ももちとしおの店主戯言 99/01/15〜99/01/31

桃知利男って何者?インデックス | 1月前半へ| 2月前半へ著作権店主へメール


1999/01/31 ()  
昨日は、大阪のユニシスプラザで、経営情報学会のグループウェア研究会に参加させていただきました。
そこでは、イントラネット・グループウェア「サイボウズ」で有名なサイボウズ社の青野副社長の講演がありましたので、僕はちょっと青野さんに直接聞いておきたいことがあったものですから、研究会後の懇親会の時にまで、まあいろいろとお話をさせていただいた次第なのでした。

僕はこの「サイボウズ」というイントラネット・グループウェアというのは、結構面白い選択だと考えています
製作のコンセプトがとてもシンプルであり、これで十分と考えられる方々にとってはとても有効なツールとなり得ます。そして導入・運用コストがとても低額で済むことは大きなセールスポイントでしょうか。

システムを構築するときは、まあなんでもそうなんですが、あれもしたい、これもしたいでどつぼにはまりやすいものなのですが、賢人は、そこを、最も単純な仕組みを単純な仕事において構築することでクリアしているのだと思います。

必ずしも「高機能=良い仕事ができる」ということではないことは皆さん良くご存知の通りなのですね。
ただ、「弘法は筆を選ぶ」というのも事実ですが、「弘法」であることを理解しなくてはなりませんね(笑)。

■サイボーズ
URL http://cybozu.co.jp/

1999/01/30 (土)  
【「発注者責任研究懇談会」への意見募集】

「発注者責任研究懇談会」のホームページにおいて、「発注者責任研究懇談会」への意見募集が行われています。

「発注者責任研究懇談会」とは、
「公共工事の発注の責任を果たすために、現在までに実施してきた施策とその効果を比較・評価し、原点に立ち戻って、設計、積算、入札・契約から施工、維持管理に至る公共工事の進め方について検討するために、農林水産省、運輸省及び建設省によって、「発注者責任研究懇談会」(委員長:近藤次郎東京大学名誉教授)が設けられました。 」

そして、
「公共工事とは、国民の税金等によって、道路、橋、ダム、学校などの施設を建設することです。
この場合、発注者は、国、都道府県、市町村など、いろいろとあります。施工を行う企業を選んで注文を出す者は、国民の代理人として、「公正さを確保しつつ良質なモノを低廉な価格でタイムリ−に調達し提供する」責任を有しています。」
と、言っています。

「建設CALS/EC」の究極の存在意義はここ(↑)にあることは、今までの僕の論議展開を見るまでも無く当然のことといえると思います。

今回、この「発注者責任研究懇談会」が、公共事業の

 1.発注者が果たすべき責任について
 2.入札・契約段階における発注者責任
 3.「価格のみの競争」から「技術力を重視した競争」へ
 4.予定価格制度について
 5.上請問題について
 6.発注者による元請・下請関係への関与について
 7.発注者を評価する仕組みについて
 8.地域産業育成・保護と発注者責任の分離について
 9.全体について
の意見をWeb上で募集しています。

思っていることは、思っているだけでは相手には伝わりませんね。
皆さんも奮ってご意見を!

■「発注者責任研究懇談会」への意見募集
URL http://www.comp.co.jp/tec/resp/index.html

1999/01/29 (金)  
【風邪かな?インフルエンザかな?】

桃知@新神戸です。
どうもちょっと熱っぽいですね。声もちょっとがらがら。
一日には甲府でセミナーがありますからね。それまでには、なんとか美声(笑)を取りもどさんといかんですね。
ということで、とりあえず寝ます。


【疲れていますね】

桃知@大阪です。
ばたばたしとって、更新ができませんね。
今日は、宿についたらまた書こうと思っています。
また、おいでくだされば、幸いです。

1999/01/28 (木)  
【疲れとります】

桃知@神戸です。
移動続きでね、今日はちょっと疲れてしまってます。

なので、今日はしまい。

1999/01/27 (水)  
【発注者の資質】

建設CALS/ECは受注者側だけに体質改善を求めているものではありません。建設CALS/ECは発注者側(自治体)にとって受注者同様、若しくはそれ以上の生みの苦しみを与えることとなるかもしれないです。
建設CALS/EC成功への最も効果的な道は、自治体の建設CALS/ECへの早期取り組みだと、僕は主張しつづけてきています。

各自治体は建設省に歩調を合わせ、若しくは建設省とのコラボレーションにより、自治体による建設CALS/ECの実現を具体的なプランを持って(例えば建設省のアクションプログラムのように)、地場の建設企業に提示しても良い時期だと考えます。
自治体が建設CALS/ECを否定するような公共事業の発注体制を維持しようとすればするほど、やる気のある地場建設企業が成長する芽を摘み取っているようなものに思えます。
建設CALS/ECによって飛躍しようとする建設企業は沢山あります。本当に強い地元企業育成を目指すのなら、他のどの自治対にも先駆けて、自らの公共事業のCALS化に取り組むべきだと考えるのです。

今回は、日経コンストラクションのNEWS LETTERの最新記事をご紹介しておしましいです(笑)。

■不良不適格業者の排除で10項目の対策を自治体に通知
URL http://www2.nikkeibp.co.jp/NCR/news/990122-3.shtml

■自治体の最低制限価格制度段階的に廃止へ
URL http://www2.nikkeibp.co.jp/NCR/news/990122-4.shtml

1999/01/26 (火)  
【WinFax Pro】

僕の仕事のスタイルは、電子メールでのやりとりが99%、残りが電話かFAXです。
これは、日本国中(といっても、東京を支点に半径400KM程度でしか動いていませんが)飛びまわっていることが多い僕にとっては、当然のスタイルだと思うのです。これは、電子メールが普及してきたことで始めて可能になったビジネスのやり方と言ってもよいかと思います。

ですから、僕にとっては固定された事務所というものはほとんど意味を持ちません。基本的には電子メールの使えるところが即仕事場になります。
それは、お客様の事務所であったり、宿泊先のホテルであったり、移動中の新幹線の中であったりします。
ですから、桃知のお客様というのは、基本的のは僕と電子メールがやり取りできる方に限定させていただいているわけですね。これは、お客様を限定するということでは、間口を狭めているようなのですが、実際に仕事をしていくときの効率は、メールが使えるか使えないかでは全然違うわけで、僕にかかる負担の度合い(つまり一度に同時進行で進められるプロジェクト数)は電子メールを中心としたビジネススタイルの方が、全然軽い(つまり一度に沢山のプロジェクトを同時進行的に進められる)のです。すなわち効率が良いと言うことになります。

そんな、僕の仕事のスタイルでも、時々、どうしてもFAXを使いたいときがありますが、最近の僕のモバイルメインマシンのOSはWin98ですので、Microsoft FAXは使いがたい状況が続いていました。
そんな中、30日間の無料使用が可能だということで、シマンテック社のWinFAX Proを現在試用しています。

僕が現在Outlook98を使いながら仕事をしていることは先日書きましたが、このWinFAXProはOutlookとは実に合性が良いのです。インターフェースは極めてOutlook的でありますし、Outlookの連絡先がそのまま電話帳で使えるのも便利です。さらには、WinFAXの操作画面で、Outlookのフォルダの操作もできてしまったりもするのですから、にわかOutlook使いの僕にとっては最良の選択かと思わせるのです。が、現在大問題がありましてそれが解決されていません。
それは、僕が外出時に使っているSIIの通信カード(DDIのアルファ32用ですね)との合性が悪いということです。
送信エラーが多発していますし、着信も不可というい具合なので困っています。このSIIのカードは電子メールの確認には今のところ必携ですから、FAX用に別の通信手段を考えざるを得ない状況になるのかもしれませんね。

■WinFax Pro
URL http://www.symantec.com/region/jp/trial/mobile.html#winfax

1999/01/25 (月)  
【仕事用のパソコン】

キーナビのサイトに「みんなどんなパソコンで仕事しているの?ライアントPC大調査’99」の調査結果が公開されています。
この調査は仕事に使うパソコンということで調査範囲を限定していますが、何はともあれNECの元気のなさが目を引きますね。最近不動の首位の富士通も着実にポイントを減らしているのも気がかりですね。

それに引き換え、デルやIBMやコンパックあたりの米国資本が着実にポイントを伸ばしているのは、好調な米国経済と不調の日本経済を反映しているようで興味深いものがあります。

それと、Macはやっぱり仕事には使われていないのがわかりますね。これも調査のたびにポイントを落としています。

調査結果を見ると、僕の仕事用のパソコンは極めて平均的な結果です。みなさんはいかがですか?

■「みんなどんなパソコンで仕事しているの?ライアントPC大調査’99」の調査結果」
URL http://www.keyman.or.jp/cgi-bin/direct/107113/pink/116642/

1999/01/24 ()              <店主戯言特別編目次へ戻る
【アクションプログラム(PM版)】

[THE pinkhip WORLD通信]第16号で指摘しました、建設省、建設CALS/ECホームページの 新着情報のリンク設定ミスは、当然に(笑)建設省にもメールで連絡いたしましたとこ ろ、建設省のご担当者様から修正した旨の連絡をいただきました。

しかし、僕の環境下では「 PMツールを用いたアクションプログラム」
URL http://www.moc.go.jp/tec/cals/ap_pm/aciton_p5.pdf のPDFファイルが開くこと ができないのでした。
これは僕のところだけの現象なのかと悩んでいます(笑)。
どなたか確認していただけませんでしょうか。

この「 PMツールを用いたアクションプログラム」PDFファイルの内容は、「建設CALS 情報局」で錦織さんが指摘している通り、  (社)日本土木工業協会CALS検討部会 のHPに掲示されていた、 http://www.dokokyo.or.jp/1030kouenkai/kikaku/buntan1.pdf と同じ内容なのです。
が、これを印刷してみるとわかるのですが、建設省のHPに掲載されていたものの方が 数段見やすいのですね。(土工協のものは印刷するとA4版縦2枚、建設省のものはA 4版横5枚、実質4枚)

これは建設CALS/ECアクションプログラム フェーズ1の終了を前に、もう一度 PM:プロジェクトマネジメントの手法を、建設CALS/ECアクションプログラムという プロジェクトに用いることでたたき直し、2004年の実現達成をより確実なものとしよう とする建設省の強い意欲の現れとして評価できるものと思います。
(昨年10月16日の記者発表資料とするとホームページへの掲示は遅れましたけれど)

ここでは、建設省はPMを用いて、建設CALS/ECの実現を強力に推進していくことを明 確にしていますが、その取り組みのほとんどは調達者としての建設省の取り組みをより 鮮明にしているにすぎません。
つ まり、供給者(受注者)としての建設企業はどうしたらよいのかは何処にも書かれては いないのです。(注1) それでは、供給者(受注者)としての建設企業は、この発表を見てどう対処したらよい のでしょか。

答えは、企業はいつでもCALSで受注できる体制を作っておくということでしょう。

しかし、これは単に、電子入札ができる、電子データの交換ができる等のIT技術、リ テラシーの部分だけを言っているのではありません。(注2)

国が顧客(調達者)であるCALSは国が仕様を制定します。
したがって受注する企業は、どのようにしてその仕様を顧客から引き出すかを確立して おく必要があります。ここが大切です。

これはどういうことかと言いますと、CALSにおける調達仕様というのは、極めて「性能 規定」的であり、CALSにおける調達側の視点は「良質なものを低廉な価格でタイム リーに調達する」ということにつきるということです。
ただし、建設CALS/ECは国民の税金が使われる公共事業でのCALSですから、ここに「公 正さを確保しつつ」という言葉が当然に付加されることになります。

ですから、供給者(受注者:建設企業ですね)に求められる能力とは、「公正さを確保 しつつ、良質なものを低廉な価格でタイムリーに供給できる」という能力だということ です。
この要求に答えることを可能にする現在考えうる最良の手法が結局「PM」ということ なのでしょう。

建設省の意向としては、PMシステムを建設CALS/ECプロジェクトに導入することにと どまらず、公共事業そのものをPMシステムでマネジメントしようとしています。(注 3)

PMの目的が、コスト、時間、品質を統括的に且つ最適にマネジメントするものである なら、この視点では、建設CALS/ECもISO9000’sも、ISO14000も、VEも、その他建設 業界でこれから大切だと言われるマネジメントツールは全て(乱暴な言い方ですが) PMのシステムツールとして機能することになります。

これは、だれが、いつまでに、なにを、どうやって、どういうコストで実施するかが極 めて明確になり、しかも責任分担も明確にされますので、公共事業のアカンタビリティ 確保にも特に有効であると考えられるところに建設省がPMを重視する理由を見ること ができます。

先ほど、僕は、国が顧客(調達者)であるCALSは国が仕様を制定します。したがって受 注する企業は、どのようにしてその仕様を顧客から引き出すかを確立しておく必要があ ると言いましたが、すなわち、顧客の仕様(公共事業における市場の要求=建設省の要求) の一つはPMの能力であることが窺い知れると思います。

建設CALS/EC時代を生き抜く建設企業のコアコンピタンスの一つは、他社に負けない優れ たPMセンスを持った施工能力と言うことですね。
またまた勉強しなくてはいけないことが一つ増えたみたいですか?

注1 寂しいことにCALS/ECの教育普及活動はサマリータスクバー一本。

注2 この部分が決して大切では無いとは言っていません。
IT、情報リテラシーの部分は建設CALS/EC対応への必要最低条件であり、これが公共事業 市場におけるコアコンピタンスとはなり得ないと言うことです。
つまり、コンピューターを使える、CADで図面が書ける、電子メールが使えるのは当たり前 で、それだけで受注が可能かと言えば、当然可能ではないと言うことです。
もしも、それだけで建設CALS/ECで受注が可能であるとすれば、それは僕が知っているCALS ではありませんね。

注3 本文における建設省の視点は、日経コンストラクション 1998-12-11 P68〜71 建設省大臣官房建設技術調整官 木下 誠也氏へのインタービュー記事を参照しています。
社長様にも是非読んでいただきましょう(笑)。

■建設省「建設CALS/EC」のホームページ
URL http://www.moc.go.jp/tec/cals/index.html

■建設CALS/EC情報局(建設CALS/EC最強のリンク集ですね。桃知も愛用させていただいています)
URL http://ha6.seikyou.ne.jp/home/nishikoori/linkosus.htm

■(社)日本土木工業協会CALS検討部会
URL http://www.dokokyo.or.jp/

■日経コンストラクション NEWS LETTER
URL http://www2.biztech.co.jp/NCR/news/980612-1.shtml

■  PMI東京(日本)支部
URL http://www.actec.or.jp/pageholder/pmi/tokyo_j.htm

■社団法人京都府建設業協会・広報委員会のホームページ オープンフォーラム・バックナンバー
URL http://www.kyokenkyo.or.jp/mag/m227/m227.html

1999/01/23 (土)  
【最近の悩み】

とにかく問題なのはスケジュールなのです。
ダブルブッキングなど、もっての外なのですが、これが往々にして起こってしまいます。
それと移動時間を考えていないことがあることですね。これは自分でスケジューリングしていても笑っちゃいます。ワープでもする気か?って。

例えば、ある日の予定
午前中:芦屋市 午後:大阪市 夜:四日市市 真夜中:東京
これは、仕事の内容と列車のダイヤを考えると絶対に無理なのよね〜(笑)
でも、OutLook98の予定表は無理だなんて教えてくれないのでした。Jナビで移動時間を確認して、始めてこんなスケジュールはだめやないけと、自分が気がつくのでした。桃知はアホやね(笑)。

秘書がほしいです。それもデジタルな(笑)。

1999/01/22 (金)  
【情場】

−The strategy of an advanced information orientation in Gifu perfecture−

上の表題はですね「岐阜県の高度情報化戦略」ということです。今、僕の手元にあるのはそう題された一冊のパンフレットです。
このパンフレットは、昨年8月の飛騨高山でのセミナーを前にして、岐阜県庁の担当者様からいただいたものでした。今、僕は2月5日の岐阜ソフトピア・ジャパンでのセミナーを前にして、このパンフレットを読み返していたのでした。

梶原 拓 岐阜県知事の言う「情報社会」のキーワードは「情場:じょうじょう」です。

以下パンフレットからの引用

「情場」とはなにか 〜情場の概念〜

「情場」とは情報社会における情報価値生産の場を意味し、農業社会における「農場」、工業社会における「工場」に相当するものであり、情報社会における情報生産の重要性を強く認識した概念です。

「モノ」づくりから「チエ」づくりに、モノ自体より付加されるアイデアが重視される社会の中で、情報価値の創出力が情報社会で成功を収めるポイントであるとして、岐阜県では「高度情報基地ぎふ(情場)」づくりを推進しています。

以上、引用終了

さらに梶原知事の視点の面白さは、「地域を経営」するという視点です。
この視点に於いては、3+1の「C」が戦略として大事だと言っています。
つまり、
・交流「コミュニケーション」
・連帯「コーオペレーション」
・創造「クリエーション」
そして、アナリー・サクセニアン女史が付け加えた
・競争「コンペテッション」

これらの4つのCが機能し得る「自己組織化」の場としての「情場」が岐阜県であるとの主張です。

情報社会への取り組みでは、一歩も二歩も他県をリードしているのは確かでしょうね。それが地場産業との戦略的コラボレーションを行いながら、何処まで県民の皆様に浸透できるかが成功の鍵を握ると言うこところでしょうか。
■岐阜県のホームページ
URL http://www.pref.gifu.jp/index_g.htm

【2月1日は甲府でセミナーですよ】

来週から、桃知は移動続きです。
来週はセミナーはありませんが、前半は関東、後半以降は関西方面にほぼ定住です。
翌週は、2月1日の山梨県土地改良協会様、5日のソフト・ピアジャパンと2件のセミナー、原稿締め切りも1件抱えてしまいましたね(笑)。

そうです、2月1日(月)は岐阜県は甲府市へお邪魔するのでした(正確には前日1月31日に甲府着です)。
これは、山梨県土地改良協会会員様向けミナーということもありまして、僕からは公示はしておりませんでした。桃知は何を隠そう甲府には始めてお伺いするの、とても楽しみにしています。山梨県土地改良協会会員の皆様、宜しくお願いします。

1999/01/21 (木)  
【調達仕様書】

自社内のネットワークを構築するときに、「調達仕様書」をきちんと作っていますか?
これがきちんとできていないと、行き当たりばったり、ベンダー言いなりの情報化になってしまう可能性が大きいのですね。
桃知の最も重要な仕事の一つは、この「調達仕様書」を作成(補助)することです。

情報化の投資を行う前に、もう一度自社は「何の為に何をするのか」を考えてみてください。
御社のやりたいことはベンダーの提案書の中にありましたか?

【BOHO暇無し】

珍しく(笑)現在桃知の頭はフル回転状態です。以上(笑)。

1999/01/20 (水)  
【つまらん】

JACICのHPにて公共事業における電子認証システムの開発ベンダー選定についての選定結果が公表されています。

全文引用です。
引用開始----

先に募集いたしました、「公共事業における電子認証システムの開発ベンダー」
の選定ですが、 8件の御提案をいただき、日本電気株式会社の提案を採択する
こととしました。

----以上引用終了。

ははは、これだけ。アカンタビリティも何も無いな(笑)。がっかり、つまらん。

■JACIC
URL http://www.cals.jacic.or.jp/new/fin.html

【メールマガジンの宣伝ですよ】

建設省の建設CALS/ECホームページが更新されていましたので見てみました。
そしたら、リンクの設定が間違っているようで、見られないページがありました。まあ、それが大して重要なものじゃなければ良いのですけれど、今回はそうは行かない内容でした。
それで、その間違っているURLをヒントに正しいURLを探したところ簡単に見つかりました。
まあ、建設省のHPが修正されれば問題は無いのでしょうが、なるべく早く見たい人も居るだろうな思いまして、メールマガジンの読者の皆様にはお知らせしたのでした。

以下がその内容です。
【建設CALS/ECホームページ更新】

今回は多分とても短い期間だけ有効の情報です(笑)。
「THE pinkhip WORLD通信」の読者の皆様だけにそっと教えちゃいます。
て、桃知はおしゃべりだから、その辺で知ったかぶりする可能性は大ですけれど(笑)

建設省「建設CALS/EC」のホームページが久しぶりに更新されています。

URL http://www.moc.go.jp/tec/cals/index.html

新着情報は以下の2件です。

■建設省発注工事における
 デジタル写真管理情報基準案の策定 (H.10.12.18) 【建設省土木研究所】

■PMを活用したアクションプログラム策定等について (H10.10.16).

どちらも読者の皆さんには既にご存知の内容だと思います。

まず、「デジタル写真〜」については土木研究所へのリンクとなっています。特に問題はありません。

問題は、「PMを活用した〜」の方です。
http://www.moc.go.jp/tec/cals/index.htmlからリンクをたどって「PMを活用した建設CALS/ECアクションプログラムの策定等について」(記者発表資料 )を経由し、そこから(資料−1参照)のリンクで 「PMを活用したアクションプログラム(資料-1)」へたどり着きます。

問題はここからです。このページには以下のサイトへのリンクが設定してあるのですが、リンク設定のミスのためたどり着くことができません(1月19日23時50分現在)。

・ PMツールを用いたアクションプログラム
・ 各段階ごとの整備目標イメージと、実現までのタイムスケジュールの要旨
   1.設計・積算段階
   2.入札・契約段階
   3.工事施工段階
   4.維持管理段階
   5.各段階共通

大変参考になる資料なはずなので、見えないと余計に見たくなるのが人の性ですよね。
そこで、今回はこの隠れURLをお教えしましょう。

・ PMツールを用いたアクションプログラム
実はこれはPDFファイルなのです。
URL http://www.moc.go.jp/tec/cals/ap_pm/aciton_p5.pdf

・ 各段階ごとの整備目標イメージと、実現までのタイムスケジュールの要旨
   1.設計・積算段階
   2.入札・契約段階
   3.工事施工段階
   4.維持管理段階
   5.各段階共通

これは、パワーポイントファイルをHTMLで吐き出したものですね。
12枚のスライドで、大変詳しく解説されています。
URL http://www.moc.go.jp/tec/cals/ap_pm/sld001.htm

ページが修正されるまで待てないと言う方は、どうぞ↑のURLからご覧になってください。
これらの資料としてはとても良くできていると思います。
と言うことで、メールマガジン「THE pinkhip WORLD通信」では、桃知が知り得た「建設CALS/EC」関係情報をメールマガジンと言う形で、いち早く皆様へお届けしています。
先日の「CADデータ交換標準開発に伴う開発ベンダーの募集」もJACICのHPで発表されるやいなや、読者の皆様へ配信しています。現在の発行部数は825です。

と言うことで、購読の申し込みはこちらです。→【メールマガジン購読申し込み

1999/01/19 (火)  
【DXのり弁】

昨日の昼ご飯はデラックスのり弁当だったのですが、なぜ「DXのり弁」やったのかというと保安機器の寺下さんが準備してくれたからである。ご本人は愛妻弁当だったので結構羨ましかったりしたのでした。

ということで「なぜ」桃知が神戸に居るのかという太田君の疑問に答えましょう。
それは、「DXのり弁」を寺下さんにおごってもらうためです(笑)。

1999/01/18 (月)  
【ふむふむ】

今日(18日)は、早一番の新幹線で移動です。故に本日は早く寝ますので、早めのアップ。

【質問への回答:99-2】の反響は、土曜日にアップ、配信したにもかかわらず結構な反響がありました。
なるほどね、皆さん、こういうところで結構悩んでいらっやるのですね。

質問主様からは以下のようなお言葉をいただきました。

「桃知さんとやり取りするうちに、自分の発想が内向的になりかけていることに気付きましたし、 企業文化、社員の意識についても改めて考えました。」

そういうことだと思います。情報化って、結局新しい企業分化の創造作業のようなもので、そこでは、リーダーシップを取られる方の、イマジネーションと言いますか、センスと言いますか、そういうモノがとても大切だったりするわけです。
ある意味では、本来の意味での人間臭い作業なのだと思うのです。

でも、これ(↓)は?だな。

「それから、桃知さんのおっしゃる 「請求書を発行する機関を一つにする」についてですが、 昨今の損益状況を考えると、事務専用の人間を置くことは難しいです。
また、請求書を営業担当者が書いて、お客さんのところへ行って面談しながら請求を行なう ということも、重要ではないかと考えます(いかにも建設会社でグー?)。」

なぜ、「請求書を発行する機関を一つにする」必要があるのか?逆説的に言うと、「なぜ営業マンが各々勝ってに(多分手書きで、若しくはワープロか表計算で)請求書を発行できるのか?」、これが僕にはわからないのです。

まず、事務専用の人間を置くことができなくとも(営業マンが請求書を作るにしても)、全社的に統一されたシステムに沿って請求書は発行されるべきです。これは必要絶対条件であって、売上-請求-入金の商売の大原則の部分はきちんと管理されていなくてはなりません。この部分は早急な情報化、業務の見直し、再システム化の必要性があるのだろうと思います。
僕は管理志向の情報化を嫌いますけれど、でもですね、この基本中の基本みたいな部分がいい加減なまま(うん、言い方が悪いかもしれない。「見直されないまま」というのはどうでしょう」、ほかの部分の情報化をいくら進めたとこれでもね、「大事な情報が流れないじゃないの」と思うのでした。

と言うところで今日は寝ますよ。(笑)

1999/01/17 ()  
【まず、なにをする?】

阪神淡路の震災から四年が経ちました。まだ四年なのか、もう四年なのか。僕の思いもいろいろです。

さて、僕のメールマガジンを発行していただいている「まぐまぐ」のサイトで、
「あなたが、インターネットに繋いで、まずおこなうことは何ですか?」というアンケー調査をしております。
答えは三択でして、
       まず、メールを見る
       まず、Webを見る
       それ以外のことをする
から、一つ選ぶだけ、投票もクリック二回で終わるというシンプルさ。

僕は、メールを選んで投票しましたけれど、すぐ結果が見れます。それによると(17日の午前7時)、やっぱりメールが約九割でダントツです。まず電子メールですよね、確かに。

■まぐまぐミニアンケート「まず、なにをする?」
URL http://pchan.tegami.com/weban/19990115.htm

1999/01/16 (土)  
【質問への回答:99-2】      <店主戯言特別編目次へ戻る

目がさめたら、16日午前3時30分ぐらいでした。
昨日はいつのまにか寝てしまいましたから、多分午後9時ごろだったでしょうか。それで、急いで15日分の店主戯言をアップしていたりして(笑)。さらにはそれが、又とんでもない手抜きだったりしています(笑)。

しかし、医療ミスの問題ですね(突然どうした?>桃知)
医療機関、つまり病院ですね。病院でISO9000'SとかISO14001とかの取得ってどの程度進んでいるのでしょうか?
案外、このあたりにこの問題解決のヒントはあるような気がしますが。

さて、読者の方からの質問です。

Q:
HP中、1999/01/13「仕掛は単純に」という記事を拝見しました。
おっしゃる通り、シンプルであるはずの会計処理、業務プロセスを、わざわざ複雑怪奇にしてしまう体質、何とかしたくてウズウズします。
ところが、自分がシステムを設計しようとすると、パッケージ一本で行こう、とは言い切れず、ジレンマを感じています。

例えば入金管理です。
お客さまから入金(銀行振込み、手形等)があると、どの工事の代金なのか特定し、売掛金の「消し込み」をいたします。
さて、お客さまへの請求は、複数の部門、複数の営業担当者が行いますので、実際にどの工事の代金かを特定するのは手間がかかります。(手間がかかるということはトラブルも発生します)

で、今、請求データのDB化、共有化を検討しています。
つまり、複数の社員が請求書を発行しても、経理部では一元管理でき、工事代金の特定を支援するシステムづくりです。(パッケージの情報に乏しく、自社開発を予定しています)

私としては、「確実に入金管理ができること」が第一目標になってしまい、パッケージ導入による不確実性(この場合はパッケージが工事の特定に役立つのか?ということ)にリスクを感じてしまうのです。

一般会計モジュール、原価計算モジュールについては、ERP等の導入を支持しておりますが、「かゆいところ」については自社開発しかないかな?というのが、現在の率直な感想です。
桃知さんのおっしゃる「パッケージとは」、具体的にはどのような製品を念頭においていらっしゃるのでしょうか?

A:

建設業の財務会計については、PC−Serverで動くLAN対応版がようやく出てきたたところですから、ご質問の中にありました請求-入金の管理となるとこれはどうすればよういのか?となるもの当然のところでしょうか。
僕は、勘定系のシステムについては、あまりPCServer等を使うことを進めてはいません。「自社でしっかりと仕様」を決めた上で、AS/400あたりで、なるべく「出来合いのもの」+「カスタマイズ程度」を想定しています。現時点では、たぶんその方が結果的に安くて安定しているシステムが手に入れられると考えるからです。

ところで、今回の質問はパッケージを使う云々より先に、問題の起点は、現状の「請求書を発行する」というシステムにあると認識できることが重要か感じています。つまり、現時点では、なぜに入金に対する工事の特定ができない(手間がかかる)のか?という疑問ですね。

僕の想像では、誰でも請求書が発行できるシステムと、契約を管理するシステムとの間の断層に問題があるのでは?という気がします。つまり、請求書の発行機能と入金を確認する機能とが違うところに存在するということです。これを請求書を発行する機関=入金を確認する機関とすることで、多くの問題は解決がつくのではと考えます。

中小建設業の場合、工事契約が遅れる、契約書は後回しになって、とりあえず出来高請求が先に起きる(本当はこんなことあってはいけませんが)、さらには契約書の無い小口工事がたくさん発生している等のことはよくあります。(これらは、いわゆる契約概念が欠如がなせる技なのですが、日本の商習慣ということでね、そんなに目くじら立てる必要も無い部分でしょう。騒いだところで、現状は変わりませんものね(笑)。)
ですので、つまり、契約書のある工事と、契約書は無く請求書だけを発行する工事とは、イコールであるということです。

ですから、できれば請求書を発行する機関を一つにしてしまうこと、つまり請求書の発行システムを契約の管理システム上におくことがまず大事だと思います。とりあえす、乱暴なやり方ですが、請求書の発行=契約の発生です。

この場合、いままでは、営業担当者が行っていた請求書を書く・発行するという行為は、請求書発行機関に対する請求書発行依頼に変化しますので、システム構築をする視点では、この請求書発行依頼がスムーズに流れるシステムが作りが重要です(ワークフローや電子メールの活用)。

自社にこの考え方が無いとすれば、このシステムの構築が先となりますかね。
契約の管理は、経営事項審査申請時の工事種別毎の売上高の算出や工事経歴書の作成用に利用できる事が大前提になります。基幹のシステムにこの考え方がないと、営業用と経理用に2重の工事管理のシステムが存在しますから、まあCALS的では無いということになりますか。

さらに付け加えれば、この工事の入金が確実に行われているかどうかが、工事担当者、営業担当者、経理担当者、部課長、役員レベルで簡単に確認できるシステムも重要なことです。
これはなぜ重要かといいますと、入金を管理するということは、お客様に対する次の営業アプローチの機会であるからです。お客様の入金に対して、即御礼が言える機会を逃すことは、営業上かなりのマイナスだからです。入金されてから1週間以上もすぎてから、入金された事が担当者に知らされるようなシステムでは失格です。
特に民間の小口工事では、この視点は重要な営業戦略になり得ます。そんなのどうでも良いのではと思われた方は、経営的なセンスは限りなくゼロに近いです(笑)。

ここ(↑)での、重要な視点は二つです。

まず、入金情報は、入金確認機関や担当者、担当部署のみならず、全社的に知ることができる必要があるということです。
これはどういうことかといいますとですね。お客様に会ったら誰でも御礼が言えるということです。気の利いた部課長クラスや、役員の方でしたら、お客様の家の近くを通りかかったときにでもですね、ちょこっと寄り道して「お金振り込んでいただいて、おおおきに!」と言えるということです。そこに又新しいビジネスのチャンスは存在しています。

この考え方は、工事をしている時などでも重要ですね。今、何処で何の仕事をしているのかを社員全員が知る必要があるということです。特に地元密着型の中小建設企業にとってはこれは重要な視点だと言えると思います。

ですから、このような視点では、入金状況を確認しに行くのではなくて、いやでも目に付くようなシステム構築が効果的であり必要なものとなるということです。これが第二の視点です。
たとえば、入金があれば直ぐに自社のイントラネットで掲示するような方法でもいいでしょう。そういう仕組みを作ることです。

なんか、質問の趣旨から大きく外れたような回答になってしまいましたが(ああ、だめだな今回は(も、か?笑)。質問をお寄せくださった方、すみませんm(__)m)、結局僕は何が言いたいのかといいますと、システムを構築する時の視点を外向きのベクトルで行きましょうということなのですね。

ですから、今回は「入金を管理する」ということだけで、ここまで延々と書いているのすが、つまり入金を管理するだけのような内向きのベクトルである「管理志向」のシステム構築には、極力自社の大切な経営資源(人、物、金、情報、時間、土地、そして何よりも大事な「知識」)の投資を最小限にして、パッケージがあればパッケージを利用するとか、開発を社外へアウトソーシングするとかして、その一歩先を行く、「顧客志向」のシステム構築に経営資源を投入しましょうということが言いたかったのでした。
そして、この「顧客志向」のシステム構築というのは、そんなに大それたモノでもないということを強調したいのです。
ちょっとした、経営者のノウハウや社員のアイディアから生まれてくるようなものなのですね。これはパッケージでも売ってはいないし、アウトソーシングしても提供されるものではないと。社員一人一人のアイディア、ノウハウ、そして「市場の要求」を敏感に感じ取る能力にしか存在しないと。

勘定系、基幹系のシステム自体は、ここまで外向きに構築される必要は無いです。それはセキュリティの問題も含めてですね。要は勘定系をシンプルに作り上げて、その吐き出した結果をどのように活用できるのかの問題であるとも言えます。

ただし、ここで言う「顧客志向」もですね、公共事業中心の経営を行ってきた建設企業にはなかなか生まれ得ない企業体質ではあるわけです。それをどうやって生み出していくのか?というのが、僕の言うコミュニケーション&コラボレーションのための情報システムなのですが、それは又日を改めてということで(笑)。

しかし、今回の回答はこなれていませんね。^^;
 

momo
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