アメリカのデジタル情報格差、広がる。
「アメリカのデジタル情報格差、広
がる」(TechCrunch) Pew Internet & American Life Projectが発表した最近の調査 (pdf)によると、アメリカ全
体を通じてデジタル情報格差は拡 大の傾向にあるという。/John B. Horriganによるアメリカ 人のWeb 2.0および広義での情報とコミ ュニケーション・テクノロジーの 利用形態の分析によれば、全体と してかなりの数のアメリカ人がW eb2.0と新テクノロジーを歓 迎しているのものの、懸念すべき 比率で、この革新を知らないか、 あるいは参加を拒んでいる層が存 在することが明らかになった。
「Web2.0という言葉を知
っていますか?」という質問に対 するアンケート結果がそれを物語 っている。(p20)
- 概要を理解しており、他人にわか
りやすく説明できる。7.5% - 何となく分かっているつもりだが
人に説明するのは難しい。26. 1% - 聞いたことはあるが、何を意味し
ているのかよくわからない。31 .3% - 初耳だ。35.1%
しかしやはりアメリカってところは面白いな、と思うのは、この調査の受け止め方なのである。
情報メディア産業の視点からすると、新テクノロジーへの啓蒙がまだ十分に行き渡ってはいないと結論する他なさそうだ。しかし、この調査で示されたように、これほど多くの人々がWeb2.0に参加していないということは、逆にこれからの成長の余地がまだ十分ある事実を示すものだと考えたい。新テクノロジーに親しんでいる比率が31%から100%に近いところまでいくまではマーケットの飽和はないわけだ。/ テクノロジー志向でない一般マーケットを対象することによって大きな成功を収めることは可能でもあり、現実的でもあることは、Nintendo Wiiの例を見ても明らかだろう。
こういうRadical な前向きさこそが、Web2.0的なのだろうな、と思う。