま市で講演です。

2002/11/14 (木)  
【今日は名古屋で行政情報研修です(桃論についてのはなしをします)】

■二の酉

昨日は、鷲神社(おとりさま)の酉の市へお出かけいたしまして、よし田の赤ものの熊手を購入して参りました。(→「赤もの」とはなにか?

そんなに大きなものではありませんが、3万8千円ほどいたしました。

来年はもっと大きなものが買えるとうれしいなぁ、と思いながら、ちゃんと、元気よく手締めをしいていただいてきました(例の三三七拍子三三三一拍子の三本締めでございますね)。
「(↑)訂正by轟さま@宇都宮」

この熊手は、暮れの28日に神棚にお飾りをいたしますが、それまではどうして置けばよいか、それを聞いてくるのを忘れてしまいました。(笑)

■熊本独演会2用「ありがとうございました」カード

11月22日の熊本独演会2では『桃論』の販売いたします。
それから、熊本独演会1で桃論購入の申込をいただいた皆様への本のお渡しもいたします。

その際に何もできることがありませんので、心ばかりの「ありがとうございました」カードを差し上げることにいたしました。

こんなものでございます。(↓)
(↑)クリックしてください。

限定50枚(試作品を含む)というか、準備する本が50冊でございますし、カードも丁度50枚しか在庫がありませんでしたので、それしか作らなかったのです。

桃熊会のキャラクターデザインは大村さん
桃知利男之印は、デジ判といいまして、宇佐美組の古田さんからいただいたものです。

皆さん、いろいろとありがとうございます。

それから、サインは一応直筆ですが、とにかくサインなど書いたことがありませんから、一応、現在はこういう形です、というようなものでございます。

直筆というのは、デジタル野郎である私にはとても恥ずかしいものでしかございません。(笑)

■名古屋へ

ということで、本日は以下の予定で名古屋へ参ります。
上野 9:40 山手線(外回り) 東京 9:47
東京 10:00 *のぞみ 53号 名古屋 11:36
名古屋 11:45 中央本線快速(名古屋−中津川) 大曽根 11:56
大曽根 12:05 名古屋市交通局名城線(4号線) ナゴヤドーム前矢田 12:06

ナゴヤドームの近くの、中部地方整備局の研修所さんで、行政の方々にミーム論(つまり情報とはなにか)について、4時間ほどお話をしてきます。

今日の論議は、ミーム、コミュニティ・ソリューションそして相補均衡論でございますね。
テキストはもちろん「桃論」でございます。

<『桃論』瞬間風速ベストセラープロジェクト>進行中!

桃知様、お世話になります。八木沢です。

「桃論」のご出版、誠におめでとうございます。
私も今日八重洲ブックセンターに10冊ほど注文致しました。
知り合いなどに配ろうと思っています。

また、今日の「たまげた話」の話題にも取り上げ
【「桃論」瞬間風速ベストセラープロジェクト】
を引用させて頂いきますことをお許しください。

では、ベストセラー入りを心よりお祈りしております。

八木沢さん、HPのトップページを『桃論』にしていただきましてありがとうございます。m(__)m

じろう@打倒ハリーポッター北海道戦略本部です。

葉月会分のオーダー105冊しました。支払いの手続きも終わりました。
すぐ来るのかなあ。
とにかくね、インクのにおいがする「桃論」を読みたいのです。
もう、会員各社に送る宅急便の送り状と、宅配ケースは準備しました。
かなりの受注ってどれくらいのことなのでしょうね。

空知建協葉月会の皆様ありがとうございます。
次郎さん、まとめ役ありがとうございます。

かなりの数というのが定かではないのです(笑)
版元からはこんなメールが・・・

八重洲ブックセンターからは注文を100冊いただきました。
2階と4階の2箇所で販売予定です。
瞬間風速ベストセラー作戦も、確かな情報ではありませんが、
かなりの数が来ているやに聞いております。

昨日とご担当が違うと情報も違うらしくて、昨日は2階と3階という話しだったのに、今回は2階と4階でございます。

八重洲ブックセンター本店の3階というのは、自然科学( 数学・物理・科学・生物・天文・地学・農業)、工学(建築・土木・電気・機械・化学工業)、医学、コンピューター、雑誌

4階というのは、宗教、哲学、歴史、心理学、美術・芸術
なわけで、どちらかといえば3階だろうな、とは思うのでありました。

→明日朝一番で確認してくる予定です。(笑)

11/30に主人がパーティにお邪魔して桃論を一冊いただけることに
 なっておりますが、私は独立した桃知さんファンなので(^^;「桃論瞬間
 風速ベストセラープロジェクト」に賛同して八重洲ブックセンターオンラインに
 申し込みいたしました(^^)/
  11/30前にきたら主人の前でみせびらかそうと思っております(笑)
  いや、その前に「真剣に読む」のもいたしますm(_ _)m  

ということで、じゃじゃ麺ファンクラブの会長さんからもメールをいただきました。
ありがとうございます。

→でも、わたしはじゃじゃ麺は苦手・・・(^^ゞ

待望の「桃論」いよいよですね。15日の発売が楽しみです。
早速、協会イントラネットにはご出版の紹介をしておきましたが、新潟でも全ての書店で発売されるんでしょうか?
今日、新空衛協会には、この本は全ての会員にとってどうしても読まなければならない本なので、協会から全会員に、一冊ずつプレゼントするよう提案致しました。

新潟の田中さまありがとうございます。m(__)m
もちろん、『桃論』は全国で発売されますが、地域によっては店頭に並ぶまでに時間がかかるそうです。

その時は、どうぞお近くの書店にご注文いただければと思います。

ということで、『桃論』は、局地的かつ瞬間風速的に盛り上がって参りました。(笑)

2002/11/13 (水)  
【官公需法に対する閉塞した議論なんて意味がない】

さてと、今日は営業モードでございます。

■官公需法に対する議論

昨日(11月12日)付けの建設通信新聞は、財政諮問会議における「官公需法見直し提言」について伝えております。

財政諮問会議 牛尾氏ら4民間議
官公需法見直し提言 「契約目標引き下げ重要」

牛尾治朗ウシオ電機会長など民間議員4人は、8日に開かれた経済財政諮間会議で、官公需法の見直しなどを内容とする社会資本整備の在り方について提言した。
提言は、公共投資のコストが民間事業と比べて「相当割高になっているという批判がある」と指摘、一般競争入札を拡大するために、入札ボンド導入など履行保証制度の見直しを求めている。
官公需法は、無理な分割発注によってコスト高を招いていることから、同法の在り方を検討するとともに、「計画的に契約目標を引き下げていくこともきわめて重要」と提案している。

会議資料は以下のURLにて公開されています。
http://www5.cao.go.jp/shimon/2002/1108/1108item3.pdf

私はこのような官公需法に対する経済合理からだけの批判に対して批判をしている立場にいます。

それは例えば金子勝の次の発言に近い立場にあるからです。

■金子勝曰く

たしかに水が回らない。地方自治体がもう無理なんです。財政が限界に来ていて、公共投資ができない。栃木辺りに行くと、シャッターが閉まったままの店舗がずらっと並ぶ商店街をずいぶん見ますが、ある決まったパターンがあるんですね。まず、地元の流通が潰れる。下ると、地銀がもたなくなり、西友やマイカルといったスーパーが撤退する。商店主たちはみんな高齢化していますから、傷が深くならないうちに辞めていくわけです。街に人っ子ひとり歩いていない状態になって、地域経済全体が落盤を始めるのです。そこにいくらマネーサプライを増やしてもどうにもなりませんよ。これにはもう国のかたちを変えなくてはいけない。零細企業に直接小さな事業を与えて、補助金を落とすようにしないと。

国のかたちを変えるには本当のリーダーシップが必要です。しかし政策に書かれているのは、生きている人がそこで直面している問題には全然応えていないような、抽象的な文言だけです。

建設業の被雇用者は六百三十万人。このうちおよそ四〇パーセント以上が五十歳以上なんですよ。これから十年、彼らにかつかつやっていける程度の小さな公共事業を掘り起こして、産業としてソフトランディングして縮小してもらう。

(引用:文言春秋2002年12月号 p118-119より、金子の発言を抜粋)

■そして、桃論曰く

 しかし、「公共工事という問題」は、コスト縮減、品質の向上、透明性の確保、業務の効率化といったCALS効果、つまり「マーケット・ソリューション」だけで解決できるほど単純なものではありません。

 そのひとつが、地方財政の体力的な限界と雇用対策の必要性とのトレード・オフの関係です。地方において、公共工事に依存する雇用をすぐに劇的に変えることは困難なことでしかありません。建設業に代わる雇用の受け皿となる産業はいまだに存在していないのですし、明るい構造改革がいう「530万人雇用計画」(※ 島田晴雄,『明るい構造改革』,日本経済新聞社,2001 )は微塵の姿もみせてはいないのです。この問題を、特に都市部の方々には、なかなか理解していただけないところに「公共工事という問題」が閉塞している大きな原因があります。

 これは「雇用の流動化」という問題ですが、この問題の解決は言葉でいうほど簡単なものではありません。例えば、建設業の雇用はそれこそ全国に分布していますが、新しい雇用を生み出すといわれるサービス業やベンチャー産業は都市部に集まってしまっています。つまり、地理的な制約からも流動化にはそもそも限界がありますし、全く異なる産業・職業分野での流動化は、雇用のミスマッチ問題を浮きださせているだけです。ここでは一例として広島県がおこなった地域雇用ニーズ調査におけるIT能力のミスマッチを提示しておきましょう。(※「表」参照)そもそも雇用の流動化は個々人の持つスキルの変化であることで、徐々にしか起こらないのです。このような状況下で公共工事が建設業の雇用を支えることは決して間違った政策ではありません。

 しかし、公共工事が建設業の雇用を支えることで、雇用の流動化を阻害しているとすれば、そして地方財政の体力的な限界と雇用対策の必要性とのジレンマを生み出しているとすれば、さらには、このような公共工事が利権政治の温床になっているとの批判を受けているとすれば、これらの「公共工事という問題」に対して、自治体と中小建設業が、お互いに「公共工事という産業」の立場でIT化を通してできることを考えることを、「戦略」として自治体CALS/ECの文脈に組み込むことで、はじめて自治体CALS/ECが生きた政策となると考えるのです。

 本書はその具体策をここで示すものではありませんが、例えば、中小建設業が、雇用の最終受け皿となってしまっていることで問題が閉塞しているとすれば、そして、自治体CALS/ECが受発注者双方の情報リテラシイの向上をその目的にできるなら、建設業に従事している方々の情報リテラシイの向上を通した技能向上を通して、雇用の流動化の一端を担うことも決して無駄なことではないでしょう。雇用のミスマッチの解消には、なによりも個々人の能力開発が必要なのです。(ここでいう能力とは、もちろんスキルだけではなく、柔軟な発想力、前向きな姿勢なども含まれます。このような個人の能力開発が進んでいくことにより、単純に雇用されるだけではなく、起業するという動きも活発化してくるでしょう。)またなぜそのような取り組みが「今という時代」に必要なのかを、地域社会に対して自治体と中小建設業が説明責任を負うことも、自治体CALS/ECの目的であるべきだと考えるのです。

 このような自治体CALS/ECに対するIT化からの編集作業は、自治体CALS/ECが単なる公共工事における電子入札や電子納品のはなしではなく、公共建設政策とも呼べる広い視野を持ったものとなることを意味しています。この文脈においてのみ、私はCALS/ECの地方展開を支持することができます。この編集作業ができないCALS/ECの地方展開は、電子入札と電子納品といった枝葉論に終始するだけで、「公共工事という問題」の根本的な解決策にはなれないのです。

さらに、ここにG軸上の「マーケット・ソリューション」である国土交通省のCALS/EC文脈が単純に持ち込まれることは、(それを意識してもしなくとも)これもまたインターネット社会のコミュニティを指向した空閑の存在である中小建設業ばかりか、自治体の存在をも否定してしまいかねないものであることを理解すべきです。それは明らかに地方分権にも反する動きなのです。

 この懸念の一端は、CALS/ECの地方展開にともなって、各自治体で設立が進んでいる「CALS/EC推進協議会」にうかがい知ることができます。例えば、その構成メンバーは発注者としての自治体と受注者としての事業者団体のみであり、地域社会の代表や地域の大学が参加している例を見ることはできません。さらにここにオブザーバーとして国土交通省地方整備局とJACIC(※財団法人 日本建設情報総合センター http://www.jacic.or.jp/ )が参加することで、本来、地方自治の精神と公共建設政策におけるIT化の象徴であるはずのCALS/ECも、相変わらず国土交通省主導の片務的な「ヒエラルキー・ソリューション」を脱却できていないように見えるのです。こうして自治体CALS/ECもまた、上意下達のヒエラルキー・ソリューション上に展開されることで、「似非マーケット・ソリューション」の様相を呈してしまうだけなのです。

(『桃論』p279-282)
※引用は原稿段階のものなので、一部表現の違いがあります。

2002/11/12 (火)  
【『桃論』の宣伝ですね、これは】

今日は滅多にやらない家族サービスの日でございまして、TDSへ行ってまいります。
これからお出かけの準備をしなくてはなりませんので、いただいていたメールでお茶を濁させていただきます。

■まずは桃論への最初の感想文です。

桃論が届いていました。思っていたより上品な装丁、桃知さんの人柄のよう(笑)
早速、研修生に配布、予習をお願いしました。
余分に注文していましたので、当課でも回覧、研修所の談話室にも置きました。
講師控え室にも さりげなく、本日はJ○○○○さん、土○○の方も講師で来ら
れます。
 じっくり読んでいたら僕の理解度ではなかなか進まないので一回目はざっと読
んでいます。講義までに読み終えるつもりです。
 桃論を持って町に出よう です。帰宅途中人目に付くように片手に鞄、片手に
桃論、勿論「桃論」の文字は外側。読むときも少し立てて、広げずに左右から桃
論が見えるように、そして大事なことは真剣に読む。ということですね。
 まあ、県境も越えれば市内は閑散としてきますから、この歩く広告塔は役に立
ちませんね。ほぼ半分読めましたから、今日中には1回目は終了。

「そして大事なことは真剣に読む。ということですね。」

そうしていただければ、著作者冥利に尽きます。
そして、販促活動誠にありがとうございます。m(__)m

■出版社から

1.奥付けの発効日の日付間違い 11/31日
大変もうしわけございません。
増刷した際に、訂正させていただきます。
なお、11/15 が正確ではないか とのお問い合わせに関して
出版流通の慣例上、約2週間〜1ヶ月ほど先付けの
日付をつけることが通常でございます。
というのも、書籍は日本全国同時発売ではなく、東京近郊の書店では
流通業者(取次)搬入日 にすでに書店に並ぶこともありまして、
11/31 であれば、全国の書店で入手可能であった。 と
証明できますから、先付け日付を奥付けに記す習慣があるのです。

2.八重洲ブックセンター本店 には、約150冊の本が並ぶ予定です
2F 50冊・3F 100冊 となっております。
配達部隊(外商部) には 別途 175冊 が搬入されます
とりあえず、かなりの受注に耐えるだけの準備はさせていただきました。

『かなりの受注』があるとうれしいのですが、こればかりは蓋を開けてみないとわかりません。
皆さん、<『桃論』瞬間風速ベストセラープロジェクト>をよろしくお願いいたします。(笑)

■そしてまにあ1号はこういうのです。

秋野さんの
>なぜか、感激して涙がでました(笑)
に、すっかりつりこまれてしまったのですが、なぜか
上手く表現できず、時間差になってしまいました。

見本本出来上がったんですね。
あらためて、おめでとうございます。

そのお話しを私がはじめて知ったのが、昨年の8月28日の
「店主戯言」です。(当時は21万アクセスでした)
足かけ一年とちょっとですね。
(そしてその間にHPのアクセスは約18万増えて今は39万ですね)

>出版に関して若干でも関わりを持たせて頂いたことを
>光栄に思っています。
この件に、つり込まれたわけなんですよ。

思うに、秋野さんと同じように「若干でも関わりをもてた。」
と、感じている方、意外と多いのではないでしょうか?
そして、その方々は多分この「見本本」を手にした桃知さんの姿を
想像して、多かれ少なかれ、同じように「感激」されているはずです。

HPがスタートした98年4月に、桃知さんは、こうつぶやかれています。
「今は小さな力だけれど。。。。。」と、です。
そう、ThinkPad380を買う予算が乏しいと嘆かれながら。(笑)
「小さな力」で「乏しい予算」で、桃知さんは「闘い」をはじめられたのです。

武器はインターネット。なんと、か細い武器でしょうか!
そして、戦略は「自らをさらす」という「バルネラブル戦略」いや、これは
戦術でしょうか・・・・
とにかく、基本的にはほとんど「隠さず、Open」に桃知さんは闘って
来られたわけです。
ここまで、明確に自らをさらすリスク・・・・・
多分、その立場の弱さに「不安」を感じられた事も合ったはずです。
不安どころか、「恐怖に近い怯え」を感じられた事もきっと何度か
あったと思います。
(その辺は、ほとんど文字にはなっていないのですが・・・)
そこ(不安であったり、怯えであったりでしょうか)から逃げなかった事で
(HPをコツコツ続けられた事で)桃知さんは「仲間」を増やされました。

○○さんと同じように、桃知さんの本が出た事で感激している「仲間」は、
みなさん、多かれ少なかれ「闘っている方々」でしょう。

願わくば、この本がこうして「闘う」方々を増やすきっかけになれば
良いですね。
でも、これは「一里塚」もしくは、「新たなるスタート」なんでしょうね。

なぜなら、「書」になることで、これまでの「インターネット一本槍」とは
またちがった、「バルネラブル」が発生するのでしょうから。
今までとは少し違った層にも、「桃論」はミームを振りまくわけですから。
「新たなるスタート」は「新たなる『戦い』のスタート」になるかもしれませんね。

11月30日は「新たなる戦い」へのセレモニーになるのでしょうか・・・?(笑)

■ということで私から(これは11月30日のお礼状(案)です)。(笑)

 本日はかくも盛大に『桃論』の出版を祝う会を開催していただき誠にありがとうございました。今回の『桃論』の出版は「公共工事という問題」を活字メディアにて世に出し問うことができた、ということで、私にとっては喜ばしいものではありますが、これも長い道程のほんの一歩と肝に銘じております。
 今後とも力の限り皆様のお役に立ちますよう精進することをお誓い申し上げ、あわせてご参加の皆様、発起人の皆様方のご多幸をお祈りし、御礼のご挨拶に代えさせていただきます。

では本日は一日中休業です。
でも、メールだけは受けられるようにしていますよ、いつものようにね。

2002/11/11 (月)  
【抄】

■熊本市長選

注目していた熊本市長選は、無所属新人の前自民県議、幸山政史氏(37)が、『無所属現職で三選を目指した三角保之氏(62)=自民、公明、保守推薦、社民支持=を一万六千四百二十四票差で破り、初当選した。』(くまにち.com)という結果になりました。

これは既存のヒエラルキーソリューションの敗北と私は考えています。

■金子勝

最近元気なマルクス経済学者と言えば、慶応の金子勝教授でしょうね。
この人の最近の主張は私の主張と完全にラップしています。

つまり、今という時代には、公共工事は地場型中小建設業中心に出さなくてはならない、というものなのですが、まあ、根っこが同じようなものなので、こうなるのは当たり前かもしれません。

■文芸春秋12月号

この金子の発言を確認する一番手頃なものは、文芸春秋12月号の「日本大変!」という討論記事です。

この討論には、金子を始め、植草一秀、川本裕子、小林慶一郎、斉藤精一郎、深尾光洋、武者陵司、森永卓郎、箭内昇、山崎元が参加していますが、文章を読んでその存在が際立つのは、金子勝、小林慶一郎、深尾光洋というところでしょうか。

■桃論フライング

桃論は既に極秘裏に何冊か市中に出回ってしまっております。
私は14日に名古屋で○土○通省中部地方整備局さまの行政情報研修の講師をいたしますが、そのテキストに『桃論』を採用していただいたのでございました。

ありがとうございます。m(__)m

■熊本独演会の新しいチラシ

はこちらです。
→熊本独演会チラシ

作成は熊本の大村さんでございました。

ということで、まだまだ書きたいことはあるのですが、私はこれからちょっと銀座まで用足しでございます。

2002/11/10 (日)  
【行政書士さま関係メール二題】

今日の浅草はとても暖かくなりました。
浅草寺に七五三のお参りに行ってきましたが、人出も多くなかなか賑やかな日となっております。

さて、今日はメールのご紹介です。

まずは小栗さまから。

小栗です。ご無沙汰しております。
 当事務所のHPをやっとこさリニューアルいたしまして、
まだだれも見ていないページなのですが、お役立ちリン
クへ桃知さんのHPを、トップページと気まぐれリンク集
に桃論のチラシをリンクさせていただきましたので、よ
ろしくお願いいたします。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwgj1942/index.htm

 出版記念パーティ楽しみにしています。
 
 桃知さんがはじめてうちの事務所に来ていただいた時の
ことをいまだに鮮明に覚えています。
 桃知さんの活躍と進化に比して私の方は、当時お話した
ことはほとんど何も実現しておらず、会の方の活動にかま
けておりまして、桃知さんのいろいろなお話をいち早く聞い
ているという、人からはうらやましがられる立場を自分で生
かしきれずに現在に来てしまいました。
 おそまきながらなんとかしようということで、HPから手を
入れ始めましたので、今後ともなにとぞよろしくお願い申し
上げます。

まずは、『桃論』の宣伝ありがとうございます。m(__)m

小栗さんとは、私がこの商売を始めてすぐからのお付き合いでございますから、長い付き合いと言ってもようございましょう。

でも考えてみれば、小栗さんのHPは依存リンクのページにも無かったのですね。
→本日追加いたしました。

ということで、心を入れ替えてHPをニューリアルされたそうなので(笑)、皆さんご訪問お願いいたします。

桃知さん、西原@二死満塁です。

先日の神戸はありがとうございました。

その際お話しした、劇場などをNPO的に再建するプロジェ
クトに関連して、色々なワークショップを開いている企画
があります。
http://www.oms.gr.jp/tabout/talkin_s.html

その中に「水都再生の夕べ」
国・府・市をあげての都市再生プロジェクトについて勝手に語る。

というものがありまして、大阪府(not 土木部)の人やNPOの人
を中心にわいわい言う会に参加してきました。出席者は30名程
でした。

大阪府の都市再生プロジェクト(国家予算付)で何をやれば
よいのか話す会合です。

NPOやオンブズマンの方が公共工事をどう考えているのか
よくわかってとても面白い会合でした。

会合の場所は、天人という店です。
この店は数百の人がボランティアをして廃材を使って民家を
改造しアートや演劇開催なども出来るスペースを作り上げた
店です。

こういった店でやるので、マイノリティーの保護や戦争反対
カウンターカルチャーといった話をする人が多い集まりなの
ですが、そこにこられる方の公共工事に関する思いは色々考
えさせられます。

まず、「公共工事は大手ゼネコンや政治家が食い物にしている」
といまだに強く思っています。
多くが中小の地場建設会社に発注されており、失業対策という
施策で行われているという側面をご存じありません。

「大阪府は護岸工事や埋立ばかりやっていて、何が水都再生
だ」という環境系の意見も出ていました。
「水上生活者を追い出しておいて何を今更水都再生だ」という
厳しい意見も出ていました。

大阪府の都市再生プロジェクトは、「水都再生」と銘打たれ
ていますが、水の都復興と言うことで水・堀・川を中心に
プロジェクトをするという事になっています。

そうなると、河川敷をきれいにするといった話がでるのですが
そうなると河川敷に住んでいる浮浪者を追い出さなければなら
ないという話になります。

きている方々はマイノリティーの保護を訴えるので、それを
よしとは思わない方が多いのですが、ならばマイノリティーの
方々に仕事を与えれば良いという話が出てきました。

それが公共工事であり、穴を掘って埋める護岸工事である
という事を知りません。

参加の皆様いろいろな活動をされているようですで、具体的な提案も
出るのですが、他の方々が何をやっているのか、工事・法律などの専
門知識がないという面があり、どうも具体性に欠けます。

NPOにしろ、建設業団体にしろ様々な人が町作りを考え行動して
いますが、それらの人の知識を共有して具体的に何をやるのか
もう一歩踏み込まないと何も実現しないのだろうなと感じました。

とりあえず、こんなに考えている人が沢山いるならば、そこに住んで
いるNPOや工事施工のプロ、設計のプロなどを集めてオープンに話し合
う場を作り、「何を作るべきか」という部分をもっと具体的に考えな
いと何も変わらないだろうなと感じた次第です。

桃知さんは、様々な建設業団体を指導されていますが、建設業では
ないNPOや市民との連携にはどうお考えでしょうか。
ご意見聞かせていただければ。幸いです。

はっきり言って、NPOだろがNGOだろうが、「公共工事」を真剣に議論する方々をオミット(無視)する気はさらさら無いわけで、お呼びがかかればどこにでも出かける、というのが私のスタンスであり『桃論』の主張するところでもあります。

ただ、私は「無名」なのです。こういうNPO関係の方々にとっては、私は見たことも聞いたことも無い人間なのです。

ただ、知ったところで、「公共工事は大手ゼネコンや政治家が食い物にしている」と考えている方々は、私のような人間は、業界の提灯持ちぐらいにしか見ていないかもしれません。

私は、公共工事の擁護論者であり、地場型中小建設業の存在を支持する危険人物と写ることでしょう。

ですから、なにはなくともまずは『桃論』なのです。

この本は、「公共工事は大手ゼネコンや政治家が食い物にしている」と考えている方々と議論するために書いた、といってもいいようなものなのです。

理解をいただくには時間がかかるかもしれませんが、NPOといった今の時代の市民社会を代表する方々と「公共工事」を議論しないことには、何も始まらないと思っております。

2002/11/09 (土)  
【「2002年11月31日第1刷発行」】

桃論の見本誌が届いたので、早速スキャニングして『桃論』のページを作成してみました。

こうして、手元に出来上がった本が届いて、手にして見ても、さほど感動はしないものなのだなぁ、というのが正直なこところなのですが、今朝ほどこんなメールをいただいて、こちらのほうが感激してしまいました。

今朝、「桃論」の表紙とチラシを拝見しました。
なぜか、感激して涙がでました(笑)
出版に関して若干でも関わりを持たせて頂いたことを
光栄に思っています。
これからチラシを手に「瞬間風速ベストセラー」
「打倒ハリーホッター」を目指して、一人でも多く方々
に読んで頂くよう頑張ります。
本当におめでとうございます。

一つ確認ですが、「店主戯言」にある本をクリックして出る
表紙と裏表紙のページに書かれています
2002年11月30日第1刷発行
は15日の間違いではないのでしょうか?

秋野さん、ありがとうございます。

ところで、ご質問の「2002年11月30日第1刷発行」というのは、実は桃論にはこう書いてあるのです。

「2002年11月31日第1刷発行」

・・・11月っていうのは30日までしかございません。
つまり、これは誤植なのですが、それを気を利かして私がHPに掲示するときに訂正したものです。

でも印刷の方は既に進んでいますからもう間に合わないですね(笑)。

初版本は4500冊の予定ですが、これは実存しない日付が発効日だという、いかにも胡散臭い『桃論』にふさわしいものだと思っております。(誤植は他にもありますよ(笑))

まさか版元が狙ってやったわけではないでしょう・・・

この11月31日発行というような発効日の記載は、なにか書籍のお約束のよな感じで、いつも実際に発売される日の後の記述なのです。

でも、『桃論』は、15日には、発売されますから、皆様宜しくお願いいたします。m(__)m

2002/11/08 (金)  
【朝7時起床】

午前7時起床。

長野の北沢さんから、先日の長野ITフォーラムの記事が新建新聞に載ったものを送っていただきました。

ありがとうございます。

『IT化の目的は「信頼関係」』
「CALSでは仕事は増えない」という講演をした、と書いてある(笑)。

それから、ミームが「mone」になってしまっているけれども、これは「meme」の間違い。
まあ、そんなことはたいした問題ではありません。

確かに長野では1時間20分をアジテーションに使わしていただいたわけで、それは危機感の共有を発注者と受注者の双方に持っていただきたかったからにほかならないのです。

つまり、長野県のCALSは国交省の押し付けや、長野県という発注者の都合でやるものではなくて、長野県と長野県の地場型中小建設業がともに行う戦略でなくてはならない、ということを理解して欲しかったのでした。

CALSは技術論に終始しているように見えますが、それはそもそもマーケットメカニズムの具現化に他ならないわけです。

昨日の大津での講演でもいいましたけれども、電子入札や電子納品で何がいったい変わるというのでしょうか。

それで地場型中小建設業の仕事は確保できるのでしょうか。

それで地場型中小建設業は万々歳なのでしょうか。

公共工事という産業の問題の根源には「予算縮減と市場縮小」の問題が存在し続けています。

長い間中小建設業のIT化は、この根源の問題を無視した議論に終始してきていましたが、そんなIT化が何を生み出したのでしょうか。

私のIT化論は、たぶんに難解に受け止められているところがありますが、それはこの「公共工事の問題」を避けることなくIT化の文脈で考えようとしているからに他ならないからだと思います。

小関さんが、てんめい尽語の11月6日に取り上げておられた、2002年11月6日付の建設通信新聞の一面トップに『消えた羅針盤』(全国建設業協会ブロック会議の模様を伝える記事)を読むために、建設通信新聞を今回の旅のお供に持参してまいりました。

この記事は、『危機感の伏線は財政再建を視野に入れた構造改革を鮮明に打ち出した小泉内閣発足と建設市場、特に地方業界にとって大きなウェートを占める公共建設市場の縮小があった。』としていますが、私から言わせれいただければ、それは、ようやく議論がここまできたか、という程度のものです。

その問題に対する戦略が見えてきません。

その上で、現状の課題を「ダンピング問題」であるとしていますが、それも私から言わせていただければ、単純バカボン的マーケットメカニズム信奉が生み出した当然の結果でしかないのです。

『ダンピング問題の原因の一つである予算縮減・市場縮小による発注者の問題は、実は受注者と共通だ。』

『発注者が「透明・公正によい物をより安く」を原則に限られた予算を執行しようとすれば、事業の絞り込み・価格重視・競争性の担保−の3点がポイント。』

『しかし、発注者の事業の絞り込み方針が、企業側には受注へ向けた競争激化に、また発注者の価格重視姿勢が一方で企業利益を無視した価格競争に、さらに競争性の担保を追求した結果として実績のない新規企業の参入を招くなど3点は密接に絡み合っている。』

この辺りは是非「桃論」でなぜなのか?を確認していただきたいところなのです。

そして、問題はこの傾向が地域社会から支持を受けている、という現状であることを理解しなくてはなりません。つまり、

『ブロック会議でダンピング問題の発注者の現状を国土交通省は、「全発注者を対象にした調査で最低制限価格もない自治体が1000余り存在する。価格が安ければいいということだけはない認識を自治体住民がいかに持つかが一番の問題」とダンピング・品質確保問題には、首長だけではなく住民理解が必要と訴えた。』

『地元建設業界の行方の大きなカギを握る市町村が参加しない、国土交通省と地域建設業界との議論だけは、業界の方向性を示す羅針盤が見えなくなりつつある。』

と記事が結ばれているところなのです。

問題は「公共工事という産業」が地域社会といかにコミットできるのかにあることに、ようやく業界側も気がついたようで、それはそれで評価できるものだと思います。

しかし、その原因が「ソーシャル・キャピタル」無き産業としての「公共工事という産業」にあることを理解しておられるのでしょうか。

つまり、「公共工事という産業」に欠如しているものは、第一に「意図に対する信頼」なのです。

それは当然に地域社会に対してのものです。

ここで、その問題解決を国交省主導のヒエラルキー・ソリューションに求める意見が大きくなることを私は危惧していますし、そこに実は大きな問題を含んでいることを「桃論」は主張しているのです。

それがCALS文脈の問題なのです。
そして、私は長野でアジテーションをやらかしたわけです。

長野県の地場型中小建設業は長野県にとって大切な産業と考えているのか否かを、田中知事には是非聞いてみたいのでした。



【@大津】

桃知@大津です。
本日も建設業IT推進大会での講演を行い、終了後帰宅予定です。

本日宿泊していますホテルは、琵琶湖沿いのリゾートホテルのようなものでして、とてもビジネスユースで泊まるのはもったいない、というか、とても一人でくるようなところではない、というようなしろものでございます。(笑)

■39万

さて、毎度お騒がせの一お連カウンター39万切番ゲッターは以下の皆様でございました。

389998は岩手県の菅原さま
389999は栃木県の轟さま
390000は岐阜県の臼井さま
390001は新潟県の出塚さま
390002は出塚さまWゲットにつき権利放棄

おめでとうございます。景品がお手元に届くまでには少々お時間がかかりますので、しばらくお待ちくださいませ。

では、39万ゲットをお祝いして、臼井様(実は岐阜桃塾塾生)の作品をご紹介申し上げます。

大垣市民病院3病棟増改築工事
http://www.ogaki-hspjv.jp/

このサイトでは、定点カメラによる動画の配信を行っております。

先日の九州保健福祉大学薬学部1工区(4号棟)新築工事もそうですが、このように、現場の状況をWeb上でオープンにする、ということは、情報技術云々というようりも、きちんと施工している、ということがなによりも重要なことなのです。

それを再確認しておきましょう。>ALL

■熊本独演会2のチラシ

さて、手作り独演会であります熊本独演会2ですが、熊本の大村さんが、熊本独演会2のチラシを作成してくださいました。桃論の宣伝もかねております。ありがとうございます。m(__)m

必要な方はこちらからどうぞ。
→熊本独演会チラシ (pdf)

ということでまもなく午前4時。
朝食まで一眠りでございます。

2002/11/07 (木)  
【竹中平蔵大臣ブーム】

週刊東洋経済2002年11月9日号は、『竹中平蔵大臣11月の正念場』という見出しが大きく踊っております。

東洋経済に限らず、大衆ゴシップ雑誌まで、最近は竹中平蔵大臣ブームのごとく、竹中関連の記事を目にすることが多いのですが、その多くは竹中パッシングです。

私は、竹中平蔵氏の考え方を、大臣就任当初から批判する立場を貫いてきていますが、そういう私でさえ、最近のマスコミの手のひら返しには、なにか気の毒を通り越して哀れみさえ感じるのでした。

ここまでくるとなにか「いじめ」の様相ではないでしょうか。

つい最近まで、「痛みを伴う構造改革」を支持していたのは、マスコミじゃないでしょうか。
そのマスコミが、今度はたいした根拠も無いような論拠で竹中批判を始めてしまっているわけで、その無節操ぶりというか、大衆迎合ぶりにはうんざりさせられるものがございます。

しかし、マスコミによって作られた論調の中で、公共工事「公共工事ダメダメミーム」は形成されてきたことを考えると、マスコミのミーム形成能力はすごいなぁと思うのであります。

私なんぞが、各地を回って何十回と小泉内閣の政策路線と竹中大臣批判をしてきても、世の中にはなんの影響も無かったわけですから。

そう考えると、哀れなのは私の方のようでございます。(笑)

さて本日の予定です。

上野 8:41 山手線(外回り) 東京 8:49
東京 9:00 *のぞみ 49号 京都 11:14
京都 11:28 東海道/山陽本線新快速 大津 11:37

それで、今日と明日は大津プリンスホテルにて「建設業IT推進大会」での講演をいたします。

13:30〜15:30
建設業のIT推進について
「中小建設業情報化のためのポイント」

という時間設定と演題ですので、本当にIT化のポイントのお話しをいたします。
2時間枠ですので、ミームの話しはいたしますが、経済学的な話しはしない予定です。

なので、今日は竹中平蔵大臣批判はない予定です。
(興が乗ればやるかもしれませんが・・・笑)

ということで、今朝は忙しいのでここまででございます。

2002/11/06 (水)  
【39万ヒットで遊びましょう】

一お連カウンターが38万9千を超えましたので、39万ヒット切番ゲットの告知をしておきましょう。

前回の38万ゲットの方々には、まだ景品をお送りしていないのですが、現在「桃論」がらみの限定ノベルティを作成中ですので、今回の39万ヒットゲッターの皆さんとあわせて発送いたしますのでもう少しお待ちくださればと思います。

今回の景品ですが、「そのまんま切手」と「ハンドタオル」の「桃論」版を作成しようと思っております。

ただし、私の手元に「桃論」届いてから、それをスキャニングして作っていただきますので、少々時間がかかります。

作成予定はそれぞれ10個ですが、これを38万の3名様と、39万の前後賞(つまり389998〜39002)を含めた5名様にお送りしたいと思います(残りの二つは私の保存用です)。

40万は多分クリスマス頃になるかと思いますので、そこは大盤振る舞いで参りたいと思います。

師走のあわただしい毎日、この際ですから39万ヒットで遊びましょう。

そして、ひそかに進行中の謎のプロジェクト、<『桃論』瞬間風速ベストセラープロジェクト>も宜しくお願いいたします。m(__)m


【この国に生まれて裏切られたという気持ち】

昨日は、六本木で打ち合わせ。
なにをしているのかは、そのうちプレス発表もあるとのことなので、まあ、発表されてからということで・・・。

今日は、四ツ谷っていうか麹町で夕方から打ち合わせなので、日中は自宅で雑用三昧の日となる予定です。

今朝は早速、私の頼りないプリンタ、EPSON PM830Cの準正品(?)インクをネットから注文してみました。

http://www2.nkansai.ne.jp/shop/first/jun/j08.htm

使えるかどうかは?ですが、11月30日の出版記念パーティの際にお配りする「色紙」に貼り付ける和風のステッカーを自作しているものですから、大量にインクが欲しいのでした。

さて、葛飾FMのニュースを聞いていいたら、坂口厚生労働大臣が、不良債権処理に伴う離職者数を六十数万人になる、といったというようなニュースが流れていましたが、それは多分希望的最小値ではないでしょうか。

週刊宝島11月13日号にこんな記事がありました。
(P007「今週の数字」からの引用)

今年1年の破産申告件数 史上初の20万件超か
リストラなどで所得減 深刻化する 家計債務超過問題

今年1月〜8月に個人が裁判所に破産を申し立てた件数は13万5000件。これは前年同期比38%増に当たり、このペースで増加し続けると考えると、今年1年間の破産申告件数は、22万強と史上最高の件数に膨らむと見られている。

 その背景には深刻な家計の過剰債務問題がある。企業の人員削減や賃金カットにより、所得が減少する会社員に住宅ローンやクレジットカードの支払い負担が重くのしかかり、貸し倒れが急増。顧客獲得に熾烈な競争を繰り広げてきたクレジットカード会社も、貸し倒れの急増に対応すべく与信の絞り込みに乗り出している。

「住宅ローンの場合、元々の貸付自体に無理があった」
 こう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子氏。
「低利の大型ローン商品の販売や住宅ローンの大型減税など、買い換えが促進され、多くの人がそれに乗せられてしまった。しかし実際には、不動産価格は下落する一方。所得が減り、借金清算のために不動産を売却しようにも思うように売れず、借金地獄から抜け出せなくなっている。より低利のローンに借り換えようにも、担保価値が下がっているため、債務超過でアウトというわけです」

 過剰債務問題は深刻化の一途を迫り、いまだその出口は見えそうにない。問題解決のため、政府がなすべきことは何か。
「まず、雇用対策でしょう。月々一定の収入を得られる生活を確保するのが大事」
 と荻原氏。もはや個人レベルでの生活が立ちゆかなくなっている現状の改善は、「痛みを伴う改革」では間に合わない。

この記事には、『貸し倒れは特に40-50代で急増中。原因は従来の給与水準をベースにローンを組んでしまったことにある。「裏切られた」と思う人も多いだろう。』というコメントもついています。

私は、不良債権処理に対しては、それを否定するものではありませんが、それに伴って強まるデフレ圧力への対応は十分すぎるぐらいにやるべきだ、という立場にあります。

竹中風経済政策の特徴のひとつであるサプライ・サイド政策の主張は供給側(企業)へのリストラ圧力でもありますから、「痛みを伴う改革」の拠所とは、実は「新しい雇用の創出」にしかないのです。

小泉政権は、その立ち上がりに530万人の雇用を作ると高らかに宣言していましたが、しかし、実態は「新しい雇用の創出」などどこにもありません。

リストラ圧力やデフレ圧力だけで雇用が生まれると考えている愚かな経済学者に振り回されてしまった結果だと私は思っています。

「桃論」でも指摘していますが、現在行われている経済政策とは、問題を個人と切り離して考える問題解決方法でしかありません。

国民に痛みは強制しますが、国民と痛みを共有する視点がないのです。

そして、経済効率ばかり強調されながら、人間の生活に密着している地域重視型の公共工事さえも否定されてしまっているのが現状なのです。

でもそれは、たいした根拠のある話でもないのです。

公共工事を否定することで、新しい産業や新しい雇用が生まれる、と考える方々の方が、私から言わせていただければ、「なにかにとりつかれている」としか思えません。

また先ごろ県のある方々から、実効性のある雇用対策(雇用維持)を考えてくれないか(建設業以外で)と相談がありましたので、

現在の日本において、良くも悪くも地方における中小建設業を抜きに、雇用問題を考えようとしても無理があると思います。
私も何か新しい事業はないかと色々考えているのですが、考えれば考えるほど、建設業は様々な階層の人たちを分け隔てなく吸収し雇用してきた最後の砦のような気がします。

実効性のある雇用対策とは、現在置かれている建設業の状況を真正面から受け止めて、独自(○○県)の戦略持ち、実行することができれば光明が見出せるのではないかと回答しておきました。

桃知さんの講演を県の方々にも何度か聞いていただいておりますが、まだまだ理解をしてくれる方は少ないのが現状です。(協会は言うに及ばず)

これは、私の主催するメーリングリストに先月投稿された意見です。

私はこの方と同じ思いを抱きながら講演をしていますが、それは時には、発注者や業界のリーダー、企業の経営者や幹部の皆さんにとっては、耳に痛い辛らつな表現となっているかもしれません。

それは、地場型中小建設業という産業(と呼べるならだけれども)は、モノいわぬ存在であるが故に攻撃のターゲットになってしまっていることを知って欲しいからなのです。

2002/11/05 (火)  
【れありてぃ〜ず】

本日の戯言読みました。
山下達郎さんのアルバムの読み方は「レアリティーズ」です。
意味は桃知さんのいうとおり「珍品」なんだと思います。

以下 asahi.comより無断引用です。
===================================================================================
山下達郎の新作「レアリティーズ」は、過去のシングルB面
(カップリング)や未発表曲、最近のシングル曲で構成。
83〜01年の、今までアルバム化されていなかった
スタジオ録音の作品をすべて収めた。
 「シングルは数年で廃盤になるから。ただ、古い曲の寄せ集めは嫌なので、未発表やセルフカバー、シングルも入れたんです」

(ざっくり)

 デジタル録音が主流になった80年代半ば以降、音作りに七転八倒し、制作期間も大きく延びた。でも、その経験が編曲技法の幅を広げたという。

「音楽的なイデアを構築する最大の要素は、実は編曲なんです」

 とはいえ、無意識のうちに、自分の原点である60年代、ニューヨークのロックンロールが持つエコー感やビート感を再現してしまうことも。

新作にも、そうした曲が収められている。

 昔も今もテレビには出ない。1万人規模のライブを1日だけやるより、約2000人規模で何日間も歌う方を選ぶ。

「僕は傍流」と言ってはばからない。「もともとサブカルチャーが好きでしたし、だからこそ、今の自分のスタンスを許容できている。半分コンプレックスで半分プライドですかね」

ということだそうです。
これに対しては全部納得してしまうので、反論もなにもございません。

まにあ1号の舎弟さま、ありがとうございます。m(__)m


【熊本独演会事務局より】

11・5申込分から次の様にさせて頂けませんでしょうか?

【受付】
大変勝手ですが、メールでお申込時点で自動受付とし、
特に受理のご案内は致しません。
定員オーバーでご希望に添えない場合のみ、ご連絡致します。
何卒ご理解の上、ご協力下さい。

ということです。

熊本独演会2は 【ボランティア募集中】でもございます。
皆様のご支援で身のある独演会としたいと思いますので宜しくお願いいたします。



【Why, why, tell'em that it's human nature(もしくはインスピレーションについて)】

昨日は、早々に原稿を書き上げ、上野のアブアブ7Fのチケットぴあまでお使いもののJCBのギフトカードを購入に行きました。

そこはHMVの中にあるものですから、ついでに山達の新しいアルバムと、もう何枚買ったのか覚えていない、マイケル・ジャクソンの「スリラー」を買ってきました。(またどこかにいってしまったらしいのです・・・)

聞くところによると、最近のCD業界は新譜が売れないらしく、やたらベスト版のリリースが多い今日この頃だそうです。

多分、気力的に前向きになれない時っていうのは、新しい曲じゃ駄目なのかもしれません。

音楽なんてなにもできないものであることは、自分自身の経験が証明してきていることは百も承知なのですけれども、ささやかな勇気とか、ほんのちょっとのやる気とか、そういうものが音楽によって助けられながら生まれてくることがあることは、やっぱり否定はできないでいるのです。

精神的に疲れ果てた時に聞きたい曲というと、やっぱりいつか聞いたあの曲っていうことになってしまうのでしょう。

でもそれがなぜなのかはわかりはしないのです。

私ときたら「スリラー」などという古典を購入したのですが、それは「ヒューマン・ネイチャー」がどうしようもなく聞きたい日が続いていたからです。

特に、

if they say
Why, why, tell'em that it's human nature
Why, why, does he do me that way

というフレーズが、ここ数ヶ月、理由も無く頭の中をリフレインし続けていたからなのです。
→これは立派なミームです。

このリフレインが何に起因しているのかはぜんぜんわからないのです。

しかし、昨晩は「ヒューマン・ネイチャー」を延々PEPEATさせながら(→やたら落ち着くのでした)、11月30日の「桃論」出版記念パーティの出席者数の確認作業をしたのですが、仕事がはかどるような気がしたことは確かです。

さて、その「桃論」出版記念パーティですが、出席予定の皆様の総数は、今のところ120名さまを数えることができそうで、私の地を這うような活動が、このように沢山の方々の支援をお受けしていることに、我ながら驚きを隠せないのでございました。

皆様の熱いご支援に深く感謝申し上げる次第でございます。
こうなれば、11月30日は賑やかに、ひたすら賑やかにまいりたいと思うのでした。

そんなに人が入るのでしょうか?と会場の狭さが気になったりもしているのでしたが、→吉谷さん、段取り宜しくお願いいたします。(謎)

さて、昨日購入しましたもうひとつの方の山達のアルバムですが、「RARITIES」と題されているものですが、なんと読むのでしょうかね?

「らりてぃず」でいいんでしょうね、たぶん。

これは「珍品」ってことでしょうが、まあこのアルバムは山達が過去にリリースした作品のC/W(B面)を集めたようなものですから、珍品って言えば珍品なわけですが、HMVではかなり売れているようで(一番よいところに山積)、これもまたCD業界の苦悩を現しているようなアルバムかもしれません。

そういえば、エルビスのナンバーワンヒット曲を集めたCDも売れまくっているようで、私は近々発売されると言われている、中森明菜のリメーク版のベスト版はほしいな、と思っていますから、CD業界では、今ベスト版しか売れない、というのは本当のようです。

こういう過去の作品の焼き直しっていうのは、その昔はマニア向けの商売でしたが、これがかなりの枚数を売るということは、消費のミームにそれを欲する何かがある、と考えられるでしょう。

音楽産業というのは、究極のミーム・ビジネスであり、近田春男曰く、ヒット曲っていうのは「発明品」なのですが、多分作る方も聞く方も、インスピレーションが枯渇してしまったかのような時代が「今という時代」なのかもしれません。

つまり、脳みそが新しいものを求めず、安定したより確かなものを求めている、ということでしょう。

それが今という時代の「消費のミーム」なのかもしれません。
→環境の激変への反作用としてのウルトラ(超)安定志向

ここまで書いて、だいぶ前に読んで(ミームの勉強のために)、面白かった本を紹介しておきたくなりました。

『インスピレーション』 ポール・ソロ(著)、丸山京子(訳)、アミューズブック、2001年1月15日

この本は、ポール・サイモン、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、キャロル・キングとかの(一発屋ではない)20名のソングライターの曲作りについてのインタビュー集です。

私は、この本を今年の初めに購入して読んだのですが、ヒット曲というのはやっぱりミームなのであって、近田春男の言うように「発明品」であることには違いは無いのですが、それが生まれるためのインスピレーションさえも、実は過去からの蓄積の上に生まれている(つまり経緯依存である)ことを確認できた本なのです。

インスピレーションとは、「神から教えられでもしたように、突然飛躍的に名案などを思いつく心の働き。」(Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997)なのですが、それがミームである限り、無から生まれ出るものでないことも確かなのです。

つまり、神から教えられでもしたように、突然飛躍的に名案などを思いつくには、その基盤(足場)になるものが無ければ何も生まれてはこないということです。

疑問を持たずに生きている人には、疑問のヒントががそこにあっても、それがヒントだとは気づくことができない、ということです。

そういう意味では、「今と言う時代」は、インスピレーションの為の蓄積の時代なのかもしれませんし、過去を振り返って過去に学ぶことも悪いことではないのかもしれません。

でもそこに安住してしまっては元も子もありませんがね。(笑)

2002/11/04 (月)  
【雪の降る日に、外でパンツひとつで立っている】

今日は頼まれていた原稿を仕上げなくちゃいけないので、読者の皆様からのメールを2件程紹介してお茶を濁させていただきます。

桃知さまのHPはもちろん、新しく送られてくる「ももこむ通信」をいつも楽しく読ませていた
だいています。
先日、エクスナレッジ主催のセミナー「建設ITセミナー2002」に参加してまいりましたが、
講演される方の中には多分に桃知さんの発信するミームの直撃を受けているだろうと予
想される方もいらっしゃいまして、桃知さんの影響力の大きさを感じてしまいました。
本当は本家本元の桃知さんのお話をもっとお聞きしたいのですが、なかなかに都合がつ
かず残念に思っておりましたが、「桃論」を総括した本を出版されるということですので、
熟読して難解な(?)「桃論」の理解に努め、身の回りにミームを広めていきたいと思って
おります。

具体的なITの話を聞きたいと言うのは(自分も言ってた気がするけど)
どっぷり建設業界に漬かった感じがします。

(ざっくり)

郡上建設業協会さんなどはまだしも トライネットさん達が自社のITを
事例発表することは凄いことだと思います。
私が経営者だったら絶対しませんし、もししても大事なところは
隠すか真似されない自信があるところだけですね。

(ざっくり)

具体的なITの話を聞きたいと言うような会社は
自分の会社のことがよく分かってないのではないのでしょうか
自分のところの社員に問題点を聞いたうえで
異業種で参考事例を探したりした方がいいかも...

ありがとうございます。m(__)m

まあ、異業種で参考事例・・・というくだりも、私から言わせていただければかなり閉塞した思考なのですけれども。。。

最近私の感じていることは、この時代に危機感を感じない経営者はいないだろう(もしいたらかなりおめでたい方です)けれども、問題はその危機感を経営者は社員と共有できていない、ということです。

その危機感への共感(私の言葉では環境変化への共通した認識)を持てないことには、いつまでたっても経営は閉塞してしまうだけだろうということです。

例えば最近めっきり寒くなってきましたが、雪の降る日に、外でパンツひとつで立っている、それも寒さを感じないのか笑ったりしてる人を見たときのような感覚、そういうものが、最近の私の中で大きくなっていることはたしかなのです。

この感覚というのは、社員こそが実は裸の王様なのだということです。
言葉を変えれば「世間知らず」の方々が建設業には多いように感じているのです。

この「世間知らず」さが、危機感への共感を持てない大きな原因のような気がしています。

経営者は外へ出て、異業種の方々と接触されることも多いかと思いますが、そういう経営者が、会社の中で「世間師」的に機能するということは重要じゃないかなと思うのです。

2002/11/03 (日)  
【やっぱり松阪のお肉はおいしい】

今朝は5時に起床して、昨晩ローソンで購入したおにぎり+ゆで卵を朝食に食べ、

松阪 6:41 近鉄特急(名古屋−伊勢志摩) 近鉄名古屋 7:56
近鉄名古屋 7:56 徒歩 名古屋 8:11
名古屋 8:43 *(ワイドビュー)ひだ 1号 美濃太田 9:21

で美濃加茂へ移動して、亀井さんに休日出勤いただいて、美濃加茂市建協さまのルーターを調整して、

美濃太田 11:27 (ワイドビュー)ひだ 6号 名古屋 12:06
名古屋 12:20 のぞみ 60号 東京 14:00

で、浅草へ帰って参りました。

11月1日の津での講演のご感想は昨日も紹介しておりますが、私は二度目でようやくなんのことかわかった、とか5回目でようやく納得した、というご意見もお聞きしました。

おおむね良い反応であったと思いますが、中休みの時に、もっと具体的なITの話をしてくれ、という意見もございましたが、そのようなご意見は当然に無視させていただきました。

私は「答え」ではないのですから。

昨日は、久しぶりに丸亀産業さんへお邪魔いたしまして、午前中からいろいろとお話しをしてまいりました。

午後からは、社員の皆さんに集まっていただいての講演。

これは、関与先さんしか理解できないであろう、スペシャルバージョンでして、IT化で扱う情報がミームであり、自社の商品が技術のミームであり、イントラネットが自社のミームプールであることを、イントラネットの実践的な活用を持って経験していないと、なに言ってんだかわかんない世界のようなものですが、まあこれが具体的なIT化の話といえばいえないこともありません。

ということで、折角の松阪でございますから、夕餉はやっぱり松阪牛であります。
といっても和田金的なものではなくて、私の好みはもっぱらホルモン系焼肉ですので、昨晩は、竹上社長とガメラさんと山際さんと私で、「かどや」さんという焼肉屋さんへ出向いたのでございます。

この「かどや」に行く途中には、「焼肉屋さかい」があったのですが、見事に閉店となっておりました。

それも当然のことで、ホルモン系焼肉の激戦区であります松阪では、あの「焼肉屋さかい」さえも商売にならないぐらい、いい(ミームを持った)店が目白押しなのでございます。

そして、そのいいミームに鍛えられた舌(消費のミーム)は、安いだけの焼肉屋などの存在は許さないのでしょう。

当然にこの「かどや」さんは、ガメラさんご推薦の店だけありまして、良心的な値段で、とてもよいお肉を出すお店でございました。

なんと言いましても特質すべきは、ホルモン(てっちゃん)の凄さです。

ここのホルモンは脂身はたっぷりのこしてありまして、旨いけれども体にはとても悪そうなものでございます(これはホルモンに対する最上級のほめ言葉です)。

このホルモンに軽く塩コショウーしたものをあぶりまして、なんと「ポン酢」でいただくのでございます。

これは、肉の旨さが、モロに口の中に広がりますので、よほどお肉に自身がないとできないものだと関心させられました。

それから、このお店の「タン」も、ものすご〜くおいしいものです。
それは厚切りの柔らかなタンでありまして、冷凍ものをスライスしたものとは、明らかに一線を画しておりました。

私は、そのタンを食べながら伊達の牛タンを思い出しておりました。
調子にのって私は、タンを刺身でいただきましたが、これは「トロ」でございますね。

ということで、この後も味噌ダレでホルモン、カルビ、ハツ、レバー、そしてレバ刺しを腹いっぱいご馳走になって参りました。

かどや@松阪>旨すぎるぞ!なのでございました。

おかげさまで、本日のルーターの設定も滞りなく順調に終わり、早々に私は浅草に帰ってくることができたのでございます。

2002/11/02 (土)  
【またきますね、三重県さま】

桃知@津です。

今日は8:30分に丸亀産業の山際さんがホテルに迎えに来てくれます。
なので、取り急ぎ昨日の講演の感想を少しだけ紹介いたします。

本日「桃論」講演会に参加させていただきました。

「ももちどっとこむ」で取り上げられいたミーム論を

直に聞くことが出来 たいへん元気付けられました。

ありがとうございました。

三重県「桃論・ミーム」初上陸。かっちょよかったです。
話し聞いてて再びやる気が起こってきました。
桃知さんのミームがどのくらい伝わったでしょうね。。
三重県のCALS/ECがどういった方向に行くのか、考えさせられました。

建設業界に対する講演なんて暗い話題ばっかりかもしれないけれども、少なくとも私の話を聞いて元気が出たり、やる気がおきてくる方が、一人でも二人でもおられればそれは、講演芸人冥利に尽きるのでした。

たぶんあしげく通うことになるでしょう。
またきますね、三重県さま。

2002/11/01 (金)  
【サブコンの金魚論】

桃知@今日は三重県津市へ移動して、午後から講演を行います。

上野 8:35 京浜東北・根岸線 東京 8:42
東京 8:53 のぞみ 7号 名古屋 10:33
名古屋 10:33 徒歩 近鉄名古屋 10:48
近鉄名古屋 10:50 近鉄特急(名古屋−伊勢志摩) 11:39

私は今日三重県で講演ができることをとてもうれしく思っています。

それはなぜかという話は、そのうちしていきたいと思いますが、私の中では、今日はお披露目の日、というような感覚でおります。

2002年11月1日という日は、私にとっては記念すべき日になるでしょう。

■サブコンの金魚論

さて、A木さまより昨日の続きのメールが届きましたので紹介いたします。

本日の店主戯言の「サブコンの金魚論」(↓)に対するわたしの見解です。

>ただ思うのは、大手の下請けを中心とした皆さんも、公共工事依
>存型の皆さんも、「金魚論」の概念枠の中では同じ存在なのだな、ということです。
>つまり、建設業というものは、受注産業なのであり、「仕事(餌)があってなんぼ」の
>ものでしかないのです。
>確かに、鹿栄会の皆さんは公共工事に依存した存在ではないかもしれませんが、
>その餌を出しているのが、公共(官)なのか鹿島建設なのかの違いぐらいしかな
>いように思えたのでした。
>つまり、依存する存在としては同じようなものだ、ということです。

ゼネコンとの従属関係が強いサブコンもある意味では地場建設業の「金魚論」の概念枠の中で同じ存在なのかもしれません。ただし、現在のサブコンは徐々に野生化しています。例えば、昔は「名義人制度」の下で元請け1社に対する依存度が高かったのですが、いまはリスク分散し「集中顧客」を持たない有力なサブコンが増えています。
(ゼネコン1社当たりの依存度を25%以内に押さえている企業が多い…)

地場建設業者とサブコンの違いは、代金回収リスクがあるかないかです。
サブコンは、従属関係にあるゼネコンの倒産というリスクを抱える一方、他のサブコンとの価格競争にさらされ、もはや金魚では生きられない状況に追いつめられています。
その中で生きる術として「嗅覚」を研ぎ澄ませ、したたかさを身に付けています。

桃知さんのPPTにあったように、わが国の建設産業は「ゼネコン」「地場建設業」「サブコン」の3階層がピラミッド型ではなく、それぞれが独立しながら絡み合う複雑系です。この認識がないから、国土交通省をはじめ行政の「業行政」はピントがずれているんですね。

「毎度おおきに」でございます。

私が一昨日鹿栄会さんでの講演で話させていただいたことは、鹿島さんというスーパー付きのゼネコンさんは、多分いままでは、サブコンさんに第一種情報情報(量と価格の情報)重視の要求を突きつけてきたはずだろうけれども、多分その戦略は転換期を迎えているはずでしょう、ということです。

つまり、鹿島ブランドは私たちが思っている以上に地域重視の戦略を行っていますし、価格よりも自らのブランドで商売をする方向を模索しているように思えます。

それは、顧客に対しては、鹿島というブランドを安売りしない、という戦略だといえるでしょう。
→これが可能なのは鹿島は勝者だという認識に自らが立っているからですが。

このことは、身内(サブコン)に向かってコストダウンを強調しながら、外に向かって自らのブランド(品質)を強調しようとしても、どこかで無理が来るだろうということです。

それは、ゼネコンの場合、できの良いサブコンを手放してしまうこと=自らの品質(ブランド)を落としてしまうことに少なからずつながるからです。

つまり、対サブコンに対しても第一種情報(価格と量)重視からの変更は必要なのです。

このような戦略は、ここ数年来否定され続けてきた旧来型の日本的な経営の復活のようにも見えるのですが、そんなに単純なものでもない、と私は考えています。

なぜなら、この時代に「良いものをより安く」というデフレ基調の市場の圧力が消えることはないからです。

そしてA木さまのいうように、従順な名義人はいまや名義人の衣を脱ぎ野生化し始めているのですから。

つまり、ゼネコンにとって、顧客に対して自らのブランドのようなものを重視した戦略を展開しようとすれば、サブコンに対しても、第一種情報(価格と量)と第二種情報(経験と解釈と信頼)という二つの志向の高度なバランスに立った戦略が必要だ、ということです。

つまり、サブコンの皆さんも第一種情報(価格と量)と第二種情報(経験と解釈と信頼)という技術のミームを売り物にしなくてはならなくなるでしょう。

このバランスの機能する市場が、地場型中小建設業が依存する公共建設市場の目指すところでもある、というのが私の主張です。

極端な市場原理や縁故主義が機能するような市場を官(行政)が作り続ける限り、地場型中小建設業は、その存在意義を失い、公共建設市場は、鹿島建設のような一部の勝ち組と言われるゼネコンの市場となってしまうでしょう。

なぜなら、彼らのほうが、純粋培養の金魚としての地場型中小建設業よりも先に、その市場を作り出してしまえるからです。

ここで建設業の経営はようやくマネジメント足りえることとなるでしょう。

・・・と書いたところで、こんなものは机上の論理にすぎないのです。
動き出さなくてはなりません。

というところで、行って参ります。

momo
桃知商店謹製
(c) Copyright TOSIO MOMOTI 1998-2002.All rights reserved.


About桃知利男インデックスSelf Talking INDEX | 今日の戯言2002年10月へ | 2002年11月月後半へ著作権店主へメール