クロープクルア:浅草的にエスニックな追憶の夜。(浅草1丁目)
クロープクルアで小さなオフ会
18日の夜は、急遽小さなオフ会となった。会場は浅草でタイ・ベトナム料理といえばここしかないクロープクルアである。
浅草でエスニックな夜を大勢で過ごすなら、なにをおいてもクロープクルアなのである。あたしはそれぐらいこの店を信頼している。
はじまりは、いつものように生春巻きから。 海老と豚、ビールは333(バーバーバー)という黄金の組み合わせ。これで一挙に気分は東アジアに飛んでいく。
プー パット ボン カリー
この日の目玉はプー パット ポン カリー であった。Mangrove crab, curry & egg sauce 2100円也。
つまりはカニのカレー卵とじ炒めななのだが、蟹はマングローブ蟹(ノコギリガザミ)である。
これは濃厚なカニのエキス(つまり蟹みそ)の風味が強烈であり、その旨みを追いかけるように、後からじんわりと辛さがやってくる。
いってみれば複雑系な味の極値のようなもので、たべていると脳みそまでが複雑系に痺れていく。
勿論これはタイのパトリであるのだが、それが悠々と国境を越えてしまうのは――つまりグローバル性をもつのは――クロープクルアのもつひねりの空間性(料理人の腕のよさ)故なのだろうと思う。
現地のものを食べたことがないのがどうにも口惜しかったが――同席されたひできさんによると、同じぐらいおいしいとのことだ――、こういう狂おしいモノを食べながら、気の置けない方々と語る夕べは、それは楽しくないわけがないのである。
クロープクルア (タイ料理 / 浅草) |