スープカリー工房スパイス・ボックスはオタク度が高い。(札幌市)
写真が宇宙原水ナラのチキンにエビ天をトッピングしスープ多目で辛さ30番である。(この名付けは殆ど落語である)。
昨日のランチは、まにあ・1号さんに、ススキノのスープカリー工房スパイスボックスにつれていっていただいた。
スープカレーは、すっかり札幌のパトリ(というか地勢的)なたべものとなった。スープカレー好きな人は、よく店を知っているし、新しい店にチャレンジし続けている。それに応えるように、店の新陳代謝も宜しいようだ。
私はこの店に入るなり、ここは「遠景」だなと思った。それはリアルに遠景なのではなく、遠景を具体化しようとしている曼荼羅図のようなもので、インドとジャマイカがハイブリッドしたような室内装飾と、こあがりを上手く使った日本風な店の風景に見てとれる。
「宇宙原水ナラ」と云うスープのネーミングに至っては、殆どアニメの世界で、トッピングのエビ天はまるで「アホ毛」のようだ。
これは、札幌の美味しいと云われるスープカレーの店に共通した感覚なのだが、この遠景性と云うか、アニメ性が、札幌の方々の延長された表現型だとしたら(つまり街は店に宿り、パトリはたべものに宿るなら)、札幌は秋葉原以上にオタクな街なのかもしれない。
食べてみれば、間違いなく「宇宙原水ナラ」の30番は麻薬性を秘めていて、甘いし、辛いし、後を引くしで、あまり辛いものが得意ではない私でさえ、今このエントリを書きながら、札幌まで飛んでいって食べたい衝動がこころの端にあったりする。
スープカリー工房 スパイス・ボックス (カレー(その他) / 豊水すすきの)
★★★★☆ 4.0
札幌市中央区南4条西1丁目 酒井ビル2F
011-207-2660
コメント
まにあ・1号
わはは、おタク的で遠景ときましたか!
同意なのですが、私的には、ここスパイス・ボックスのカレーには
「ものがたり・ストーリー」
という語彙がしっくり来ていました。
マジスパや、ピカンティに代表される曼荼羅感にはすっかり
おなじみになってしまっているので、ももちさんより違和感の
感じる度合いがすくない。
なので、ものがたり・・・というややソフトな音感が私的には
妙にしっくりくるのです。
momo
>「ものがたり・ストーリー」
よく分からない比喩ですね。
結局対象の構造をどうみるかなのだけれども、「ものがたり」だと漠然としすぎていて、恋愛小説なのだ、時代小説なのか、神話なのか、童話なのか、それもSFなのか、アニメ的なのかがわからないです。
つまり「ものがたり・ストーリー」が意味するものが〈他者〉に通じないのですね。そしてその比喩は時代を反映できないのです。つまり環境が読めない。