ももちとしおの[店主戯言] 2000/03/01〜2000/03/31

桃知利男についてインデックス | 2000年2月へ| 2000年4月へ著作権店主へメール


2000/03/31 (金)   
【早く寝よう】

朝起きたら顔がむくんでいた。
飲みすぎたか。。。。

9時の予定を少し遅れて、千垣内氏と朝食。
そのまま、高山市管設備工業協同組合さんへ。

午前中、打合せ。
今後の講習会の予定を話し合う。

問題は、研修施設が無いということ。
意外とインターネットアクセスが可能な研修施設というのは整備されていないものだ。

岐阜県では、やっぱり岐阜市とか大垣市とかの、人口の集中した地域にしか、それらの施設が無いようで、高山からそこまで行くのは大変なことだ。
特急飛騨で2時間はかかる。

結局は、今回組合事務所に構築した設備と、関係者の皆さんのボランティア的努力で何とかすることにする。

午後一番の特急飛騨で岐阜へ移動。
午後3時15分、予定どおり岐阜着。
急ぎ、本日の宿であるホテル330グランデへチェックインも間も無く、タクシーで岐阜グランドホテルへ移動。
4時ぎりぎりに到着。

岐阜県建築士事務所協会の総会に出席。
終了後、寺田さんと向井さんとはりはり鍋を食べる。
岐阜ではりはりが食べれるなんて。。。。

僕も、寺田さんも、向井さんもみんなお疲れ。
年度末だな。

9時30分にホテルへ戻る。
TVでは、BS1で横浜-阪神戦が流れていた。(横浜さよなら勝ち万歳!)

明日は岐阜市内で講演。疲れがたまっているようだ。
早く寝よう。

2000/03/30 (木)   
【天ぷらラーメン】

夕方5時に高山につく。
今日は、車中ずっと寝ていた。
窓から差し込む日差しがポカポカと暖かくて、のぞみも、特急飛騨も、ずーっと寝ていた。
なんていう幸せ!

小腹が空いていたので、高山駅前の栄屋さんで、天ぷらラーメンをたべてからホテルにCheck In。
ここは、いつも存在だけは確認していたのだが、なかなか入るチャンスに恵まれなっかたのだ。
自ら行動しないと何も得られないからね。

天ぷらラーメンは、存在そのものが珍しいのだけれども、飯田の飯田屋台ラーメンさんの天ぷらラーメン以来の天ぷらラーメンであったので期待大。

ここの天ぷらラーメンの天才は、天ぷらにのった、「だいこんおろし」である。
あっさりとした、昔風のラーメンと、天ぷら、おろしがよくマッチングしていると感じた。

元々邪道なラーメンですからね、邪道な僕にとっては合格点のくいものでした。

ということで、これから、高山管設備工業協同組合の皆さんと懇親会へ行ってきます。
では。(^o^)丿

2000/03/29 (水)   
【新潟から戻る】

ようやく新潟から戻る。という間も無く明日は飛騨高山へ向かう。
さあ、明日も酒のみだ!☆\(--;)

新潟の会議は楽しかった。
議論を聞かせていただいた。

インターネットのカルチャーは2 Way Communication(双方向のコミュニケーション)が基本にある。

『電子メールは当然のように2 Wey Communicationを目的としたものであり、相互の意見・情報交換を最も重要なものとし、そこから新しいアイデアが生まれる。つまり創造性とは議論から生まれるといってもいいのである。(『CALSの世界;末松千尋 ダイヤモンド社 1995.5.25』)』

これからの企業にとって、自らの意見、考え方を主張する社員はとても大切な財産である。
(ただ、それは感情論になってはいけないが。)

経営者にとって、何が一番不安なのかといえば、議論の無い組織だろう。
一見、ワンマンに振舞うことで、会社経営は順調のように見えるだろうが、イエスマンばかりの組織に、柔軟な状況変化能力があるはずもない。
それは組織ではない。

と、中途半端なところでまた明日。


【原点に戻る】                                           ピックアップ目次へ戻る

『CALSの世界;末松千尋 ダイヤモンド社 1995.5.25』を、今回の旅のお伴につれてきた。
この本は、日本のCALS本の中では既に良い意味で『古典』であると思う。

僕自身、この本から学んだことは、非常に多いし、そもそも僕自身がCALSに対して大きな興味を持ち始めたのはこの本を読んでからのことである。

ですので、時々、こうして読み返しては、自分自身の考え方を再整理したりしている。いろんなものを見たり聞いたりしすぎて?ちょっと頭が混乱したときには、かならずこの本に戻ることにしている。
そういうことには最良の本なのである。

この本は、どこを読んでも面白いのだけれども、第6章「日本企業の課題と解決策」あたりは、情報化に取組む全ての企業に当てはまる指摘だろうと思う。

確かに、「日本独自のやりかた」とか「日本的な情報化」とかいういいまわしがあるのだけれども、これは情報化に関する限り巧妙な変革潰しの手口でしかないのだろうなと感じるし、この「日本独自の」という言葉の響きは、どこかしらで、かつて世界的な賞賛を浴びた「日本的経営」を思い起こさせ、そういう時代を生きてきた方々の自意識を刺激し、極めて感情的な部分で賛同を得やすい。

しかし、それが情報化の障害になっているのだという、末松氏の指摘は誠に正しいと思う。
さすがに、著名なコンサルタントである。僕のような駆け出しものでも、実際のコンサルテーションの中では、氏の言うことがもっともであることを痛感させられている。

『自らを特殊化して必要な努力を怠ってよい理由を考えることは、日本企業が今後大きな発展を遂げて世界的な貢献をする上で必ず大きな障害となるだろう。」

これは、業界内、企業内においても同じ文脈で起こっている問題ですね。
つまり、新しいことをやらなくてもよい理由を考える人が意外と多いということ。これは情報化に取り組み始めると意外と沢山目にすることのできる事例です。

ここで、末松氏の指摘はこうなります。
『実は、自社独自のやり方、業界独自のやり方の固執するのは日本企業だけではない。欧米のCALS、ECR、OR、どのような資料に目を通しても、必ず成功の鍵として強調されているのは、(CALSやEDIといった標準を導入するだけでは不十分であり)企業の文化や風土、考え方、意識、伝統、習慣といったものを変えなければならないということである。』

建設CALS/ECには、この辺りを再認識していただきたいものです。


【今日そしてこれから】

桃知@新潟です。
午前中は新潟県設備工事協同組合さんでServerのメンテナンス。
午後(といっても夕方ですね)、ナカムラさんで会議。
それが終わったら、今日中に帰る予定です。

明日からは、岐阜県にお邪魔します。
30日に高山入りしまして、31日には岐阜市へ移動します。

月が変わって4月1日には、午前中、岐阜市内で講演。
午後からは、大垣市の「ドリーム・コア」を見学いたします。
その後、3日4日は、長野県飯田市へ。

僕は移動はたいして気にならないのですが、問題は、僕のモバイルツールである「H”」が昨日壊れてしまったこと。(T_T)
現在、モバイルは、電話回線か、こうして事務所のLANを借りて行っています。

昨日の講演では、H"をお借りして何とか急場をしのいだ次第でした。>佐藤さんありがとう。m(__)m
緊急用、若しくは予備システムを作っておくべきでしょうかね?

2000/03/28(火)  
【落としました】

3月28日分の書き込みなれど、書いている今は29日の午前6時ごろ。
28日は、関与先である、新潟県設備工事協同組合の技術フォーラムにて講演。

新潟県庁の方々がおられたので、例の日経コンストラクション3-24の自治体情報化ランキング、「新潟県=41位」を指摘。

要は「皆さん自身も変わらないといけませんよ」ということね。
しかし、なんか一言いわんと気がすまない悪い癖が爆発したか?

技術フォーラムが終了後、技術委員会の方々と打ち上げ。
「〆張り鶴」とか「久保田」とかね、そういうものを沢山頂いていたのでね、当然のようにこの戯言を書けなかったのでした。

へろへろになりながら新潟ワシントンホテルへ戻るやいなや、ばったんきゅー!
しかし、29日朝は極めて快調です。

2000/03/27 (月)   
【Communication&LOVE song】

打合せのため大宮へ出かける。
今日は天候も良く、春休みのせいもあってか、大宮駅近辺は若い人たちが沢山でていた。

こういう風景はとても好きだ。
こういう大きな街には若い方々がよく似合うなと感じた。

寒い季節から暖かい季節の変わり目ということあってか、雑踏のエネルギーというか、目的の無いエネルギーというか、そういう整理されていない生命力を感じさせることができる街は素敵だなぁと感じることができた。

こういう風景を目の辺りにすると、(僕は情報化のコンサルタントなのだけれども)その仕事の内容とか、言っていることなんかは、とてもつまらないものなんではとつい感じてしまう。
組織の理論を、こんな若い方々も押し付けられる時がやがてくるのだろうなと考えてしまう。

年を取ってくると、それは伊達に門松をくぐってはいないので、世の中の「いろいろ」が見えてきてしまう。
それで、つい人間的に僕は成長したのかなぁと勘違いすることが多いのだけれども、その反面、自分にも確実にあった、「若さゆえ」の部分が無くなっていることに、ひどい嫌悪感を持つことさえある。

ごたぶんに漏れず、へたくそな唄をうたう若者がここにもいた。
自らが何物かを知りえない故のエネルギーを発散している。

大人たちはしらんぷりか、怪訝な顔で通り過ぎていく。
同じ年頃の若者たちが熱心にその唄を聞いている。
唄の内容は陳腐なLOVE songであり、音楽自体に人の心を動かす力はさらさらない。

でも、ここには唄を歌う若者がいてそれを聞く若者がいる。
こういうコミュニケーションで、彼ら(彼女たち)はなにを共有しているのだろう。

年を取ってくるとそんなことも思い出せないのである。
確かに昔自分にもあった時間なのにね。つまらん大人になってしまったものだ。

2000/03/26 (日)   
【うどん好き】

遠く北陸から、横浜のホテルへ二人のお客様。
その熱心さには頭が下がる。

正解なんて何処にも無いのだろうけれども、何かを求めて、希望を持って生きるということは素晴らしいことだなぁと、一回り以上も年下の彼らに教わった。

僕が彼らに言ったのは、主観を持って主張しなさいと。
自らの主観がデファクトになることを彼らが夢見れるような時代になればよいなぁ。

つい熱心に話しこんでしまい、あやうくチェックアウトの時間に遅れそうになってしまったので、大急ぎでフロントへ。
フロントで清算をすると、引継ぎ連絡でもあったのだろうか、中年の女性職員が僕のところへ来られて、昨日の失礼を僕に詫びた。
僕は特に何も言うことは無かったので、ただうなずいてホテルを後にした。

横浜そごうの10階には、美々卯が入っていることを、昨日インターネットで検索して確認していた。
前々から、一度、美々卯のうどんすきを食べたいなと思っていたので、その企みを実行することにする。
たしかにうまい。うどんの存在感が半端じゃない。

強いて言えば、具はもっとシンプルでいいはずである。主役はうどんなんだからね。
でも、一人前3,500円というお代を頂こうとすると、ああいうふうにいろいろと具を提供しないといけないのだろうなと、くだらないことを考えながら食べたのでありました。
ところで、この「うどんすき」実は美々卯の登録商標らしいことを始めてしりました。



【悪いニュースは流れるのだろうか】

引き続き横浜。
昨日、僕は、宿泊先のホテル(パンパシフィックスホテル横浜)のことを「サービス」が悪いと書いたけれど、それについての追記。つまり、僕がなぜこのホテルに落第点をつけたかということ。

ことの発端は、昨日僕が機嫌よく晩飯から帰ってくると、部屋の受話器の「メッセージ」がピカピカ光っていたことから始まる。

なんのメッセージかなと思い、フロントへ電話してみると、ホテルの男性従業員に電話が代わり、「本日ルームメーキングしたさいに、部屋にあるオットマンにタバコのこげ跡がついていた。ついては上張りを張り替えるので弁償して欲しい。。。」

全く寝耳に水の話しである。
僕は、それは、食べ物のしみだという話しをしたのだが、かえってきた言葉が、「お客様がそうおっしゃるのなら仕方が無いのですが。。。」だと。

おい、おい、それじゃまるで僕が嘘をついているようじゃないかい。
さすがにこれは非常に頭にきたねぇ。客を嘘つき扱いするのか、このホテルはと。

ということで、そのオットマンについているタバコのコゲ跡やらを再確認し、水拭きしてみた。
そしたら、消えた。。。。何処の世界に水拭きで消えるタバコのコゲ跡があるんだい、ね?

それで、再度、確認においでなさいとフロントへ電話してみた。
そしたら、「謝り専門担当」若しくは「馬鹿な客の苦情処理担当」みたいな方がやってきた。

僕はコゲ跡じゃないことを確認してくれって言ったのでね。
変にぺこぺこされても、その裏側が見えちゃう人なので、逆に不快になるだけじゃない。
そういう客の心理が読めないのかねぇ?
ということで、怒りは解消されるどころか倍増されるんだわねぇ(笑)。

さて、今回客である僕を、非常に不快にさせ、そして二度とこのホテルを使わないと決意させ、その上、こうしてWeb上で悪口を書かせ、多くの方々に逆宣伝をさせている要因は何か?

解説してやるのも阿保らしいのだが、ここは僕のお客様の為に解説いたしましょう。
要因はこうである、

・まず、「誤ったの情報」が社内に流れた。
・そして、その情報を「確認」せずマネージャーが鵜呑みにして次の行動に移ってしまった。

つまり、マネージャーが、情報を受けた段階で、つまり「僕の部屋のオットマンが焦げている」という情報でですね、彼は、現地に出向いて確認する必要があったのですね。

それはなぜかというと、この情報は、実際に現地へ出向いて確認する必要があるぐらい重要だからです。
なぜなら、ホテル本来のサービスの提供という代価以外に、僕に対して損害賠償という請求を起こすわけですから。それなりの覚悟と準備は当然に必要なわけです。

今回の問題は、このホテルには、このような情報に対しては、現地に出向いて確認するというルールが確立していないのか、もし確立しているとしたら、担当者がそれを守らなかった。ということなのですね。

僕は、誤った情報が流れるような情報化は、倒産へのスピードを加速化させるだけですよってね、セミナーでよく話していますが、これは、「確認」という行動がマニュアルにないか、マニュアルにあったとしても、それが実施できないような、社内体制若しくは社風(それはインフォーマルなものかもしれません)の問題だと指摘しています。正しくない情報によって起因する次の行動は、顧客に対して当然に誤った次の行動を起こします。

ところで、僕のところにおいでになったアシスタントマネージャー氏は、この僕の事件を正しく上司に報告するのでしょうかね。これは悪いニュースですが、このホテルの経営者にとってはとても重要なニュースです。

このホテルがどうしようと僕の知ったところではありませんが、これは、もしかしたら御社でも同じ事が起こっていると考えてみることは良いことかもしれません。。

2000/03/25 (土)   
【横浜にて】

桃知@パンパシフィックホテル横浜であります。
ここは、総支配人は外人サンですし、立地はあの、横浜みなとみらい21ですし、一応それなりのホテルで、今使っている部屋も大変に高こうございます。
まあ、そう感じるのもBOHO故の貧乏性だからでしょうが。。。。

このホテルの特徴は、モバイルには打ってつけということなのです。
何にしろ、インターネットLAN型接続を提供しています。それも7Mbpという恕級の速度をADSLを使って提供しています。これは凄いことです。

わたしも早速手配して利用させていただきましたが、一泊1500円程かかることを除いては、申し分のないモバイル環境といえるでしょう。このような環境というのは、実は一泊5000円のビズネスホテルにこそ欲しい環境だとも言えるですがねぇ。

ところで、先ほどランドマークの「寿司屋の勘八」で遅い晩飯を食べ、ホテルへ戻る途中、ランドマークとクイーンズスクエアのあいだっこで、英国人の大道芸に出くわし、最後まではまってみておりました。

こういう方々(大道芸人さん)の持っている、聴衆をひきつける集中力というのは、わたしにとっては、とても勉強になるのですね。
このあたりは、中途半端な芸能人など及びもつかないところですし、最後にちゃんと聴衆からお金を回収する技術というのも素晴らしいものがあるなと感心してきたのでした。
わたしもしっかり1000円札を取られてきましたよ。。(^^ゞ

追伸:でも、このホテル(パンパシフィックホテル)はサービスは最低!
    気取りすぎ!客を見下したところあり。
    それがあんまりにも鼻につくので、
    モバイル録に記録しようかと思ったのだけれども、とにかく最低なので記録しないとにした。
    みんなもつかっちゃいけないよ!

2000/03/24 (金)   
【「しんどい」とセン】

今日から横浜。26日まで。
昨日のマッサージの結果が、筋肉痛のようになって腰に来ているような状態。しんどいなぁ。
右肩のコリも再発した状態。しんどい。

『不平等の再検討:アルマティア・セン』再読し始める。
いまだに、よく解らない。
セン曰く、これで、一般向けに解りやすく書いたって言うんだからからねぇ。
単に、わたしのオツムが悪いだけかも知れないが、いまだに難解なり。

「公正」とか「平等」という尺度の問題なのだけれども、そもそも「公正」とか「平等」というときの、「ものさし」は変数であるということ。
つまり、それぞれにとって、都合のよい「公正」と「平等」があるということ。

このあたりから、考えていかないとね、「富の配分」として一面を持つ「公共事業」っていうのが、どうもね、自らの存在価値を説明できなくなちやうのですね。

例えば、地方にある多くの中小建設企業は、現時点での景気対策予算で、少なからずとも公共事業の恩恵に与かっているじゃないですか。

このとき、受注している側、つまり建設会社ですが、彼らは、これを誰から受注していると感じているのだろうね。
お役所かな、それとも、その根源としての税金を収めている国民かな。
そして、何故に自社がこの景気対策予算の恩恵に与かれるのかねぇと考えてみる。

少なくとも、首都圏に住む納税者としてのわたしは、そんなことに自らの税金が使われることを望んでいるわけではないのですが、そういう現実、つまり、わたしの収めた税金が地方の建設企業に所得として流れているという現実は、そこに、それが是であるという大義名分が存在するということですね。

要は、その大義名分が説得力を持たなくなってきているという現状があって、その大義名分を、建設CALS/ECをはじめとする、公共工事システムの再構築作業は、視点を「国民」側に持っていきながら変革させようとしているのだと思います。
だから「アカンタビリティ」の必要性が言われているのですね。

そのときに、その大義名分、その本質は「公正」とか「平等」になるのでしょうが、それを、建設CALS/ECをはじめとする、公共工事システムの再構築作業は、どう構築できるのか。

建設CALS/ECの鍵も、要はそこにあるのだと感じています。



【お知らせ】

もう直ぐ「77777」というとっても縁起の良いぞろ目アクセスになりますので、「77777」をGETされた方は、即、店主へメールしてくださいな。豪華粗品☆\(--;)を準備してお持ちしております。

2000/03/23 (木)  
【情報化都道府県ランキング】

日経コンストラクション3-24号の特集「動き出した地方の情報化戦略」は面白いのです。
特に、都道府県の情報化総合評価ランキングは興味深いのでした。

私の関係しているところでは、ご当地埼玉県が4位、私の一押しである岐阜県が8位、静岡県も8位、長野県19位、東京都も同率19位、兵庫県22位、神奈川県28位、新潟県は41位というところでした。

1位は山梨県なのですがね、昨年の2月に、山梨県土地改良協会様のセミナーでお邪魔したときも、それなりの動きをしていることは十分に感じられるところは確かにありましたね。

『上位の山梨県や青森県などでは、全員が電子メールアドレスを持つ。インフラの整備が進み、CALSへの取組みも多岐にわたる。一方、インターネットに接続できないうえ、「CALSという言葉も聞いたことがなお」という自治体もある。』

『インフラの整備状況をはじめ、情報化の進み具合は二極化している。』

この指摘は当たり!ですね。
地方自治という言葉が、石原都知事の出現により、より現実味を持って我々の目の前に現れてきているように、自治体間というか、地域間の競争が本格化しようとするときに、この温度差は致命傷になりかねませんね。

特に不幸なのは、情報化の進まない自治体の工事中心に営業している地場型ゼネコンでしょう。
彼らにとっては、建設CALS/ECも情報化も彼方の話しでしかないはずです。
なぜなら、当面の顧客である自治体が、情報化も建設CALS/ECも知らないのですから。。。。

一方、山梨県や岐阜県や、滋賀県のような建設CALS/ECに積極的な姿勢を見せている県も存在している(詳細は、日経コンストラクションを読みましょう!)。

建設CALS/ECの調達原則(よいものを、広く世界中から、早く、安く、公正に)下で、どこの自治体の建設企業が、より優位の位置に立てるのかは、明白だということでしょうね。



【悲劇】

午前中、永田町の日経BP社へ。
日経コンストラクションの取材を受ける。
お題は当然に建設業の情報化についてです。

お昼は、待ち合わせしていたマッキャンエリクソンの相川氏に、四川飯店で坦々麺をご馳走になった。
さすがに有名店、それなりにおいしかった。ご馳走様。m(__)m

南北線永田町駅から、川口のマッサージへ向かう。
永田町駅でトイレに行ったのだが、悲劇はそのときに起きたのでした。

今日はブリーフケースに、WorkPadで出かけていたのですが、何を思ったのか、トイレで小をしながら、ブリーフケースからWorkPadを取り出そうとしたのですね。そしたら、ブリーフケースから、折りたたみの傘が便器の中に落ちてしまったのでした。。。。

急いで取り上げ、水で洗浄して、また便器のところに戻って、ブリーフケースの中から、除菌用アルコールテッシュを取り出そうとしたら、今度は、アルコールテッシュが包みごと便器に落ちた。。。。

「魚嬰ー!」私は、声にならない叫びをあげていたのでした。

2000/03/22 (水)   
【アカンタビリティ】

「官製談合」でWebを検索していたら、ビル・トッテン氏の『日本的“談合”を守ろう』というコラムを発見した。
URL http://billtotten.com/japanese/ow1/00248.html

実は、僕は、談合を擁護している発言を探していたのだが、これが意外と無くて、ようやく見つけたのが(↑)という訳だ。

建設CALS/ECの目的の一つには、公共事業システムの透明性の確保があるが、これはつまり非合法としての談合から最も遠い位置にあるのが建設CALS/ECであるという認識でいいのだと思う。

では、疑問は何かというと、自治体が建設CALS/ECを言うときに、地場の中小建設企業が、談合の無い公共事業システムの世界(理想とする建設CALS/ECの世界)で生きることとはどういうことなのだろうかという疑問なのだ。

つまり、建設CALS/ECが中小建設企業に及ぼす影響、建設CALS/ECと中小建設企業というシナリオが実は見えそうで見えないでいるのだ。

弱肉強食の世界で、弱いものは全て滅びるのが正しいのか?
それとも弱者を救済する理論がそれを勝るのか?

要は、行政における「公正」の問題だと思うのだが、公正における「変数」は余りに沢山ありすぎて、どれが正しいのかは、当事者の価値観で変化するという泥沼的な世界なのだ。

問題は、このシナリオは誰が書くのだろうかということなのだが、僕自身の問題として、この問題は今後、かなりの理論的な整理が必要である。


【新潟日帰り】

桃知@あさひ?号、新潟出張の帰りです。
本日は、新潟県設備工事協同組合技術委員会様、組合イントラネットの利用講習会。
年度末のお忙しいところ、参加された皆様は、大変ご苦労様でございました。

わたしゃ、最近はコートを着ないで出かけることが多いのですが、さすがに新潟は肌寒うございました。
お昼頃までは、みぞれだったそうです。

今日は、新潟市の新潟ソフトウェアセンターさんというところに会場をお借りしての勉強会だったわけですが、さすが新潟市、会場の設備は万全でして、常設されている一人一台のインターネット接続環境は、本日のようなイントラネットの勉強会には不可欠ですね。素晴らしい!
ただし、線は少し細いような気がするが、まあ、ないものねだりっていうことですね。

来週28日もまた新潟へ参ります。
当設備工事協同組合様の技術フォーラムでの講演です。
演題は、もちろん「組合情報化の取組みについて」です。

2000/03/21 (火)  
【岐阜日帰り】

桃知@のぞみ62号、岐阜出張の帰りです。
本日は、岐阜県建築士事務所協会様の情報化打合せ。
建築士事務所協会様は、協会サーバーの構築を契機に、新しい事務所へ移られたとの事。
4月中旬の新事所オープンに向けて、本日はサーバーを構築されるSIerさんと打合せ。

新しい協会事務所へお伺いする前に、向井会長の事務所へお伺い。
噂には聞いていましたが事務所の中はCADだらけなのでした。凄いでーす!

協会打合せ後、岐阜県庁へ。
年度末、皆さんお忙しそうではありましたが、しっかり仕事の邪魔をしてきました。☆\(--;)
皆さんお仕事張ってくださーい。m(__)m

ということで、帰路は当然にお腹がすいたので、名古屋駅で「焼はまぐり弁当」なるものを購入。
しっかーし、こやつは今まで食べた駅弁の中で、間違いなく一番というか最高に「まずい!」代物でありました。

はっきり言って、ほとんど食べられるものではなかったので、それで仕方なく、車内販売でサンドウィッチを購入して食べたぐらいなのでR。

これは、味が良いとか悪いとか以前の問題なのでしてね、つまり、ご飯がですね、冷たくて、固くて、ぽろぽろで、既に食べるものとしての機能を有していない状況なのでした。

僕から言わせて頂くと、名古屋駅の駅弁は、大宮駅と並んで不毛地帯でして、元々これといったものがないのですが、ご飯粒がねぇ、あんなになるようなもの売っていたらどうしようもないですよね。
駅弁でなければ、とっくに市場から葬り去られているわなー。

2000/03/20 (月)   
【トシ?】

封筒の蓋の糊付けをしようとして、糊と間違えてアンメルツ・ヨコヨコを塗ってしまった。。。。
なにやってんだか。(T_T)

例によって体の調子が良くないので、マッサージへ。
どこを押されても全部痛いという状態。(T_T)
帰ってきても、まだ痛い!

しかし、食欲だけはあって、ついさっき食べたばかりなのに、また食える状態。
そのうち、食べたことも忘れそうで怖いのであるな。(^^ゞ

2000/03/19 (日)   
【日経netbrain】

日経BP社の新しい雑誌、日経ネットブレーンの創刊号を読む。
なんでも「ネット世代のビジネス情報誌」らしい。

表紙にうたわれている「厳選!インターネット仕事術/携帯電話で120%アップ」系の記事はさほど面白くも無いし、まあ、この手の雑誌なら何処でも扱うような内容なので特筆すべきものはない。

面白いなぁと思ったのは、巻末近くにある「on&on」というコーナー。
わざとだと思うが、IT系の話題は一切なくしている。

「この人のB面なるコナー」では、グッチ祐三氏のソウルミュージックへの傾倒が書かれていたり、「天然キケンブツ」はタイトルだけでも笑える。

IT系の雑誌は、それこそゲップガ出るほど沢山あるわけだけれども、それも出版物としての個性が欠乏しているものがほとんどなのは確かだろう。
まあ、そういう中で唯一「週刊アスキー」の異色さが光ってはいるが。

日経ネットブレーンは月刊誌なのだけれども、どこまで「週刊アスキー」の牙城に迫られるか。。。かな?
その昔、若者系の雑誌に不可欠なものとは、「女と車」だと聞いたことがあるけれどもねぇ。
IT関係だけじゃ、確かにつまんないよね。

■日経ネットブレイン
URL http://netbrain.nikkeibp.co.jp/


【丁寧】

藤沢市辻堂というところは、全般的に食の嗜好が「あっさり」系であるのか、わたしのそれが結構「ねっとり」系だったりするので、なかかな波長のあうお店とめぐり合うことが難しかったのですが、昨日一仕事終えて連れて行っていただいた「うな平」さんという、うなぎやさんというか蒲焼屋さんは、これは、なかなかにおいしいものでありました。

わたしは、それは若いころは何でも食べたのですが、「うまい」とか「まずいとか」の判断は、これはもう出来ていなかったというのが正直なところでして、それは極めて耳学問的な価値判断をしていたのですね。

それが、四十路を過ぎて、年取ったせいかもしれませんが、最近日本酒を「燗」で飲むようになってからですね、なんか食の嗜好ががらりと変わってきているのに自分自身が気付いています。

なぜ酒を「燗」で飲むようになったのかは、これは自分でも解らないのですが、熱燗で酒を飲むようになってから、以前は、こんな酒だれが飲むのだろうとか生意気にも思っていた、あの紙パックのお酒ですね(なんとかドンとかいうやつです)、ああいうのが妙に「うまいなぁー」と思えてきたりしているのですね。それで、それに伴って、吟醸なんとかとか大吟醸なんとかとか、そういう気取った酒はどうでも良くなってきてしまったのですなー。

そんなものですから、当然に酒の肴の嗜好も変わってきてしまいまして、以前は好んで食べることの無かった、「煮付け」ですね、そういうものが大変おいしく感じられるようになってきまして、これは、もう年取った証拠だなと、そう感じている次第なのです。

ですけれど、そういう食の嗜好の変化と同時に、この年になって、そういう昔からある日本の料理みたいなものが、非常に良く出来ているものであることを再確認させていただいているわけでして、そして、料理人さんがおつくりになる料理というものが、とても丁寧につくられていることを、今ごろ気付かされているのですね。

これは、日本料理に限ったことではないでしょが、料理というのは、その作成過程が丁寧である必要があること、そして丁寧な料理というのは、おいしいということが、最近ですね、なんか妙にですね、感じるようになってきています。

オープンキッチンのようなところで、調理人さんが料理を作っているのを見ていると、それはもう基本の繰り返しなんですね。基本に忠実で、それを丁寧に反復している。丁寧ということは時間をかけるということではありませんね(まあ、素人だと時間がかかるかもしれませんが)。

そういう基本の反復の中からしか価値は生まれてこないのじゃないのか、さらには新しい価値っていうのも、そういう丁寧な基本の反復の中からしか生まれない(発想されない)んじゃないかなと、最近富みに思うようになってきているのです。

工業社会は、効率化というスローガンのもとで、その丁寧をスポイルしようとした時代かもしれません。
おかげさまで、レトルト食品とか、インスタント食品とか、まあ、お手軽な食べも物が沢山生まれてきましたし、そういうものを食べながら育ったわたしは、丁寧とは無縁の生活をおくってまいりました。

では、デジタル革命は、さらなる効率化と合理性をもって、丁寧を駆逐しようとするのでしょうか。
たぶん違いますね。デジタル革命は「丁寧」の復活を可能にしてくれるかもしれません。
それがなぜかは、また後で。

2000/03/18 (土)   
【今日も仕事】

今日は、神奈川県藤沢市まで移動。もちろん、仕事です。
電車で移動なのだが、今日は土曜日だし、お昼頃の移動だし、東海道線はグリーン車が使えるし、まあ、「京浜東北線地獄の鯖寿司」状態からは解放されて移動できそうで気が楽なのでした。

MDプレイヤーを購入して以来、わたしは、移動中、音楽と一緒にいられることが多くなったのですれども、もう、ここ数ヶ月、ずーっと聴いているのは、ダンス☆マンの「ミラーボーリズム2」というアルバムなのです。

もうこれは、不動の4番バッターみたいなものです。彼の音楽については以前にも書きましたが、所謂、ディスコミュージックの翻訳版みたいなものなのですけれども、わたし位の年代には、ダンスビートが郷愁と一緒にやってきたりするものだから、これはたまらないところがあるのですね。

モーニング娘なるユニットが現在大成功を収めていますが、ご存知のように最近の編曲はダンス☆マンがやっています。というようり、モーニング娘の最近の成功は、ダンス☆マンあってのことといえそうですね。
しかし、ダンス☆マンがつくるような音楽がTOP10に出てくるような時代って何なのでしょうと。。。。

ということで、今日も元気に♪ワンボックスのオーナー♪で出かけましょう(笑)。

2000/03/17 (金)   
【地域コミュニティ】                                         ピックアップ目次へ戻る

都内で打合せのためでかける。
行き帰りの時間に、『日本型情報社会−地域コミュニティからの挑戦 宮尾尊弘 2000/2/20 ちくま新書』を読む。

宮尾氏は、日本が経済を建て直し国際競争の中で勝ち組みの仲間入りをするためには「日本型情報化社会」をつくり上げることが最重要課題であるとし、地域コミュニティに焦点を当てて情報化を推進し、そこからビジネスや公共部門、そして中央政府まで情報ネットワークをつなぎ合わせていくボトムアップ型のネットワーク社会を構築することだとしている。

僕は、建設CALS/ECも宮尾氏のいう文脈でとらえられるものだと思う。
つまり自治体建設CALS/ECの展開ロジックである。

自治体が建設CALS/ECを行う場合の視点は、何度でも書くが、MIL-HDBK-59-Bの Introduction、"Continuous Acquisition and Life-Cycle Support (CALS) is a Department of Defense (DoD) and industry strategy to enable more effective generation, exchange, management, and use of digital data supporting defense systems. The primary goal of the CALS strategy is to migrate from manual, paper-intensive defense system operations to integrated, highly automated acquisition and support processes."

「CALSは、防衛システムを支援するために、デジタルデータの生成、交換、管理、及び使用をより一層効果的にするためのDoD(米国国防総省)と産業界の戦略である。CALS戦略の主な目標は、人手による紙中心の防衛システムの運用から、統合された高度に自動化された調達及び支援プロセスに転換することである。」になぞらえれば、

自治体の行う建設CALS/ECとは、「○○県の建設CALS/ECは、○○県の公共事業システムを支援するために、デジタルデータの生成、交換、管理、及び使用をより一層効果的にするための○○県と○○県の地場産業界(建設業界)の戦略である。○○県の建設CALS/EC戦略の主な目標は、人手による紙中心の公共事業システムの運用から、統合された高度に自動化された調達及び支援プロセスに転換することである。」という視点を持つことになる。

これを可能ならしめる要因とは、「公共事業」という型にはまった市場構造を破壊するという意味での「トップダウン」と、競争力のある建設企業の実現という意味での「ボトムアプ」にあると考える。どちらか一方だけでは決して達成できるものではないだろう。

特に、後者は、グローバリズムが支配的な経済システム下における、官公需法に頼らない地域経済の活性化という視点であり、地域に生きる建設企業を特徴づける作業である。建設CALS/ECがこの役割を果たせるのか否かは、今までの中央政府主導の地域コミュニティの情報化の多くの失敗がそうであるように、上意下達的な政策では達成できないものだといえよう。



【ちょこっと・・・】

NCALSによるCALSの定義

「CALSとは,或る製品のライフサイクルに関わる全ての人が,ライフサイクルにわたって発生する全ての情報を電子化し,それぞれが必要な情報を共有することにより,業務,製品の品質及び生産性を向上させ,ライフサイクル全体でのコスト低減及び市場競争力の強化を図るというコンセプトである。」

CALSのビルディングブロック

「CALSを適用するということは,次のような状況(CALS環境)が実現されていることを意味する。
或る製品のライフサイクルに関連する,国内外を問わぬ企業間あるいは企業内部門間において,製品の技術情報とビジネス情報の電子化・データベース化が実現され,またそれら情報の正しさ(唯一性)が担保されている。ここで構築された物理的に分散している各企業(部門)のデータベースは高速なコンピュータ・ネットワークで接続され,ライフサイクルの関係者は,データの存在場所,企業あるいは部門の空間的な距離,それぞれが使用しているシステム環境の相違に阻害されることなく必要な情報にアクセスし,利用し,新たに生成された情報に基づきデータベースが追加・修正される。また,当該製品のライフサイクルにわたって発生する業務プロセスは,全体としてコストが最小となるよう各企業(部門)間で最適化され,相互に有機的に連携されている。更に,こうしたビジネス行為の法的な正当性,安全性,信頼性が担保され,種々の想定し得る不正行為に対するセキュリティが確保されている。」

以上、URL http://www.ncals.cif.or.jp/ncals/frame.htm

これを自治体に読み替えるとどうなるのかなー。
つまんねーなぁ。☆\(--;)

2000/03/16 (木)  
【ごめんなさいな】

掛川から帰還。
掛川駅売店は、午後8時前だというのに既に閉店。弁当が買えなかった。
こだまはグリーン車だというのに、おしぼりのサービスも無かった。
でも、戸塚常務から、また掛川茶を頂いてきたので、心はにこにこ。
掛川のお茶は文句無しにうまいです。

ということで、本日はたいした内容も無く、ぎりぎりにアップ。
本日はお疲れなので、これでごめんなさいな。

2000/03/15 (水)  
【自治体建設CALS/ECの定義(何度目かの掲載)】

今年は、何を言われようが以下を言いつづけるつもりなのだ。だからデジケンの原稿も「自治体建設CALS/EC」がお題なのですよ。もう、何度でも書くもんねー。なに言われても平気だもんねー。

DoDのCALSの定義
MIL -HDBK-59-B(1994/6/10発効 1997/9/10失効)
"CALS is DoD and Industry strategy intended to enable more effective generation,exchange,management,and use of digital data supporting defense systems”

「CALSは、防衛システムを支援するために、デジタルデータの生成、交換、管理、及び使用をより一層効果的にするためのDoDと産業界の戦略である」

この定義に沿っていえば、自治体の行う建設CALS/ECとは、「○○県の建設CALS/ECは、○○県の公共事業システムを支援するために、デジタルデータの生成、交換、管理、及び使用をより一層効果的にするための○○県と○○県の地場産業界(建設業界)の戦略である」ということになります。

自治体が行う取組みと言えど、CALSである限り、それは戦略(strategy)である必要があり続けますし、既存のネポティズム的公共事業システムはそのままにして、業務のデジタル化だけを指向するようなものであってはならないということです。それはCALSと呼べるものではないでしょう。

「なぜCALSをいろいろに解釈できるか筆者には理解できない。もし、いろいろな解釈ができたら、どの解釈で契約したり、開発できるのか?定義と概念とビジョンを混同しているとしか考えられない。ビジョンは、将来このようになりたいという、達成後のイメージである。概念が、ビジョンを達成するための手段である。定義は、概念を使って、実際に顧客と供給者が契約できる文章である。CALSは多くの誤解があるといわれている。CALSは上記の定義のように戦略であり、元来、技術や標準(規格)や道具(ツール)や製品やシステムのみを示すものではない。CALSでは、実施するべきことは明確になっている。CALSを実施している者であれば、実施しなければならないことは明確である。それは世界共通であり、全産業共通であり、全省庁に共通である。」
「CALSの実践 水谷浩 共通出版 1997.11.1 P7〜8」



【コリ】

右肩がコリすぎて、とてもしんどい状態になってしまったので、マサージへ行って見た。
どこか特にひどいところはございませんか、と聞かれたので、「右肩」とだけ伝えて、早速もみもみ。

マッサージの先生、早速私の肩から背中辺りを5回程押して一言、「肩もひどいが背中も相当にひどい」。
そして、本格的にマッサージ開始。

腰にその手が来た時に、また一言、「腰の自覚症状はありますか・・・」
そうとうの重症のようなのだ。
なんでも、コリをそのままにしておくと、だんだん自覚症状が無くなるらしい。

私の状態というのは、その寸前らしくて、「なんだかわからんが、なんとなく体全体が変」という状況らしい。
これは、24時間働けますかの企業戦士に多い症状らしいのですが、
また、先生が一言。
「仕事頑張るのもいいけれど、こんなになるまで体をほっぽり投げてたら駄目だよ!」

で、私が質問。
「この状態を改善するには、短期集中型と気長に週一ぐらいのどちらが効果的でしょうか」
先生の答え
「週一回を根気よく続けましょうか。。。。」

という訳で、私のスケジュールには「マッサージ」と言う項目が増えたのでした。

パソコンを長い間使ったり、日々の仕事のストレスで、体は結構悲鳴を上げているらしいんだね。
「自分の体なんだから、大事にしてあげないといけませんよ」って言われて、なんにも返す言葉がなかたなぁ。
反省の一日でした。

2000/03/14 (火)  
【破壊する快感】

TVで昔のドリフターズの番組が流れていた。
僕が子供の頃、彼らは全盛期だったわけで、かくいう僕も、毎週土曜日の夜8時は「ウィース!」ってやっていたし、「にんにききににき・・・」というドリフのステージを見た記憶がある。さらには「首ちょんぱ」まで持っていた。

その頃のドリフの番組って言ったら、PTAから認められない番組の不動のナンバーワンだったわけで、下品とか、破廉恥という冠詞がおきまりのようについてまわっていたものだ。

今見る、その古いドリフのギャグは、破壊する快感に満ち溢れているものだと感じる。
なんでもない日常が突然に壊れるような快感なのである。
家は壊れるためにあるのであり、西瓜は割れるためにあるのである。

餓鬼の頃、僕らはえらいもんを目を輝かせていたのだなと、四十路を越えて思う。
そして、人の親となった今、僕もこの番組に、「こどもが見ちゃいけない番組」ってレッテルを貼るのだろうかね。
そもそも、今の子供たちはこんなギャグでは笑わないのだろうか。


【発注者支援DB】

日経コンストラクションによれば「発注者支援DBの利用は低調」らしい。
『建設省は発注者支援データベースを導入している52の自治体を対象に,活用状況の調査を実施した。
調査結果によると,発注者支援データベースを導入しているものの使用していない自治体が17もあった。今後の予定も含めてデータベースを利用するタイミングを尋ねたところ,指名する会社を選定するときなど入札前に利用という回答は,24自治体にとどまった。入札を終えてから契約前だけに利用するのは7自治体,工事中にだけ利用するのは10自治体あった。 』

一方、建設通信新聞(2000・3・14)12面はこう伝えている。
『建設省が11月にまとめた、DBシステム未導入機関に対する実態調査結果(対象・六十一帰還)では、(監理技術者の専任配置についての)疑義情報について、監理技術者の常駐や雇用状態の確認に活用するなど、九割以上が「役に立った」としている。』

既にDB導入機関の利用率が低いのは、これは当然のこと。つまり、現在機能している公共事業システムは、そんなものに頼った発注システムでは無いのだからね。これは、直ぐに理解できる。

一方、ためしに使ったら「役に立った」というのは、監理技術者の専任配置についての疑義情報についてサービス提供についてだけだから、まあ、「いるのかいないのか」を確認している作業なのであってね、発注システム全般に対しての意見ではないのです。
そういうことを考えなて読まないと勘違いしそうだな。

この発注者支援DB元となっているのはCORINSなのですが、これについてある方から以下のように教わったのでした。

『(このCORINSの)根拠は特記仕様書に登録を義務づけにするというだけで、法律で決まっているわけではありません。』
『これは発注者がCORINSを利用する利用しないということ自体が、法律で義務づけではなく、ようは支援システムですから、政策なのです。』
『つまり導入している自治体が、自分のところに実績を示したいなら、金払って登録してこいというわけですよね。』

なるほどねぇ。トップダウンが機能しないのはこのためだったのですね。

2000/03/13 (月)  
【関東地建のアクションプログラム】

建通新聞2000・03・13号より

『関東地建は十日、二○○四年の導入をめざして開発が進んでいる建設CALS/EC(生産・調達・通用支援統合情報システム/電子商取引)についてアクションプログラム(行動計画を策定した。本省が一九九七年にまとめた行動計画の関東地建版で、中部地建に次いで二例目となる。本省の計画で定められている整備目標を実現するために、設計積算や入札契約、工事施工といった段階ごとに詳細な目標を掲げている。
電子入札システムの実験と既存システムとの連携については二○○五年の中期までかかる見通しだ。』

『行動計画には二○○四年には問に合わないものが一部あるため、二○○四年の導入は部分的なものになる。
設計積算段階では、数量計算書の電子化と積算システムへの自動敢り込みを二○○二年前期までに終えるほか、業務成果物の電子納品に関する標準化を二○○一年中期までに完了する。』

『また、CADデータからの自勤積算の運用についでは二○○二年中期に着手し、二○○五年前期に終える予定だ。』

『入札段階では、調遠情報クリアリングハウスシステムの実柾実験と既存システムの連携を二○○一年のうちに終える。電子入札システムの実験と既存システムとの連携は二〇〇五年の中期までかかる見通しだ。』

『このほか、資格審査申請をオンライン化する電子データの受理システムを二○○一年中期までに導入し、EDIシスチム用サーパーを二○○三年前期までに調達する。』

まあ、ここまでは、受注者側にとってはどうでもいいことなのである。

『工事施工段階では工事関係情報の電子化と標準化を二○○三年中期までに実現するはか、品質や工程、コストなどを総合的に管理するシステム(PM)の構築に二○○三年から着手して二〇〇五年中期までに完了する予定だ。』

受注者側にとっての問題はまずはここだね。
これ(↑)は簡単に書いているが、PMの意味するところは深いぞーと。
2005年もどうかな?と思うのですよ。

『このほか、責子署名付き電子一ルと電子決済システムの運用を二○○二年前期に始めることや、地元建設業など民間企業のための研修会なども盛り込んでいる。』

そんなことより、自治体にCALSの何たるかを理解されるほうが早期に必要なのではと思う今日この頃なのでした。



【タイ料理店へ行ってきた】

昨日は、大宮は大成町のタイ料理店「プーケット」にて、小栗氏、高橋氏という気の置けない仲間と、お昼から会食、怪談となった。

「プーケット」の店主である田村さんは、元ゼネコンマン。料理は奥さんのご担当で、店主は料理を運んできては、甲斐甲斐しく我々に料理の説明をしてくれるのである。

ソム・タム・タイ(パパイヤのサラダ)から始まって、出てくる料理はどれもおいしい。
今回は辛さ控えめに作っていただいたのだが、どれもビールにも良く合うので、当然、タイビールもどんどん空き瓶が増えるのである。

ゲーン・キィオワーン(緑のカレー)の複雑怪奇な味といったら感動的でさえあった。
ご飯と一緒にするとまた美味しい。

生で出してくれた「タイ茄子」のスライスはまるで果物のようであった。

そして、驚きは、トム・ヤン・チャーハンである。
私の陳腐なチャーハン規範など、とうに超越しきった味であった。カルチャーショック的にうまいのである。

ということで、何年ぶりかに食べたタイ料理。
食の文化は深いなぁ。こんな凄い料理を生み出したタイという国がとても気になり始めてきた。

2000/03/12 (日)  
【自己責任の時代らしい】

「人生っていうのは、チョコレートの箱のようなものなのよ。開けてみなくてはわからない」
 By フォレスト・ガンプのママ。

で、この後もあるんですよね。それは、自分ではどうしようも無い人生っていうのと、でも、そんな中にも、自分で切り開くことのできるものもあるっていう。そういうことをね、ママは病床のベットでいうんだけれど。

これは「他力」と「自力」のことの訳で、フォレストも、人生って言うのは、そういうものが同時に起きていることなんだって言うんだ、奥さんのお墓の前でね。

僕の命題はいつもそこにあるので、こういう映画のせりふとか、そういうものに凄く弱かったりするわけで。。。

自己責任の時代っていうけれど、これは、僕が生まれてきたことに、自己責任を持てって言われているようで、本当はこの言葉は余り好きじゃない。

自分ではどうしようも無い人生だってあるわけだし、本当は、自分の人生の多くの部分は、そのどうしようもない部分に左右されている方が遥かに大きいことなんかとうに解っているはずなのにね。

努力してもどうにもならないものがあるんだ。ということを前提としない社会は機能しないだろう。それは、金子勝がいう「セーフティネット」であり、それが無ければ、だれも人生をかけて新しいことにチャレンジすることもできやしない。

本当に、「他力」というのは突然に働いてしまう。誰も予測できない。日比谷線の事故がそうであるようにね。だれもあれが、個人の努力で回避できるモノだとは思わないだろう?。

本当に、「人生っていうのは、チョコレートの箱のようなものなのよ。開けてみなくてはわからない」のだろうね。ただできることは、そのチョコレートの箱を自分で開けて確かめてみること。ただそれだけなんだわね。。。多分。

でもね、「悔い」という言葉が機能するなら、自分の人生が自分の力ではどうしようもないものだと解ったうえでもね、「悔い」は残したくないなぁ。。。。。と思うんですよね。

2000/03/11 (土)  
【次はCALS度診断だよー】

デジケンの原稿は一応完了。これから2日ほど熟成させて、締切日には納品すればよい訳ですね。
原稿書きには、この「熟成」作業が結構重要でしてね、いらない部分とか、書き足したい部分とかね、そういう細かい部分を気が付いたときに修正していくのですね。
だから、安心してね>高橋さん。

それで、これからたまりにたまったCALS度診断やっつけ大会に突入します(笑)。
本当に沢山溜まっているのですね、これは結構根気のいる作業なんですよホントに。
でもね、皆さんからお預かりしたCALS度診断を見るとね、ほんとに、いろんなことが解る。
それも各社さん色々。でも、共通した問題もあるな。

その共通部分で一番感じるのは、情報化って簡単なようで難しいってことですかねぇ。。。。

ところで、札幌講演関連のメールを2題。
ホントに泊り込みのセミナーでもやりましょうかね(笑)。

しかし、4時間喋っても終わらない講演・・・・・恐ろしいパワーです。
これからは講演じゃ無くて泊り込みのセミナーですね。

もう一つ、
しかし、師匠はよくあんなに長い時間喋り続けられるなあと感心しました。ていうか、頭に電極を刺されて師匠の記憶を無理矢理移植された気分です。脳がオーバーフローして悲鳴を上げている・・・

「ギャ〜〜〜〜ッ」「プスプスッ・・」

あははは。。。はい、ご苦労様でした。



【Give Thanks! Sapporo】

さて、昨日は雪道、足元の悪い中を沢山の方においでいただき、初の札幌での講演を行えたことに感謝いたします。
そして、なによりも、札幌での講演を企画してくださりました、(株)岩崎の古口社長、和泉さんには、重ねてお礼申し上げます。

昨日の講演は、久しぶりに4時間喋りっぱなしというのをやってみたのですが、用意したプレゼンピッチを大量に残したまま、4時間が終了してしまいまして、つまり4時間でもまだ時間が足りないというのは、あたしは、いったい何時間喋れば気が済むのだろうかと、自問しては、気が滅入ったりしているのでした。

実は、先日美濃加茂市でやった公演も3時間やって時間が足りなかった。(T_T)
初心に戻りショートバージョンを完成させないとまずいか。。。。

でもこういうメールをいただけると嬉しいのも確かではあります。
 
2日間にわたり、本当にすばらしい時間をありがとうございました。
4時間のセミナーを飽きさせずに聞かせる、先生の話術、知識、ノウハウ、久方ぶりにカリスマを見ました。
私は4時間ほとんど笑いころげて聞いておりましたが(失礼)、あの話を笑って聞けない建設業の人たちの感性にはついていけません。
私のほうがおかしいのでしょうか。


ええと、カリスマというのはやめて欲しいのですが(ホントに!)、4時間笑い転げていたというのは、最大限のあたしに対する誉め言葉であります。素直にありがとうございます。

ところで、今日は、予定通り「デジケン」原稿執筆日となっております。
現在70%の進捗状況というところでしょうか。
お題は「自治体建設CALS/EC(1)」なわけで、(1)というからには、とうぜん(2)がある予定です。
本日中には終了しますのでご安心を。>高橋様。

2000/03/10 (金)  
【朝、札幌】

カーテンをを開けたら真っ白なのでした。
何時の間に降ったのでしょう。
私が昨晩ホテルへ戻ったのは、確か午前2時ちょっと前でしたからね☆\(--;)、そのときはこんな状況ではなかった。

たぶん、それから(朝方にでも)降り始めたのでしょうか。一本取られてしまいました。
札幌は奥が深こうございます。

それにしても、ホテルの窓から見えるパチンコ屋さんには、午前8時前だというのに、そしてこんなに寒い(たぶん)のに、どうしてこんなにと思うぐらい、長い行列が出来上がっているのでありました。
恐ろしきは札幌市民なのです。

ところで僕は、朝の内にちょっと「お散歩」でも、とか考えていまして、今日も午前6時にしっかりと起床したのですが、そんな甘い考えを、札幌は見事に吹き飛ばしてくれました。

なんというか、ホテルから見える範囲では、歩道がですね、雪に埋もれてしまっていて無いのです。(@_@)
お散歩はいいのですが、雪で滑って転倒して、今日の講演が出来なくなるようなことになっては洒落にもなりませんのでね。

結局、おとなしく仕事でもしながら、午前中はホテルで過ごすこととしたのですが、こんなんだったら、もう少し寝てりゃ良かったかと、今更ながら後悔しているのであります。

昨晩は、北海道の方々をはじめ、遠く山形から朝日設計の小林社長、さらには遠く東京から早坂さんもご一緒して、まあ楽しいひと時を過ごさせていただきました。
皆さんありがとうございました。m(__)m

午後の講演も頑張っていきましょう。

2000/03/09 (木)  
【誤算】

浜松町で降りる予定の山手線は、恵比寿でおきた人身事故のおかげで、手前の新橋駅で止まってしまった。
注文したラーメンが、食べる直前にひっくり返ったような気分である。

これは、何時復旧するかわからないので、新橋駅で下車し、タクシーで国際貿易センターまで移動。
それからモノレールに乗ったわけだが、まあ、登場手続きのリミット(と一応言われている)出発予定時刻の15分前には、無事到着。

JAS111便は予定通り、僕を千歳まで運んでくれた。

しかし、さすがに北海道である。
寒い。自然の脅威をなめてはいけない。
歩道が凍りついているではないか。。。(T_T)

私は、札幌駅から、ホテルモントレ札幌までのわずか徒歩5分程度の間に、なんどひっくり返りそうになったか。物凄い不恰好な姿で、重い荷物を持ち、厳冬に打ちひしがれながら、やっとホテルについたのであった。恐るべし北海道。

思えば、新橋から乗ったタクシーの運ちゃんとは、もう初夏の陽気ですねー。そろそろ花見の段取りしないといけないですねー。なんて、脳天気な話しをしていたのが夢のようである。(T_T)

私はこれから、この冷凍庫のような大気の中へ、恐れを知らない好い加減な服装で、決死の酒飲みへ出かけなくてはならない。
なんでこんなに寒いのだろう。誤算だった。



present for you】      ピックアップ目次へ

明らかなことは、「情報化」で公共工事が受注できるかと問われれば、「今現在、情報化で公共工事を受注することは出来ない」と答えるしかないだろう。

これはISO9000シリーズでも同じである。

では、「なぜISO9000シリーズを多くの中小建設企業は取得し、また取得しようとしているのか」という問いへの答えは、もしかしたら、ISO9000シリーズが公共工事の指名要件になるのではないかという、漠然とした、しかし、半ば確信的な想いが一番の理由だろう。

つまり、それは先行投資以外のなにものでもない。
なぜなら、
ISOは公共事業の指名要件にはまだなりえていない。
つまり、ISOで仕事は取れないのが現実だからである。

さらには、今後ISO9000シリーズの認証獲得をする企業が一挙に増えることを考えれば、ISOは、これから先、差別化の要因にも、営業のフックにもなりえないものであることが解る。

しかし、ISO9000シリーズの認証が現時点で直接的に公共工事の受注増に結びつかないからといって、ISO9000シリーズの認証取得を悔やむ経営者は稀であろう。

なぜなら、一つは、それは、将来における受注確保の土俵に上る切符を手にしているのではないか、という、いわば後ろ向きな安心感からであり、一つには、当初の認証取得目的とは、明らかに違ったものが社内において見えてくることへの期待である。

後者は、こうもいえよう。
もしかしたら「ISO」は「良い会社」を作れるのかもしれない、「良い経営」ができるかもしれないという、マネジメントへの開眼を、中小建設企業の経営者へ与えた。
そして、「良い会社」とか「良い経営」をという時の「良い」とはなんなのかと考えてみる機会を与えた。

それは、
「発注者が満足してくれるということなのか」という問いであろう。
経営者は自らこの答えを探し出すべく、自身の自問のスパイラルに入り込む機会を得た。

情報化は、ISOで言えばこんな部分に支えられて進められるにすぎない。
情報化も、それが直接的に受注に結びつくことは、現在の公共事業システムにおいてはありえないからである。

でも、なぜ中小建設企業に情報化が必要なのかと問われれば、
「良い会社」とか「良い経営」という時の「良い」とは、いったい何物なのかを、貴方自身で、そして、全ての社員で考えてみませんかということだろう。

ISOの他律性にくらべると、情報化の自律性は、この「良い」の概念変化を考えつづけるフィールドを我々に広げつづけてくれるだろう。

「良い」とは、

仕事が取れることなのか?
財務状態が良いことなのか?
従業員が喜んで働けるということなのか?
株主が喜んでくれるということなのか?
発注者が喜んでくれることなのか?
下請け企業が喜んでくれることなのか?
地域住民が喜んでくれることなのか?
等等。。。。

情報化における「良い」をキーワードにした思考のスパイラルは、無限に広がりつづけるだろう。
それは、情報社会から貴方への新しいパラダイムの贈り物なのだ。

2000/03/08 (水)  
【カラムーチョ状態】

北海道というところは、やっぱり遠いのだね。
明後日の講演用の衣装を、札幌のホテルへ黒猫さんに運んでもらおうとしたら、あらまあ、到着予定日が十日ですって。間に合わないじゃない。

ので、明日はガーメントケースをおいっちら運んでいく事に決定!
最近、体力ないからねー。浜松町までが一大事だわな、これが。
(T_T)が入るのは確定的ですな。

ところで、明日は桃知組札幌総会の予定ですが、ここは岐阜と違って知っている方はお二人しかおらないのですね。そもそも、北海道での僕の活動というものは、それは岐阜と比べれば数百分の一ぐらいなものですからねぇ。
しょうがないのですが、これを機会に、北海道の皆様にも、当店をご贔屓にしていただければ、幸いにございます。m(__)m

というところで、本題なのですが、今日はありません。☆\(--;)
というのも、あたしは、これから物書きモードへ変身しないといけないのです。
恒例のデジケンの原稿書き、CALS度診断と、まあ、バックオーダー抱えて「ひいひい」言っております。

これを「カラムーチョ状態」と個人的に名づけているのですが、そういえば、同じスナック菓子でも、最近のベビースターラーメンは立派になったものですな。あたしが子供のころは、さえないラーメンだったのにね。出世魚ならぬ、「出世スナック」とでも呼びましょうかね。

2000/03/07 (火)  
【@nly You】

先に書いた、今週の「週刊ダイヤモンド」に、なるほどなぁ。。。。と、唸らされるコラムがあったので紹介します。
『eの法則 −企業間商取引 BtoB成功の方程式− 名和高司』
BtoBは、CALSともその根底は同じと考えてよろしいと思うので、名和氏の指摘は物凄く示唆に富んでいます。
曰く、

『これらの成功したBtoBモデルに共通した特徴は、個々の産業に焦点を当てて、「玄人」受けするサービスを提供している点だ。・・・(中略)・・・どれだけ業界について深い知識をもっているかが、BtoBにおける成功の必要要件となるのだ。』

『ただし、一方で業界のインサイダーと安易に手を組むことは、必ずしも得策ではない。既得権益を積極的に破壊しようというインセンティブが働かないからだ。・・・(中略)・・・つまり、どれだけ攻撃力を持っているかが、BtoBにおける成功の十分条件となるのだ。』

『インサイダーであり、かつ、アタッカーである。この二律背反した条件を満たすためには、業界を知り尽くしたプロを引き抜くことが鍵となる。彼らは、それぞれの業界構造のいびつさや弱点を見抜いている。』

『しかし、既存企業の中では、どうしても組織防衛に追い立てられる。このようなプロが組織の「しがらみ」を断ち切って、自由に業界再編を仕掛けられる環境をいかにつくるかが勝負となる。』

『日本企業の中にも、業界再編のシナリオを描ける人材がすくなからずいる。しかし、これらの人材を従来の組織力学から解放し、大きな構想を実行させるだけの度量のある経営者は、残念ながら稀だ。』

『BtoBがいよいよ本格化する今年あたり、優秀な人材のスピンオフが一気に加速するに違いない。・・・(中略)・・・優秀な人材にとって起業するリスクはほとんどないといっても過言ではない。むしろ、先見性のない企業にとどまっていることこそ、今や最大のリスクである。』

いやー強烈ですなぁ。
といっても、僕が常日頃、ここ(店主戯言)で言っていることそのものでしょう?。
つまりBtoBの成功は、個々のプロの仕事の集大成なのですよね。だから@の左側が大事だと、僕は本当に毎回主張しているなぁ。

そして、そのプロをマネジメントできるマネージャーも必要。
でも、建設CALS/ECもそうだけれども、『インサイダーであり、かつ、アタッカーである。この二律背反した条件をもつ』プロをマネジメントできるマネージャーが建設業界には少ないのだということなんだろうなぁ。

特に建設CALS/ECは、公共事業システムの再編であるから、発注者としてのお役所さんは、上の文脈ではほぼ絶望的に見えてしまう。つまり、『日本企業の中にも、業界再編のシナリオを描ける人材がすくなからずいる。しかし、これらの人材を従来の組織力学から解放し、大きな構想を実行させるだけの度量のある経営者は、残念ながら稀だ。』ということなのですね。

さらには、建設建設CALS/ECの経済システムにおける役目とは、『このようなプロが組織の「しがらみ」を断ち切って、自由に業界再編を仕掛けられる環境をいかにつくるかが勝負となる。』という指摘どおり、その環境を、公共事業<建設業界につくるかということなのだと思うが、如何か?



【開き直りと平均給与】

新潟の問題は、ルーターの設定漏れ。。。。。^^;
今回のルーターはYAMAHAのRTA50iなのですが、この類のルーターがデフォルトで設定しているパケットフィルタをすっかり見逃していたのでした。

つまり、インターネットに1台のPCで接続するような個人ユーザーでしたら、ルーターを購入して、「簡単設定」で最低限の項目を設定するだけでインターネットへはフルアクセスできるようなりますよね。それに、通常はサーバーなんか置かないからね、パケットフィルタの初期設定で全ては有効に機能するのです。

しかし、今回のように専用線+自前でDNS鯖やらMail鯖、Web鯖を構築する場合はそうはいかないのですね。それは、パケットフィルタのおかげで、インターネット側からローカルに対する通信のほとんどが排除されてしまうからです。

これに直ぐに気がつかないところが、まあ、あたしのお間抜けなところだったわけで。。。(T_T)
設定的にはパケットフィルタを全部解除してしまえば、ことは足りる訳なのですが、それでは、あんまりにも芸がないだろうということで、ごちゃごちゃいじってまいりました。。。。^^; 

というところで、問題は1時間ほどで解決。ついでにクライアントの設定も少しいじり、近くで昼ご飯を食べて、現在は帰路の新幹線「あさひ318号」車中なのです。

新潟は、昨日のぽかぽか陽気とはうってかわり、かなり肌寒い日となっていましたが、それでもまだ雪は皆無でしたが、新幹線も長岡駅を過ぎると、車窓から見える世界は越乃白雪(笑)とあいなりまして、北国の風情を見せてくれるのでした。

ところで、新幹線の車内で読もうと購入した、今週の「週刊ダイヤモンド」の御題は、「ここまできた給料格差の実態」でした。

僕は、ここ数年ボーナスなんか無縁の生活をしていますが(個人事業主なので当然ですね)、サラリーマンの頃は本当に大事な問題だった収入(給料)の問題は、独立後は、そんなにね、たいした問題でもなくなってしまっているような感じなのです。

ですので、このような御題を見ても、今一つピンとこなかったりしているわけですが、その最も根本的な原因部分はなにかというと、たぶん「何が起きても自分の性」という、ある種の開き直りに立脚した精神のような感じがします。

自分がサラリーマンだった頃には、給料が少ないとか、仕事がきついとかね、そんな「漠然とした第三者」を対象とした愚痴を言える機会が多かったのですが、そういう楽しみも、今はね、言いたくても、だれも標的がいないのですからね、言えるわけがない。。。(笑)。。。。(T_T)

でもね、ダイヤモンドの平均給与ランキングを見てはニヤニヤできる楽しみはあるなぁ。(笑)

2000/03/06 (月)  
【めげない】

新潟日帰り。
環境設定にいってきたのだが、なんか不調みたい。

なので、結局明日も新潟へ行くことに決定!
めげないのだ。。。。

しかし、こんなことなら、今晩は新潟泊のほうが良かったなぁ。(T_T)

2000/03/05 (日)  
【岐阜でいろいろ感じたこと】

3月3日、4日と僕は岐阜に行っていたのですけれども、いろいろ感じるところが多く、新鮮な感覚を沢山得ることのできました。

3日は、IT City Platform in GIFU−都市づくり先進情報技術展を見学しながら、岐阜で一緒に活動してくださっている方々に、長野県飯田市の僕の関与先企業である、トライネットの熊谷社長と北沢建設の北沢専務、それと東京から異業種である早坂さんを迎えて懇親会を持ったのですが、そこで一番に感じたことは、仮に、トライネットさんや北沢建設さんが、岐阜県にある会社だったら凄いことになっていただろうということです。

岐阜県が行政として建設CALS/ECを達成しようとする熱。トライネットさんや北沢建設さんが経営戦略として情報化を推進している熱。仮にこういうものが+に作用すれば、1+1=∞の世界を見れたかなと、ちょっと心の中では残念な気持ちがありました。

岐阜県の建設企業の皆さんは、トライネットさんや北沢建設さんのような建設企業さんが岐阜県県内にいなくて良かったですね、と。しかし、またこんなことを書くと、懇親会でも指摘されましたが、最近この店主戯言が「攻撃的」だとかいわれるのだろうな。

まあ、これは、攻撃しているというよりも「ぼやき」に近いのですね。僕は、まあ、だれかの顔色を伺う必要も無いわけで、こうして好き勝手なことが言える立場を求めて、特定の組織に属せずフリーでやっているわけですからね。言いたいこと言わせておいてやてくださいな。m(__)m

4日は、昨日の店主戯言に書いたように、美濃加茂市の建設業協会さんで、建設CALS/ECの基本的な部分の勉強会。インターネットアクセス率の低さは物凄く低い。電子メールもほとんど利用されていない状況。

岐阜県の建設CALS/ECへの取組みとは、こういう状況からのスタートであることを理解しなくてはならないということですね。なぜなら、岐阜県が自治体として建設CALS/ECに取り組むということは、昨日の店主戯言で書いたCALSの定義の実現が目的だからなのです。

岐阜県の建設CALS/ECは、自治体としては全国初の試みとして特長的であり、また注目されているものです。それは、単なる建設省のいう建設CALS/ECの単なるキャッチアプではなく、地方自治を絶えず意識した取組みの必要性があるということでしょう。

意識的には、どこかで従来の上位下達的な意識を払拭する必要があるのだろうなと考えます。建設省のいう建設CALS/ECを上意下達的に自治体に導入したら、果たして地元の建設業界はどうなるのかなぁ。。。。なのですね。自治体の行う建設CALS/ECは、絶えずその視点との矛盾がついて回るのだろうなと思うのです。

まあ、そんなことを頭で考えながら、約3時間、地場の建設企業の皆さんへの講演をしていたのですが、途中の休息のときに、地元の行政書士である亀井さんが、「桃知さんの話しを始めて聞いたのは丁度1年ぐらい前にでしたが、そのとき言われていたことが、だんだん現実味を帯びてきましたね」と言われた。そうですね、亀井さんとお会いしてもう1年ですか。はやいものです。

亀井さんは、行政書士として、地元の中小建設企業の皆さんの申請業務をサポートしているわけですが、建設CALS/ECは、当然にそういう申請業務のデジタル化も進展させてくる訳で、そういう中で、亀井さんも建設CALS/ECの実現を見据えた業務変革の可能性を探っていらっしゃる。

そういう中で、現在、美濃加茂市建設協会の情報化支援Projectをサポートしていただいているのですが、建設業を中心として活躍されてこられた行政書士の皆さんもまた、建設企業同様、デジタル革命からの要求を真剣に聞こうとしているのですね。

そして、秋田での講演においでくださった方からのメールが丁度良いタイミングで届きましたので一部紹介させてください。なぜか僕のところには建設会社以外の方が沢山おいでいただいているのです。残念ながら、僕は建設業以外を知らないので、いつも逆に勉強させていただいている状態なのですが。

でも、一ついえることは、業界を問わず、官公庁をばかりを見ていた業界はすべて同様の問題を抱えているということでしょうね。これからの時代が要求しているなにかを考えるということは、とても大変な作業にも見えますが、実は意外なところに答えが落ちているのかもしれません。

それは、「市場の要求」という答えなのだろうと思いますし、「市場の創造」という視点なのだろうと思います。
ドラッカーがいうところの「顧客の創造」が、本当に試される時代が来ているのだと思うのです。

では、以下メールを引用いたします。

実は私は建設業界からみると異業種であります印刷業に従事しております。
長年この文字情報処理の仕事をしておりますが、いまだかつて歴史の長いこの印刷業界は中小の建設業界と同様に相当な遅れをとっております。
建設業の方々と違うところは主業務である印刷という情報媒体が直接情報処理に結びつくというところです。
 
特に印刷の裾野需要に位置する我々軽印刷業者は大変な事態に陥っております。
第一に軽印刷の専業分野であります資料・報告書関係の文字主体の仕事が激減しております。
当然その理由としては行政側の財政難もありますが、行政側独自で内製化を始めたことです。構造的なものが主因です。

これだけOA機器が普及すると簡単な文字入力は各自(当然原稿創案編集者は自分で直接ワープロ入力します)でおこない、果てはコピーあるいはオンデマンドプリンターで印刷・製本という最終工程までおこなってしまいます。かろうじて写真印刷や込み入った複雑な仕事が発注されます。
 
しかし、行政側のスキルアップと共にこのような仕事も無くなるでしょう。
しかも納品時に印刷物と版下データを一緒に納めるようになりました。
行政側では行政ネットに直ちに載せることを目的としています。この版下データ(HTMLやPDF)の加工処理料はサービスとしてしか考慮していただけません。

(中略)

IT革命は我々が考えているより遙かに早く加速度的に進んでいるようです。
しかし、経営者や経営幹部達の考えが変わらない限りはこの軽印刷業界は他の業界よりいち早く陶太されるようです。
何度となく経営者や経営幹部の人たちに業態を変えなければ今後売り上げが上がる要素がなくなるし、せめて若手の従業員にパソコンを使わせてみてはどうか...
桃知さんが云われるように経営トップが認識していない事業所はあきらめた方が良いのでしょうか?

2000/03/04 (土)  
【CALSの定義】

美濃加茂市建設協会での講演を終えて帰宅。
いつもながら、岐阜県庁の皆様には、土曜日(休日)にもかかわらず、おいでいただき、岐阜県建設CALS/ECのご説明をいただきましてありがとうございます。

建設CALS/ECは片方向では絶対に成功し得ないのです。つまり、単純に発注者側、受注者側の単独の取組みを集めたものではないということです。
なぜなら、CALSの定義はこうだからです。

DoD(米国国防総省)のCALS定義  - MIL -HDBK-59-B-
"CALS is DoD and Industry strategy intended to enable more effective generation,exchange,management,and use of digital supporting defense systems"

「CALSは、防衛システムを支援するために、デジタルデータの生成、交換、管理、及び使用をより一層効果的にするための米国国防省と産業界の戦略である。」

これが世界で唯一のCALSの定義でありますね。

ですから、これを建設CALS/ECに読み替えるとこうなります。

「建設CALS/ECは、公共事業システムを支援するために、デジタルデータの生成、交換、管理、及び使用をより一層効果的にするための建設省と産業界(建設業界)の戦略である。」

で、これを岐阜県建設CALS/ECに読み替えるとこうなります。

「岐阜県建設CALS/ECは、岐阜県の公共事業システムを支援するために、デジタルデータの生成、交換、管理、及び使用をより一層効果的にするための岐阜県と岐阜県の産業界(建設業界)の戦略である。」

端的に言えば、これ以外の取り組みはCALSではないということですね。
行き詰まったら、原点に帰ることも大事なことでしょう。


【IT City Platform in GIFU】

昨日は、IT City Platform in GIFU−都市づくり先進情報技術展を見学。
僕の予想を上回る沢山の方々が会場にいらっしゃってびっくり!

このイベントの企画会社は、あのA/E/CJAPANの会社と同じなのだが、展示内容そのものに何か特色があるのかといえば、むしろA/E/Cに比べれば地味な印象はぬぐえないし、音もなければビジュアルで訴えるものもないという状況であった。それは東京で数多く開かれるこの手のイベントを見慣れている身にとっては、逆に新鮮な感じがしたぐらいである。

しかしながら、昨年、池袋で行われたA/E/CJAPANよりは、沢山人が入っていたように感じられたし、A/E/Cよりは遥かに成功したイベントだと感じた。その要因を考えると、それは、企画が良いとか悪いとか、演出が良いとか悪いとか、そういうレベルの差ではないのだろうと思う。

そういう部分で言うなら、むしろA/E/Cに出展してくる各企業のブースの方が十分に刺激的であったし、条件は全てにおいて池袋の一等地で行われたA/E/Cの方が上だろう。今回のこのイベントの成功は、岐阜県の方々の、ITに対する熱意の表れと取ってよいのかもしれないし、イベントを成功させるのは、人々の熱である。そういう基本的なものを我々に感じさせてくれたのではないだろうか。

今回の展示で、僕が個人的に一番面白かったのは、鹿島建設さんが、岐阜県発注のドリーム・コアの建設現場で実際に使用していたイントラネットのシステムであった。

このシステムは、発注者−元受−協力業者という、工事にかかわる全ての方々が使うためのシステムとして特長的で、現場用ASPとしての一つのモデルとして興味深いものとなっている。

但し、ASPとした場合、全ての作業をブラウザ経由で行うというのは、現在のところ現実的ではないのかもしれない。例えば工程表の作成を、常時接続以外の環境で行うのは、通信回線の品質確保(回線スピード)、コストの面で難しいのではないかなと感じた次第であった。

2000/03/03 (金)  
【岐阜着】

まずは無事に岐阜に着いて、ホテルにチェックインできたことをご報告。


【今日の予定】

桃知@豊橋である。なぜ豊橋なのかは(↓)をご覧いただきたい。
今日は、これから、岐阜へ移動する。豊橋を午前6時45分発のこだまに乗ろうと思う。
それで行けば、8時前には岐阜に着けるはずである。

それからホテルにチェックイン。
その後少しホテルで仕事をし、午前中、某社訪問。
その後、現在岐阜で開催されている、IT City Platform in GIFU−都市づくり先進情報技術展−を見学。

この会場で、熊谷さん、北沢さん、早坂さんと合流予定。
その後、桃知組岐阜県総会(笑)。
今回は長良川地ビール工場での0次会からだから長い一日になりそうである(笑)。


【なぜか豊橋】

桃知@豊橋である。本当は今日は岐阜のホテル宿泊のはずだった。
なぜ、豊橋にいるのかというと、なんと、掛川発最終の名古屋行き新幹線に見事乗り遅れたせいである。(T_T)

それで、まあ、青春18切符ではないが、各駅停車でいけるところまでいこうということで、結局豊橋までたどり着いたのでアール。

早朝に岐阜に移動予定ゆえにおやすみなさい。m(__)m

2000/03/02 (木)  
【ISO簡易規格】         ピックアップ目次へ

本日から、桃知はロードにでます。といっても、二泊三日の予定ですけれどもね。
本日は掛川の関与先様までおでかけ、その後、岐阜入りし今日は岐阜泊です。

それから、皆さんから色々ご意見をいただいていた、オーバーナイトケース(一泊程度用のトラベルケース)は、ポルシェデザイン製のものにPC格納部分がついたものを見つけましたので、それにしてみました。今回の出張ではつかうかどうかまだ不明。。。。(^^ゞ。既に着替え等はホテルに送ってあるのでした。

さて、昨日前振りをしておきました、自民党の公共工事の品質確保に関する提言から、今日は、「4 ISO9000シリーズに変わる簡易規格を検討する」を考察してみます。その前に一つ断っておきますが、僕は現行のISO9000シリーズは嫌いですから。

自民党の言い分はこうです。
『建設省が公共事業への導入を検討しているISO9000シリーズについては、中小企業による認証取得や維持が難しいケースもあるため、暫定的に簡易な規格を検討すべき』

なるほどね、一利ありか?と思わせるかもしんないけれど、これは政治家特有のリップサービスだね。
僕はこれには反対ですね。

問題は、ISO9000シリーズに変わる簡易規格というのが、建設省(つまり国内)だけの規格なのか、グローバルスタンダードにしようとする規格なのかということなのだけれども、「暫定的な簡易規格」の表現をみると、とてもISOに取って代わろうという気概も感じられないです。

そんなものをわざわざつくりだしてどうしようっていうんだろう。
また、建設省の天下りさんを抱える特殊法人かなにかが、コンサルテーション込みで認定ビズネスでも始めようとするのかしらね(笑)。これで、中小建設企業が少しでも「技術力と経営に優れた」企業になれるとでも思っているのだろうか?

はっきり言えば、例えば建設省の工事を直接受注しているような企業で、ISOの認定取得が出来ないというようなところは、もうどうしようもないじゃないですか。端的な言い方をしてしまうと、私はバカだからISOの取得も維持もできないといっているような企業に、それじゃ、バカを隠す魔法の認定を差し上げましょう。これさえもっていれば、『本当は駄目なんだけれど、特別に建設省発注の工事も受注できますよ』と、いっているようなものじゃなかな?僕はそう感じます。

建設CALS/ECは2004年度には、建設省直轄工事全てにおいCALS的な調達をするとしているわけで、CALS的な調達には当然に、グローバルな視点で語れる第三者評価基準は必要な訳ですね。これがないとCALSにならないのですが、その第三者評価基準として、いまのところISOが最有力だということなのです。なぜなら他に無いから。グローバルスタンダードっていうのはそういうものなのです。悔しかったら、我が国がISOに代わる世界で通用するグローバルスタンダードを作ればいいのであってね、暫定的な簡易規格なんて何の意味があるのか?なのです。

つまり、今回の自民党の提言のこの部分というのは、このままでは、我々の大票田である中小建設企業が共工事を受注できなくなってしまうので、ここで、ちょっと違うルールを作ってしまいましょか?ということなのだと思うのです。

しかし、問題はそういうことではないのです。
命題は『全ての公共事業にISO9000シリーズのような評価システムは必要なのか」であり、その答えは、『CALSにおける調達にはグローバルな視点で見える第三者評価基準は必要だ』ということであり、公共事業の本質を考えるならば、『はたして、全ての公共工事はCALS的な調達の必要性はあるのか』という問題をクリアしないと、安易に「ISO9000シリーズに変わる簡易規格」などと打ち出しても、意味がないということなのですね。

つまり、公共工事の一つの側面(現在はこっちが主流)である「地場経済の振興と雇用の確保」を名目とした公共事業の恩恵に与かっている中小建設企業が、ISO簡易規格などという「ごまかしの技術論」をまとって「よい、はやい、やすい、公平」という調達の世界に参入する必要があるのかという根本的な疑問を解く必要があります。

さらに、もし(参入する必要が)あるとすれば、参入できるような企業になるためにはどうしたら良いのか、そういう世界で生き延びるにはどうしたらいいのか、ということなのですが、それは政策の問題というよりも、極めて個々の企業の経営の問題なわけで、そんなところまで、いちいち政策の一部にされてしまうようでは、「保護された競争力の無い産業」のレッテルは永遠にはがされることはないでしょう。

必要なことは自分で考えるということ。すなわち、経営者としての自らの能力を知るということです。

そういう核心部分をないがしろにして、ごまかしの技術論を提示しても事の本質的な解決にはならないということであり、故に、僕はこの部分には反対の立場です。

2000/03/01 (水)   
【相互リンクかな】

太田ジオリサーチさんの最近のトピックス2/27「差別化」で指摘されている内容は、情報化の本質みたいなところを突いていて面白いです。

Webの世界でね、正面きってこういうことの言える方々がもっと増えてくると、建設CALS/ECシーンももっとダイナミックに動けるのかなとも思うのです。

建設CALS/EC関連の情報というと、やたらベンダーさんがらみが多いわけで(当然僕もベンダーさんの仕事はしていますが)、そんなベンダーさんのところの情報って、なにか皆さんのためになっていますかね?
特に中小建設建設企業の皆さんのためにね。



【そろそろ建設CALS/ECにさよならしようか】  ピックアップ目次へ

このサイトを置いていただいているMBNとの契約では、わずか4MBしか容量しかいただいていないので、もう個々に色々なコンテンツを載せるのは限界に来ています。それで、一部はso-netのサーバー(5MB)に置いているのですが、これも既にいっぱいなのです。ですから、このままではパンクしてしまうわけで、そこで、とりあえず、MOMOTI.COM(ももち.どっと.こむ)というドメインを取得してみました。

サーバーは事務所に置くのかレンタルにするのか、まだ決めていないのですが、4月初旬を目標にこのサイトを引越しさせる予定でいます。

それでは、本日の本題です。
新聞報道や、僕の一連の戯言発言からもお気づきのように、公共事業への視点は「発注のシステム」への変革要求となって表面化してきています。

それは、「公共工事の品質確保」、より具体的には「評価」のシステムの再構築とアカンタビリティの確保となって表面化しているといえます。

例えば、自民党は公共工事の品質確保に関する提言をまとめていますが、それを見ると、
1 法整備も視野に品質確保の枠組みを検討する
2 発注者に対する評価・支援、資格制度を導入する
3 技術提案などの経費を企業に返還する
4 ISO9000シリーズに変わる簡易企画を検討する
5 土木工事での品質責任者を明確にする
となっています。

個々の項目については、明日以降、この店主戯言で僕の意見を述べることとしたいと思いますが、命題は、『では、このような「評価システムの再構築」の流れの中で、建設CALS/ECとは、どうのような位置付けにおかれているのか』ということです。

指摘は、それが、今回の提言の中にはどこにもでてこないということなのですね。CALSのCの字も無い。
建設CALS/ECの概念から言えば、上記の自民党による提言などは、建設CALS/ECは当り前のように包括してしまっているのものなのですが、その部分が無い。

つまり、建設CALS/ECが、「評価」や、「調達」や、「品質確保」という公共事業改革の表舞台で語られることが無いということ。その現実こそ、現在の建設CALS/ECが抱える一番大きな問題点なのだと思うのです。

いまだに、建設CALS/EC対応アプリケーションとかのアプリケーションがあったり、CADがどうした、デジカメがどうしたとか、そんな技術論的な枝葉論の話題しか提供できない建設CALS/EC。

僕は建設CALS/ECを「デジタル革命の公共事業システムの再構築」という位置付けをしていますが、確かに建設CALS/ECがこの世に出てきたときにはそのような位置付けをすることが可能な力があったと感じています。

それが、何時の頃からか、内向きのベクトルの中で、枝葉論的な部分で閉じてしまっている。まるで、公共事業の品質確保検討におけるIT分科会の様相なのですね。もっと辛辣な言葉で言わせていただければ、現在の建設CALS/ECは、調達システムの問題は置いておいて(つまり談合を含む既存の調達システムの中で工事は受注して)、その既存の調達システムで調達した工事の、枝葉のような業務のデジタル化を模索しているようにしか見えないということです。

実際に、建設企業の情報化をサポートする立場から言わせていただければ、建設企業の情報化指針となり得ない建設CALS/ECの存在価値は無いであろうと思うのです。企業は情報化視点を「評価」の確保に求めるべきであり、評価に耐えうる、技術と経営に優れた建設企業を目指し、情報化を推進していくべきであろうと考えるのです。

建設CALS/EC自らが「評価」の部分に言及しない限り、建設省の言う建設CALS/ECは、CALSの持つ本質としての戦略(Strategy)としては失敗の可能性が大きいといえるでしょう。

momo
桃知商店謹製
(c) Copyright TOSIO MOMOTI 1998−2000.All rights reserved.

桃知利男についてインデックス | 2000年2月へ| 2000年4月へ著作権店主へメール