レバ刺しと豚足そしてキムチ。(焼肉大和:浅草2丁目)

浅草のコリアンタウン

コリアンタウン昨晩は花見の帰り、浅草のコリアン街まで歩き、焼肉大和で夕餉にした。

この場所をテクストで示すのは非常に困難であって、詳しくは後に載せる地図を参照していただきたいのだが、つまりはひさご通りにある米久のあたりを西側に神経を集中させて覗いていただくしかないのである。

LAYLA2007/04/08追記:「米久のあたり」の詳細。

米久の近くにLAYLAという喫茶店がある。その脇道こそが、このくるおしいコリアンタウンへの入り口である。

若しくは、大成苑から通りを北上していただいて右側にある通りという通りを注意深く覗いていただいてもよろしい。

通りの幅は2m程しかないのだが、そこに焼肉の店が並ぶアジールな一画がある。

焼肉大和

焼肉大和昨晩は焼肉(というか肉)が食べたかった。墨田公園からの歩きだったので、途中に牛角のようなチェーン店もあるが、私はそういう店は好まない。浅草には焼肉屋らしい焼肉屋は多いのである。肉を焼くにしても、そういうところで焼くのが浅草に棲んでいる者の筋だと勝手に思っている。

ということで、ひしめく焼肉屋の中から大和を選んだ。店は気さくなママがひとりでやっておられた。風景はまんま昭和30年代風である。無煙ロースターなぞあるわけもなく、でも不思議に明るくてきれいな店なのである。なによりもママの人柄が店を明るくしていることが直ぐにわかる。

キムチとナムル

取り急ぎキムチとオイキムチを頼んでビールで喉を潤した。ナムルとカクテキはサービスで出していただいた。

キムチとオイキムチ ナムルとカクテキ

これはミルキーじゃないが、ママの味なのである。たぶんママ以外のだれもつくりようのないものだろう。家人はすっかりこの味にはまってしまっていた。このキムチのおかげで、家人はカルビを焼いてご飯を食べることを決めたようだ。それは(たぶん)在日の方々の夕餉であるようにだ。私ときたら、このキムチでキムチ鍋をつくりたいなと考えていた。(笑)

豚足

豚足私はいつものように、豚足とレバ刺しを頼む。

豚足はやわらかくうまい。酢味噌が独特であってやや見た目は黒味がかっているが、その見た目とは裏腹に食感は優しく、ビールもすすむ。

豚足を食べると三遊亭あし歌を思い出すのは何時ものことであって、そういえばあし歌は6月から米国へ遠征するんだったなと、それじゃここで送別会でもしてやろうかなと、山盛りの豚足で、などと余計な心配もしたくなる。

レバ刺し

レバ刺しレバ刺しも当然のようにうまい。ママ曰く「レバ刺しを食べると目がよくなるのよ」 「私はレバ刺しのおかげで老眼じゃないのよ」と。

その信憑性は知らないが、私よりもずっと長生きしている人のいうことである。まあ間違いはないだろう。

私はそんなことは関係なく、ゴマ油と塩のたれで、黙々とこの好物を食べるのであるが、なんともまあうまいのである。

子宮的構造

なす客はうちの他に1組が後から入ってきただけなので、ママといろいろ話をしながらの楽しい夕餉であった。店の中には私の敬愛する高田文夫やビートたけしの写真もあって、なるほど芸人に愛された店なのだろう。

ママはうちの息子の食いっぷりにすっかり気をよくしてくれて(ママのお孫さんと同じ年だそうだ)、サービスでなすをあまみそをからめて焼くものを出してくれた。曰く、「野菜を沢山たべないとだめなのよ」である。

大和のママは野菜には並々ならぬこだわりがあるようで、カルビのサンチュも沢山出てくる。それはまさにママ=母が子を思う心であり、そんな強烈な子宮的構造をもったこの店の空間は、恐ろしく居心地がよいのである。

追記

2007年5月27日の夜は、けんけんと呑む。レバ刺しとセンマイ刺し、そしていつものナムル。

レバ刺し センマイ刺し 

焼肉大和
台東区浅草2-13-9
03-841-3772
焼肉大和
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