国家公務員法改正案――一応ミームだものね。

午前7時起床。浅草はくもり。

抵抗にひるまず=公務員法案成立へ決意-安倍首相」(Yahoo!ニュース - 時事通信)

首相は、終盤国会の最大の焦点となっている国家公務員法改正案について、「成立すれば、談合の温床となっている押し付け的な天下りはなくなる。抵抗も多いが決してひるまない」と述べ、今国会で成立させる決意を改めて表明した。

私が毎朝チェックしているニュースサイトのひとつに、「Yahoo!ニュース - 談合と不正入札」があるが、(ほぼ)毎日、(よくもまあぁ)飽きる事無くその手のニュースは配信されているわけだ。

直接的な公務員批判へ

それを見ていると、「公共事業という産業にもうネタは尽きた(というか国民は飽きただろう)」と、先に書いたことが、勇み足かな、と思ってしまう。

ただ最近の傾向(論調)は、建設業界と政治の癒着批判から、公共事業という産業の業務遂行機関である、発注官庁への批判の増加という変化がみえるし、そしてそれと同時に発注官庁への司法の介入も増えてきている。

水門談合で6人の関与認定=現職課長を停職、天下り目的も-内部調査公表・国交省」 (Yahoo!ニュース - 時事通信)

国などが発注した水門工事をめぐる談合事件で、国土交通省は15日、同省の現職・OBの計6人が関与していたとの内部調査結果を公表した。談合は業者主導で行われたとする一方、一部で天下りを受け入れさせる目的があったと指摘。「継続的に違法行為を誘発、助長していたと認められ、官側の責任は重大」と結論付けた。
 同省は18日付で、関与を認定した国土技術政策総合研究所課長を停職2カ月とし、監督責任として安富正文事務次官(当時官房長)ら計7人を処分する。関与が判明した者に対しては、損害賠償請求する方針だ。

スティグリッツの法則

それは、スティグリッツ

官僚は何を最大化するのだろうか。一つの答えは、「官僚は自分の属する省庁のサイズを最大化しようと努める」である。

への何らかの(ミーム的な)抵抗勢力の拡大を意味しているだろう。

つまりスティグリッツの法則というのは、公務員の棲息領域拡大の進化的な意図(ミーム)のことで、そうであれば、(今の状況は)このミームが生きつづけるには、ちょっと辛い環境変化がおきてしまた、ということだろう。(下世話な語彙では淘汰という)。

その環境変化とは、先に紹介した渡辺治の論考「日本の新自由主義――ハーヴェイ『新自由主義』に寄せて」なのだと思うけけれども――今回はこれには触れない。

脊髄反射

ただ私が感じるのは次のようなことなのだ。

その環境変化は当然に「その環境変化に適したミーム」を生み出す――それがスティグリッツの法則の抵抗勢力になっている――のは当然。

でもこのミーム、なんだか文化子(meme)というよりも、動物(遺伝子的 gene)ぽいんだよね。機械的といってもいい。

であればだ、脊髄反射的(動物的)に、「成立すれば、談合の温床となっている押し付け的な天下りはなくなる。抵抗も多いが決してひるまない」という安倍晋三は支持を得るか……。

そんなことよりも自分の年金かね。だめかな?