「とりたつ」のうな重でランチ(千束通り商店街:浅草5丁目)。
とりたつ
うなぎの他に、柳川や、やきとりもあり、一杯飲むにもよい。
1階はカウンター席だけの、まさにうなぎの寝床状態だが、調理している様子をみることができる特典つきで、それはまた楽しい。
客は地元のオヤジとババアが多く、客に迫力が宿っている――これは凄いことだと思うが、皆、柳川定食(1500円)を頼むのはなぜか。(今度食べてみようと思う)。
うな重
とりたつのうな重は、なんのてらいもない江戸のうな重である。最初に皮側を中心に焼いて、蒸して、タレをつけてまた焼く。仕事は丁寧である。うまい。
石磨尓 吾物申 夏痩尓 吉跡云物曽
武奈伎取喫石麻呂に吾れもの申す 夏痩せに
よしといふものぞ むなぎとり召せ (大伴家持)
「いつも痩せている石麻呂君よ、夏痩せに良いという鰻でも食べたらどう」。 と大伴家持もいっているのだから、うなぎは(たぶん)滋養によいのだよ。
EUは鰻の稚魚の輸出規制を決めたので、安い中国産のヨーロッパ鰻は食べれなくなるだろうが、ちゃんと鰻屋で国産を食べる分にはまだまだ大丈夫だ(ろう)。鰻は地元の鰻屋で食べよう。