なによりも書く事が「考えるIT化」の実践だし、それがまともなSEOなのだろうと(私は)思う。

10日は、宮澤さんがおいでになり、Movable Typeの個人レッスンであった。

宮澤さんの新しいブログは「お気楽日記」――ご本人は「むずかしい」と言っておられるけれど、MTはシステム的にも運用面でも「慣れ」なのだと思うわけで、是非いじり倒していただければと思う――壊れてもたいていのものは直せますから。

ブログは、その使途はどうあれ、多くの方にアクセスしていただいてナンボなのだと(私は)思う。

そのためには講読者が身内の粋を脱し、一般に広まっている状況を作り出さなくてはならない――そのためには、検索ヒット数が重要となるのは当然のことだ。

これは宮澤さんにお話したことだけれども、当サイトのことを少し説明しておこう。

私の当座の目標は、ページビューで2,000/1日であった(それは最終目標の1/10である)。これはようやく先月中旬あたりから、(土日を除けば)コンスタントに達成できるようになった。

Google Analytics

ここまで来るのにちょっと時間がかかったのは、Yahoo!にこのブログの記事がキャッシュされるのに時間がかかったためだ。(それがなぜかはわからない)。

それも徐々に改善され、先月中旬には、検索ヒット数でYahoo!がGoogleを上回る傾向が恒常化してきていた。 それは日本の検索エンジンシェアとほぼ同じ割合であったことで、このあたりで落ち着くのかなと思っていたのだが、しかし、そうでもないようなのだ。ここのところ特徴的なのは、Googleのシェアがまた盛り返してきていることだ。

Google Analytics
(2007年2月4日から2月10日:Google Analytics調べ)

それはYahho!の検索ヒット数が落ちているのではなく、上のGoogle Analyticsの解析結果をみればわかるように、検索ヒット数が全体として上昇しているのである。つまりそのことで、全体としてのページビューは増えているわけだ。

ではなぜ上昇したのだろうか。

それはなによりもまず、ブログ化したこと――Movable Typeを使っていることが大きいのだろうと(私は)思う。以前のようにホームページビルダーでサイトをつくっていたら、こうはならなかっただろう。

そしてもうひとつは、エントリー数(データ数)がある量を超え、何かのティッピング・ポイント(限界質量)を超えた為ではないのか、と考えている。

私はスパムサイトをつくっているわけではないので、〈他者〉が偶有的に検索結果からこのサイトにアクセスしてくれるには、それなりのエントリー数は絶対に必要だ、と考えていた。

その限界質量がこのサイトの場合は600エントリー前後にあったように思う――たぶんロングテールが本格的に働き出すための最低限の値が600だったのじゃないだろうか。

そのあたりから検索エンジンの扱いが変わってきた――例えば400エントリーであった昨年10月頃は、一日120前後の検索ヒット数であったわけだからね。(今は600はある)

そしてそれ(エントリー)がデータベース的であること――Web2.0 meme でいう、Data as the Intelinside。つまりデータベース的に書く事

ましてや(私の場合)、「考えるIT化」の実践としてのブログなである。それは書く事で対象をデコードすることを訓練しているようなものであって、そこから生まれるテクストはデータベース的になる。

つまり、もの凄く単純な結論になってしまうのだが、ちゃんと書く事――Mobiusの1/2切断×2モデル的にね――こそが、リンクを生み出す――アクセス数のアップにつながる、という私の仮説が多少なりとも実証されているのではないかと思う。

そして次なる私の目標は、20,000/1日ページビューである。(笑)