京極のふきだし湧水―純粋贈与。

京極のふきだし湧水

5月17日、ニセコに向かう途中、まにあ・1号さんの水汲み。(ポリタンク1本お持ち帰り)。

これは、京極のふきだし湧水という。

京極のふきだし湧水 京極のふきだし湧水

京極町は、蝦夷富士と呼ばれる美しい羊蹄山の東山麓に位置する、人口3,500人の小さな町。この町を有名にしたのは「京極のふきだし湧水」。/ふきだし口の水量は一日約7万トン。これは30万人分の生活用水に匹敵し、無尽蔵にわき出す豊かな水は、北海道の自然資源の代表そのもの。/こんこんと絶え間なくわき出る湧水は、羊蹄山からのわき水としては最大であり、国内的にも最大級のスケールといわれる。昭和60年に環境庁から「名水百選」に選ばれたことをきっかけに一躍有名になり、全国ブランドの「京極名物」となった。(引用:http://www.hokkaido-jin.jp/heritage/11.html

純粋贈与

京極のふきだし湧水私も備え付けのコップで飲んでみたけれども、本当にうまい。二日酔いのせいもあり、2杯ほどがぶがぶと飲んでしまった。

そしてこれは、完璧な純粋贈与だなぁ、と感じ入った。

この純粋贈与を世話することで、京極町は「ふきだし公園」という純生産を得、それが経済活動に接続すれば、観光資源として商品へ反転もしている(のだろう)。

北海道というところは、いってみれば純粋贈与の宝庫なのである。そこに人間が手を加える(世話をする)――贈与――ことで、純生産は生まれる。

もし最初から商品化を考えるなら、それは本末転倒なのであって、まずは世話をする、という贈与がなくてはならない、というようなことを、教えてくれる、圧倒的な純粋贈与が、この名水なのだと感じた次第。