非日常としての喜美松
11月16日、お酉様(酉の市)ツアーの後は、もつ刺しの店「喜美松」へ。ここは説明不要のキアスムの場である。このキアスムは、本来生では食べない豚のモツを、刺身で食べさせるという「ひねり」のことであり、そのひねりは、店内の磁場をちょっとだけ歪ませている。
その歪みは強度のある次元であることで、リアリティを担保しながらも、あたしたちを少しだけ非日常へいざなうのだ。
つまり喜美松の非日常性は、あたしたちの記憶の深層(無意識)をくすぐることで快楽を生み出している装置なのであって、そんな装置を街中に孕むことで、浅草は今日も元気なのである。
この街で元気になることは少しだけ簡単なことなのだ。そう、こういう店に飲みにでればよいのだからね。
店の玄関で、親方と一緒に
2006年12月22日追加
2009年7月1日画像修正
喜美松
台東区浅草4-38-2
03-3874-5471
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