ネット広告費30%増というキアスム。

これはリハビリとして書くのだけれども、まだ熱は38℃を超えているし、寒気もしているのだから、脳みそが回るはずもなく、そういうどうしようもない状況の記録として読んでいただければ幸甚なのである。

ネット広告費

ネット広告費30%増、雑誌に迫る3630億円 電通発表」(Sankei WEB)

電通が20日発表した「平成18年の日本の広告費」によると、景気回復やトリノ五輪、サッカーW杯効果などから、総広告費(推定)は前年比0.6%増の5兆9954億円と3年連続で増加した。うちインターネット広告費は、29.3%増の3630億円と前年(54.8%増)に続く高い伸びを示し、雑誌(3887億円)に迫った。

ネット広告は、ブロードバンド(高速大容量)通信の普及に伴い16年にラジオを抜いたばかり。9年は約60億円だったが、この10年間で60倍に拡大。電通は19年には、ネットが雑誌を上回りテレビ、新聞に次ぐ規模になると予想している。

Googleの収入源

ネット広告費は、われわれにとっては純粋贈与にしか見えないGoogleの大きな収入源である(日本国内では、検索シェアの6割を占めるYahoo! JAPANを独占しているオーバーチェアの方がシェアは上だろうが)。

広告というミームのビーグル(乗り物)であることが、メディアの価値を決めるとは思えないが、まったく無関係なことではないだろう。つまり、私たちはGoogleがネット広告で収益を上げているおかげで、様々なサービスを無償で享受しているのだから。

ネット広告は、ブロードバンド(高速大容量)通信の普及に伴い16年にラジオを抜いたばかり。9年は約60億円だったが、この10年間で60倍に拡大。電通は19年には、ネットが雑誌を上回りテレビ、新聞に次ぐ規模になると予想している。

一方、新聞、テレビなどマスコミ向け広告費は2年連続で減少。新聞広告は昭和62年以来19年ぶりに1兆円を下回った。

ネット広告費の内訳では、携帯電話向けのモバイル広告が35.4%増の390億円。検索サイトの検索結果に連動した検索連動広告は57.6%増の930億円と急増した。

Web化する社会、社会化するWeb

つまりこれは、Web化する社会であり、社会化するWebを表徴しているといえるだろう――それを今更強調してもしょうがないだろうが、まだ分かっていない人たちが沢山居たりするので、あえて書いておくわけだ。

キアスム

こうして時代はキアスム的に転換していく。僕たちはインターネットによってひねられている――という実感もなくひねられている。そんな時代に、私は如何にして私であるのか、などと考えていると熱は一向に下がる気配もない。