中小建設業と円相場―Google AdSenceで円相場を理解してみよう。

中小建設業と円相場

私のIT化の勉強会では、参加されている皆さんに円相場を尋ねることがある――つまりその質問は、「今1ドル何円か知っていますか?」である。

その結果は想像通り?なのだが、地場の中小建設業という種は、この質問に答えられる方を稀にしか生み出してはくれていない。それはドメスティックな産業であるがゆえだろうが、私はいつもこう思ってしまう。

「この人達は本当に経営をしているのだろうか」。

円安・ドル高

東京円が続落、4年半ぶりに1ドル=124円台」(6月22日20時45分配信 読売新聞-Yahoo!ニュース)

22日の東京外国為替市場の円相場は続落し、一時、1ドル=124円14銭まで下落した。東京市場で円相場が1ドル=124円台を付けたのは、2002年12月以来、約4年半ぶりだ。/午後5時、前日(午後5時)比38銭円安・ドル高の1ドル=124円06~08銭で大方の取引を終えた。/21日のニューヨーク市場で米長期金利が上昇し、低金利で調達した円資金を高金利の海外通貨で運用する「円キャリー取引」が活発化するとの観測が円売り・ドル買いを誘った。/市場では「週明けに発表される米住宅販売指標が悪化するとの予想が多く、今後は円の買い戻しが入るのではないか」(都市銀行)との見方もある。

今アメリカの長期金利は上昇傾向にあり(3月から6月の上昇は以前のピークよりも高い)、その意味するところはかなり深い、と(私は)思う。

それを無理やり簡単にいってしまえば、アメリカの経済と市場は、低金利を前提に回っていて、金利が上がると破綻する部分が出てくる――例えば個人消費で、既にバブル崩壊の様相を見せている米国住宅市場はさらに壊れてしまうだろう。(米国の「家庭の赤字」――米国の多くの家庭は貯金のない借金体質だ――の増大は消費意欲を減退させるだろう)。

それが日本にどのような影響を与えるのかを考えてみることは必要だ、と(私は)思う。なぜなら今は、(米国流の)金融資本主義という環境と原理が私たちを支配しているのだから。

金融資本主義

私の経営に関する定理は、「経営は環境と原理の乗数(経営=環境×原理)であり、私達はまぎれもなく資本主義という環境と原理で生きている(経済活動を行っている)ということでしかない。 

たしかにそれは、ポール・サフォーのいうように、世界には三つの資本主義言語圏が存在していかもしれないが、(資本主義の)言語の違いを乗り越えて機能し、グローバリズムの本質となっているものが金融資本主義なわけで(その思想的背景は新自由主義だろうね)、それは大きな動き=環境・原理である。

そしてわたしたち(公共事業という産業)は、その大きな動きに翻弄されているのだが、そこでの戦略が、とりあえずはこの巨大な動きの中で流れて、それ以上のスピードで流れていくことで独自性を保っていくこと(川俣正:『アートレス』:p45)なら、その大きな動きを理解することなにし、何をどうしようというのだろうか、という根本的な疑問が(私には)あるわけだ。

(ちなみに「それ以上のスピード」とはアメリカ流のハビットを真似することではないのであしからず)。

Google AdSenceで円相場を理解してみよう。

ということで、IT化勉強会での円相場のはなしは、Google AdSenceで円相場を理解してみよう、というところにたどり着いたりする。(笑)

Google AdSenceはドル建なのね。FXなんてやらなくとも為替はわかる。