かつてススキノでの〆は信月で塩ラーメンだった。(札幌市中央区南5条)
信月の塩ラーメン
信月のラーメンである。信月は猛烈に熱い、ということに尽きるかもしれない。
その上、脂がスープを覆ってふたをしている。最初のうちはレンゲでスープを飲んでも食道が火傷しそうになる。
しかし、鶏と昆布出汁の効いた透明なスープは、意外とあっさりとしており、このあっさりさが、飲んだ後には丁度よいのである――ただしこの「あっさり」は北海道基準なので道外の方々には要注意だろう。
(あたし的には)信月の塩ラーメンは、日本で2番目に好きな塩ラーメンである。――1番目は(あたしの)記憶の深層にあって、それがどこのものなのかいまだに思い出せないでいる。
今の仕事をする前は、足を踏み入れたことのなかった北海道も、今では空知を中心に私のパトリのように機能している。
ソウル・フード―パトリとしての信月
最近はすっかりご無沙汰していたのだが、9月30日――日付は既に10月1日の〆は信月へと向かったのである。
久しぶりの信月はちょっとだけ懐かしい気分であり、それはススキノも既に私の無意識の中に沈殿し始めているからだろうが――つまりソウル・フードというのはなつかしいもの、暫く離れていてありがたみがわかるものなのである。
信月 (ラーメン / すすきの) |