ちりとてちん―鈴本演芸場早朝寄席の三遊亭あし歌。

午前6時起床。浅草は曇。

昨日は、鈴本演芸場早朝寄席へ出かけ、”三遊亭あし歌”さんの落語を楽しんできました。

出し物は「酢豆腐」というよりも上方の「ちりとてちん」と云った方がよいかと思います。二日酔いの私にはかなり利く噺でした(褒め言葉ですよ)。

落語は、いつでもボーっとして聞いています。ボーっとしていても、脳みそは勝手に働きますから、噺家さんが出す少ない情報からイリュージョンをつくってしまいます。

それはありそうでない空間なのですが、そのありそうでない空間の広がりのリアリティ(かなり無理のある言い回しです)を、情報操作的につくりだすのが、噺家の技術なのだ考えています。

噺家とは情報操作の職人です。あし歌さんの噺はよく空間が広がっていたと思います。

あし歌さんは三遊亭圓歌一門ですが、新作ではなく古典をしっかりやっています。お顔はゆで卵のようにつるつるしていて、一見、性別不詳、年齢不詳なのですが、しっかり稽古はされているようで、噺をしている姿は立派なものでした。

あし歌さんとはじめてお会いしたのは、浅草の煮込み通り(ホッピー通り)の「居酒屋浩司」ででした。

その機縁はmixiのあるコミュニティなのですが、昨日もその方々とご一緒したわけです。

夕刻からはあし歌さんを囲んで「飯田屋」さんで一献(どころか常温をお銚子五本ほど飲みました…)、その後あし歌さんと「居酒屋浩司」でまた飲んだわけです。「浩司」つながり、ホッピーつながりなのですよ(当然今朝も二日酔い)。(笑)

トマト浩司のかあさんから埼玉のトマトをいただいてしまいました。

「ちりとてちん」ではありません。(笑)

冷さないで食べたほうがおいしいとのことなので、今朝常温でいただきました。

どこかなつかしい、土と太陽の味がしました。