10月2日砂川青年会議所での講演資料

10月2日、砂川青年会議所での講演で使用したPPTをアップしたのでご自由にお使いください。

演題:考える技術(基礎編)

今回の講演は、法大EC考える技術講座をやさしいことばで圧縮したようなものであり、私的にはとても楽しい講演だった。

なによりも若い方々が、この演題に対して興味を持ってくれたことがうれしい。以下のようなメッセージを頂いていた。

メンバー一同感動しておりました。 先生のおかげを持ちまして、一年の活動の総決算ができました。ありがとうございました。 昨日の出来事がキアスム的変換を促された人もいると思います。特に役所関係者から、熱いメッセージを受けました。

創造する力06041902.jpg 

考える技術とはもちろん「創造する力」のことである。

それをいつものように、アール・ブリュットや、ギャル文字を使って説明しているのは、創造には二つの必要不可欠なものがあることの理解が容易だからだ。

それは、材料と創造性エンジンである。

材料

ブリコラージュの例を持ち出すまでもなく、創造には材料が必要となる。それは多くの場合対象のデコードによって蓄積されたデータである。創造は、デコードされたデータのエンコード、つまりハイブリッド、マッシュアップとして姿を現す。

ではまず最初にデータを作り出す、つまり対象をデコードする道具とはなんだろうか。

それがことばである。

我々は、ことばで考え、ことばで考えをまとめ、ことばで考えを伝えようとする。つまり創造のはじめにことばありである。そして我々が使う日本語とは、創造にはうってつけの構造を持っている。であれば我々はもっと日本語を使いこなさくてはならないだろう。つまり語彙を増やせ!である。

縦に書け!

このデコードの道具(語彙)を身につける方法とは、読むこと(読書)と、書くこと(情報の発信)でしかない。本を読め。そして書け。そしてできれば縦書きでメモをとる。それは右脳的な行為であり、創造する力を刺激する。

日本語の小説が、なぜ縦書きで、右から左に読むように書かれているのかを考えてみればよい。それは読者の想像力を利用するためだ。

一方論文は縦には書かない。それは横書きで、左から右へ展開する。句読点も「、」や「。」ではなく「,」と「.」となる。それは左脳的な、つまり論理的思考(ロジカル・シンキング)向けの行為となる。

創造性エンジン

創造性のエンジンとはなにか。それは「象徴の一部否定」(ひねり)である――全部否定する必要はない――。象徴とは、常日頃正しいと思い込んでいるもの(正解の思い込み=ヒューリスティックス)であり、創造性エンジンは、その象徴の一部否定によって動き出す。 それがキアスムである。つまり出来ればその象徴の否定をするのは自分自身であってほしい。(環境に)ひねられてはいけない。

基本

創造性は、Web2.0のバズワードと同様に Data as the intel insideである。なにも無いところからは、なにも生まれないのは当たり前のことでしかない。であれば基本を大事に積み重ね、そして対象をひねってみることである。