上野の桜はまだ早いな。

午前7時起床。浅草は晴れ。

上野の桜

上野の桜ぬるい日差しと空気に誘われて、お昼に上野のお山へ出かけてきた。月曜日にしては人出はまあまあだろうか。待ちきれないというか、開花時期を読み違えた花見客のブルーシートもちらほら見掛けた。

けれども、気の早い何本かを除けば、まだ桜はつぼみ若しくは咲き始めといったところだ。私の桜開花予想では、今日当たりは満開であって、絶好の花見日和だったはずなのに、なんともな、なのである。

弁天堂の子宮的構造

弁天堂しかたがないので、桜がなくともいつものコースを散歩してきた。まずは弁天道へのお参りなのだが、花見用の子宮的構造は出来上がっていて、参道の脇にはテキヤが店を並べていた。

子宮的構造を形作るには参道に店がでている必要がある。店をひやかしながら本堂に向かうのはそれは迷宮の仕組みであって、(たとえ参道がまっすぐでも)参拝客がまっすぐに本堂に着いてしまってはいけない。浅草寺の仲見世をみよ。あっちこっちの店に寄り道するようにできている。それでも迷宮は中心への唯一のルートを示すのである。

春の骨董市

骨董市桜が咲いていれば、おでんでも酒肴に外で酒を呑むのであるが、桜もなく今ひとつ興ざめなので、恒例の春の骨董市会場へ向かった。上野では年に5回程骨董市が開催されていて、春の骨董市は3月20日~4月8日まで、下町風俗資料館の周辺で開催されている。

市が立つというのは、ここがアジールの地であることを証しているようなものなのだが、この市は、骨董市というよりは、ほとんどボロ市のようなもので、そのアジール性を楽しめばよい。ということで、花見は週末にでもリトライなのである。