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店主戯言0030702 2003/07/16〜2003/07/31 "There goes talkin' MOMO"


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2003/07/31 (木)  
【眠いので寝る】

たぶん東京の梅雨も今日までだろう。
明日からは、強烈な暑さに見舞われるはずだ。遅い夏の襲来ではあるが、夏の日差しはなにか懐かしさもあり、身体はけっしていやがらない。

ただ私は湿気に弱いのが玉に瑕で、夏の外出は苦手なのである。
しかし、明日は奄美大島で講演であり、強烈な湿気を浴びることになるのだろう。

今日は7月31日である。
こうして、やっと7月が終わるのだ。

今年は訳あって、早く終わってしまいたい(正確には早く来年の3月15日にならないかな)と思っている私にとっては、ようやく、7ヶ月目が終わるわけだ。(今日は予定納税の日でもある)

『盲蛇に恐じず』。確かにその通り。私の想いをズバリ言い当ててくれました。私は無知とはなんと楽で、幸せで、そして素晴らしい推進エンジンだろうと思ってました。「無知=ビギナーズラック」とは恐れ入りました。桃知さんを盲信する方が多いのもうなずけます。

我社のもっぱらの話題は「コスト削減」であります。しかし役所の方々は違う言い回しをしますね。『コスト(予算)縮減』と必ず表現します。思想の違いでしょうか?
役所は予算をカットするのではなく縮めてるのでしょう。我々はカットしなければなりません。それは人であり給料です。【削減】と【縮減】この違いも興味深い。などと考えていると、また頭が痛くなってくるのでやめます。

ああ、面白いなと思った。なにがって、【削減】と【縮減】の違いである。
しかし、なにが面白いのかは、じつは私も分かっていないので、辞書で調べてみた。

うちのぽんこつ辞書によれば、こうだそうだ。

さくげん【削減】
―する
〔予算・軍備などを〕従来必要とされた水準より意図的に減らすこと。
用例・作例
人員―・経費―

しゅくげん【縮減】

―する
量を減らし、規模を小さくすること。

Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997

そういえば、軍備縮減とは言わないような気がする。
でも予算は削減でもよいようだ。

それをわざわざ縮減と言っているとのことだが、それは、自らの意図ではない、という意志表示ではないだろうか。
たぶん、(せいぜい)、まあ、そんなところなのだろう。

要は、自由に使えるお金がない、それだけのはなしである。
そして、問題は、その原因が、自らの力の及ばないところにある、ということだ。

コストの削減も予算の縮減も、はじまりはそれなりに効果はあるだろうが(つまり、いままでそういう経営努力をしていないからだが)、ミクロ的な努力をちまちまとやったところで、マクロ的な根源的問題が解決されない限り、それもすぐに限界が見えてくるだけである。

つまり、「公共工事という産業」市場の縮小化は、始まりは意図的ではあったが(つまり削減)、既に意図の及ぶところではなく、際限がない(つまり縮減)。これを悪の循環と呼べばよいだろう。

このような、悪の循環を外部環境としたときの、ミクロ的な努力に、はかなさされ感じているからこそ、私はマクロ的に考える。

マクロ的に考えることは、政治を考えることであり、経済を考えることであり、そして国益を考えることである。(国益については突っ込みはなしにしいてほしい。これは今はまだよく分かっていない。)

だから、私は政治経済学の可能性を信じている。
決してあきらめはしないのである。

ところで、私は昨晩から寝ていないので眠い。
なので寝ることにする。

2003/07/30 (水)  
【盲蛇におじず】

今日も憂鬱な雨が降る。
事務所仕事は二日目である。

今朝は、ぐるりと関与先のイントラネットを巡回してみることから始めた。
これは結構時間がかかった。つい最近できたものから、既に何年も稼動しているものまで結構沢山ある。

よくもここまで増えたものだ、と己に感心したりもするが、それにしてもフリーハンドの情報が行き交うイントラネットは、生きている、生活者の言霊の交流であるがゆえに、それぞれの組織の息遣いが聞こえてくるようで、息苦しさえある。

しかし、組織は確実に生きていることを実感する。


さて、昨日の戯言の最後の一文「盲蛇を恐れず」について書こう。

これは「盲蛇」という蛇がいて、それを恐れない、という意味ではない。

盲(めくら)は蛇が見えないから蛇を恐れない、ということから、事情を知らずに無鉄砲なことをいう、ことわざである。

通常は、「盲(めくら)蛇におじず」という使い方が一般的である。

私がこの言葉を知ったのは、つい2年ほど前、つまり43歳で読んだ、故山本夏彦氏の『完本 文語文』でである。
それまでは、こんな言葉の存在さえ知らなかったのである。

私の失われた20年の後遺症は大きくて、日本語に対する語彙(ボキャブラリー)の軽薄さは致命的でもある。
だから、この戯言でこうして文章を扱う訓練をしているわけだが、語彙は書くことでは厚くはならない。

それには、まず良い文章を沢山読まなくてはならない。
つまり、ミームが私に宿らなくてはならない。

その上で、言霊として書く。
その言葉、文体を使って書く。

そうしてやがて身に付く。つまり、身体が覚える。

しかし、そうなると、そこそこ色々なことを知ってしまうものだから、かえって悩みが多くなる。

だから、悩み、考える。
しかし、多くの場合、悩み考えることを端折って、えいや、でやってしまう。

これが盲蛇におじずである。

最初は、盲蛇におじずがゆえに、とんぱち的にできることも世の中には多い。
それを例えば、ビギナーズラックという。

しかし、それも、後で振り返ると、やたら恥ずかしいことが多いのだ。
そして、うまくいったとしても、それは単に運がよかっただけに過ぎないことに気付がつく。

つまり、それは再現できない、長続きはしないのである。

知らないことは、総じて強い。
しかし、それは長続きはしないものである。

2003/07/29 (火)  
【久しぶりに自宅で更新】

浅草は憂鬱な雨が降る。
それゆえ、事務所仕事には最適な日なのである。

では、まずは、「じゃ、股」について。

おはようございます、ねぇさん@大阪です。

相変わらず東奔西走お忙しくされているようで・・・
軽い夏バテ状態になられているのかなぁ、などと思いつつ。

そうそう、先日テレビでやっていましたが、
アルコールを摂取すると、
それよりも多い量の水分が体内から尿として排出されるそうです。
たとえば2リットルのビールを飲むと、3リットルの水分がでちゃう!みたいな
(驚)
で、結果として血が濃くなっちゃうので、
お酒を飲んだときは、併せて「○カリスェット」のような飲料を補給しないと
夏場は特に身体がだるくなったり、
食欲がなくなったりという夏バテ状態になりやすいようです。
途中でウトウト寝ていたので、詳しい事はわかりませんが・・・(笑)
まぁとにかく、なんせ身体が資本ですから、お気をつけて下さいませ。

さてさて、今朝のお嬢2号と私の会話です↓。
(顔を見るなり、いきなり)
「今日の分、見た?」
「見た。また、股シリーズやったでしょ〜!」
「あれ特許取得しとかなアカンよね〜」
「うん、阪神優勝みたいにね〜!」(笑)
どちらがどちらの発言かというのはこの際置いといて・・・
大阪では「じゃ、股」「では、股」特許取得に向けて動きつつあります(爆)

ほな、股。(ちなみにこれは対象外です(笑))
ねぇさん@大阪より。

確かに、このところのハードスケジュールと鯨飲は、確実に己の身体を蝕んでいる。
さすがに調整の必要を感じているが、この辺りは、この仕事を5年もやっていると、スケジューリングの妙が身についていて、この月末はお酒を飲まなくともよいようになっている。

それは8月1日の奄美大島行きに備えて、というのが正解なのだが、今まで体内に溜め込んだアルコール成分を、少しは発揮してくれるだろうと期待している。


さて、次のメールは鹿児島に滞在中にいただいていたものである。

・・・(ざっくり)、今でも桃知さんの考えかた、持論には賛成しかねる部分があります。それは役人のレベルの低さ、そして考え方の幼稚さ、税金を貰っているという認識の低さに起因しています。それだけではありません。田舎になるほど顕著になる、住民の視野の狭さもあります。私のような測量設計補償の業者としましては・・・想像にお任せします。

高度成長期に雇用対策であった公共事業、この公共事業に従事してきた人間が、今もこちらには存命です。「俺はドカタを30年やってきたから、何でも分かってるんだ!」なんていう方々がたくさんいるんです。(というか大多数です)公共事業に関わってきた・いわゆる『酸いも甘いも知ってる』公共事業の恩恵にあずかってきた方々と、その方々を相手にして公共工事をしていかなくてはならない役所職員との軋轢は凄まじいものがございます。ここで登場する隠語が『うるさい人』です。こちらの業界ではよく飛び交う言葉です。『うるさい人』は私から見ても言葉の通じない人間です。しかしながらこれらの方々は地権者という強力な権利を有しています。せっかくの努力して頂いた受注もこの『うるさい人』のおかげで何年も棚上げなんてのもざらです。勿論、発注者たる役所も『おまえらに工事の順番が回ってきたぞ!』『うるさくすると工事はやらんぞ』的なスタンスです。

こういった環境で『ITだ!』と言われても・・・・PCナンゾ持ってないだろうし、いったい誰が感銘してくれるの?いったいドコでゼニになるんだ?という疑問があります。住民にコミットする前に自分たちがこの産業から去る日の方が早いのではないのでしょうか?発注者の方棒を担ぐしか生きて行くスベを持たないコンサルは努力が足りないのでしょうか?どうなんでしょう?

地域的に遅れているのは解っていますが、事業費の減少具合はもの凄いものがあります。打つ手が考えつきません。手が後ろに回っても受注が欲しいというのが今の現状です。
私のような世代は正に『哲学』から始めなくてはいけません。私達の職業は何のために存在しているのか?答えはないのですよね?私は多分要らない職業なんじゃないかなと思い始めました。もう少しは頑張ってみますが、我々も生き物ですので、限界がございます。「衣食足て礼節を知る」ですからね。生首を切られない馬鹿公務員とは一緒にして欲しくないですね。地方の公務員は大部分が馬鹿です。一度見学されると勉強になりますよ。そりゃ税金の無駄遣いも甚だしいですよ。そんなのとコミットできませんよ。1人よがりになるのが目に見えています。

雑文御容赦ください

かつて、某市の契約担当の方(技術屋ではない)との面談時に、入札方式として、横須賀市方式を当市も採用したい、というようなはなしになった。

私は、横須賀市方式を、似非マーケット・ソリューションと呼んで批判している立場上、当然に反論し議論になる。

私曰く、「なぜ横須賀市方式なのだ。」
担当曰く、「それが今の世の中の流れだから当然でしょう。」

私曰く、「なぜそれが当然といえるのか。安易な言い方ではないか。それを君は説明できるのか。」
担当曰く、「いや、当然というのは当然ですよ。世の中がそうなっているのだから、逆らうことにこそ意味はないでしょう。」

私曰く、「あの結果として、横須賀市の建設業界に起きたことを君は知っているのか。」
担当曰く(状況は把握しているようで)「ああなりたくないから、私は公務員になったのです。」

私は絶句した、というか笑いにならない笑いがこみ上げてきた。
おおよそ、世間一般の出来事は、笑うしかないのだ。

しかし、こうくれば私の餌食なのである。

私曰く、「ぞれじゃ、君のところの市長は、立候補者のなかで一番給料が安いから当選したのか。」
「それじじゃ君は、一番給料が安いから市の職員として採用されたのか。」


まあ、(↑)のメールは、私のこんな体験からでも理解すればよいのだろうか。
私も、建設会社勤務時代から今まで、地方官僚、公務員との付き合いは長い。
つまり、このメールの自暴自棄な心境もわからぬではない。

だが、私には、あきらめの心境はこれっぽっちもないのである。
そんなものは疾うの昔に消え去っている。

つまり、『桃論』は、そんなものは疾うの昔に消え去っているから書けたのだ。


村上泰亮による開発主義政策のプロトタイプ・モデルは次の8項目からなる。(村上泰亮, 『反古典の経済学』(下),中央公論社,1992,p98-9)

1・私有財産制に基づく市場競争を原則とする
2・政府は、産業政策を実行する
3・新規有望産業の中には輸出指向型の製造業を含めておく
4・小規模企業の育成を重視する
5・配分を平等化して、大衆消費中心の国内需要を育てる
6・配分平等化の一助という意味も含めて、農地の平等型配分をはかる
7・少なくとも中等教育までの教育制度を充実する
8・公平で有能な、ネポティズムを超えた近代的官僚制を作る

開発主義政策こそが、「公共工事という産業」を生み出した根本思想である。
その何が今問題となっているのか、と問われれば、私は躊躇無く、「8・公平で有能な、ネポティズムを超えた近代的官僚制を作る」という一項目を挙げる。

正直これは失敗してしまっているのだが、だからと言って、目くじらを立てて復活を強調する必要もないものである。

なぜなら、我が国にとって、開発主義は完全に時代遅れであり、今求められているのは、開発主義の次の政策だからだ。

これは、国民世論が感じているところである。
問題は、この開発主義の次が、無防備に資本の理論側へ偏重していることにある。

つまり、国民世論は官僚による統治(旧来の為政者)に対しては嫌悪感をあらわにしている。
そして、資本の理論を前面に出す新しいタイプの為政者を支持する傾向が強い。(我々はまだリベラアリズムからは程遠い処にいるのかもしれない)

それゆえ、発注者(官僚)と受注者で構成される「公共工事という産業」は閉塞し、仕事量は減るのだ。

これは冷戦終了後世界に蔓延してきたアメリカリズム化の中では、ある意味当然といえば当然のことであったし、我が国は今でもその傾向が強い。(それは、開発主義支持者の多い自民党内で、小泉が国民世論の支持を背景とする戦略とラップするからである)

そこでは、どんなに地方官僚が威張ってみても、それは長続きできるものではないだろう。
資本の理論の浸透は、どんな地方においてもそれを許すことはなくなる。

つまり、今までの「公共工事という産業」内でのルールは、仕事(予算)がある、を前提にして存在していたに過ぎない、と同時に、それを背景に担保されていた。

仕事(予算)の縮減はそのルールを崩壊させるだろう。

これは鈍感敏感を問わず、発注者は感じているものだ。
要は、鈍いか鈍くないか、その程度の差でしかない。

つまり、大まかに言えば、今そして今後の動きは次の二つに予想できる。

1・国民世論の資本の理論への無防備な偏りと、それを根拠とした「公共工事という産業」への批判。
2・その批判に対して、発注者が自己防衛のために行う、似非マーケットソリューションである。

私が『桃論』で問題としているのは、為政者の無防備な資本の理論への偏重と、自己防衛のための似非マーケットソリューションなのである。

それを今の時代に行うことは、生活者としての市民に、さらなる不幸を蔓延させるだけでしかない、と私は言っているに過ぎないし、であればどうするのかを考える方法を考えているのが『桃論』なのだ。だから答えはない。

はなしを端折る。つまりは、今官僚に求められているのは、今の時代に即した、新しい官僚のあり方を自ら創り出すことにある。それは、「公共工事という産業」自体が新しいあり方を自ら創り出す、ということになる。

しかしこれさえも、官僚、市民、受注者の相互作用によって形成されるに過ぎない。
それを教えてくれたのは、『桃論』に引用した先達たちなのだ。


『桃論』は、この問題に真っ向から立ち向かうこでと「公共工事という産業」を扱う。
ゆえに、私の実践の中に、「事業者団体ベースのIT化」というカテゴリを生み出しているわけだ。

つまり食客様はこう言われる。

「大衆の存在様式が支配者の存在様式を決定する」

これは、吉本が若カリし頃に丸山真男に対して突きつけたテーゼ?です。
戦中の残虐行為は天皇制に責があるとした丸山に対し、上記の大衆の存在様式が天皇制を支えることなしには、どんなに強権を発動しようと国家意志として全大衆を持って行くだけの強力は発揮し得ない、それをイデオロギーの操作で、何とかできると思っていたら大間違い、という批判でした。

談合に見る大衆の存在様式は、日本的共同体の残滓を引きずっているのか、アジア的共同性が西欧理念を凌駕するのか、少なくとも、古典的な市場主義では回答不能であることは確かではないでしょうか。

盲蛇を恐れず。

2003/07/28 (月)  
【さすがにくたびれた】

今日は、意表をついて旭川空港から帰ってみた。
芦別から旭川は近いのだね。

何日ぶりかで、ようやく自宅にはもどったものの、寄る年波には勝てず、さすがにくたびれた。
申し訳ないが、今日は休む。

メールも沢山来ているし、なにやら結構なものも沢山届いているようなのだけれども、今日は、ごめんなさいで、ご無礼をかんべんしてくだされ。

明日は元気なはずなので、メールの返事は明日は確実に・・・

と、いうところで、
じゃ、股。(by お嬢・2号)

2003/07/27 (日)  
【@芦別】

桃知@芦別%東北建設さんで、箱から開けるイントラネト導入勉強会中。

では、股。(by お嬢・2号)

2003/07/26 (土)  
【今日は大移動】

桃知@鹿児島なのである。
昨日の鹿屋での講演には、予想上回る大勢の皆様においでいただいた。感謝。m(__)m

ばて気味の私ではありましたが、暑い外気に負けないように、会場内も、熱く3時間の講演をした・・・つもりなのだけれど、私ときたら、身体がついてきてくれない。

講演後はなぜかバテバテなのでした。(一昨日焼酎を飲みすぎたか)

さて、この講演には珍しいお客様が3名様おいでになられていた。
それは北のはしっこ北海道から、まにあ・1号&その舎弟さま。
それから、彼等を延岡から4時間かけて車でエスコートしてくれたいとうさまである。

私はいとうさまの顔を見るなりこう言ってしまった。
「アホ・・・」(勿論尊敬語である)

その後、この面々は桜島経由で鹿児島に移動し、郷土料理をさかなにまた飲むのである。>倉橋さまお世話になりました。
でも、いとうさまは、全然飲まずに、一次会終了後延岡に帰られた。<恐るべきオヤジである。

二次会では、偶然に(?)鹿児島県建築協会の面々と一緒になり、若い経営者の方々と、短い時間だったけれども、語りあうことができた。(これが大切なのである)

私は二次会はウーロン茶で過ごした。
さすがに私の肝臓も悲鳴をあげているし(原因は先週札幌での人吉ショックである)、今日は、羽田トランジットで新千歳空港→芦別という移動をしなくてはならないのだ。

ハードな移動が続く日々、自分の身体は自分で面倒を見なくてはならないのである。

しかし、自分で選んだ路とはいえ、凄まじい人生を送っているのだな、と桜島を見ながら感慨にふけっている・・・時間はない。

8時40分には井之上さんが迎えに来てくれる。

2003/07/25 (金)  
【@鹿児島%今日は暑いぞ】

桃知@鹿児島%朝から暑〜い、のである。
今日は、9時30分には、本日の講演会場がある鹿屋市への移動を開始しなくてはならないので、ホテルでのんびりと戯言を書いているわけにもいかないのだ。

昨日のセミナーは、汗だくだった。
正味3時間とちょっとの講演時間だったので、かなり内容的には絞った講演をしたつもりでも、結局は時間が足りなかった。

そしてだ、私の講演は、受講者の感性変数(桃論理解度)によって、受け止められ具合がかなり違うので、会場の反応をどう理解するのかは難しいのだけれども、昨日は会場が暗かったために受講者の表情をよく確認できなかった分、相互作用的講演手法がうまく使えず、しんどかった。でも、桃知初心者が多かったはず会場としては、まずまずの反応だったのではないだろうか。

A木さまより
今夏、桃知さんが関与する郡上、人吉の方々が相次いで空知建協を訪れ、研修にやって来ました。
3地区の共通点は何だろう??
「海がない!」という以外に、何かあるはず…。
そこで、以下の連立方程式を考えました。
@ y=ax      
A y=(空知*郡上*人吉)a
 …の連立二次方程式です。。。。

 養老孟司(ようろう・たけし)の「バカの壁」(新潮新書)によると、脳の中の入出力を表す「脳内の一次方程式」は、@の y=ax の数式だと言います。
(2003年5月29日店主戯言より、Y=aXのYは出力、 Xは入力、 aは脳の中で掛け合わせる係数)。

 われわれの脳みそは、何らかの情報がインプット(X=入力)されると、それに対し何らかの反応(=Y)を示すわけですが,その反応の度合いは人によって異なります。つまり、「興味のある情報」あるいは「心を動かされる情報」が人によって違うということです。

では、脳に入力された情報が「興味のある情報」か、あるいは「心を動かれる情報」かを、人間は何によって判断しているのか、というと、それは「脳内の一次方程式」の a という係数なのだ、と養老孟司は言います。

そして、その係数「a」を、養老孟司は「現実の重み」という言葉で表現しております。

例えば、桃知さんの講演を聴くと、さまざまな情報が脳の中に飛び込んできます。
その情報をどう受け止めるかは人によって大きく違います。
同じ桃知さんの講演を聴きながら、何もしない人・企業・団体と、行動に移す人・企業・団体に分かれます。
その中で、空知、郡上、人吉は、桃知さんが提唱する事業者団体ベースの
イントラネット構築という「情報」を受け止め、それを行動に移しました。

3者がなぜ同じ行動を取ったのかというと、それは「現実の重み」の同質性なのだと
思います。つまり、現状に対する閉塞感や危機感が同じであるという仮説です。

講演会終了後、東千石町の「郷土料理さつま路」にて懇親会。
薩摩名物のきびなご、とん骨、とり刺し、薩摩揚げ、さつま汁等々を食べながら、芋焼酎をロックでぐびぐびと飲んだ。

薩摩揚げは具が人参だけのシンプルなてんぷらで、なぜか私は一人でうけていたし、とん骨は柔らかくてとてもおいしかった。

しかしだ、九州の人は、熱く語りはじまると、なぜか席を離れて車座を作る。
これは桃熊会の懇親会でも感じていたことなのだけれども、なので、九州での懇親会は座敷に限るわけだ。
と妙に納得しているのである。

2003/07/24 (木)
2003/07/23 (水)  
【ストレスが溜まる】

5時30分起床(自主的に起きたわけじゃない)。

今日からの鹿児島2連戦のため、今朝は、JAS 571便 羽田 08:00発 → 鹿児島 09:40着で、鹿児島へ飛ばなくてはならないので、6時45分にはタクシーに乗りたい。

タクシーであれば、30分あれば十分に羽田には着くだろうから、まあ、空港で荷物を預けたりしても、ちょっとは余裕がある。

そんなわけで、今朝は結構大忙しなのである。なので、このページの更新は、さら〜っと済ませようと考えていたりする。

つまり、私は、今日の戯言の更新を、いかに楽に済ませようか、と考えている(つまり、お約束の『リベラルという価値観』を書かないで済まそうとしている)わけだけれども、それでもまだ心のどこかでは、お約束の『リベラルという価値観』については、ちゃんと書くべきだ、という気持ちがある。

この気持ちの葛藤はけっこう精神上よくないのだ。
つまり、こんな(くだらない?)問題でストレスが溜まるわけだ。

それに、このところスケジュールはかなりハードで、たまの自宅仕事の日であった昨日なんぞ、お昼にそばを食べに出かけただけで、ずっとパソコンと向かい合っていた。

まあ、それだけ仕事ははかどったわけだけれども、ほかに何もできなかったわけで、私の机にの上は書類の山だし、大好きな(?)旅費精算も滞っている。

私は、事務的な仕事が溜まることと、机の上に書類が溜まることが、どうも精神安定上ダメなのだ。
つまりストレスが溜まる。

それから、はなしはころっと変わるのだけれども、この戯言の文体を、ですます調から脱却させようとしているのに、どうもうまくいかない。文章がぎこちない。これなんかも精神安定上よくない。つまり、ストレスが溜まるのだ。

こういうときは、もう何もかもが精神安定上よくないわけで、なにを見てもなにをしても、いらついていたりするわけだ。
我ながらどうしようもなくなってきている。

それじゃ、どうすれば良いのか、と考えると、たぶんなにもしないことが一番なんだろうけれども、それは全然現実的な話ではなく、またストレスが溜まるわけだ。

ということで、今日は次の仕事だけをして、私は機上の人となるのであった。
なので、『リベラルという価値観』については、また後程のココロなのだ。(笑)


■現場のホムペ

またまた、私に関係する方々のホムペの紹介。それも現場のホムペの紹介。

・上田建設さま   →http://www.nobeoka-mansion.jp/
・小川組土建さま →http://occ.wvn.biz/index.htm

みなさん、こうして実際に動いていらっしゃる。
なんか凄いよな。ほんとに。

今日の鹿児島講演なんて、200人ぐらいおいでになるらしい。
なんか凄いよな。ほんとに。

2003/07/23 (水)  
【九州シリーズ】

■鹿児島

水俣の災害は、とても悲しい出来事。そして、鹿児島県でも、今回の大雨の影響で、二人の方が亡くなられとのこと。本当に心が痛む。被害に遭われた皆様には、心からお見舞い申しあげたい。

そんな、なにか悲しい気分の中、鹿児島、鹿屋と、鹿児島県建築協会二連戦が、明日(24日)明後日(25日)に迫った。

鹿児島県建築協会3連発 −日本の夏、熱い鹿児島−

2003年7月24日(木) 鹿児島県歴史資料センター黎明館 講堂
2003年7月25日(金) 鹿屋商工会議所 会議室

内容は、ミクロ的なもの(個々の企業の戦略的なIT化編)を準備している。
たぶん・・・当日でも会場に入れるかもしれない・・・(無責任モード)ので、突然桃知の顔でも見てみようかと思われた奇特な方は、是非主催者さまに確認してほしい。

そして・・・奄美会場も宜しくなのだ。
2003年年8月1日(金) 奄美文化センター(奄美振興会館)第2会議室


■宮崎

この夏、なぜか九州は熱くシリーズ展開するのである。
本日、2003年8月27日 宮崎市民プラザ(宮崎青年会議所 建設業部会)での講演を、「オープンセミナーのご案内」に掲示したでのお知らせなのである。

この宮崎でのセミナーも、ミクロ的なもの(個々の企業の戦略的なIT化編)を準備している。

宮崎でのオープンセミナーは、今回が初めてであり(関与先さんはおられるので、ちょくちょくお邪魔してはいるが)、まだ、私に未遭遇の方々も多いはずである。

遭遇していないと、なにか悪いことがある、というわけではない。それは当然なのだけれども、この夏、桃知に一度遭遇しておくのも、ひと夏経験(古い!)としては悪くはないだろう。

■地場建設産業IT化セミナー in 宮崎
【日時】 平成15年8月27日(水)13:30〜17:00
【受講料】 2,000円
【会場】 宮崎市民プラザ 4F大会議室
宮崎市橘通西1丁目1番2号
TEL 0985-24-1008 FAX 0985-24-2244
http://www.mcnet.ed.jp/kodomo-center/sisetu/miiyazakisiminnpuraza.htm
【定員】 100名
【主催等】 宮崎青年会議所 建設業部会
【お問合せ・申込み先】 宮崎青年会議所 建設業部会 30周年記念講演会
TEL:0985(28)2522 FAX:0985(28)2466
担当:久高  mail: eishow@vesta.dti.ne.jp
下記記ファイルをダウンロードし、※ご氏名、法人名、電話番号、メールアドレスを明記の上、FAXで返信をお願い致します。
【申込書】
右記ファイルをダウンロードしてください。
セミナー案内(申込書付き)→  030827.pdf (pdfファイル) 
                 → 030827.doc(wordファイル)
【懇親会】 行います。(詳細未定:別会計です)



【哲学者というマネージャー】

■54万

54万ヒットは栃木の轟さん。しかし、轟さんは、じつは既にポロシャツの所有者なものだから、今回は自主的に辞退してくださった。そのため、繰り上がって、+1を申告してくれた、盛岡の工藤さまが、ポロシャツをGET、ということになったのだ。

轟さん、お心遣い、ありがとう。そして工藤さん、おめでとう、なのである。


■HP(ホムペ)

私の関係する方々のHP(ホムペ)の紹介。

内藤建設さま
http://www.naito-kensetsu.co.jp/

「株式会社砂子組 地域と共に」
http://www.sunagonet.co.jp/

インターネットというミームプールに、こうして、私の文化的遺伝子(つまりミームだ)を、少なからず受け継いだホムペが増えてくることは、遺伝子のアナロジーでいえば、適合なのか、それとも突然変異なのだろうか。

とにかく、淘汰されるてしまうのも寂しいので、このミームプールの中を、ずっともがき続けて(ミームを発し続けて)欲しいと思う。


■哲学者というマネージャー

さて、昨日のつづきを書こう。
今回は『哲学者というマネージャー』について。

このサイトをご覧の皆さんの中にも、私の関与と関係なく、イントラネットを構築されている方々は、たぶん、沢山おられることだろう。

ただ問題は、そのイントラネットという場が動いているのか否かでる。
強いていえば、それは、私が関与するか否かの差と言ってもよいのだろうが、その差は、じつはたいしたものではないのだ。

それは、哲学者というマネージャーがいるのかいないのか、ということだ。

場のマネジネント役 マネージャーの役割 場のマネージャーの顔 何でないのか
場の生成役 設計者 ヒトの間の「空間」の設計者 ヒトの行動を操る設計者
哲学者 大義を伝える哲学者 即物的な目標設定者
場のかじ取り役 調整者 最後の声を発するプロセス調整者 間に入ってかけずり回る調整者
決定者 10%の独断決定者 ものわかりのいい追認者

マネージャーの役割を、設計者、哲学者、調整者、決定者とすれば、IT化のコンサルタントとしての私の役割は、哲学者にしか過ぎない。

私が関与する場合、他の3つの役割は、経営者の仕事である。

まあ、IT化とか、経営についての哲学(大義)を持っておられる方々も少なくはないだろうから、つまり、社内に、IT化ついて、個々の社員に大義を与えることのできる哲学者がおられれば、私は必要はないわけである。

まあ、こういう議論以前に、そもそもIT化に哲学(大義)など必要なのか、と思われる方もおられるかもしれないが、経営と同様にIT化も、そこには個々の社員の自発的な行動を伴うものである(ボランティア)。

であれば、そこには、個人が、自発的に意思決定をするための(例えば現場状況報告をやろう)、心理的エネルギーが必要となる。

哲学者の役割は、その心理的なエネルギーのベクトルの、向かう方向をまとめることにある。

つまり、それが私の第一義的な仕事なのである。

それは、昨日書いた、『フォーマットしない情報』というよな、(たぶん)わかりにくいIT化の先に何があるのかを、大義として理解してもらう、ということなのである。

ということで、そこには『リベラルという価値観』(これこそ哲学だ)が不可欠なわけだけれども、それについては、また明日のココロだ。

2003/07/22 (火)  
【法政大学エクステンションカレッジ第6回】

本日は税理士先生との打合せがあって、どこにも出かけない、という、(私にとっては)非常に珍しい日なものだから、つい油断して昨晩は夜更かししてしまった。

おかげで、現在10時17分なれど、しっかり眠い。

トップページの一お連カウンターはまもなく54万ヒットになりそうなので、恒例によって、54万ゲッターの方は、店主へメールでお知らせください。(景品は、ももちどっとこむオリジナルポロシャツ)

さて、19日の法大エクステンションカレッジのまとめを例によって、まにあ・1号さまのレポートで紹介する。

1.岩手県:向井田さん+放送作家:久間さんによる、

●「マスコミ(ラジオ)を利用した建設業イメージUP大作戦」的事例発表。

・水道の水で全国で一番美味しいのはどこか?これは青森県である。
・建設業界が八甲田の水源に「ブナ」を植え、水質浄化に一役買っている。

・岩手県に「修学旅行生」をどんどん勧誘するため、「さわやかトイレ」と題し、修学旅行生巡回コースにある公衆トイレを次々と整備し修学旅行生へのイメージアップを計り、地域にお金を落としてもらう事に一役買っているのも建設業である。

・河川改修工事で「ツツガムシ」(ダニ)を撲滅し、「郷土風土病」の撲滅にも大いに貢献している。

建設業界は沈黙の業界である。一生懸命黙々と活動しているが、その姿が自分たちで思っている以上に市民社会から理解されていない。
という反省から、もっと自分たちの「思い」を激しく伝える方法として、マスコミ(ラジオ)という媒体を用いてPR作戦を敢行した。
そして、その番組に対する感想をインターネット上で広く求めた。

@「みんなで選ぼう東北2000」という番組
20世紀に作った「建造物」を記録し、21世紀に向け自分たちが誇れる建造物を一般市民から公募しそれを発表する。
東北6件で合計600を超える投稿があった。
報告版として「すくすく東北2000」という紹介冊子を刊行。
→建設構造物への「思い入れ」が市民には多岐にわたりある事がわかった。
 また、構造物を通して建設業のイメージアップを計れた。

ATOHOKU21・みちのく漫遊記 新みちのく漫遊記(みちのく漫遊が好評で続編)
東北各地のをめぐり「建設業界」の活躍とかくれた「苦労ぶり」を披露。

・東北自動車道の開通効果
東北自動車道が開通し首都圏に新鮮な魚介類が送られるようになった。この 道路のおかげで首都圏の人々も「安くて新鮮な魚」が得られるようになった。


このように建設業界が胸をはって「私たちは良い仕事をしているでしょう!」と言い切れる番組を作成した。

インターネットで感想を求めたため、大きな反響を得る事が出来た。勿論賛否両論があったが、おおむね極めて良い反応であった。

●岩手県の具体的事例紹介
 
岩手建設業協会青年会による「建設業ふれあい事業」の取り組み紹介

建設業の「顔」である現場に学校の授業の一環として「現場紹介」などをとり入れてもらった事例紹介。
最初は難色を示した学校側に青年部が熱心に働きかけ、授業の一環として実現。
現場実習、重機測量機器体験、進路指導での「講演」などを地道に何度も行う。
先生方からお礼状をもらったり、生徒から感謝の手紙が届いたりするようになる。
現在ではこの授業が心にのこり建設業へ「就職」する生徒まで出てきてくれた。

※最初は実施に難色を示した学校側が今では、是非実施をとの声が殺到し現在では(ボランティアで行っている事もあり)応え切れないほど希望されている状況。

【所感】

公共工事悪玉論に対抗すべく本当に地道に活動されている姿に素直に感動した。
あまりに「生活に密着しすぎてかえって見えてこない建設業の汗をかいている姿」を改めて痛感させられた。単に同情、共感を求めるのではなく、等身大で地道に活動しているありのままの姿を、真摯に理解してもらう事で「正当な評価を求める」姿勢には背筋が伸ばされる思いだった。本当にいい話だった。


2.サイボウズ・野水氏による講演

激変の時代にスピードと集中をもって「必要なときに必要な情報を得るための仕組み」としてのグループウエアの戦略展開について講演。スピーディな情報技術の展開へのノウハウを伝授。

【所感】
ここでしか聞けない話があって非常に面白かった。一部、公開できない話などがちりばめられていたので、割愛。


3.桃知先生による「イントラネットの具体的構築技術」概説

サイボウズを用いた「建設業向けイントラネット構築」の技術的なノウハウを概説。

@スケジュールからはじめる
忙しいなら、忙しいことを「主張するために書こう!」
岩手:向田さんの話ともきれいにリンクするが、沈黙の業界からの返信の第一歩として、「自分の忙しさを語る」ことからはじめる点を概説。

A現場を語る「現場状況報告」
これも、やはり「現場代理人が自分の現場を語る」為にはじめる取り組み。地域住民との接点は現場にある。現場代理人が、自分の言葉で自分の現場を語る力をつけさせる為に行うのが、この現場状況報告である。やりかたは至って簡単。デジカメでとった写真をフリーソフトで簡単にリサイズして、サイボウズに貼り付ける。これだけ!

これを、構築後1ヶ月以内の企業の事例を用いて解説。
この他、この「シンプルな基本」が発展する姿を数社の事例を紹介し解説

【所感】
普段の講演ではめったに聞けない「イントラ構築術」を公開!驚くほどシンプルな取り組身の姿を見る事ができた。ただ、形だけを真似してもけっしてまねしきれない「ミーム・プール」としてのイントラ構築のノウハウは勉強になった。


■私の話に対する私自身の補足

私が言いたかったこと

『フォーマットしない情報』(この言葉がキーなのだ。忘れては困る)

サイボウズのような、電子会議室スタイルを主体とするイントラネトの良いところは、入力すること(つまり情報を発信すること)自体に力が必要だということだ。

それはフォーマット(帳票とか報告形式という意味で)がないからのだから当然なのだが、私の行う現場状況報告にしても、形式はなにも決まっていない。

だから、現場の情報も、これを書きなさい、というものが存在しない。
つまり、情報は、情報発信者のフリーハンド描かれ発せられる。

一見すると、これは世の中の常識的IT化に逆行する。
つまり、非常に不親切なシステムなのである。

しかし、世の中に蔓延するフォーマット化主体のIT化は、人間を劣化させる、若しくは向上させないものでしかない。

「報告書」や「日報」を、決まった項目だけ穴埋めのように入力することで、現場の代理人が、営業社員が、マネージャーが、経営者が、いったい何を得ることができるのだろう?

私のIT化は、常にこの疑問と正面から向き合う。

我々が取り組んでいるIT化の狙いは、第一に、情報を発する人々の「書く」という能力を向上させることにある。
つまり、『現場代理人が、自分の言葉で自分の現場を語る力をつけさせる為に行うのが、この現場状況報告である。』

そして、その取組みなしには、ITが扱う情報が、データ(第一情報)ではなく、ノウハウやスキルというような文字に表せない職業的な智恵の情報(第二種情報・・・暗黙知)になることはない、ということを理解しなくてはならない。

IT化はまず身体で覚える。
その先にしか『職業的な智恵の情報を扱うIT化』はない。

そして『職業的な智恵の情報を扱うIT化』への取組みこそが、IT化をして、コア・コンピタンスとしての個々の社員の、質的な向上を達成できる唯一の方法なのである。

それから、次の二つも補足しておかなくてはならないのだが、朝は時間がないので、後程とする。

『哲学者というマネージャー』
『リベラルという価値観』

2003/07/21 (月)  
【今日も休むよ】

大洗鹿島線に乗って、啄木じゃないけれども、蟹と戯れてきた。

「東海の小島の磯の白砂に我泣きぬれて蟹と戯れる」(啄木)

ということで、今日も休みだ。
明日からはちゃんと書くからね。

2003/07/20 (日)  
【休むぞ】

ここにきて、私のくたびれ具合もピークなものだから、今日はできる限り身体を休めようと思う。
といいながら、何処かへ出かけたりするわけだが・・・

昨日は、帰ってくるなりソファーの上に倒れこんだ。
薄れ行く意識の中でF1の予選を見ていたが、いつの間にか眠ってしまった。

目覚めれば午前2時過ぎ。
つけっぱなしだったエアコンのおかげで、身体は十分に冷えていた。

冷蔵庫じゃないのだし、人の身体は、冷やしておけば長持ちするもの(若しくは鮮度が保てるもの)っていうわけじゃないのだね。

エアコンを消してちゃんとねた。
解凍済み?

2003/07/19 (土)  
【今日は法政大学エクステンションカレッジの最終日】

■8月19日 新潟市での講演

新潟県電気工事工業組合さま主催の2003年8月19日 新潟市『新潟テルサ』「オープンセミナーのご案内」に掲示した。

■情報化推進講演会 「経営戦略に役立つパソコンの活用方法」
【日時】 平成15年8月19日(火)  13:30〜16:30
【受講料】 無料
【会場】 『新潟テルサ』 3階大会議室
〒950-1141 新潟市鐘木(しゅもく)185-18
TEL025-281-1888 FAX025-281-1891
http://www.n-terrsa.jp/
【主催等】 新潟県電気工事工業組合
【お問合せ・申込み先】 6.申込先  新潟県電気工事工業組合
〒951-8068 新潟市上大川前通6番町1203
TEL:025-229-4101 FAX:025-223-7321
E-Mail:nishimura@dkkni.or.jp
【申込書フォーマット】
右記内容にてFAX
またはメールにて
お申込ください。
情報化推進講演会「経営戦略に役立つパソコンの活用方法」申込書(平成15年8月19日開催)
団体名:
事業所名:
TEL:
FAX:
E-Mail:
参加者名:         

この講演、お題は「経営戦略に役立つパソコンの活用方法」となってはいるが、当然にこれは、かなり戦略的な演題の付け方なのであって、けっしてふざけているわけではないのである。

つまり、隠された副題は存在していて、それは、「イントラネットを使った場のマネジメント」について、を予定している。当然に、それは経営としてのIT化のはなしなのであり、私の行っているIT化コンサルテーションの実践的な事例を沢山盛り込んだ講演となる予定である。

すなわち此れ「経営戦略に役立つパソコンの活用方法」なのである。
皆さんお誘い合わせの上おいで頂ければ幸甚なのである。


■喰う

昨日といえば、一日中私の身体は思い切り悲しい悲鳴をあげていた。
お酒のことは、思うだけでもゲップが出そうになる、というような状態で、夕方の打合せ後、近所の鮨屋へいったが、ここはビールをグラスいっぱい飲むのがやっとだった。

・・・でも、鮨はちゃんと食べた。

そう言えば鮨なのだ。
日付変更線を過ぎたばかりの7月18日、ぼろぼろの私は、札幌でも鮨を食べていたのである。

つまり、昨日は、一日2回も鮨を食べたのだ。

札幌の鮨屋は、超お気に入りの「ふじ田」であって、もう、ぼろぼろで飲めない私に、親方は、たらこ(生)、たらこ(炙)、うに(生、海水)、秋刀魚(〆)、とろ(炙)、いか(生・生姜)、サーモン(炙)を出してくれて、私はちゃ〜んと食べた。おわんはシジミ。

それで昨日の夜は近所の清司でも珍しくちゃ〜んと食べた。
これがあるから、私はなんとなくもっているのかもしれない。

喰う。すなわち生きているのだ。


■今日は法政大学エクステンションカレッジの最終日である

今日は法政大学エクステンションカレッジの最終日である。
本日のゲスト講師には、岩手の向井田さん&法大のご近所の放送作家である久間さん。
それからサイボウズの野水さんをお迎えして、それぞれからお話をお聞きする。

そして当然に私のはなしも今日はある。
(普段はほとんどなにも喋らない)

私の時間はけっこうたっぷりとあって、田坂のいうところの「職業的な智恵」の習得方法である「反省」と現場状況報告、それからフリーハンドで情報を書き上げる作業としての電子会議との関係性についての話を中心として、場のマネジメントにおけるITの役割のはなしをする予定である。

2003/07/18 (金)  
【ぼろぼろ・・・である】

桃知@すすきののはずれのホテルである。
目覚めれば身体は焼酎くさく、そして、ぼろぼろなのである。(うぷ・・・)

なぜぼろぼろなのかを、まにあ・1号さまのレポート引用で理解(?)してもらって、わたしゃ東京へ帰るのだ。

熊本建協・人吉支部さま来局の報告をします。

■今回は市岡委員が発表を担当されました。

空知建協IT化の歩みのPPTをほぼ1時間発表されました。
非常に柔らかい話し方で、人吉のお客さん一人一人に語りかけられるような調子の話し振りはとても上手でした。

イントラネットの普及の第一線で奮闘された方ならではの実感のこもるエピソードが随所にあり、なかなか分かり易かったと思います。

■人吉の皆さんの真剣なまなざしに、まず圧倒されました。

真剣にノートをとられたり、PPTをデジカメで記録したり朝早くからの長距離移動の疲れを見せることなく、食い入 るように「受講」される姿に本当に驚きました。そして、発表後の質問がまた、正確にポイントを得ておられるのです。

1.正会員・準、賛助会員の違いはどこか?
2.当初10%程度の会員は参加がなかなか難しかったようだが、そのメンバーは固定されていたのか、否か?そして、それ(未読)をどう克服したのか?
3.比較的年配のオーナークラスの方々が積極的に参加されている理由・要因は何か?
4.発注者の参加については、どうか?

などなど、通常ああいう場で「質問」はなかなか出るものではないのですが、矢継ぎ早に質問が出て、しかもその内容が的を得ているのです。これは、事例の発表を「自分たちの問題と捉え、自分たちに重ね合わせ」問題意識をもって聞いて頂いていた・・・からに他なりません。

単なる、観光・物見遊山のついでどころではなく、「空知の事例を真剣に吸収してゆこう」とする意識がびんびんに伝わってきました。

■そして、懇親会での聞いた一言

私たち(人吉にみなさん)の取り組みは・・・

「国交省のお仕着せでCALSを理解するのではなく、自分たちの取り組みが、自治体の行うCALS的な動きにおいて、積極的にコミットできるものにしていこう」とするものなのです。・・・との事。

つまり、自治体CALSの主役は、あくまで「自分達」であり、自分達が普段やっていることを、ITを使って具現化する。その戦略としてのIT化があり、戦術としてのイントラネットの構築があるそうなのです。これには参りました。そして、これはどなたに聞いても異口同音でブレがないのです。

なんという明快で明確な目的意識と、一致しているベクトルでしょうか!これだけ「意欲をもって見学」されたのですから、得るものも大きかったと思われます。

おそるべし、熊本建協人吉支部のサムライ達!といった処でしょうか。

発表する側のひとりとして、逆に本当に勉強になった一日でした。
そして、人吉の皆さんの「同じ人間とは思えない」ほどの豪快な飲みっぷりに再び唖然とさせられた事を付け加えねばならないでしょう。二重三重に驚かされました!

2003/07/17 (木)  
【反省という行為】

■今日の運勢

桃知@岩見沢%午前6時5分に目覚めたのだけれども・・・まだ眠い。

今日の運勢
●仕事運 68点
ちょっと気苦労の多い運気です。今日のあなたは、やることなすこと裏目に出て、動けば動くほど、どつぼにはまるような一日となるでしょう。
やらなければならないことは、いつもの倍以上の労力を要します。

また朝から、めげそうなものがこうして届くわけで、別にこんなもの気にしなければよいのだが、生憎と私はそうはできていない。

昨日は、朝一番で見た個人事業税の税額を知らせる家人からのメールのせいで、朝からめげていたし、今朝は今朝で、たかだか占いのメールでめげているし、たぶん私は、めげマニアなわけで、こんなやつは、放っておくしかないのです。

しかし、今ほど見ためざましTVの占いでは堂々の第一位なわけで、突然、私の気分は躁になってしまった。
本当に、こんなやつは、放っておくしかないのです。(つまり、自分自身にも付き合い切れない、ということだ)


■一昨日の出来事

さて、昨日はめげていて、朝の更新の気力を失ったために書けなかった分を書いておこう。

15日は、芦別市の東北建設さまでのスタートアップ・セミナーを行い、社長さまはじめ、全社員の皆様に、4時間きちんとお付き合いいただいた。ご苦労様&ありがとうございました。m(__)m

普段のセミナーと、スタートアップセミナーは何が違うのか、と問われれば、私もちょっと困ってしまうのだが、経験則で言えば、これをやるのとやらないのでは、その後のIT化のスピードと質がまったく違う、ということだろう。

これは、IT化という経営の取組みに対して哲学な意味を全社員で共有する、という問題なのであるが(場のマネジメントだな)、これをすることで、社内における、IT化への心理的なエネルギーはぐっと高まる。これは間違いない。

東北建設さまでは、この後、今月27日に、朝から晩まで、箱から開けるイントラネット勉強会を予定している。
つまり、パソコンのセッテングからなにからを、すべて自分でやりながら、すべての社員が、一通りイントラネットを使えるようにするのである。

できなければできるまで繰り返す。

多くの方々の持っている誤解は、いれもの(システム)さえつくれば、あとは魔法のようにシステムは動き出す、という誤解である。そんなことは間違ってもないことを、IT化を経営の問題として考える方々は、心に記しておかなくてはならない。

IT化とは、身体で覚えるものである。
それは、鉄棒の逆上がりや、編み物や、自動車の運転を覚えることとなんの違いもない。

一昨日は、(例によって?)スタートアップセミナー後、東北建設の皆様には、遅くまでお付き合いいただき、ご馳走になってしまった。ありがとうございました。(芦別のさくらんぼは旨いぞ!)

懇談会後、岩見沢のホテルまで、まにあ・1号さまの運転で日付変更の直前に帰ったわけだが、私はかなり酔っ払っていたはずである。


■昨日の出来事

さて、昨日は、午前中は岩見沢建設協会さま、午後からは滝川の不二建設さま(http://www.fujiken.co.jp/)にお邪魔して、それぞれ今後の取組みの打合せをさせていただいた。

不二建設さまは、ここに事例があるぐらいだから、ITリテラシイはかなり高い。これは間違いないだろう。

それじゃ、これから、私はなにをするのか、と言えば、つまりは、ITが扱う情報を、データから職業的な智恵やノウハウ、というような、文字に書けないようなものにまで昇華させようとする、お手伝いをするのである。

このためには、極めてフリースタイル的な情報が往来する環境(システム)と雰囲気(空気)を、社内的に構築していく必要があるのだが、私はそのお手伝いをするのである。


■南大門という非常識

さて、昨日は打合せ終了後、不二建設の次郎さんと、まにあ・1号&その舎弟で、深川市まで移動し、そこで地元の佐藤さんと、まにあ・5号さまと合流し、南大門(東日本で、たぶん一番旨く&非常識であろう焼肉屋)で、「肉」を食べた。

昨日のメニュー。
タン塩(ネギ巻き+そばつゆのようなタレにつけて食べる)
サガリ(塩コショウ付きなれど、そばつゆのようなタレにつけて食べる)
ピーマン味噌+しいたけ味噌
塩ホルモン(これはそのまま)
ロース(タレ。私はネギ巻き+そばつゆのようなタレにつけて食べる)

相変わらず旨い。ここのタン塩は絶品なのである。
まにあ・5号さまによれば、昨日のタンは、南大門でも良いものだ、ということらしいので、余計にそう感じるのだろうか・・・。まあ、ここまでは前回も出てきたので皆さん余裕でたいらげる。

問題はこのあと・・・

ヒレ(厚さ5センチ???・塩コショウ:にんにく下敷き焼き+バター塗り塗り+レモン絞り)

これは反則である。

都内の高層ビルのセレブな鉄板焼きで食べたら間違いなくウン万円のものである。
それを何の躊躇もなく、にんにくを敷いた網で焼いて、バター塗り塗りして、レモンを絞って丸かじりするのである。

この恐ろしいまでの遠慮の無さが、南大門なのである。
つまり、非常識なのである。

貧乏性の私は、もったいないので、チョビチョビと食べてしまったじゃないか(笑)。

そしてその後に出てきたものはもっと変なのである。

ロースの刺身
ヒレの刺身

刺身といってもだ、魚の刺身のような形はしていない。
むしろその辺りの凡百の焼肉屋の焼肉の形なのである。

それをだ、焼かずに生で食べる。

ロースはタレで味付け+卵の黄身につけて食べる。
ヒレはレモンで食べる。

う〜ん。変だけれどもうまい。
私たちは、この非常識さとその旨さに、思わずうならざるをえなかった。
しかし、めまいがする。(笑)

ということで、おもいっきり非常識な世界を堪能した私は、まにあ・1号さまの運転で岩見沢のホテルに戻った。
一昨日よりはかなり早く帰ったのだが。当然に私は酔っ払いなのであった。


・・・これが「反省」という行為である。
詳しくは7月14日の戯言を読まれよ。

2003/07/16 (水)  
【うわ・・・】

おはようございます。うどん星人1号でございます。
梅雨の晴れ間心地よい朝を迎えております。

師匠のお疲れはかなりと見た!
なんと「桃知商店」が「桃津商店」になっております。
この症状はかなりお疲れです。

夏ばてにはまだ早いです。
蓄積疲労ですよ〜。
無理なさらないでくださいね。



【@岩見沢】

時間がないので改ページもできず・・・
昨日掲示しました桃津桃知商店の暑気払いについては、開始時間が早すぎるというご意見が多く、急遽、二時間ほど後にスライドして、『午後5時より午後7時ごろまで』とさせていただいた。宜しくお願いします。m(__)m

今朝は、なにか精神的にめげていて、元気がない。

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