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その3 WindowsNTServer導入顛末記


■Windows NT Server
さて、なぜか我がBOHO事務所にも、WindowsNT Server4.0のお出ましである。
だいたい2台しかパソコンのない当事務所に、なぜと思われる向きもあろうが、これは実験用、アプリケーション検証用のServerなのである。
いらないといえばいらないし、ほしいといえばほしいのである・・・・・

■サーバーマシン
サーバーマシンは、我がモバイルの友Let's NOTE mini(AL-N4)に決定したのである。
今回これをServerにしてしまうと、モバイル環境はザウポケしかなくなってしまうところだったのだが、持つべき物は友である、某NEC関連会社勤務の友人より、格安にて モバギUを手に入れることが出来たのでした。AL-N4に代わる、新しいモバイルの友の出現である。
どう安く見積もっても、新しいサーバーマシンを買う予算の半分以下の出費で済むのですから、ここは借り物AL-N4を犠牲にして、モバイル用にはモバギUをゲットするしかないのでした・・・・って、これはどうみてもモバギU欲しさの桃知の悪巧みとしか思えん(笑)。
さて、このサーバーのマシンスペックは、
CPUはPentium120
HDDは1.6GB
メモリは標準16MBに今回は560用の64MBを流用して80MBまで増設
NetWareをご経験した方々なら、十分なサーバースペックを持っていると直感的に理解できると思います。
私も、はじめは自信満々だったのですが、相手はなにせあのリソース食いのNTServer4.0ですからね。
■最初のトライ
さて、AL-N4には既にWindows95がインストールされ、その上デスクの圧縮までして、HDDはパンパンの状態である。
WindowsNTServerのインストール方法はいろいろありますが、CDDを内蔵していないノート型パソコンへのインストールは、PCMCIAカードの認識という高〜い壁があるのです。
それで、桃知が思い付いたのは、Windows95がインストールされたままで、Windows95で外付のCDDを認識させてNTをインストールしようという方法です。
この方法なら、Windows95とNTServerの共存という、AL-N4史上かつてなかった環境を構築できます。
ここで注意が必要なのは、WindowsNTServerは、Windows95の圧縮ドライブにはインストールできないことです。Windows95との共存にはFATフォーマットしか使えません。
それじゃ、Windows95で圧縮されたドライブには、NTのインストールは無理じゃないかと思われるでしょう。でも大丈夫なのです。
Windows95の圧縮ドライブには、必ず圧縮ドライブのホストというドライブが存在します。実は、これこそがFATフォーマットなのですね。
というわけで、まずは、Windows95上の不要なファイルやアプリケーションをどんどん削除してしまいます。その後、圧縮ドライブの容量の調整を行って、ホストドライブの空きを可能な限り増やします。今回は約600MBの空きが確保できました。
ここで、CDDにWindowsNTServerのCDをセットし、i386デレクトリからAutoranを起動させます。あとは表示されるウィザードに従えばあっという間にNTServerのインストールは終了しました。
ビデオのドライバがないので、16色表示ですが、これはServerである限り大した問題ではありませんので無視しました(笑。

■最初の挫折
さて、見事にWindows95とNTServerの共存に成功したのであるが、当然のように、NT側からWindows95のアプリケーションとデータが保存されている、圧縮ドライブは見えない・・・、これは良いとしてもですね、やぱりHDDの空き容量は心もとない、と感じたのもつかの間、Oracle7をインストール。続いて検証用のWebServerとイントラネットアプリケーションServer、もう一つグループウェアのServerを入れよとしたら・・・・やっぱし、容量がたりない・・・・
では、Windows95側のアプリケーションをどんどん削除して、NT側の容量を広げようとしたところで、Windows95からエラーメッセージ、なんど繰り返してもエラーなのですね。
う〜ん困ったと、うなっている間に、一日は無情にも過ぎていくのであった・・・・・・

■二日目
この日は朝から雨なのでした・・・・そのせいか気分は優れません。仕事も溜まっているし、今日はNT辞めようかなとも思ったのですが、「やっぱしNTはNTFSに限る」という天の声が聞こえてまいりました(笑)。
ということで、しきり直し、きれいさっぱりフォーマットし直して、全部NTにしてやろうじゃないかと、半ば開き直りのインストールが始まりました。

まずは、HDDをWindows95の起動デスクを利用して、FDISKコマンドできれいさっぱり・・・・
さて、問題はこの後です。
この後は、WindowsNTのインストール用FDを利用して、CDからNTをインストールしなくてはなりません。桃知の使っているCDDはPanaonicのKXL-810ANですが、このCDD付属のPCMCIAインターフェース用のドライバは、NTのFDにはないはずです。試しにやってみましたが案の定、CDDを認識してくれません。
困った・・・・

■奥の手(ずる?)
こうなったら、もう「ずる」しか方法はありません。
BOHOにあるまじき行為の始まりです。つまりお金で解決です(笑)。
私は、近くのパソコンショップへ直行しました。購入したのはAdaptec社製PCMCIAカード型SCSIホストアダプタ「APA-1460A」です。50ピンのピンタイプSCSIケーブルがついて、16,800(税別)。わーお、大金使っちゃいました。
しかし、この投資は、いままでの困難を一挙に解決してくれました。

NTインストール用のFDから起動すると、難なくこのアダプタカードを認識、当然CDDもばっちり使えます。もうWindows95は関係ありませんから、当然のように、NTFSですべてフォーマット、広いぞ、速いぞ・・・・というわけで、あっという間にNTServerは出来上ってしまったのです。
その後、アプリケーションとデータをインストール。空き容量は瞬く間に減っていき、ついに100MBを切ってしまいました。こうなれば当然圧縮ですね。NTFSで圧縮をかけると、待つことしばし・・・・・、空きは1GB以上確保されていました。昨日の苦労は、一体なんであったのであろうか・・・・・・ほえ・・・・

■教訓
・いくらBOHOといっても、適切な投資は大幅な作用効率のアップをもたらす。投資を惜しんではいけない(笑)
・NTはNTFSに限る
・PCMCIA SCSIカードは、Adaputecに限る(笑)

皆さん覚えておくように!(笑)
■おわりに
ということで、桃知のBOHOオフィスにも、NTServerが使える環境が出来上がりました。
今後は、この環境を生かして、C/Sアプリケーションやイントラネットアプリケーションについての検証報告が出来るかと思います。
お楽しみに・・・・・って、楽しみにしている方いらっやります?・・・・。

Tuesday, 16-Jun-98 13:14:11


桃知商店
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