Web2.0のロゴ―Web2.0 Logo Creator by Alex P

投稿日:

午前6時46分起床。浅草ははれ。

Web2.0 Logo Creator

Web2.0の特徴は、Web上に氾濫しているそのロゴスタイルに表徴されているように思う。

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上のWeb2.0的なLogoはWeb2.0 Logo Creator by Alex Pで簡単につくることができる。(2007/2/4)

Web2.0的ロゴはhttp://msig.info/web2.phpで簡単につくれるのだが(注:2007/01/25現在機能停止中のようだ)、明るいブルーに、丸い書体、永遠のβ版バッジ、そしてリフレクションとWeb2.0の特徴をよく表現していると思う。

Web2.0三原色 

Web2.0ロゴを集めた(↓)の画像をみても、丸い書体、明るいオレンジ、ブルー、そしてオリーブグリーンが多用されていることがわかるだろう。オレンジ、ブルー、そしてオリーブグリーンはWeb2.0三原色である。(笑)

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(引用:http://www.fontshop.com/fontfeed/archives/web-20-logos.cfm
(原本:
http://flickr.com/photo_zoom.gne?id=93136022&context=set-72057594060779001&size=o

しかしこれらのロゴにリフレクションは使われていない。なぜだろうか。

Web2.0―リフレクションという二面性

それは、リフレクションは流行のデザインなのではなく、Web2.0のバックグランド、つまり技術的、思想的、精神的な背景を表徴しているものだからだろう。

それはまず、プログラミングでいう「自己反映計算」のことだろうが、それはWeb2.0の技術的側面を表徴してはいる。

しかしそれだけではないのだろう。この言葉は、Web2.0の持つ精神性を象徴しているのだと思う。リフレクション reflection で辞書をひくと、こんなふうである。

reflection
━ 【名】

1 【U】 (光・熱などの)反射; (音などの)反響
the angle of reflection 反射角.
2 【C】 (鏡などの)映像, (水などに映った)影
She stared at her reflection in the mirror. 彼女は鏡に映った自分をじっと見つめた.
3 【C】 よく似た人[言行, 思想] 〔of〕
He's merely a pale reflection of his father. 彼は単に父親の色あせた影にすぎない.
Ⅱ 【C】 (状況・事情などの)反映, 投影, 影響 〔of〕
His rudeness is a reflection of his dissatisfaction. 彼が失礼な態度をとるのは不満の表われだ.

1 【U】 熟考, 内省, 黙想; 反省, 再考; 回想
on [upon] reflection 熟考のうえ; よく考えてみると.
without (due) reflection よく考えもしないで, 軽々しく.
A moment's reflection will be more than enough. ちょっと考えるだけで十二分だ.
2 【C】 [しばしば複数形で] (熟考して得た)感想, 意見, 考え 〔on, upon〕
reflections upon history 歴史随想.
Ⅳ 【C】 非難, とがめだて; 不名誉(のたね), 不面目(となるもの) 〔on, upon〕
a reflection upon one's honor 名誉を傷つけること.
Is that a reflection on me? それは私に対する非難ですか.
語源
reflect+-ion

New College English-Japanese Dictionary, 6th edition (C) Kenkyusha Ltd. 1967,1994,1998

つまりこの言葉は、二面性をもってWeb2.0の世界を表徴している。

自己言及の場若しくは鏡像としてのWeb2.0 

まずひとつは内省・反省という自己言及――オートポイエーシス性であり、もうひとつは鏡像としてのウェブの存在だ。Web2.0には、この2つが共棲している。

内省・反省は、自分自身が自分を時間軸に沿って変える(ただし自分とは自分ひとりのことではない)ということであり、鏡像とは、その自分を鏡(ウェブ)に写して確認しているということだ。

これは大人っぽさと子供っぽさの同居と言ってもよいだろうし、ある意味おたく的才能も垣間見れるものだが、まさにハイブリッドな前対象が浮遊する、今という時代を表徴している。