下町七夕まつり。(かっぱ橋本通り)
かっぱ橋本通りで開催されている下町七夕まつりに出かけた。
この通りは、うちの方から見れば、国際通りから、昭和通りまで、約1.2Kmの長いお祭りである。
お祭りといえば、アジール(公界)なのだが、この空間は、いつもの慣れ親しんだ(あの緊張感を孕んだ)浅草的アジール感が少ない。
その原因は、テキヤが居ないからからだ。
歩道を埋め尽くす出店は、全て「模擬店」であって、地元の方々の手作りである。
しかしそれもまた、(薄い)アジール(公界)であることは確かではあり、つまり、ここにはコミュニケーション・ソリューション的な(かなり第二象限よりの)アジールを見ることができる――そもそも合羽橋はカッパが普通に居ることで十分アジールなのだが。
それが可能なのは、この通りの商店街は、典型的な中景を形作っているからだろう。
商店はすべて専門店であり、間口も小さい。
しかしここには、地方に見られる郊外化の影響はない――郊外型大型ショッピングセンターなんてうちの近所には存在しない。
このお祭りの、私のお目当てはいつも、きゅうりの一本漬けである(一本100円。模擬店なので総じて値段は安い)。
これを歩きながら、ボリボリとかじる――そんなことは普段はできないだろう、つまりそれがアジールなのである。私は行きと帰りに合計二本を食べた。
そして、かっぱステーキ(一本200円)。これは、さがみ屋という、肉屋さんの模擬店である。
行列のできる「模擬店」なのだが、それは半ば当然で、「かっぱステーキ」は、普段でも有名な商品なのである。
つまり、「模擬店」ではあるが「模擬店」ではないのだ。(笑)
肉のさがみ屋
台東区松が谷2-31-10
03-3841-7541
[浅草グルメマップ]