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2006年08月01日(火) Tweet
和作の鳥のから揚げは呪術だ。(足利市)
7月30日の〆の店は、鳥から揚の店「和作」であった。
和作
この店、Googleで検索しても、驚くほど情報量は少なく、まるでGoogle八分にでもされたのかと思うほどだ。
清寿司も、鳥常分店さんも同じようなもので、データを確認しようかと思うと、まず住所の確認ができず結構苦労させられる――地図データがつくれない。
その上、情報源としていただいてきたマッチはこんな按配なのである。
足利市民会館前、といわれても、外様の私にはぜんぜんピンとこない。○に酒はなんなんだ。(笑)
情報不足
じつは、この情報量の少なさは、和作だけのものではなく、今回お邪魔した足利の食処には共通するものなのである。
箸袋や、マッチに記載されている住所は、せいぜい町名までであり、電話番号に市外局番は当然のようにない。それだけテリトリー性の強いご商売をされていいるのだろな――たぶん結界がある、とは思うが、もう少し、円環の外に居るものにもやさしくしていただければと思う。――私のような馬鹿なことをしている人間も居るのだから。(笑)
唐揚げ
さて、和作である。おばちゃんが一人でやっておられる。飲食街ではない。市民会館前である。勿論、とりのから揚がウリである。今回は13名でお邪魔したのだが、それだけで店のキャパは超えてしまう小さなお店であった。
無理やり皆で入り込み、空気を薄くした中で、から揚げはつくられる。ますます空気は薄くなる。
味付けした肉の塊を、骨付きでそのまま揚げてしまうダイナミズム。当然に出来立ては、恐ろしく熱くて、手出しができない――つまり喰えない。地元の方は器用にばらすのだが、素人である私は、おばちゃんにやっていただいた。
ばらされた手羽
縄文の薫りがする
まるで呪術のように
これにむしゃぶりつくことで
イニシエーションは
はじまる
こういう酒飲みの場は、強烈なテリトリー性を持つ種(パトリ)じゃないと、存在し得ない。駅前の居酒屋チェーン店には絶対に存在しないアジール性――つまり聖域が、店の中と外との間に、結界をつくってしまう。
それを円環モデルから、ひねられた空間にするには、例えば、浅草はホッピー通りの居酒屋浩司のように、公道にまで、店舗を拡張してしまえばよいのだが、それはできないだろう。なにしろここは、足利市民会館前なのである。
和作は、足利の持つ、アジール性が凝縮されたような店であった。それ故、ここでの酒飲みは思いっきり濃い。
投稿者 momo : 2006年08月01日 11:10 : Newer : Older
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