ジャストスマイルってなんだ―小学生低学年へのパソコン教育について

パソコン学習の手伝い

ジャストスマイルなぜか、小学校でパソコン学習の手伝いをしてきた。(偶有的にである)。

小学二年生に対する演習課題は、学習発表会のパンフレットの表紙をつくるというもので、使用するアプリケーションは、ジャストスマイルだった。

ジャストシステム製のこのアプリケーションを、(私は)初めて見た。(ジャストシステムの製品に触ることが、そもそも5年ぶりぐらいだ)。

こんなところにジャストシステムは適応生存していたのかと思うと、なにか感慨深かった。(私は一太郎からPCに入った世代である)。

ジャストスマイル

06110600 (4).JPGこれがジャストスマイルで作成した私の作品(のようなもの)である。この程度のものなら簡単にできる。

しかしジャストスマイルは、(私には)とても使いにくいものだった。全部入り(オールインワン)なので、たぶんなんでも出来るのだろう。けれども、それらがすべて中途半端なものに思える。

例えばテキストは、一端入力が確定してしまうと変更ができないようで、子供たちは入力ミスを訂正できなくて苦労していた。(元に戻すでやり直しなのだ)。

パソコン学習の難しさ

そして(これはジャストシステムの責任ではないだろうが)日本語入力はひらがな入力であり、(ローマ字入力しか知らない私には)「ぴ」なんてどうやったら出てくるのかわからない。なので、教えている方が逆に子供たちに教えてもらっているという不甲斐なさなのでる。そんなわけだから授業はボロボロになる。

子供たちも、パソコンの授業は回数が少ないらしく、身体的な慣れが足りない――PCは身体で覚えるものだ――。自分の名前と「がくしゅうはっぴょうかい」とひらがなで入力するだけなのだが、それだけでも大変なのである。勿論40分程度の授業時間では、学習目標を達成させることはできなかった。

パソコン学習への提言 

小学校低学年に対するパソコン教育の必要性については、(私は)懐疑的である。(というかはっきり言って必要性は感じていない)。ただ百歩譲って、パソコン教育が必要だとするのなら、学習(教育)方法はもっと考慮の必要があるだろう。(最初は徹底して日本語入力を教えるべきだ。それもローマ字入力で)。

そして少なくともボランティアのインストラクターは、生徒3人に対して1人は必要だと思う。それは建設業協会におけるイントラネット研修と同じで、低リテラシーの方々への研修は、マンツーマンに近い環境ほど効果が高いのは当然のことだからだ。それを実際に経験してきた私としては、声を大にして提言したいと思う。