スティッチというディズニーのReversal DNA(二重螺旋反転)、若しくはリバーサルという創造性について。

スティッチ-ミッキーマウスのReversal DNA

スティッチTVでディズニー のリロ アンド スティッチをみていて、ティッチは、村上隆のDOB(二十螺旋反転した方)じゃないのか、とふと思った。

つまりこれは、ミッキーマウスのReversa DNAなのだと思うのだ。多分その生い立ちは、リバーサルという創造性の仕組(神話のアルゴリズム)に忠実なことで生まれたのだろな、と思う。

つまりスティッチは、どうみても、かわいいキャラクターには(私には)思えない。むしろ不気味なキャラである。

そのことで、(たぶん)かわいい、と感じる人も多いのだろうが、それは、かなり屈折(反転)した感覚だろう。(それが現代的、というのなら、そうなのだろうが)。

Reversal DNA(二重螺旋反転)

Reversal DNA(二重螺旋反転)とは、写真でいえばネガ反転のことで、村上隆がDOBでやってみせた創造性の仕組みである。

 DOB & Reversal D・N・A

(左)がDOBである。シルエットを見ると、まるでミッキー・マウスなのだが、それは、このキャラクターが、世の中に存在する「かわいい」要素のハイブリッド(マッシュアップ)であるからだ。そのポジであるDOBを、リバーサル反転させたものが、右の『二重螺旋反転』(Reversal D・N・A)である。 ここでのDOBは不気味な姿に変化している。村上は「かわいい」から「不気味」への反転を「わざと」やってみせることで、日常に亀裂を入れようとしている。それはスーパーフラットな「かわいい」が再構築され氾濫する社会が持つ不気味さを強調している。(「神話のアルゴリズム―創造性エンジン(改)」)

リバーサルは、モノトーンとは違って、ちゃんと色がつくことで、これが可能となる。例 (↓)

てんとう虫 カラー てんとう虫(モノクロ)
カラー                  モノトーン
てんとう虫 Reversal
リバーサル

それぞれに、雰囲気は変わるが、リバーサルの場合は、全く正反対のキャラクターになってしまう場合があるのが理解できるかと思う。つまりDNAの二重螺旋が、逆に巻いている、ということだ。(しかし素は一緒ね)

リーバーサルTDL

ディズニーというのは、神話のアルゴリズムの宝庫のようなものなので、リバーサルして遊ぶにはうってつけなのである。なのでまたReversal TDLをつくってみた。

またとは、例のエレクトリカル・パレードである。(ただし画像は新しいものを使い、カラー、モノトーン、リバーサルの3種で構成されている)。8分超の大作になってしまったのは、選択した音楽のせいであって、つまり今回も、photocinema をつかった(投げやりな)機械的なブリコラージュだということだ。

ただ、投げやりにしてはかなり面白い、と(私は)思うので、是非ご覧あれ。ただし再生すると音が出るので要注意。特に仕事中なら顰蹙を買うこと間違いなし、という音楽なので、ボリュームは小さくだね。(笑)

photocinema