くまたぱん。(またぱん本舗:福島県須賀川市)

くまたぱん

くまたぱん

くまたぱんとぞうりぱん福島から、くまたぱんとぞうりぱんを頂いた。まずは、くまたぱんから食べてみた。 

大きさは、ほぼコロッケ大だと思ってもらえばよいだろう。

パン粉の変わりに砂糖がこでれもかとまとわりつき、中身は黒糖饅頭のようなものだが、饅頭のしっとり感は全くない。パンと言われれば、確かにパンなのだが、かたくてパサパサしている。そして見た目どおりにもの凄く甘い!

パトリではあるが

くまたぱんくまたぱんは、福島にいた頃何度か食べてはいた(自分で買ったことはないが、よくお客さまがお土産に持ってきてくれた)。ある意味パトリ的な食べ物ではある。しかしこんなに甘くなかったように記憶しているのは、(私の)記憶が美化されていたからだろうか。なにかそれだけでもないような気がする。

そして何故にこれは「ぱん」であって「パン」でないのだろうか。(ぞうりぱんも同様)。そんなことは福島にいた頃には考えてもみなかったが、外に出るということは、円環の中の日常を〈他者〉として見せてくれるのは確かだ。

生き延びてほしい

そしてこれは福島県の中通地方に棲息している。(ぞうりぱんも同様)。その地には有名な和菓子も多い――薄皮まんじゅうとか、ままどーるとか――のに、何ゆえこれは生き延びてこれたのだろうか。くまたぱんのような(ある意味)シーラカンス的な和菓子は、全国にどの程度棲息しているのだろうか。これは私的にはかなり興味深いことなのだが、そんなことを調べるような人も、もう日本にはいないのだろうな。(もしかしたら私はそれをやるのかもしれないので、後10年ほど生き延びて欲しい――ぞうりぱんもだ)。

くまたぱん本舗
福島県須賀川市東町53-5
0248-73-2941

くまたぱん本舗