10月12日山陽測器『建設フェアー2006』特別講演 (広島市)での講演資料

10月12日山陽測器『建設フェアー2006』特別講演 (広島市)で使用したPPTをアップしたのでご自由にお使いください。

楽しんでやろう

これは今の私が演る公演では、いちばん旬なもので、ある程度数をこなしているので半ば芸化している。そして演っている私自身が楽しんでいる。

楽しんでやると云うのはインターネットの精神文化である

自立性(ボランティア)
草の根(グラスルーツ)
開放性(オープン)

の具現化のようなもので、私はこの精神文化に魅せられてインターネットを追いかけてきたのだけれども、その推進エンジンは、なにかたいそうなものではなく、ただ楽しいからである。(つまりこのブログにしてもたいそうな目的があるわけではなく、まずは楽しいからやっている)。

技術は思想を反映する

既に、私がインターネットに接続して10年以上経っているけれど、そこで感じてきたのは、Webは現実のちょっと先を行っている実験空間のようなものだ、と云うことだ。そしてそれは(最近ますます)キアスム的にWebと現実の境界をあいまいにしている。

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そして技術は思想から中立であるわけもなく、なんらかの思想的なものを反映している(と私は思う)ので、情報技術に支えられ構築されたWebでの出来事をみていると、これからリアルな世界で起こることがある程度は予想がつく(と私は考えている)。

つまり、経営の一次方程式である

経営=環境×原理

の環境が見えるのである。そして今、Webが反映している思想とはリバタリアニズムだと云うことだ。リバタリアリズムのOS化は、経済的には市場主義が隆盛になる。小さな政府を標榜する政権が支持され、当然のように公共事業は減少するだけでしかない。 つまり公共事業がその根拠としている配分の政策はOS非適応のアプリケーションでしかなくなっている。

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そしてこの環境におけるわれわれの戦略は

とりあえずは大きな流れの中で流れて、それ以上のスピードで流れることで独自性を保つ

でしかありえないだろう。

Web2.0ミームの否定的受容

とりあえず身を任せる大きな流れは、Web2.0ミームを使って説明をしている。それは現実化するWeb、Web化する現実を予想させる。そしてWeb2.0 memmeは、簡単に云ってってしまえばカリフォルニアン・イデオロギーの具現化のように思える。それは思想でさえないユートピア論かもしれないが、ここ日本においても、リアルな世界にいつの間にか溶け込んでしまっているのは否定しようがない。

だからこそ、私たちはその大きな流れに逆らうのではなく、さらに早いスピードで――それは先を行くということではなく否定的受容、つまり利用するのである――流れることで、私が私であることを保つのである。

と云うことでWeb2.0と建設業関係については省略、下記を参考にしていただければと思う。

参考:「リバタリアニズムのOS化の象徴としての談合問題」そして「7月25日北上での講演資料(裏浅草グルメマップは防災協定マップである) そして「9月29日南九州3県合同CALS情報交換会での講演資料」。

おみやげ

06101303.JPG今回の講演には、このサイトを購読してくださっている方が何人か来ておられ、名刺交換をさせていただいた。そしておみやげまでいただいてしまった。

超寿のチカラ E-25 である。酒ばかり飲んでいる私に、健康にも注意しなさいよ、と云うことであろう。まったくありがたいことだ。 多謝。