[店主戯言00108 2001/08/01〜2001/08/31 "There goes talkin' MOMO"

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2001.08.20更新!→【桃知利男の現場IT化戦略 KEN-Platz 建設現場情報局連載コラム】


2001/08/31 (金)  
【メールサーバーダウン中】

桃知@こだま457号である。
車中で,ももこむ通信第158発目を発行。

配信状況を確認するためにmag2からのメールをチェック。
が,なぜかメールが受信できない。

どうやらso-netのサーバーが落ちているような具合。
他のPOP3は問題ない。

メーラーを変えてもだめ。
なので,皆さんのメールは今現在読めない状況となっております。

すみませんです。



【豊橋へ】

今日は豊橋で講演。
10:49 京浜東北線快速 東京 11:17
東京 11:31 こだま 457号 豊橋 13:51

正確には,今日は蕨も雨降りなので,自宅からタクシーで西川口駅まで行って,西川口からJRを遣う予定。
本当は蕨でもいいんだけれど,せっかくのタクシーなのでより東京よりの駅へ向かうわけだ。
どうせワンメーターには変わりないのでね。

しかし,豊橋までは「こだま」しか動いていないので遠いなぁと感じる。
昨日の仙台は,大宮からはわずか1時間15分なのだから。

ところで,講演記録として,平成13年6月18日 中部建設青年会議における講演から 「公共建設工事市場のIT化に伴う中小建設業の受注戦略と問題点・対応策」をテキストファイルでダウンロードのページに載せました。

が,一部不適当なところがあるようなので修正して載せます。

ということで,載せました。(笑)

2001/08/30 (木)  
【続(俗)インターネット的】

大宮駅について,そのままソフマップへ。
来週に予定されている美濃加茂市建設業協会さんのシステム設定で使用するルーターを調達。

その後ダイエーの地下で珈琲を飲んで(安くてうまい),ついでに,そごうにある「よしだ」ですごもり(和風あんかけ揚げそば)を食べ今ほどタクシーで帰ってきた次第。

タロサからのメール。
実はタロサのHPに書かれている仮面ライダーはいったい何号なのかという質問メールを出していたのだ。

はっはっはー(汗)

ども。タロサです。

いちおう、ベースは1号です。1号、2号の区別は簡単
なとこですと、肩のラインと手袋の色です。

画廊では書いてませんが、1号ライダーは2本ラインに
白い手袋。2号ライダーは太い1本ラインに赤い手袋。

技の1号、力の2号ってくらいで、そういう部分に違い
があるんですね。

ということで、1号ライダーベースですが、確か1号は
マフラーも白だったので、そういうとこはいいかげんに
なってますね。(汗)

まぁ、お子様には1号だとお伝えください。

しかし。。。そういうとこにこだわるとは。。。さすが
師匠の。。。(笑)

リクエストしておこう。
次はV3を書いてくれ。!

こういうメールのやり取りを見ていると,中には,こいつらいったいなにやってんだと思われる方々がいらっしゃるとは思うが,まあ,こういうのもインターネット的だと思って許されよ。

つまり,私はこのHPで紹介するメールは全部無断引用なのである。
載せる載せない。伏字にするしないは,全部私の勝手な判断である。

それも,まあ,インターネット的だと思われよ。
つまり,こういうのは普段の信頼関係がなせる業なのだが,インターネット的とはいいながら,バーチャルなコミュニケーションなんて領域は既に超えているわけだ。

このあたりが何モノなのかが理解できないと,ITがナニモノなのかは絶対に理解できないと思う。
まずは,コミュニケーションなのだが。

○○社長からもメールが届く。

桃知さん、、○○です。
まずは、仙台出張お疲れさまでした。
仙台も雨でしたか、、こちらも今、しとしとと降っております。

今ちょうど、【仙台から戻る】を読んだところです。

で、、○○○としなくても、○○○ってわかるあたり
彼の文面から伝わる雰囲気というのか、エネルギーみたいな
ものがあって、読むたびに羨ましく、そして嫉妬してしまうんですよね。(笑
私も桃知さんや○○○のような味のあるモノをかければなぁと
日々思うところでもあります。

さて、、インターネット的の話です。
現在、明日の月末支払の準備をしているんですが、どうにも読みたく
なり、休憩とし称して買いに出かけ、現在読んいる最中です。(笑
大推薦というだけあり、なる程とうなりながら読んでおります。

先日来、教えの通り、フォレット様(笑)をじっくり時間をかけて読んで
いたせいか、すっと肩の力が抜けるような、そんな感覚です。

思うに、、糸井氏の考え方というものは、最終的な人に帰って来る
ものがあり、そんな意味で、フォレット思想である(そこまで理解して
はいませんが、、)人こそがすべてのビジネス活動、すべての活動
の中心である的な考え方に結びついてくるように感じています。
だから、、インターネット的という発想にも繋がってくるのでしょうが。。

兎にも角にも、、桃知さんがサイトで何かを書くと、自然に人が集まって
ああだこうだとメールしてくる、、そして、その環が色々なところへ
リンクして広がっていく、そんな素晴らしさをつくづく感じております。

続きは、この本を読み終えて、今日の更新ネタに使わせてもらうと
いうことにさせて頂きます。

毎回、、「こんどく」ありがとうございます。m(__)m

それぞれ勝手なことをやりながら,どこかで社会(のようなもの)と繋がっているという実感。
Wonderful Worldである。


【仙台から戻る】

桃知@やまびこ18号である。
これも仙台−大宮間はノンストップ。

しかし行きほどうまくAir H"は繋がらない。

仙台は梅雨時みたいな雨。
帰りに仙台駅で,伊達の牛タン(塩)とずんだ餅を購入したので早速夜に食べようと思うのだ。

帰りがけ,本日の訪問先の会長さんと車の中で政局と政治の話をしていた。
今の内閣に対しては明確に不信感を言っておられたが,あたりまえだと思う。

自殺者が増えているという話。
国民の生命と財産を守るのが政府だとすれば,今の政府はその責任を放棄しているようにしか見えないというのは,そのとおりだろう。

痛みを伴う構造改革。
その痛みはどこに来るのだろうか。

結局は一番弱い部分(我々だわな)に負担させてしまうおうという魂胆ではないのか。
そして,その痛みを我々は誰のために我慢すべきなのだろうか。

このあたりのアカンタビリティがきちんと達成されてないのが今の状況だろう。
そろそろ小泉に投票したことのツケが自分に回ってくることに気づいた方々が多いのではないだろうか(いまさら遅いけれどもね)。

まあ,この内閣もそうは長くはないだろう。
結局,自民党はこれでお終いのような気ががする。

自民党の内なる民社党的な部分。
民社党の内なる自民党的な部分。

この分離と再結合が意外と早く見えてくるのではないだろうか。
しかしだ,そんなぁことはどうでもよいのだけれども。


【仙台へ】

桃知@やまびこ11号である。
しかし,H"の新しいサービスである32kパケットの使い放題コースはすごいなぁ。

爆走するやまびこ11号(こいつは大宮−仙台間はノンストップ)で中山間部とトンネルを除いてはずっと繋がっている。
一旦切れた場合でも,また勝手に接続を復活している。

まあ,使い物になるかどうかは別にしても(メールぐらいは大丈夫のようである),凄いことになってしまっているなぁ。

さて,出版ネタメールは続く。いとたのしである。

ども。○○○です。

出版お祝いメールの掲載ありがとうございました。

しかし。。。

>頭に浮かんだのは,夜中に道路の真ん中で焼肉をしている家族である。
>もしそうだったらおもしれぇだろうなぁと思いながら寝た。
>
>是非そうあってほしいとね。
>そうして朝には,車に轢かれても,幸福そうに焼肉を口に入れたまま
>の家族の横たわる死体が。。。

って。。。なんか。。。疲れてませんか?(笑)

あたしゃ疲れきってしまいました。HPの更新で。(爆)

いやいや、そうでなくてね。いろいろとね。。。

今の楽しみは浦和レッズと小野伸二と今週末の同級生との飲み会と、
来月予定の合コンくらいです。合コンって初めてなんですよー。しか
も相手は18歳。(爆)

ところで。あたしゃ、本を出したから師匠が偉いと思ってるわけじゃ
なくて、印税生活がうらやましいと思ってるだけでして。(笑)

確かに「本」ってのは足跡を残すという意味では重要かもしれません
けど、人間の考え方なんてのは日々変化するものですし、そういう意
味では師匠のおっしゃる通り、ももち・どっと・こむが一番だと思う
次第でございます。

でも、どんな本になるのか楽しみです。どうせなら色々と小細工して
くれると面白いんですけどね。飛び出す絵本風にするとか。(爆)

ページの隅にパラパラ漫画ってのもいいなぁ。(爆爆)

いっそのことあぶり出し。。。(爆爆爆)

すんません。私も疲れてるようです。ではまた。

○○○の○○です。

>そんなに本っていうのはえらいのだろうかなぁと思う。
>みんな古いパラダイムにはまりすぎではないのかい?
>
>私は本を書こうが新聞に書こうが,このサイトが一番だと思っているのだが。
>。。。。まあ,いいか。(^_^)v

本が偉いとは思いませんが、
本がWeb等のデジタルデータより優れているところはあると思います。
第一うちの上司のように、HPを閲覧することもしない人たちに、
桃知氏の考えを伝えるには、本を初めとした印刷物しか手段は無いわけで。
また長文を閲覧する場合には、ディスプレイより本の方が断然見やすい。
私のようにノートPCを持たない者にとっては、
移動中の重要な情報源ですし。

 明日福岡までJACICの「電子入札・電子納品説明会」に行くのですが、
 交通手段はJR。片道約4時間の行程は読書に最適な時間なのです(^^)

ただ本の場合は、持ってることで安心してしまい易いという
欠点はありますけど(^^;



【インターネット的】

昨晩寝ようとしたら,どこからか焼肉の匂いがしてきた。
既に午前1時を過ぎている。

近所には焼肉屋などないはずだ。
だが,子供の声までしてくる。

頭に浮かんだのは,夜中に道路の真ん中で焼肉をしている家族である。
もしそうだったらおもしれぇだろうなぁと思いながら寝た。

是非そうあってほしいとね。
そうして朝には,車に轢かれても,幸福そうに焼肉を口に入れたままの家族の横たわる死体が。。。

さて,先週はこんどく(今週の読書だね)を書くのを忘れていたので,最近読んだ本で一番面白かったものを紹介。
糸井重里,『インターネット的』(2001年7月27日,PHP研究所』

私は糸井については矢野顕子のいくつかの曲の作詞家で,コピーライターで,「ほぼ日刊イトイ新聞」を開設していること以外に予備知識はない。

しかしだ,この本は素直に凄いなぁと思う(だからこうして紹介している)。
インターネットを技術論,つまり供給側の理論ではない視点でみている。

→それがITを考えるときにどんなに正しいことかは,この本を読めばわかるだろう。
→わからない方は既に脳みそが筋肉化していると思ってあきらめたほうがいい。

つまり「インターネット的というのは,私の言葉で言えばインターネットの精神文化なんだけれども,それが何なのかというようなことが書いてあると思ってもらえばよい。

『「インターネット的」という切り口で読むと,「人間まるごと」が「勝ちだけ,目標だけ」を求める「脳」に対して反乱を起こしかけているように見えます。あんまりイージーに予言的なことは言えませんが,もっと「魂」に関わることに,人間の意識が向かっていくように思えます。』

兎にも角にも,高い本ではない。
ITって何だろうと考える前に,是非一読していただきたい本である。大推薦だ!

さて,またしても出版ネタメール。

桃知商店 店主 桃知殿

どうも、いつもHPを拝見させていただいております、
20万とんで2ヒット目の○○の○○です。
(他にアッピールすることがないので(^^;)

まず出版の件、おめでとうございます。
沢山の方からお祝いのメールが届いているようですが、
遅ればせながら、私からも。
どなたかがお書きになっていましたが、
Web上のデータと書籍とでは「残る」という意味で、
書籍の方が重いのかもしれません。

卒論作成時に
『参考文献を明らかにしなさい。
 参考文献のない卒論なんて受け付けない』と
指導教官から言われたものですが、
今ではURLとかを明らかにすれば、
Web上のデータでもOKなのでしょうか?
  ちなみに私は国文科卒で、倉橋由美子氏について卒論を書いたので、
  参考文献が少なくて苦労しました。
  当時はインターネットなんて一般的ではなかったですし。

とにかく、早く出版された本を手に取りたいです。
出版されたら、自分はもちろん役員にも配らせていただきます!

期待しています。

(ざっくり)

追伸:
M.P.フォレットまでは行きませんが、
遅ればせながらP.Fドラッカーの「経営者の条件」を
読書中です。

食客から一躍文壇の寵児とのこと、私も嬉しく思います。

そんなに本っていうのはえらいのだろうかなぁと思う。
みんな古いパラダイムにはまりすぎではないのかい?

私は本を書こうが新聞に書こうが,このサイトが一番だと思っているのだが。
。。。。まあ,いいか。(^_^)v

というところで,本日は仙台日帰り。

2001/08/29 (水)  
【タクシー】

予定通りに和歌山着。
和歌山からはタクシーで雑賀崎(さいがさき)へ。

タクシーの運転手に,ここから関空までどのぐらい時間がかかるかと聞いたら,1時間ぐらいとの返事。
ふぅ〜んという態度で聞いてたら,「お帰りは何時ごろですか}ときたもんだ。

是非お帰りも私をお使いくださいと熱心に営業する。
営業熱心なのは好感が持てた。

それで,帰りも迎えに来てもらうことにして,携帯番号入りの名刺をもらう。
3時一寸過ぎに仕事は一応終了。今日は仕事が速い(当たり前だ,昼飯を食っていないのだからね)。

早速例のタクシードライバーの携帯に電話したら,既に玄関先でお待ちしていますとのこと。
熱心なものだ(というよりも,駅前で待っていても客がないというのが実情なのだろう)。

このドライバー氏,熱心なのはいいのだが,一つだけ変な癖がある。
左折のウインカーを戻さないのだ。

一度,左折のウインカーを出したら,交差点だろうが車線変更だろうが,ずっと左カチカチのまま進むのだ。
それは右折するまでずっとそうなのである。

わざとにしては危険すぎる。
変な人だったが,市街地に入るまでメーターを上げないでくれたので,一応いい人にしておこう。

あまりに腹が空いたので,関空内の,わかやま料理「安愚楽」というところで遅い昼飯とする。
くじらのお造りとビールで喉を潤し,お鮨特上一人前を食べる。

こやつ4千円もするのだが,さすがにうまいなぁと思った。
鱧(はも)の握りなんてたまんなくうまい。

もう関空で飯を食らうときはここに決めである。

関西空港 18時発のANA 148便は満席。
スパーシートなので,和食の食事がでた。

スーパーシートはビールはただなので,スーパードライを1本もらって,おかずの長いもの浅漬けだけを食った。
予定通り19時15分に羽田着。

羽田からはタクシーで自宅へ帰る。
しかし,今日のタクシーは変であった。

車種がマツダ・デミオなのである。
低料金タクシーということであったが,確かに普段よりも3千円程安く済んだ。

しかし,長い距離は,この車はいただけない。
座席は垂直姿勢を強いられるし,シートの座り心地ときたらパイプ椅子のそれを想像してもらえばいいだろうか。

疲れるのである。眠れるわけもない。
できるだけ疲労を明日に残さないようにタクシーで高い交通費を使っているのに,タクシーに乗って疲れては本末転倒。

ゆえに私は疲れているので,さっさと風呂に入って寝ることにする。
明日は仙台まで出張。


【@くろしお7号】

岐阜羽島 8:19 こだま 495号 新大阪 9:17
新大阪 9:30 くろしお 7号 和歌山 10:32

上記予定通り移動中。
は,いいんだけれど,何せ大垣のホテルで目覚めたのが午前7時4分。

0704,ああ,己の誕生日と一緒だなどと,愚かにもうれしく思ったのもつかの間,大垣から岐阜羽島までの移動時間を考えるとにやついてはいられなかった。

大急ぎでシャワーを浴び,大急ぎで着替えて,朝飯も取らずに,大急ぎでチェックアウトして,大垣駅前からタクシーに乗る。
途中出勤時間帯の渋滞に引っかかるも何とか8時には岐阜羽島駅に到着。

切符を買って,駅弁を買って,こだまに乗り込んだ次第。
今は@くろしお7号である。

一昨日書いた出版ネタでメールをいただいていた。

著作が出版できる。素敵ですねぇ!!
21万(のべですね)の桃知フアンを代表して実現して欲しいと本当に思います。

ネットの情報はある意味で一瞬で消えます。
データが飛んだり、サーバーから削除されればそれまで。
でも、「著作」は違いますよね。
下手をすれば・・・いえ、言葉が悪いですね、。
上手くすると・・・永遠に読み継がれるんですよね。

そう、
著者の死後だって語り継がれたり、論拠となったりするんです。
自分の「主義」なり「主張」なりが・・・
生きた「あかし」というか「足跡」として世の中にしっかり残っていくんです。

土建屋さん向けの「胡散臭いコンサルタント」から
きらめく「文壇の寵児へ!」何としても「実現」して欲しいと思います。

ただ、現実的な不安として・・・
予定ページがどのくらいかわかりませんが、
現在ですら「飽和的・殺人的」なスケジュールの中で
「一体いつ執筆されるんだ?」と心配してしまいます。

ひとつだけ自信をもって言えるのが
いざ、執筆を始めると「禁煙」は、ほぼ不可能でしょうね?(笑)
とにかく、体調留意の上「大仕事」取り掛かってください!!
期待しています。

(ざっくり略)

ちなみに,桃知さんの出版話の件,
やられた〜という感じです。
########################

某誌編集

本を出版されるそうで。おめでとうございます。

これで師匠も夢の印税生活へと旅立たれるのですね。
うらやましい限りです。(笑)

(ざっくり)

まぁ、それはそれとして。

うちの会社は売上の6割が公共工事です。で、残りの3割9分9厘が公共工事を受注した会社の下請です。

つまり、99%公共工事に依存しているわけですね。(汗)

影響はモロ出てきてしまってます。もう痛みを通り越して失神状態です。

そのへんの愚痴を9月8日にぶつけたいです。(笑)

ではまた。

みんなありがとう。

2001/08/28 (火)  
【ちょんまげ結ってスーツを着てぞうりを履いているような方々】

昨日はずっと禁煙をしていたのだが,夜中に息苦しくなって目覚める。
どうも胸が苦しいのだ。

それで直感的にタバコを吸ってみる。
みるみる息苦しさから開放されてしまった。

ニコチン依存症というよりは根性なしなんだろうなぁと思う。
なのでまた今日も禁煙の始まりの日なのである。

あるMLに以下のような記事が紹介されていた。
現在のIT不況の象徴でもある松下電器の社長さんの言葉である。

> 意思決定や行動が速くなり、権限委譲も進んだ。若い松下づくり
> への賛同者が増えている。ただ、マネジメントの質がIT(情報技術)
> 化で変わってきているのに、認識してない人がまだいる。古臭く
> なったピラミッド型の縦型管理がいまだに有効だと信じている人も
> いる。そういう人が企業の活力を阻害している。
朝日新聞 8月21日朝刊

IT化の閉塞感というのはそういう(↑)ことなのだろうなぁと思う。
使うべき人間がちゃんとITを活用しているのか,そもそも会社(業務)も体制がIT化に則しているのか,そういういうことをないがしろにしながら,ITを批判する方々が多すぎるのではないか。

自分はIT化には熱心だし,最先端を走っていると自認されている方々でも,実は,ちょんまげ結ってスーツを着てぞうりを履いているような方々が多いのではないだろうかと感じるときがある。

さて,本日の私は岐阜へ向かう。
岐阜県建築工業会での仕事。

夕方からは岐阜県ご自慢の建設CALS/EC研修センターにて,建築工業会さんの役員勉強会である。
皆さん忙しいので,夜の部の勉強会。

組織でも個人でも当事者が変わろうとしなければ何も始まらないのは自明の理である。
岐阜県は確かにIT化先進県ではあるが,それは,こういう地道な取り組みがある結果なのだろうと思う。

知事のリーダーシップも確かに大事ではある。
でも知事に誰もついてこなかったり,付いてきていると思っている方々がIT化を勘違いしているのなら,それは絵に描いた餅でしかないし,単なる笑い話か,質の悪いジョークにしかならない。

民間は(全てとは言わないが)熱心にそしてスピーディに変革をすすめている。
それでも問題は山積だが,それよりも,実は,ちょんまげ結ってスーツを着てぞうりを履いているような方々は推進側(つまり県職員)に多いのではないかと感じている。

つまり「意思決定や行動が速くなり、権限委譲も進んだ。若い『岐阜県』づくりへの賛同者が増えている。ただ、マネジメントの質がIT(情報技術)化で変わってきているのに、認識してない人がまだいる。古臭くなったピラミッド型の縦型管理がいまだに有効だと信じている人もいる。そういう人が『岐阜県』の活力を阻害している。」と,いうことだと思う。

それでも他の県(除く三重県)よりは100万倍ぐらいはマシだとは思うけれどもね。

2001/08/27 (月)  
【頑張れる人生】

四ツ谷の後楽で秘密会議をして帰宅。
秘密会議は出版について。

苦節3年とちょっと。
ようやく私にも本を一冊書いてみないかという話が来たわけである。

何もないところから,こうして形にできたものがある。
頑張れる人生というのは幸せであるなぁと思う。

どんなに大変な思いをしてでもである。



【閉塞感】

例えばだ,御社は,最近まで売り上げのうち7割が国土交通省の直轄工事に依存していた土木工事主体の地場型中小建設業だとしよう。

しかし,ここ最近の公共建設市場の縮小化の影響をモロに受け,公共投資が減ると比例して,自社の売り上げもだんだん減ってきているという状況をまず考えてみていただきたい。

→果たして売り上げのうち7割が国土交通省の工事に依存している会社なんてあるのかと思われるかも知れないが,まあ,あるものだと思っていただきたい。(実際には存在する)

さて経営者であるあなたは,今後の会社の存続を考え,どのような経営戦略を考えるであろうか。
7割が国土交通省の直轄工事などという時代の再現を,これからの時代に戦略として考えることは果たして可能であろうか。

まず,外的要因は小泉内閣による聖域なき構造改革,道路財源の見直し,地方交付税の見直し。
そして公共建設市場の縮小化とそれに伴う競争の激化。

内的には,発注者のOBを抱え(そのOBも今年で退職予定)ていたが,今後はOBの受け入れも難しい。
当然一つの発注先で7割なんていうシェアのおかげで,他の公共団体発注の工事に市場を広げることも難しい。

 →国土交通省への依存度合いが大きく,他の公共建設市場での営業は元々力をいれていなかった。
 →いまさら,国同様市場が縮小化傾向にある他の公共建設市場に参入したところで受注の確保はかなり厳しい。

多分,かつてはコアであったろう,売り上げのうち7割が国土交通省発注工事に依存していたということ事態が,今度は逆に自社の閉塞感を高めていることは直ぐに理解できよう。

今回は,極端な例として7割が国土交通省の直轄工事という例を設けたが,これが例えば県と一つ二つの市町村で7割を占めるでも同じ状況だと考えていいわけである。

全てはここで閉塞する。
つまり,今回の例は7割が国土交通省の直轄工事に依存という事例にしてみたが,多かれ少なかれ,多くの公共工事依存型の地場型中小建設業はこの閉塞を避けきれない。

例え今はいい状況(例えば利権関係に依存がうまくいっている)としても,その状況は,今の外的要因(つまり,経営を取り巻く諸条件)においては永遠ではない。
ましてや新しいビジネスも戦略も,このような利権依存型の会社から生まれるはずもない。

全てはここで閉塞する。
それは経営者ばかりでなく,長い間,自分を役所(発注者)の一部のように勘違いしてきた社員のイマジネーション欠乏症にもよる。

つまり,これから会社の持つ体質,文化の問題が表面化する。
そしてそれは業界(公共建設市場)の持つ体質,文化を国民の目にあからさまにするだろう。

このように,自力で今後の経営戦略を描ききれない(つまり自力では自らの将来をイマジネーションできない)地場型中小建設業は,軽く10万社はあるだろうと私は考えている。

それは,実際はもっ多いのかもしれない。
問題は,こんなに閉塞してしまった業界をだ,市場メカニズムだけに頼ってで再編しようとしたら,どうなるかは目に見えているのではないだろうかということである。

公共建設市場への市場メカニズムの導入を視野に入れた政策というのもの(供給側の政策)もわからないではない。
でも間違いとは言わないまでも,この不景気な最中だからこそ,もう少しこの業界(地場型中小建設業)というものの生い立ちと生態を知っていただけないものかと考える。

私はこの市場メカニズムと地場型中小建設業について,ここ2年ほどずっと考え研究対象にしてきた。
そこで得た答えとはこうである。

多くの(全てとは言わない)公共土木工事中心の地場型中小建設業は,今の小泉政権(特に竹中平蔵大臣)の想定するような市場メカニズムが機能する世界では生き残る能力はない。

無理である。
この(自力での生き残りはほとんど)無理であるという認識から政策は展開されるべきである。



【M.P.フォレット】

Web巡回。
朝日測量の小林社長のOwner通信を読んでニヤリ。

ついにM.P.フォレットに行き着きましたね。
大なり小なり建設業に関連するHPで,M.P.フォレットの名前が出てきたのは(私のこのHP以外では),小林社長のHPが初めてではないでしょか。

それぐらい,このM.P.フォレットという女性は建設業とは縁遠い方なのですが,でも,私の神様の一人です。

彼女の業績は「状況の法則:Law Of The Situation」という考え方(つまり科学的な経営)の発見にあるわけです。
後のドラッカーは,どう読んでも彼女に相当な影響を受けているのは明らかですわね。

でも,いまさらフォレットを読もうという小林社長の向学心には感心します。
ただね,この本は斜め読みしちゃだめです。

時間をかけてでもいいですから,本当に理解できる(できれば反論できるぐらい)に理論を読んでみてくださればと思うのです。
簡単なように見えるかもしれませんが,簡単な本ではありません。



【ようやく目覚める】

昨晩は寝た。
とにかく寝た。

午後8時から午前6時まで10時間も眠ってしまった。
とにかく疲れているんだからしょうがない。

昨日は予定通り帰宅。
延岡駅で,列車の中で発車を待っていると,伊藤@上田工業さんが列車の中まで来てくれた。

お土産もいただく。
「百年の孤独」ありがとうございます。

ANA608便は5分遅れで羽田に着陸。
相変わらず羽田は大混雑。

離発着便がひっきりなしに行き交っている感じ。
羽田から自宅まではタクシーでかえる。約1時間。

晩飯は,宮崎空港の売店で購入した「ゆずこしょう」を使いたくて「なべ」にした。
鳥のつくねなべ。

これに「ゆずこしょう」を添えて食べる。
たいへんおいしい。

法政大学エクステンションカレッジのお仲間,栃木の鈴木さんから,お母上特性の「ぶどう」をお届けいただいたので,早速それをデザートにいただく。

大変おいしいです。
鈴木さん,お母上によろしくお伝えください。

そしてこの後,爆睡。
そして,本日は午前6時起床。

こころなしか,ちょっと気分がよい。

2001/08/26 (日)  
【今日は帰るぞ】

現在,午前6時20分。
昨晩は,宮崎の地の,血の沸騰しているような方々と,午前1時過ぎまで飲んでグダ巻いていたので,今朝おきるのはとてもつらかった。

久しぶりに目覚ましのアラーム音が,遥か彼方で響いていた。

しかしだ,宮崎にも熱い民がいてくれてとても嬉しく思う。
思ったのは,ここに熊谷社長@トライネットがいたら,軽く沸点は超えるだろうなぁということ。

沸点超えて蒸発しては困るけれど,熱く語り合うということは決して悪いことではないだろう。
私の想いは少しでも伝わっただろうか。

さて,私は以下の予定で今日は帰るのだ。
本当に1週間ぶりの我が家である。

延岡 8:27 ひゅうが 1号 宮崎空港 9:38
宮崎空港 11:30 空路ANA(羽田−宮崎) 608便 羽田空港 13:00

2001/08/25 (土)  
【延岡にて】

桃知@ホテルA&A%延岡市。
延岡っていうところは朝日化成の城下町だったんだねぇ。知らなかった。

今日は延岡の会社さんへスポットの訪問コンサル。
会社の現状をお聞きし,現場のIT化に沿ったIT化の取り組みをお話しする。

午後からは,この会社さんが準備してくださったセミナー。
他社の社長さんもいたりしてすばらしいなぁと思う。

宮崎県は私には全く未知の世界。
予備知識もあまりなく,ただ竹中平蔵大臣の考え方と今後の公共事業の関連の話。

経営戦略としてのIT化の重要性。
その具体策等を話す。

そういう視点でIT化を考えれば,CALSなんかは,もうでうでもよい訳で(そういえば,先日の長野での勉強会でも国土交通省の方を目の前にしてそういう話をしたがどうだったんだろうか?),日本の中小が生き残るための戦略としてのIT化の話をする。

つまり,現行のCALS/ECにはそんな戦略を求めても無駄なのだ。
ITは戦争の道具であるという視点がない。

まあ,発注者側の業務効率のためのCALS/ECに,そんな戦略性を求めるほうが所詮無理なのだが。

ところで,今回の滞在先であるホテルA&Aはとても従業員教育がしっかりしている。
今朝出かける前にランドリーをお願いしたのだが,下着類はだめとのこと。

何とかなりませんかとお願いしたら,従業員さんが私が仕事で外出中にコインランドリーで洗濯してくれた。
ホテルっていうところはこうでなくちゃいけない。

延岡が好きになった。



【自分のメールでお茶を濁す】

桃知@延岡%宮崎県です。
今日は某MLへの投稿を載せてお茶を濁す。

このメールは和歌山県知事の「地方活性化/山の環境保全で雇用創出」という政策を紹介するメールに対する私の返信。
以下私のメール内容。一部伏字。
_______________________________________

○○さん,情けで経済政策を見てはいけませんよ。
人の情に付込むのが政治家の仕事だとまず考えること。

この和歌山県知事の考え方と言うのは,典型的なケイジアンの視点です。
つまり「需要側」に立った経済政策の典型だと考えていいでしょう。

別に新しいものでもなんでもなく,不況期には過剰となった資源(つまり失業者)を政府が活用し,効果のある事業をすること,という鉄則に沿ったものです。

ケインズの考え方は「穴を掘って埋めさせるだけでも意味がある」というものなのですが,これははっきり言って誤りです。
→リチャード・クー

これが阿保な政治家に拡大解釈された結果が経済対策(景気刺激策)としての財政出動であって,その乗数効果は1にもなっていないことは,今までの日本経済が証明してみせました。

「需要側」に立った経済政策における不況時の公共事業の目的はただひとつでいいのです。

それは需要不足となった資源(つまり失業者)に仕事を与える。
つまり政府が雇用を創出するということです。

この場合の(失業者を雇う)社会コストはゼロです。
雇うことに意味があります。
景気対策だなんて考えないことなのです。

これに対して「供給側」に立った経済政策は,効率性の悪い経済システムこそが不景気の原因としますので(竹中平蔵だよ,セイの法則って知ってますか?),やれ構想改革だとか規制緩和だとかね,民間レベルで言えばITもISOもこの文脈で考えるとわかりやすいと思います。

残念ながら,現在の経済学界では,セイの法則に基づく新古典派経済理論に根ざした議論
有効需要原理に基づくケインズ経済学に根ざした議論のどちらかしか存在しません。

#私自身もここを超えたいのだけれどもなかなか難しい。
#サミュエルソンっていう大経済学者もなんか頓挫してしまっているし。

そいう視点で和歌山県知事の発言を見れば,彼がどちらの側に立ち,そして何を考えているのかはそれなりに理解でき評価できるかと思います。

ここまではまあいいのです。
そして問題はここからなのです。

それは公共工事に対する視点です。
新古典主義者もケイジアンも公共事業に関して同じ視点があって,それは,「本当に必要な公共事業」であるかどうかです。

今,公共事業が直面している問題とはここにあります。

私たちも主義主張を超えて,この「本当に必要な公共事業」であるかどうかを議論する必要があります,っていうかそこにしか「公共事業」が生き残る道はないでしょう。

その「本当に必要な公共事業」を考えるときの第一歩が公共事業を狭義の土木工事や箱物から,環境,教育,通信とかね,そういう部分にまで押し広げることが必要なのだと思います。

そういう広義の公共事業を定義することというのは,政府が雇用を創出するという有効需要原理に基づきます。どちらかというとね。

和歌山県知事や長野県知事の「山間の環境の保全」という発案はこのあたりが根拠でしょう。

やはりその時の視点(和歌山県知事や長野県知事の「山間の環境の保全」)もそれが「本当に必要な公共事業」であるかどうかで判断する必要があるかと思います。

逆説的に言えば,必要なもの,但し民間では採算に合わないものを創出するのが,不況時の政府の仕事だと思います。
できれば乗数効果が1以上になるようなね。

でもそれが思いつかないお役人さんのイマジネーションの欠如。
政府に金を使わせると「穴を掘って埋めさせるだけ」になってしまうという国民の不安,疑心。

「地方の公共事業に厳しい都会人」というのはこのあたりを根拠にしているように思えます。

→この解消こそが小泉内閣が第一義的な課題なのでしょう。
→現政府の仕事の評価とはそれができるか否かなのだと思います。

「本当に必要な公共事業」という部分で見れば,私は三重県の北川知事を一押しにしたいと思います。

ということで,三重県の戦略は後程。

以上。

2001/08/24 (金)  
【にちりん14号の馬鹿】

ようやく延岡到着。。
遅れること50分。

全てはにちりん14号の仕業。
理由はよくわからないのだけれども,とにかく50分も遅れる。

しかし,このにちりん14号という特急はいただけない。
わたしゃ例によってグリーン車にいたのだけれども,この車両がうんこ臭いのである。

わたしゃ途中で発狂しそうになった。

それに車内販売はない。
それで50分も遅れてはほめようがないのであった。>JR九州。

ホテルにチェックイン後,近くの寿司屋で晩飯。
久しぶりに出会ったはずれであった。

ホテルに戻って備え付けの梅昆布茶を飲む。
これが今日一番うまい。

本当につまんないので寝る。



【名古屋空港にて】

桃知@名古屋空港である。
飯田からはさすがに遠い。

現在,飛行場のまずい食堂で食事中。
これからANA 345 名古屋(16:15) 宮崎(17:30) 宮崎空港 18:20 にちりん 14号 延岡 19:36という移動が待っている。

メールチェックをしたら,過去の講演で使ったPPTを送れ,なんていうメールがきていたので,でっかいファイルを一つメールで送る。
モバイルでは最大の敵のような仕事だ。

こんな仕事は出張中の私には依頼されないように。
イントラネットにはちゃんと載っていましたよ>T-KAN様。


【今日は延岡まで移動】

桃知@飯田です。

昨日は予定通り,駒ヶ根市にある中部建設協会長野支所さんの会議室をお借りして,中部青年会議長野県南部支部さんのイントラネットの勉強会を開催。

窪田会長をはじめ,(って昨日は会長は不在だったけれど)お世話になりました皆さんありがとうございました。
国土交通省天竜川上流工事事務所さんからは浦所長をはじめ3名様の参加。

私の活動の中でも,国土交通省さんが参加される事業者団体イントラネットというのはこれが初めて。
というよりも全国的に見ても他に例はないのではないだろうか思う,

始まりは,名古屋で行われた中部青年会議での講演会後の懇親会。
あっという間に話が盛り上がって,あっというまにこうして勉強会までこぎつけてしまった。

浦所長のご尽力には深く感謝いたします。
それにしても浦所長ご持参のThinkPad30iには心惹かれた。私も買うかもしんない。

勉強会終了後,懇親会におよばれして,その後トライネットの熊谷社長の車で飯田のホテルまで戻る。
ホテルに荷物を置いて,久しぶりに熊谷さんと古時計でワインを飲んだ。

二人で赤のフルボディを二本(熊谷さんは懇親会では飲まれなかったので,その分ピッチが早く,ほとんど彼が飲んだことにしておこう)。

血が沸騰しているような二人で,赤ワイン飲みながら話す内容なんて,まあここで書けるものではないわなぁ。

というところで本日は宮崎県延岡市までの移動日。
飯田から名古屋までは高速バスで移動。

名古屋から宮崎まではANAで飛んで,その後JRで延岡まで。
長旅である。

2001/08/23 (木)  
【飯田にて2】

今日は駒ヶ根市まで移動して,中部青年会議長野県南部支部さんのイントラネットの勉強会。
おやじさん達はどうであれ,まず若い方々から初めてしまおうという魂胆らしい。(笑)

その協会イントラネットに関して,ももこむ通信で【建設CALS/EC研修センター特別講演】の案内を配信。
以下その引用。

___________引用fromももこむ通信第157発目
10月末とまだ2ヶ月も先のことなのですが,私が岐阜県で活動し始めたときからの念願でもあった,「岐阜県における事業者団体によるIT化の取り組み」を建設CALS/EC研修センター(岐阜県大垣市)において行う(つまり全国発信する)というセミナーが決定しましたのでお知らせいたします。

今回ご紹介します郡上建設業協会は,会員の多くが県のランク付けがB,Cクラスという中小というよりは零細な建設業の方々が多くをしめる協会ですが,協会イントラネットを利用できない会員は1社もないというぐらいITリテラシイの高いところです。そのITリテラシイを背景に,岐阜県とのコミュニケーションや,さらには協会イントラネットを活用したISO9000'sのグループ認証に取り組みはじめる等,閉塞する建設業界において会員の自主・自律と協同という一見相反したようにも見える新しい建設業協会のあり方を模索しています。

全国からの受講をお待ちしております。

以下主催者案内文より引用_____________________________________________________

 岐阜県が昨年(12年8月)建設CALS/EC研修センターで研修を開始して以来、県内各地ではCALSに対する様々な取り組みが始まっています。
 また、岐阜県が本年8月に電子入札の実証実験を始めるのをかわきりに、国土交通省が10月から、横須賀市は9月から電子入札を開始します。
 CALS/ECへの対応に苦慮しておられる多くの皆さんに、CALSとは、電子入札や電子納品と言った次元の問題ではないことを、具体的事例をもって紹介します。
 本セミナーでは、全国でも先進的な取り組みをしている郡上建設業協会が、「どのような過程を経て、協会のイントラネットを構築したのか、協会員の情報共有、情報リテラシー向上をどのように図っているのか、これにより協会がどのように変化し、何が起きているのか、また、今後どのような展開を図るのか」と言った事柄を、郡上建設業協会の前田理事長と、協会の取り組みを指導しておられる、情報システムコンサルタントの桃知さんに、講演を頂きます。

■郡上建設業協会の取り組みと今後の展開
【日  時】 平成13年10月31日(水)13:00〜16:30
【場  所】 ドリームコア内 3F 研修室1
【料  金】 3,000円
【講  師】 郡上建設業協会        前田 守廣
        情報システムコンサルタント 桃知 利男
【申込期限】 平成13年10月9日(月)
【申 込 先】 建設CALS/EC研修センター 研修課
        TEL:0584−77−6227
        FAX:0584−77−6229
        URL:http://cals.kensyu.softopia.pref.gifu.jp/
____________________________________________________以上引用終了

これは,後程オープンセミナーのご案内に掲示します。

一方,高山管設備工業協同組合さんからは高山マルチメディアウィークでの協会主催イベントの相談が来ていた。
これは前にも書いたけど,今回はIT化サミットのようにしたいので期待していただきたいと思う。

2001/08/22 (水)    
【飯田にて】

美濃太田駅を出るときには既に雨はあがっていて,台風一過後の蒸し暑い空気がホームを支配していた。
今日は以下の予定でまず中津川まで移動する。

美濃太田 10:12 太多線 多治見 10:40
多治見 10:57 セントラルライナー 3号 中津川 11:32

多治見から中津川間の風景はけっこう好きで,肋骨の裏側の痒いところに手が届いたような不思議な感傷を感じる。
子供のころを思い出させるような原風景のようなものがそこにはある。

中津川まではセントラルライナーでも,各駅停車なので普通料金。
何か得した気分。

中津川からは 11:40のいいなかライナーで飯田まで移動。
心配していた台風11号の影響もなく,予定通りに飯田到着。

乗客は10人ぐらい。
他人事ながらいつも採算が気になる高速バスではある。

飯田駅に隣接した店でカレーライスを食べた。
いつものラーメン屋さんが休みだったことと,まあ,知らないところではカレーに限るわけで,食えないカレーというのはまあ,滅多にお目にかかるものではない。

飯田も既に台風は過ぎ去った後で,青空ものぞいているありさま。
今日は,北沢建設さんでサーバーのメンテナンス。

心配していたCodeRedの影響はなかったけれども。。。
結構疲れたのでした。

おかげさまで,当サイトも深夜に21万ヒットを達成。
21万番目の方は北海道の方。ありがとうございます。

20万,21万と北海道勢が独占ということになります。
北海道へは9月10月とお伺いする予定もありますし,なんか嬉しいです。

持参したJornada720のミニACアダプターが不調で,バッテリーが干上がる。
昨晩,文句のメールをイケショップに入れたら,いいなかライナーに乗車中に電話が来た。

引き取り便で対応とのこと。
なかなか早い反応で感心。

北沢建設さんで,同じJornada720ユーザーの北沢社長にACアダプタをお借りしてゲップが出るほど充電させていただいた。
実は大容量のバッテリーも持参してきているのだが,大きすぎて,せっかくの皮ケースに収まらないので使いたくないのであった。

ということで,今日も疲れたので晩御飯を食べたら早々に寝ることににします。

2001/08/21 (火)   
【美濃加茂にて】

美濃加茂は雨。
当然に台風11号の影響。

これからもっと激しく降る予定らしい。
明日は無事に飯田までいけるのだろうかと不安になる。

今日は,午前中時間が空いたので,岐阜まで移動して,岐阜県建築士事務所協会さんのサーバーメンテナンス。
CodeRedワーム対策。

IISを使っている中では,なぜかこのサーバーだけCodeRedワーム被害がなかったのだが,とにかく対策。
午後からはまた美濃加茂市へ戻って,美濃加茂市建設業協会さん,そして美濃加茂市役所へ。

まだここでは書けない段階だが,かなり戦略的な取り組みができそうな手ごたえを感じた。
美濃加茂市の担当氏のIT知識・認識レベルは相当に高い。

とても市役所職員のレベルではないなぁと感心してしまた。
「戦略」とは何かがわかっていらっしゃる。

この人がいれば「いける」という感覚を持つことができたわけで,まあ,こういうことは対役所ではめったにないんだなぁ。

今日はこれから夕食を食べて早々に寝る予定。
今日は「ラーメンたべたい」。

今日のバックグランドミュージックは奥田民生が歌う「ラーメンたべたい」(LIVE Beautiful Songs)だったせいか。
これは当然に矢野顕子の曲だけれど。奥田民生はすばらしい。

『女もつらいけど
 男もつらいのよ。

 友達になれたならいいのに。

 くたびれる毎日
 話がしたいから

 思い切り大きな字の手紙
 読んでね。』

2001/08/20 (月)  
【疲れた】

松坂で一仕事を終えて以下で美濃加茂市まで。
松阪 18:10 近鉄特急(名古屋−伊勢志摩) 近鉄名古屋 19:21
近鉄名古屋 19:21 徒歩 名古屋 19:36
名古屋 19:43 (ワイドビュー)ひだ 19号 美濃太田 20:29

美濃太田駅には亀井さんが迎えに来てくれていて,そのまま文化屋という店で遅い夕食&打ち合わせ。
ホテルにチェックインしたのは22時を過ぎていた。

取り急ぎメールに返事を書き,今日は長い一日だったなぁ,疲れたなぁ,後は寝るだけだと思ったら,今日の更新を忘れていた。

【桃知利男の現場IT化戦略 KEN-Platz 建設現場情報局連載コラム】が更新されたむね連絡あり。
今日はとりあえずそっちを読んでちょーだい。

では,お休みなさい。

更新したページの入り口
http://info.nikkeibp.co.jp/genba/hightech/010820.html

建設現場情報局トップ
http://info.nikkeibp.co.jp/genba/index-kenplatz.html

2001/08/19 (日)  
【21万ヒットで遊びましょう】

最近はひと月に1回やるようになってきましたね。
まもなくインデックスページの一お連カウンターが21万となります。

21万GETの方は,店主へメールをお忘れなく。
今回もオリジナルTシャツを差し上げます。

背番号は21ですね。



【今週の読書】

今週読んでいて一番面白かった本。
網野義彦編,『中世を考える 職人と芸能』(平成6年12月10日,吉川弘文館)

でもこれは趣味の本みたいなものだし,入手も難しいだろうから皆さんは読まなくていいんです。
どうでもいいもんなんですね,こういう本は。趣味の本です。

というところで,明日からのツアーの準備をしなくてはならない。
明日は,蕨 10:08 京浜東北線快速 東京 10:41 東京 10:52 のぞみ 11号 名古屋 12:32 名古屋 12:32 徒歩 近鉄名古屋 12:47 近鉄名古屋 12:50 近鉄特急(名古屋−伊勢志摩) 松阪 13:56 で松坂まで。

これね,駅名では「まつざか」ではなくて「まつさか」なんですよ。
夜は美濃加茂まで移動して美濃加茂泊。
亀井さんと打ち合わせ。

21日は,美濃加茂市役所訪問と協会へのMS GroupBoard導入の打ち合わせ。
22日は長野県は飯田市へ移動し,北沢建設さんへ。サーバーのメンテナンス。

23日は同じく長野県駒ヶ根市で中部青年会議長野県南部支部さんのイントラネット勉強会。
このには国土交通省天竜川上流工事事務所の方々も参加予定である。
素晴らしい。

24日は移動日。
名古屋から宮崎へ飛び延岡までJRで移動。
かなり遠いなぁ。

25日は延岡で訪問コンサルテーションを予定。
26日の日曜に宮崎空港から帰る。

1週間のツアーだ。
台風が近づいてきているらしい。



【駒ヶ根市から帰る】

昨日は駒ヶ根の窪田建設さんまで出かけて中部建設青年会議長野県南部支部さんのイントラネットの設定をしてきたわけです。
駒ヶ根での稼働時間は1時間30分程度。

移動時間は往復8時間超。(T_T)
自宅に戻ってから3時間ほど設定に時間がかかり,今ほど大体終了なのでした。

これの勉強会は23日ですね。
頑張って参りましょうね。

家に帰ると,よしたに一寸よむさんから干物がたくさん届いておりました。
どうもありがとううございます。m(__)m

さっそく鯖の味りん干をいただきました。
大変おいしゅうございました。

北海道からはメールが届いておりました。

北海道建設新聞によると
札幌市発注の工事の競争が熾烈化してきているとの事です。

公募型入札参加30社(!)というのも既に珍しくなくなってきているとの事。
積算能力の無い会社がろくに積算もせず、最低予定価格ぎりぎりの価格で落札している現状に
「このままでは真面目に取り組もうとしている企業が倒産の危機にさらされる・・・・」
と記事にはうたわれています。

「真剣にコストダウンを図り、その中で利益確保をしてゆく」という考えは「資本主義」の原則下では「あたりまえ」以外の何者でもなくこれを「真面目に取り組むと倒産する」と表現されてしまうと意味がまるで違ってきてしまうのです。

つまり・・・・
市場主義下においては、「真面目に取り組んでも受注できない」のは例えばコストダウンに対する取り組みがまだ甘い・・・つまり「経営努力不足」という事になります。

そうなると、ここで表現されている「真面目に取り組もうとしている企業」とは(企業努力をしない)「真面目に談合しようとしている企業」という意味に取れてしまうのです。(笑)

そう理解するとこの文脈は、「このままでは、真面目に(談合に)取り組もうとしている企業が倒産の危機にさらされる・・・」と、いたってまともな意味になってしまうのです。
これってまるっきり「あたりまえ」の事ですよね。

確かに、過当競争によるダンピング落札は不良施工、手抜き工事を招く恐れは十分にあるでしょう。
しかし、そういう無理な落札を重ねる業者は(自分で自分の首を締めるようなわけですから)自壊を先送っているだけですよね。
長続きはするはずありません、淘汰はすでに時間の問題でしょう。

そうすると、結果としてぎりぎりの企業努力とコストダウンの末 何とか(利益確保)をしながら落札できる業者だけが生き残っていける。
特別な事ではない、他業界では至極当たり前の結論となります。

ただ、地域への毛細血管的配分機関として「政策的に育てられてきた」業界が予算の抜本的削減により、今度は「政策的に淘汰させられる」という基本的な矛盾を迎える事になってしまいます。

これに関する答えはまだ何処にも見つけられないですね。

ただ(暴力的ともいえる)市場主義化はどんどん進んでくるでしょうし、「無い袖は振れない」状況下ではこの流れは加速してゆく一方でしょう。
自分自身、更に危機感を強めながら、また、自分には何が出来るのか冷静に考えながら、いま少し注視するつもりです。

コストダウンには自ずと限界があるのは自明の理です。
問題は発注者である官が,公共事業に対して「安い」ことにしかアカンタビリティを見出せない,イマジネーション欠乏症に陥っていることにあるのです。

このままでは(このまま市場原理にまかせておいては)北海道経済はさらに深刻な状況になってしまうので,北海道経済の救済を第一義として,今回の工事は官指導によりこの業者へ発注します。とはっきり言えばいいんだと思うんだけれどもね。

北海道にはそういうお金しか行っていないはずだけれどもねぇ。
だれも文句言わないよ。多分。

2001/08/18 (土)  
【今日は駒ヶ根日帰りだ!】

蕨は朝方雨が降ったらしく適度なお湿り。
昨晩もちょっと涼しかったようだし,お盆も過ぎて秋は近い。

などと書くと残暑は10月過ぎまできっちりと厳しいのがこの付近の最近の慣わしなのであった。
ここは既に亜熱帯である。

さて,昨晩は浦和のプルコギ屋で飲んだ百歳酒が結構効いてしまって早々に眠ってしまった。
しかし,Hさんプルコギはおいしかったですね。また食べましょう。

今日はこれから以下の予定で茅野まで行って,茅野からは迎えの車で駒ヶ根まで。

9:50 京浜東北線 赤羽 9:59
赤羽 10:07 埼京線 新宿 10:22
新宿 10:30 あずさ 55号 茅野 12:51

作業自体は2時間もあれば終わる予定で,仕事が終わり次第に帰路に着く。
帰りはバスを予定しているが,この移動時間は疲れるな,多分。

最終回の原稿、ありがとうございました。

最後のくだりなど特に、力が感じられます。
こういうことを書けるのはやはり桃知さんで、
貴重な人材だとつくづく感じます。

来週月曜にはアップしたいと思います。
本当におつかれさまでした。

最近、本当にお忙しそうですが、
こわれないでくださいね。
なにはともあれカリスマな桃知さんですから。

というメールが届く(出所はどこかはこのHPの読者には説明の必要はないだろう)。
カリスマねぇと思い調べてみる。

カリスマ
〔ド Charisma=神の賜(タマモノ)。超能力。ギリシャ語に由来〕 接する人に超人的・神秘的な力を感じさせたり 教祖的な指導力を発揮したり する能力(を備えた人)。
用例・作例
―的支配・―性

Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997


一時期マスコミによって「カリスマ」って言葉がバナナの叩き売りのように乱発されていた(カリスマ美容師とかね。まあ,そんなカリスマはどうでもいい)けれど,胡散臭い呼び名ではある。

胡散臭いといえば,院内とか印内,もしくは陰陽師(祈祷師)とかいうのもいいかなとは思うが,私には神様と話す能力もないし神秘的な能力もありゃしない。

ひたすらに世俗的であり続けている。

胡散臭い呼び名。
私は胡散臭いのは大好きだし,胡散臭いといわれることが嫌いではない。

でもカリスマはちょっと違うような気もする。
というよりもそう呼ばれることになにか抵抗があるのは確かである。

その昔,熊野比丘尼(くまのびくに)と呼ばれる方々がおられて,これは地獄絵解きなどをする尼さんのような(というよりも尼さんなんだな)ストリート・ガール(これなんだかわかるよね)なわけだけれども,私の生き方としてはこの方々に近いかなと最近感じている。

このあたりを突き詰めていくと「芸能」という言葉が出てくるんだけれど,私のこだわりはやはりそこにあるわけだなぁ。

2001/08/17 (金)  
【こうしていつものように時間が過ぎて行く】

出来上がった原稿などを送り,今月25日(延岡),31日(豊橋)でのセミナー用PPTを作成して送る。
25日と31日のセミナーは残念ながらオープンなセミナーではないんだぁ。

ということで,お近くの人で生桃知を見たい方は私までメールをください。
主催者様に参加をお願いしてみます。

ただし事前の了解はとっていませんのでどうなるかはわかりませんが。

結局,建設論評はまだ書いていない。
多分今日は書けないだろう。気力が沸かない。

原稿を書く代わりに,頭があまりにもうざいので散髪してきてた。
ついでに髭も自分で刈り揃える。

さっぱり,すっきり。

今日から仕事のところも多いようで,Indexページの一お連カウンターがよく動いている。
メールは相変わらず通じる方々が多い。

メールさえ通じれば会社が休みだろうがなんだろうが何とかなる仕事も多いのだ。
今年は昨年よりもだいぶ仕事がやりやすくなってきていることも確かだ。
まあ,どうしようもない方々もたくさんおられるのも確かだが。

明日の駒ヶ根出張のために「あずさ」の切符を買ってきた。
通販で購入した代金の振込みをしてきた。

途中ファミレスでお昼ご飯を食べた。

こうしていつものように時間が過ぎて行く。
ということで,これから私は浦和までプルコギを食べに出かけるのだ。


【目覚めてみる】

結局午前4時ちょっと過ぎに再び寝て,午前8時ちょっと前に目覚めてみた。

夜中に書き上げたKen‐Platzの建設現場情報局の最終回原稿を読み直す。
しかし,ひどい文章だなぁと思うが,書き直さないでこのまま掲載してもらおうと思う。

バブのお風呂で朝風呂。
足の血行を少しでもよくしないと痺れるようでどうしようもない。

ものかきで,長いこと椅子に座っているとろくなことがないわけだ。
FANCLのサプリメントをいろいろと飲んでみる。

気休めみたいなものだろうなぁ。


【食客の続き】

現在午前3時55分。
某教育機関のIT研修用カリキュラムの検討を一応終えて,これから寝るか建設論評を書き上げるか迷う。

食客の続きのメールが届く。
吉本が思想の巨人であることは認める。
私自身が勉強不足であることも認める。
私自身がその(吉本の)境地に至っていないことも当然に甘受する。

でも,私のいる立場というのはどうやって生きるのかという世俗的な部分が限りなく大きい。
思想の自由はその範疇を超えるのだろうが,肉体が滅びることの恐怖にいまだ打ち勝てるような思考にはいたっていない。

「食客」という言葉が引っかかったようですが、
講談社の新明解国語辞典ではなく、日本語大辞典では、
「客人としてかかえられる人」と出ており、
私の感覚ではこちらの方が、近いです。
(「ちょっとした用事を申し訳程度にやる」(爆)では、全然イメージが違います)

要は、桃知さん(の思想とその語り口)に心酔する地方の愛好家(好事家)たち
に自分の思想をわかりやすくお話して(水平)、相手に(少なくともお代分は)
満足してもらい、それで食い扶持を得ながら、
自分の思想を磨く時間を創り出す(垂直)ということ
ではないかな、と。

それで、吉本さんの名誉のために言いますと、
彼も書いていくことで食っていこうとしたのは、40過ぎてからだと思います。
もちろん、30歳頃から詩人・評論家として名は通っていましたが、
労働運動で解雇されてからは、職を転々とし、辞める直前はたしか、
特許事務所でドイツ語の特許申請書を翻訳していたとか。

「試行」という同人誌を作り(桃知さんのHPと同じかな)、
そこで、自分の渾身の作「言語にとって美とは何か」「心的現象論」等を
書き継ぎ、多くの文学者・批評家を育てました。
彼の場合に限っては「昔の名前で出ている」というのは、全く
あたりません。

詩人としても戦後詩史に残る一級の詩を書き、文学者としても、
多くの作家論、作品論それに文学理論を構築し、さらに、
思想家として、共同幻想論、ハイイメージ論など、日本で唯一の
思想家といっても過言ではなく、大江などとは比較になりません。

今でも現役思想家・文学者として、凡百の知識人など及びもつかない、
というと、言い過ぎですが、注目に値する存在です。

彼が言うには、24時間は身過ぎ世過ぎでどんなに苦労をしていようと、
あざとく生きていようと、思想(文学)の価値は25時間目で決まるので
あって、その時間をいかに創出できるかだけが、何事かである、
とのこと。

私なども、深夜残業が続く中で、毎日自分は何をやっているんだと
懐疑的になるときなど、この25時間目という言葉に、
何度救われたかわかりません。

私のことはどうでもよいのですが、

吉本さんが、「批評みたいなものを書いてきた人」というのは、
「試行」に寄稿した人たちのことを想定しているのかもしれません。
殆ど売れることなく渾身の作品を書いて、同人誌の購読者及びその周辺
の人たちからは、一定の評価を得ているような何人かの人々ですね。

桃知さんが、自分にはリアリティが届かないとおっしゃるのは、
思想と実生活について、やはり、反映論的な考え方があるからでしょうか?

それとも、私が「まさに桃知さんそのもの」なんていったために、
いらぬ反発をまねきましたでしょうか。

糸井重里は毀誉褒貶が多いとしても、吉本隆明は、さっと通り過ぎるには
もったいない、桃知さんにとっても相手に不足はない「思想の巨人(?)」
だと思います(引用されていたHPの吉本つまみ食い批評みたいなものを
そのまま、信じてはいけません。筒井康隆も何いってんだか?)

文学論の中で「話体」と「文学体」(指示表出と自己表出)といった展開も
しておりますが、これは、桃知さんのいう「話芸」が、表現にとってどのように
位置づけられるかを、明瞭に示していると思いますし、
そもそも、「言語にとって美とは何か」で、近代の表現の頭に、円朝の
語りをもってきているなど、興味をそそられると思いませんか^^;

長くなりましたが、「不幸な出会い」「つまらぬ誤解」は、桃知さんに
とって、もったいない、と思い、老婆心ながら、しつこく書き連ねました。

よけいなメールでいらぬ労力を使わせてしまい、申し訳なし。

では。

ps 弓立社の社主の宮下さんという方が、吉本さんの未発表講演テープ
  を200本抱えていて、CD出版を目論んでいるが、300買い手があれば、
  何とかできるのだが、と書いています。

   http://www.yudachi.net/yoshimotoCD/index.html

  早速予約を申し込んでおきましたが、現在出版されている講演対談集
  だけでも、10冊以上はありますから、
  これと加えると、500本近くはやっていることになりますね。
  月1回として、40年くらいやっている計算になります。
  話体(話芸)思想家桃知さんにはかないませんが、
  文学体思想家としては、なかなかいい本数ではないでしょうか(笑)


【真夜中に頭冴えず】

AM2:00 目覚めて2時間,Ken‐Platzの建設現場情報局の最終回原稿をようやく書き上げる。
前回の最後に書いていたようにISOものなので,どうしてもアジテーションから脱皮できない内容になってしまう。

理論展開にも無理が目立つが,今の私の頭の状態じゃこれが精一杯かなと諦める。
最近文章が荒れているなぁと思う。

今週残っているの仕事はあと4つになった。
・某教育機関のIT研修用カリキュラムの検討。
・日刊建設通信新聞「建設論評」原稿。
・SBS+事業者団体用GroupBoardの検証(がブツがまだ届かないぞ)。
・明日(18日)は駒ヶ根市まで日帰りの予定。
 →中部青年会議長野県南支部さんのイントラネットシステムの構築。

今晩は浦和で秘密会議を予定。
来週は1週間出ずっぱりの予定。

昨日,いろいろとサプリメントを調達。
FANCLの商品で,「肝心サポート」「楽節サポート」「記憶サポート」「糖値サポート」。

こんなんで体の調子が良くなれば安いものではあるなぁ。

2001/08/16 (木)  
【眠る】

なぜか,目覚めたら23:55分だった。

網野義彦編,『中世を考える 職人と芸能』(平成6年12月10日,吉川弘文館)を夕方から読んでいて,そのまま眠ってしまっていたようだ。

夏休みといってもほとんど休んでいないのと同然なので,まあ,こういうこともありだろう。

2001/08/15 (水)  
【誇り高き食客だって】

しょっかく(シヨクカク)【食客】
何かの関係でその家に入りこみ、食べさせてもらい、時どきちょっとした用事を申しわけ程度にする人の称。しょっきゃく。
Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd.

面白いメールが届いたので例によって無断引用。

さて、「ほぼび」で以下の対談が掲載されており、
これって、まさしく桃知さんそのものではないか、と
思い当たり、引用してみました。

--以下、「ほぼび・まかないめし二膳目」から引用-------

吉本 そこへ行くと、
批評みたいなものを書いていた人は、
もっと、そう、ですから・・・。
「じゃあこの人たちは、 ぼくを含めてどうするんだ?」
って、ぼくなんかは、
いつも思いますけれども。

その人たちも、まあ、よくしたもので、
ぼくも経験があるんですけども、要するに、
芭蕉とおんなじで、どこか地方に、
奥の細道にでも行くという。

つまり、地方に文学サークルというか
文学の好きなひとたちの集まりが
どこかに必ずありまして、
そこに寄宿するようにして
おしゃべりをするとですね、待遇はいいし、
その土地のものは食わしてくれるし、
お金もけっこうくれるというのがありまして。
なんか、それで成り立つというか。

糸井 情報を、娯楽として使ってもらうという
消費のされかたを、するんですね。

吉本 そうです。
でも、それじゃあ、今の
インターネットみたいな世の中になりますと、
それも要らねえ、ってことに
なっちゃうのかもしれないですけど。

糸井 いや、やっぱり、生のすごさは。

吉本 ああ、そうでしょうね。
やっぱり、その人に直に会ったとか
しゃべったとかいうことがあると思いますけど、
それ(地方に行くこと)は、
けっこう、割に気持ちがいいというか、
悪くないというか・・・。

お金も悪くないですし、
土地の名産みたいなものもくれるし・・・。
これは、やっぱり、こたえられねえなあ、
という感じがするんですよね。
やっぱりこう、それで成り立つなあ、
というのが、ぼくの印象です。

糸井 欲しい人が、
いまは1000人しかいないとしても、
その1000人が、
「いままで1000円で売っていたものだけど、
 1万円でも、俺は、それを買うよ」
と言えば、最初から価格を1万円にできますから。

1000人には確実に行き渡るというシステムなら、
成り立つんじゃないかなあ、と思います。

吉本 そういうのが、ありましょうね。

糸井 本屋で並んでいる中から選ばせると、
その「欲しがっている1000人」に
たどりつかない怖れがありますが、
ネットの予約なら、成り立ちます。

確かに、今は、
「誰もが、10万部の本を作らないと食えない」
という中でやろうとしても、無理ですよね。

吉本 無理に、なりましたよね。

糸井 「このくらいのサイズでメシを食っていく」
という、いろいろなやり方でなら、
さっきの「予約で1000人」というような、
いろんな風なやり方をできるとは思います。

吉本 筆者と出版社との関係が
いままでとおなじようであっても
成り立たせることのできる人と言えば、
小林秀雄のような人だけですよ。

今、あの人の新しい全集が出ますが、
1冊1万円近いというものすごく高い定価で
本の背が皮でできていたり、しています。

糸井 本のフェティシズムのほうに、
行きますよね。

吉本 あの人の場合なら、それをやれますが、
でも、だんだん、できにくくなってきている。
結局、そうでない人は、芭蕉のように
各地を行脚(あんぎゃ)して、そのつどに
鳥目(※お金のこと)をもらって旅をするという。

糸井 「誇り高き食客」みたいな。

--引用お終い--------

詳細は以下(余裕があれば、どうぞ)

http://www.1101.com/makanai2/01.html


「戯言」のなかに「個人の戦略こそが」とあり、これは吉本さんが言っている
「自立」の思想と同じだな、と強引に関連づけております。

残りの人生で、自分が何をしたいのか、やりたいことをやって
食っていくためにはどうすればよいのか、そんなことを、
寒い北海道で、ぼーっとしながら考えていました。

とりとめがありませんが、こんなことを喚起してメールが集まるのも、
桃知さんの人徳(業?)と思って、ご容赦の程。

では、失礼いたします。
ご自愛下さい。

私は,自分自身では「誇り高き食客」っていうよりも「芸人」だと思っています。
それも地方巡業専門のですね。

それは一発ヒットを当てた演歌歌手が紅白にでて,その看板(名声)だけで,その後何十年も地方巡業をして飯が食えるというのとも違うわけです。

吉本はかつては「大江健三郎と並ぶ日本の二大知性」(by 筒井康隆)と言われたわけですから。どちらかといえばこちらの部類でしょう(っていうよりも大歌手か?)。松尾芭蕉もそうではないでしょうか。

私は(これは明確にね),開業以来ずっといわゆる「どさまわり」が専門ですから,むしろ大衆演劇のようなものかも知れません。

【食客】のように、(昔の名声で)時どきちょっとした用事を申しわけ程度にするものではないのです。
満足していただくことで食べさせていただいていると思っております。

つまり何が言いたいのかというと,私の生活というのはサラリーマンの退職後の余技ではありません。
本人生活が掛かっていますし,それ故に芸にはかなり厳しい方だと思っております。

私は吉本や糸井の言葉にはリアリティが感じられないのです。
それは,彼自身(吉本)の生活の中で地方巡業がどのぐらいの割合を占めるかが見えないだからだと感じます。
多分,そうは多くはないのでは。

私は(今月はまだいいほうですが),普段の月は,月に五日ほどしか家にいないような生活をしているわけで(松尾芭蕉は何年間も出ずっぱりだなぁ),私の持っているリアリティには吉本や糸井の言葉は届くものではない(リアリティが感じられない)のでした。

でも確かに吉本の言うように,私は松尾芭蕉的でもあるんだなぁと思ったので,「松尾芭蕉」と「芸人論」で検索エンジンを回してみたのですが,その結果は(↓)。

お暇な方はどうぞ。
http://www.freeml.com/ml_view.php?ml=fujimusyo&pg=26


【コミュニケーション】

昨晩は,四ツ谷の後楽鮨にて例によって秘密会議。
盆休み中の四ツ谷の鮨屋が混んでいるわけもなく客数も少なくいたって快適。

鯛の兜蒸しなんていう混んでいるときには絶対に出てこないものまで出てくるから天邪鬼はたまらない。
後楽は今日から夏休みとのことだが。

ここ数日間体調が悪くなんともどうしようもない日が続いているのだが,今日は頑張って某社のグループIT化指針を書き上げる。
そこではIDCがキーワードになっているのだが,IDCを調べれば調べるほどに三重県のCWJはいいなぁと思う。

ADSLをはじめとするブロードバンド回線の低価格化とIDCのサービスの向上と低価格化。
これを地場型中小建設業は利用しない手はないだろうなぁと思う。

IこうなるとIT化は自分自身の問題(つまり一人一人のITリテラシイの問題)になってしまうなぁと思う。
このITリテラシイだけれども,今日の指針で私は以下のように書いた。

ここでいうITリテラシイとは(IT・デジタル)コミュニケーション能力のことです。コミュニケーション能力(つまり,人と話す能力)こそが商売の基本であり経営の基本です。情報共有能力とはコミュニケーションできる能力であることはいうまでもありません。リアル・デジタルにかかわらず,今回の取り組みは全社員のコミュニケーション能力の向上を第一義とした取り組みとするのはこのためです。

IT化について,このあたりを理解されている方はどのぐらいおられるだろうか。
ITは道具であるということを言う方々は沢山おられる。

しかし,コミュニケーションの道具だって知っている方々はあまりにも少ないのではないだろうか。
それは,この国の方々が,あまりにも長い時間,本当のコミュニケーションの欠如した(必要のない?)世界に浸りきっていたからだろと思う。

2001/08/14 (火)  
【思考をとめた途端に,我々は自由を手放すことになるのだから】

恒例の勝手に引用シリーズ。
全国的に休みかと思いきや,結構メールはたくさん届くのでありました。

さて,これは昨日の【競争に鞍を置く】への反応メール。

最近の国土交通省の動き、読む能力は欠いているのですが、各種経済指標等により経済情勢が刻々と底なし沼に向かっている状況となってきました。

最近の○○は「緊急雇用対策」「産業構造改革」を声高に言い出しましたが、妙手は見つかっていませんね。

当○○局にも○○産業で従来の公共事業で賄っていた労働人口を吸収できるよう検討せい、と宿題がきておりますが、目先の手段としては手だてがありません。

「つるはしからのこぎりに持ち変えれば」などという発言も一部上層部からでてきておりますが、当面は従前の公共事業に○○という色を塗ることで乗り切ろうとしております。(○○工事等々)

> 私の仕事とは,このコア・コンピタンスのない業界に対して,コア・コンピタンスを作り出す仕事であると自認している。
> それは企業風土,社風をいかにコア・コンピタンスに昇華させるのかということである。

情報化だ、CALSだと騒いでいるうちに首が絞まるような状況がすぐそこまできています。
生き残るには入札の調整能力ではなく、おっしゃるとおり「コア・コンピタス」だと思います。

痛みを味わうまで業界は気がつかないのでしょうか。
まだ、税金で生きていける時代だと思いこんでいるのでしょうか。

論理的に何も整理できませんが、もやもやしているので出してみました。(^_^)

> それは官が最も嫌う前例のないものを作り出そうとする作業である。

嫌っても生き残るためにはこれしかないんですよね。
官が骨まで拾ってくれると思ったら大間違いだと思いますよ。

苦悩してますなぁ。
わたしゃ思うんですけれど,この際だから完全社会主義体制なんていかがかなと。

どうせ小泉構造改革なんて嘘パチなんだろうから,構造改革とは社会主義化のことでした,ちゃんちゃん。
なんていかがだろうか。竹中平蔵大臣の顔は丸潰れだろうけれども。

ここで弱気になっちゃいけないんだと思う。
日本人は閉塞すると,テレサ・テンじゃないけれど「時の流れに身をまかせ」か,突然平家物語(諸行無常の響きあり)になっちまうから厄介なんだな。

こういう時代だからこそ,もっと戦略的に生きようじゃありませんか。
戦略となれば,国の戦略もあれば,自治体の戦略も,会社の戦略もあるだろうけれど,ここで私が強調したいのは個人の戦略ですな。

私たちは,小泉が靖国に行こうが,景気が悪くなろうが,会社が潰れようが,リストラされようが,生きていてナンボのものでしかないわけで,己が生きていくために不都合なものにははっきりとノーと言えばいい。

公共事業がなくなると困る人は公共事業を存続させる戦略を考えればいいし,公共事業があると困る人は公共事業を減らす戦略を考えればいい。
働きたくない人は働かなくとも食える戦略を考えればいいし,働きたい人は働けるための戦略を考えればいい。

いろんな人間がいて,それぞれにいろいろな考えを持って生きていていいのだと思う。
必要なことは考えることなのだと思う。そして実践してみることだと思う。

じっとしていてもなにも変わらない。
思考をとめた途端に,我々は自由を手放すことになるのだから。

2001/08/13 (月)  
【競争に鞍を置く】

景気が悪い。
日本経済新聞社のサイト,NIKKI NETの景気ウオッチを見てほしい。

たとえば,住宅・設備投資関係の統計データを見れば,不況に強い建設業という迷信がいかに信憑性のないものかを実感できるであろう。

市場は確実にデフレ傾向を強めている。
7月の卸売物価は10ヶ月連続で下落を続けている。

ここで我々が気づかなくてはならないのは,まだ小泉改革は始まっていないという事実である。
つまり,現在の景気後退は,小泉改革前の経済政策の結果である。

痛みを伴う小泉構造改革はこれからなのである。
あの綱渡り的な構造改革に対して,我々は相当の覚悟をしておかなければならないということだ。

つまり,デフレ傾向はスパイラル的にますます強まる,と見ておいたほうがよいだろう。
楽観はできない。

それじゃ,デフレになると何がどうかかわるのか?
それを西村清彦東京大学経済学部教授は,企業行動の側面から以下のように説明している。

『企業行動から見て,インフレ時代を特徴づける言葉を一つとるとしたら,それは「便乗値上げ」だろう。全般的な価格上昇の局面のなかで費用上昇を名目とした(それが本当かどうかは別として)価格上昇は消費者,購買者に比較的受け入れやすかった。この点から見れば,インフレ時代はまた一種の「護送船団型」業界秩序が保たれやすい状況でもあった。費用面から見て弱体な会社が値上げし,それに費用面での強い会社が乗る(逆に,費用面での強い会社が弱い会社を虚って値上げに踏み切る場合もある)。こうして「業界秩序」を守りながら,収益は確保する微温的な「競争」ということが可能であった。』

『ところがデフレの時代には,インフレ時代の「便乗値上げ」に対応する「便乗値下げ」という言葉はない。逆に「買い控え」「買い止め」対応して,需要の奪い合いという「裸の競争」が顕著化する。この意味で,費用面で強力な会社が弱体な会社を潰しながら収益を上げていくという競争が出現するのである。つあmりこの場合,競争は必ず「業界秩序」を破壊する方向へと進むことになる。そして「裸の競争」が支配する世界は,同時に「過去の例のない変化」が「頻発」する世界でもある。過去の経験に根ざした「ベストプラクティス」があっという間に暗転し,倒産の瀬戸際まで追い込まれることがそれほど不思議ではなくなる世界でもある。』(以上は『エコノミスト』2001年8月21日号,P34より引用)

このあたりは,吉野家の牛丼280円戦略や,マクドナルドの半額戦略を思いおこしていただければ理解できようか。
建設業の場合,費用面での強い会社というのが実は債権免除を受けた会社だったりするので話が厄介になってしまう。
それは悪貨が良貨を駆逐するような世界に陥っている。

そして西村教授はこう付け加える。
『現在の日本は,まさにこうした「デフレ」と「裸の競争」状態にある。それなのに(というか,それだからというべきか)ビジネスの世界の主導権を,成功の道を教えてくれるというコンサルタントやアナリストと称する人たちが握っているように見える。こうして犬(ビジネスの実際の担い手)のしっぽ(コンサルタント・アナリスト)が逆に犬を追い立てている倒錯した状態に陥っているのである。』

『これらのコンサルタント・アナリストのアドバイスは過去の「ベストプラクティス」に依存して自身満々に展開される。ここで半年で崩壊するビジネスモデルにその運命を託すのか,それとも「裸の競争」のなかにあって常に危機意識を高めながら事態の進展に素早く対処し,常に失敗のダメージコントロールを行っていくのか(これは「競争に鞍を置く」態度と言えよう)が,今の企業に問われているのである。』(引用:同上)

確かにこういうコンサルタントも多いことも事実だろうが,私もコンサルタントの端くれとして言わせていただければ,私は,『過去の「ベストプラクティス」』や『ここで半年で崩壊するビジネスモデル』を一切売り物にはしていない。

そもそも地場型中小建設業においてはベストプラクティスやコア・コンピタンスさえも見つけることは容易ではない。
それはこの業界(公共工事依存型の地場型中小建設業)が,『「業界秩序」を守りながら,収益は確保する微温的な「競争」』の時代が長く続き(いまだに続いていると思っている方々の方が圧倒的に多い)『「競争に鞍を置く」態度』を持つだけの意識,能力,企業力を失ってしまっているからだ。

私の仕事とは,このコア・コンピタンスのない業界に対して,コア・コンピタンスを作り出す仕事であると自認している。
それは企業風土,社風をいかにコア・コンピタンスに昇華させるのかということである。

つまりそれは,西村教授がいう『「競争に鞍を置く」態度』をいかにこの業界(閉塞した公共建設市場)に形成するのかという作業なのであり,それは官が最も嫌う前例のないものを作り出そうとする作業である。

それ故に,この業界の方々には,私への反発も強い。
しかし,『1年,2年ではなく10年,100年のタイムスパンで見る限り,つまり企業の長期的な存続可能性で見る限り,「競争に鞍を置く」方が良い,というよりも,それ以外は選択はないようである。』(西村,引用:同上)なのだと私も確信している。

2001/08/12 (日)   
【今週の読書】

今週の読書も書かなきゃなんないなぁと思う。
こういうある種の強迫観念みたいなものが生まれはじまると本当はだめなんだろうと思う。

読書なんていうのは好きで本を読んでいるだけに過ぎなくて,なにもこのHPで紹介するために本を読んでいるわけではないのだから。

大塚英志,『戦後民主主義のリハビリテーション(論壇でぼくは何を語ったか』,2001年7月15日,角川書店

私にとっての大塚英志は,「多重人格探偵 サイコ」という漫画の原作者である。
オタクの話や,サブカルチャーについては私はほとんど興味はない。

私がこの本を買ったのは,帯にかかれた次の一文に惹かれたからである。

『ナショナリズムをめぐる今日の議論がぼくにとって不毛なのは,「国」や「公」が「サービス」のシステムであるという視点が決定的に欠落しているからであり,しかもそこに「誇り」だの「アイデンティティ」だのといった,ほんとうは自分で処理しなくてはならない問題がまとわりついてくるからである。
「誇り」なんて「国家」にもたせてもらおうと思うなよ,と僕は思う。』

単純にそうだよなぁと思った。
大塚英志っていうのはこういう思想の人なのねと単純にそう思った。

この本を読んで,世間のリアリティ,リアリティを持ちえる言葉とはなんなのだろうかと,物書きの最末端にいるものとして考えさせられた。

西原恵理子,鴨志田譲,『どこまでも アジアパー伝』,2001年7月23日,講談社

単純にボーっとするために購入した本。
ごろごろ横になりながらこういう本を読んでいると,たまらなく幸せを感じる。

2001/08/11 (土)  
【いつものように】

肉体的にかなり疲れが溜まっている。
とりあえず浦和コルソの「てもみん」でマッサージ。

マッサージを終えて外にでたら,久しぶりの雨。
といっても,わたしや昨日宇都宮で雷雨の歓迎を受けたばかりだけれども。

(↓)に7月24日付け日刊建設通信新聞「建設論評」寄稿原稿を掲示。
移動ばかりの毎日を送っていると,こんな簡単化作業さえもできないでつい先延ばし,そして忘れてしまうのだ。

ようやくHP Jornada720のセットアップをする。
基本的にはキーボード付のPCコンパニオンとして使う予定なので,機能は最低限で十分。

先日購入したAirH"用の通信カードSII MC-P300を使えるようにして,今日マッサージの帰りに調達した128MBのスマートメディアをつけてやった。
ついでにネットでモバイル用の小型ACアダプタと大容量バッテリ,それと皮製のボディスーツを調達してあげた。

同期は赤外線で行えるようにした。
持ち物はなるべく少なくが旅の鉄則である。そのほうがモバイルで使うのが当然の私には都合がいい。

福島から桃が届いたので,早速食べる。
北海道からとうもろこしが届いたので早速食べる。

一番安いネスカフェでアイスコーヒーをつくって飲む。

そして,私はいつものよに,皆様からご依頼を受けている原稿やら,企画書やら,IT化戦略指針やらを書き上げなくてはならない。
いつものようにである。



【市場主義化と中小】


2001年7月24日付け日刊建設通信新聞「建設論評」寄稿原稿を掲示。
ここのところの殺人的に忙しくて,すっかり掲示することを忘れていたものです。

市場主義化と中小

公共建設市場への市場原理の浸透は,その勢いを弱めるどころか,ますます勢いを増している。今まで対岸の火事と高みの見物を決め込んでいた地場・中小建設業の多くも,今や政府の聖域なき構造改革のいう,道路財源の見直しや地方交付税の削減の論議と,その先に見え隠れする競争激化(つまり自らの市場の変革)には,いつまでも目を背けていられる状況ではないだろう。

しかし,この変化に対し,多くの地場型中小建設業はなんら自らの存在意義を主張できていない(もしかしたら主張する必要性も感じていないのかもしれない)。ただひたすら一過性の嵐が過ぎるのを待つがごとく,じっと息を殺しているように見える。

しかし,あえてここで指摘するならば,たとえば昨今顕著化している公共建設市場へのISOやCALSの導入こそが市場主義化の象徴的事象でなのである。ISOやCALSは本来,競争性ある市場を前提とした生産工学であり,つまり,ISOやCALSは公共建設市場の市場原理化を象徴する。ただし,ISOやCALSが公共建設市場に市場原理化を持ち込んだわけではない。

事象的にいえば,公共建設市場へのISOやCALSの導入は,WTO要件のような国際的な競争を想定して導入が検討されてきたものが,次第にその対象範囲が下方拡大し,ついには公共工事入札契約適正化法の登場で全ての公共工事がその射程距離の範囲に入ったといえよう。

公共工事入札契約適正化法は,その指針において公共工事における品質確保にISO9000'sは有効だと謳い,CALS/ECは地方展開プログラムを策定し,自治体発注への公共事業への浸透を図っている。

これらを表面化させたものとは,公共建設市場に限らず,わが国の経済システムそのものが市場原理化,資本主義化しているということであり,それは米国流の市場主義・競争主義が普遍的な潮流として日本(世界もだが)席捲していること(つまりグローバリゼーション)の象徴的な事象ということもある。つまり,公共建設市場への市場原理の浸透は,一過性の嵐のようなものではない。

翻って,公共建設市場への市場原理の浸透は,公共事業の二つの主義のトレードオフを結果としてもたらす。つまり,地場経済の活性化と雇用の確保を主眼とした公共事業と,効率的な社会基盤整備を主眼とした公共事業との主義のトレードオフである。

それは,あたかも地方対都市部という昨今の近視眼的な配分構造の対立とも重なり合い,地場経済の活性化と雇用の確保という,地場型中小建設業がその生存のそのよりどころとしている自治体発注の公共事業の主義の転換を(市場原理化,資本主義化が)強要しているということでもあろう。

PHP総合研究所が政策提言として『公共事業リセットプラン−財政構造改革の盲点である特別会計にどう切り込むか−」(http://research.php.co.jp/field/kokyojigyo/kokyojigyo.html)をまとめている。

これは,公共事業の事業目的及び整備目標からその「必需性」を検討したものだが,その視点には,地場経済の活性化と雇用の確保という,公共事業の大きな役割である配分の視点は欠落している。

地場・中小建設業の存在は,戦後の開発主義的政策の中で,地方の荒廃を防ぐ極めて政治的・政策的な存在であり続け,そしてあたかも毛細血管のように見事に機能してきた。確かに,今の時代,その役割は終えようとしているのかもしれない。しかし,それを単純な市場の理論だけで片付けてしまう昨今の風潮はいかがなものかと思う。

そのような風潮を許している背景には,地場・中小建設業の閉塞状態ではないだろうか。今こそ,地場型中小建設業は自らの存在意義をもっと主張しなくてはならない。それは言葉で語るという意味ではない。自らが公共建設市場の中でその必要性を主張できる「企業」に変革しなくてはならないということである。このままでは聖域なき構造改革の中で過去の遺物として扱われるだけであろう。(桃)



【宇都宮はやっぱり餃子】

昨日は予定通り宇都宮で講演。
轟さん,川上さん,栃木県建設業協会青年者連合会の皆さん,大変お世話になりました。

それから,法大エクステンションカレッジ桃知講座の八木沢さん,鈴木さん,懇親会までご参加いただきましてありがとうございました。

講演は例によって(?)プロジェクターの不調から始まる。
SANYO製の古いタイプのプロジェクターはまずろくなものがないのだが,その日私の目の前にそれはあった。

案の上悲惨な画像でプレゼンテーションを開始するが,途中,川上さんの機転で新しいプロジェクターが到着。
予定外の休憩を取ってプロジェクターを交換して再開。

再開後は,4時間枠いっぱいに喋り続けた。
しかし,概論的な話ななので物足りなかったかもしれない。といよりも私が物足りないのかも知れないが。

講演終了後,気がつけば外は雷雨。
さすが「雷都(らいと)」宇都宮である。

その後懇親会に参加して22時28分発のやまびこで帰る。
疲れていたので大宮からはタクシーを使う。

帰宅したのは24時近くになっていた。

今朝は,朝から昨日いただいてきた餃子を食べる。
つまり朝ごはんが餃子なのであった。

私の壊れかけた脳みそでは,「宇都宮=餃子」なのであるが,お土産も餃子であったわけで,私的には,ますます宇都宮は餃子になってしまった。

いただいてきたのは「宇都宮の夢餃子」であるが,これは想像していたよりも遥かにうまい。
私は餃子を好んで食べるようなことはなかったのだが(それは今まで食べてきた餃子があまりにも悲惨な食い物であったためだ),これはさすがにうまいなぁと感じた。

家人は早速追加注文をするようである。

それと,もうひとつお土産をいただいてきた。
それは七井吟醸純米酒「雷都物語」である。

「雷都物語」っていうのは「WILL」のような異業種合同プロジェクトらしく,お弁当やら饅頭やらいろいろな商品が開発されているようである。

本当は,餃子と一緒にこのお酒をいただくつもりだったのだけれども,いまいち体調が優れないので,この楽しみは後回しとさせていただく。

2001/08/10 (金)  
【今日はこれから宇都宮へ】

今日は午後から宇都宮で講演である。

■事例に学ぶ中小建設業IT化最前線
【日時】 2001年8月10日(金) 13:00〜17:00
【料金】 無料
【会場】 コンセーレ(栃木県青年会館)
栃木県宇都宮市駒生1-1-6
028−624-1417
【定員】 200名
【概要】 北関東では始めての講演となります。
この『事例に学ぶ中小建設業IT化最前線』という私のセミナーは,桃知の入門編ともいえるようなものす。初めて私のセミナーを受講されるという方々を対象としています。
まずCALSやISOが表面化している時代背景を理解し,CALSとはなにか?,CALSへ対応するとはどういうことなのか?という基本的な話から,差別化の根源としてのIT化,経営戦略としてのIT化の必要性と,中小建設業におけるIT化のコツを事例を交えながらお話いたします。
【主催等】 主催 :栃木県建設業協会青年経営者連合会
お問合せ・申し込み先 栃木県建設業協会青年経営者連合会 事務局
TEL 028-639-2611
FAX 028-639-2985
e-mail tochiken@alles.or.jp

どうやら150名様ぐらいの参加見込みのようで,にぎやかにやれそうである。
関係者の皆様に深く感謝したい,って,まだ終わったわけではないんだなぁ。

今日は,以下で移動。
10:43 京浜東北線 大宮(埼玉) 10:58
大宮(埼玉) 11:14 なすの 237号 宇都宮 11:43

講演会終了後に懇親会があるので,帰りは不明。
宇都宮といえば餃子かなぁ。

2001/08/09 (木)  
【静内から帰る】

9:55静内発苫小牧行きの一両編成の日高本線で静内を後にし,ふらふら寄り道をしながら21:00に我が家へ帰ってきた。

しかし,今日はホテルで電話代を清算してびっくり。
12,030円也。

確かに,一番近いアクセスポイントである苫小牧につないでいたのでね,一番近いと言っても,苫小牧は静内からは日高本線で1時間30分もかかるところにあるのだから,当たり前といえば当たり前なのかもしれない。
接続時間は二日間通算で3時間ぐらいだとは思うが,やはり高いなぁと思う。

私は,ホテルで電話回線を使ってインターネット接続しているときには,いつも1時間程度はつなぎっぱなしにして仕事をしている。
普通,市内通話であれば,どんなホテルでも2000円程度で済むのだが,12,030円也とは,この国では田舎に行けば行くほどインターネットはお金が掛かるようにできていることを実感する。

この国は既に発想が逆さまになってしまっているのだと思う。
地域間格差に憤りさえ感じるこのごろである。

日高本線で苫小牧まで移動。
苫小牧からはタクシーで新千歳空港まで移動した。

日高地方は今日は雨。
静内の駅も苫小牧も,新千歳も,寒いなぁと感じる。

15:30発のANA便で17:00に羽田着。
羽田は29度。蒸し暑さを感じる。

静内とは10度以上は温度差があるだろう。
体が変になりそうである。

羽田からは京橋の美々卯までタクシーで直行(といっても大渋滞で1時間30分も掛かってしまった)。
久しぶりに「うどんすき」を食べる。

相変わらずのうまさに唸る。
今日はうどんよりもスープを食らう。

そういう気分なのだ。多分,体が乾いているのだろうなぁと思う。
体が出汁(だし)をほしがっているのがわかる。

出汁(だし)が体中に染み渡っていく感覚はなんともいえない。
ビール1本を頼むが,そうそうに切り上げ,あとは屋久島の縄文水(美々卯にはこういうのもおいてあるのだ,もちろん有料で500mlで350円する)を飲みながら,スープを楽しんだ。

それだけでもつまらないのでね,今日はエクストラで鱧(ハモ)を入れてみた。
鱧はうどんすきのスープでさっと湯がくように炊いて,レモンを絞って食べる。

鱧は大好きなんだけれど,ここのところとんとご無沙汰していたので,余計にうまく感じたかもしれないがうまいなぁと思う。
満腹,満足して美々卯からはまたタクシーで蕨に帰る。

帰宅早々,部屋に入って,大急ぎでエアコンを入れる。
温度設定は23度。

そのときふと気がついた。
これでもまだ静内よりも暖かいじゃないか。



【静内にて】

桃知@静内%北海道,本日帰路に着くである。
毎日寒い寒いと書いているが本当に寒いのだから仕方がない。

地元の皆様も寒いというぐらい寒いのだ。

さて,昨日は予定通り逢坂マサキ建設さんで,イントラネットの利用講習。
皆さんリテラシーが高くて驚く。

新冠はインフラ整備がまだまだで,早くて安いインターネット回線は望むべくもなく,サーバー関係は外部へ置き(つまりハウジングやホスティングというやつだね),社内からはISDN(フレッツはまだこない)でインターネットアクセスするような状況である。

それでも,やるところはこうしてきちんとIT化してくるのである。
環境の悪さを言い訳にしないのだ。その情熱がなによりも大切だと思う。

しかし,こういう現実を見ると,政府のIT政策は間違っているのではないかと思う。
まずは,中山間部,都会から離れた地域から高速通信網を整備すべきだろう。

民間ベースでは採算が優先されるから,このような地域のインフラ整備は遅れるばかりである。
民間にできないことをするのが政府の仕事であることを再確認すべきだ。

地域おこしだとか,地方の基盤整備だとかいうけれど,今の時代,早い通信回線の整備こそ第一義の課題である。
新しい道路を作るよりも,デジタルコミュニケーションの基盤整備こそが,地域の活性化への優先課題だと思う。

一方,三重県での案件を考えていて,とんでもないものに出くわした。
CWJである。

ここのIDCのホスティングサービスと,三重県では接続可能地域が80%に迫るCATVによるインターネット接続網を利用すれば,あっさりと,しかも確実に高速なインフラ整備が可能ではないか。

これを使わない手はないなと感じた。
インフラ整備から進める北川知事(三重県)のIT戦略もかなり面白いなと感じている。

後はイマジネーションが必要なだけである。
イマジネーションが膨らむような政策こそが今三重県には必要なのだろう。
→その意味でも三重県の職員の方々の資質が問われてくるなぁと思う。

言ってみれば,そのイマジネーションが(今のところだが)岐阜県の方が少々(本当に少々だ)膨らんでいる,というのが今の岐阜県と三重県の差かなとも思う。

ところで,昨日TROJ_SIRCAM.A(W32.SIRCAM..WORM@MM)ウイルスを持ったメールが10通程届いた。
私の愛用のシマンテック・アンチウイルスは反応しなかったわけ。

感染したPCのMy Documentホルダからランダムにファイルを送りつけてくるわけで,迷惑ったらありゃしないのだ。
某社のID一覧表なんてものまで届くんだからねぇ。要注意である。

2001/08/08 (水)  ▲
【寒い!】

静内,新冠方面は今日も寒いらしい。
最高気温は20℃程度ということらしい。

今日は,新冠の逢坂マサキ建設さんで,イントラネットの利用講習会を予定している。
しかし,本当に寒いんだなぁ。

2001/08/07 (火)  
【よしたに一寸よむ】

法大エクステンションカレッジのお仲間,吉谷さんがホームページを立ち上げたとの連絡があったので,北海道から訪問。
タイトルは「よしたに一寸よむ」である。
あはは,であるなぁ。

「当てにならないはなし」の8月6日に,私のメールの話題がでていたが,物語はうまいと見た。
またひとつ巡回先が増えたわけで,人生はまた楽しくなった。

ところで,あまりにも寒いので,近くのショッピングセンターでトレーナー購入してしまった。



【静内にて】

桃知@静内ウエリントンホテルである。
寒い!

新千歳空港までは正木さんが迎えに来てくださっていて,道すがら,マチカネフクキタルの待兼牧場(ここは凄ーくきれい)と,優駿スタリオンステーション(オグリキャップがいる)に寄って頂いた。

とにかく,門別,新冠,静内というのは馬の町である。
新冠は人口7000人,馬7000頭,牛7000頭という人口(?)構成らしい。

全部あわせると市になれると正木さんが言っておられたが,確かに稼ぎの大きいのは人間より馬や牛だったりするのだろうから,それもあながち的外れな意見ではないかもしれない。

ところで,ここはPHSは不通である。
ホテルの部屋から0発信でダイヤルアップ。

一番近いアクセスポイントは苫小牧である。
それでも,26.4kbpsでアクセスはできる。繋がるだけもうけもんかと感じた次第。

しかし,とにかく寒いところである。
絶対に20度はないなぁ。

2001/08/06 (月)  
【アナログな日】

今日は一日中アナログな日。
午前中は銀座にて打ち合わせ。

経済調査会さんからの原稿依頼等など。
1時間ほどの打ち合わせ後,11時30分にはタクシーで新宿駅南口の小田急サザンタワーまで移動。

約束の12時を少し過ぎて20Fに到着し,喫茶ルームにて取材を受ける。
取材元は日経システムプロパイダという本。

わたしゃ読んだこともない本なのだが,「中小建設業向け建設CALS市場のこれまでの経緯と現状,問題点 (一応ソフト会社へのこれまでの取材などで「中小向けの商戦が活発化しつ つある」という捉え方をしているのですが,その認識が正しいか間違ってい るかも含めて,ご教授いただければと思います)」ということと,

「中小建設業において,現在ユーザーが求めている,あるいは将来の戦略を見据えてユーザーが導入すべき,ITソリューション(建設CALS関連も,それ以外も含めて)は何か,システム・プロバイダ業界のこれまでの建設CALSビジネスへの取り組みにおける問題点,誤解している点は何か」という話題。

私にとっては既に答えの出ている話なので,1時間30分ほどひたすらしゃべりまくる。

その後,同所でもう1件の打ち合わせ。
こちらは某学院による,IT講習について。

内容的には面白い。
が,実現可能かどうかは半々の確率というところだろうか。

その後,17Fへ移動(っても,一旦2階まで降りて,別のエレベータでまた昇んなきゃいけないんだけれどもね)し,マイクロソフト社にて打ち合わせ。
なぜか某ベンダーさんから某県へのアプローチについての相談。

桃知+MSによる岐阜へのアプローチを見てのご相談だろうが,これはそんなに簡単なものではない。
キーワードは「空気」だという話をしたが,どこまで理解していただけただろうか。

その後,平野氏と打ち合わせをし,四ツ谷の後楽へ場所をかえて打ち合わせの続き。
また「しんこ」を食らう。

そして,今ほど,くたくたになって帰る。

明日は,北海道か。

2001/08/05 (日)  
【今日は休み】

今日は絶対に休む,という信念のもとで休み。
久しぶりに浦和コルソの「てもみん」でマッサージを受ける。

現在,右の股関節が痛い状態なので,右足を念入りにお願いする。
ついでに,LAOXでAirH"用の通信カードSII MC-P300を購入。

8月29日から始まる32Kパケット方式の「つなぎ放題コース」の予約をしてきた。
私は,現在,PHSの通信料が月に3万円程度かかっているのだが,これで3分の1程度に抑えるつもりである。

WorkPad C3の後任のPDAはHP Jornada720に決定。
私の周りにやたら所有者が多いせいか,いつの間にかにその気にさせられていたというのが正解か。

当然にこれはe調達。消費税,送料込みで\90,510。
先日大宮での打ち合わせの際に下見していた大宮のソフマップでは本体が94Kを超えていたので消費税を入れると8K程度安く調達できた。

直ぐに手元に欲しいもの以外であれば,e調達は確実に安い。

少々手間をかけるだけで(家から大宮まで移動する手間を考えればそれさえもたいした手間だとは思えないが),確実に8K安くなるのであるから,インターネットを使わない手はない。

これもIT化のもたらすデフレ効果なのだろうけれども,こういう量販品は少しでも安く手に入れたいのは人情であり,決して悪いことではないとは思う。

明日は,都内で,打ち合わせ,取材,面談,会議が続く。
明日は暑いのだろうか,暑いのは本当にいやだなぁと思う。

7日からは北海道は新冠へ出張。
9日に帰ってくる予定。新冠は寒いのだろうか?

10日は宇都宮で講演。
11日から17日までは盆休みの予定で,私は今の体の状態を考えると,この時期働くことは今年後半に相当なツケを持ち込むことになりそうなので,仕事をするつもりはさらさらないのだが,昨日藤沢で打ち合わせしてきた仕事と,本当に崖っぷちまで追い込まれているKEN-Pltasの原稿,さらにはSBS+GroupBoardの検証もしなくてはならないのは現実逃避できない確かな事実なのである。

貧乏暇無し,とはよく言ったものである。


【今週の読書】

『月間ビジネス SPA! e+B 9月号』

この月刊誌の名前に使われている「e+B」のeとは,e化のeと解釈していいだろう。
では「e化」とは何か。

eはelectronicのeであるが,現在は次の三つ意味で使われていると理解している。

1.電子化
従来のアナログ媒体(紙など)を電子化するという意味
例:eメール(電子メール),eコマース(電子商取引)など

2.情報化
企業内外の業務活動(ビジネスプロセス)を電子化することによって生産性の向上,事務処理の迅速化,意思決定のスピードアップなどを図るという意味
例:e化,eソリューションなど

3.インターネット化
インターネット技術を利用したネットワークを前提とした業務活動の実現や製品,サービスの提供を図るという意味
例:e化,e革命,eビジネス,eソリューション,eラーニングなど

(以上の解釈は,『CMnet運用協議会・研究報告書』,2001年,7月30日,P43による)

では,Bとはなにかといえば,当然にBusinessのBということである。
つまり,この月刊誌はそういう「e+B」の雑誌なのであると理解してよろしいだろう。

私が,このような雑誌をここに取り上げたのは,『新連載 村上龍が「読者と座談会」 お先真っ暗の社会と心中しない方法を探る 第一回出席者 ゼネコン勤務ビジネスマン』に心惹かれるものがあったからである。

この座談会には二人のゼネコンマンが出てくるが,彼らの話は,どう都合よく解釈しようとしても,『「逃げ切ろう」としているかに見える人々』(by 村上龍)にしか見えない。それも,債権放棄処置を受けた会社の方々なのにだ。

これはなぜか。
村上は言う。

『「失業」「倒産」にしても,あるいは「ゼネコン」にしても,それをマスでとらえた情報はメディアに氾濫している。ただそこにはひとりひとりの異なる人生があるはずだし,それぞれの現場で何が起きているのか,想像力を働かせなければ現実は見えてこない。』

『「それなりに充実した生活を送れているのだから,会社がなくなるかもしれないとは思うけれど,とりあえず今そのことは考えないようにして,目の前の仕事に打ち込んでいる。」』

『深刻な状況に追い込まれているはずのふたりの話を聞いていて,正直いって「大丈夫かな」という危うさのよううなものを感じたものだ。ところが面と向かって「できれば会社を再建したい」と言われると,それ以上こちらは何も言えなくなってします。それはなぜだろうと考えた。』

『もしふたりが僕の親戚か何かだだったら,もう少し別の言い方をしたかもしれない。「どれでも履歴書ぐらいは用意しておけよ」ぐらいのことは言ったかもしれない。』

『これは要するに,当事者が直面している倒産や失業,転職,リストラといったことが初対面でもごく普通に,気軽に話せる話題にはなっていないということだ。だが,構造改革というのは,倒産や失業がごく普通のことになるということでもある。』

『だが,「実業」という言葉には,自分で自分がしんでいくのを見ていくようなイメージがある。現実の問題としてそれをみんながごく日常的に話題にできるようになるにはどうしたらいいのかと考えると,途方に暮れてしまうようなところがある。それは明治以来,日本人の身体に染込んでいる文脈が,意識をがんじがらめにしているからだ。制度をちょっといじれば解決することだとは思えない。』

『要するに,リストラや倒産に怯えている人でも,まだ「企業」に「所属」しているわけで,転職を考えるということは,その時点で「個人」に立ち戻るということ。裸の個人が自分の意識に現れるわけで,その不安は,失業や倒産という不安とは別ものなのではないかと思う。』

『つまり転職を考えるためには,企業からの庇護を自ら断つ必要があって,文房具屋で履歴書を買うだけでも,自らの人生のパラダイムを変えるという大作業になるかもしれない。』

私は,IT化の推進を理解しない社長に対して,どうしたらよいのかを質問されてくる社員の方々には,「そんな会社は長いことはありませんから,今のうちに会社を辞めて転職してしまいましょう」という話をするのだが,いまだかつてそれで,会社を辞めたという話を聞いたことがない。

会社のIT化に対してさまざまな不満を持ちながらも,そしてその変革を半ば(完全にかもしれない)諦めながらも,多くの方々は『まだ「企業」に「所属」している。』

それは,『明治以来,日本人の身体に染込んでいる文脈が,意識をがんじがらめにしているからだ。制度をちょっといじれば解決することだとは思えない。』ということなのであり,『裸の個人が自分の意識に現れるわけで,その不安は,失業や倒産という不安とは別もの』なのかもしれない。

最後に村上はこういう。

『でも,「不思議の国のアリス」のラストシーンと同じで,目をつぶって煉瓦の壁を通り抜ける,みたいな感じでいつかは個人に戻らないとすでにどうしようもない,という状況なんだろうな......。』

2001/08/04 (土)  
【うどん星人1号登場】

今日は藤沢まで出かけて,Code Redワームを退治し,今後の作戦会議をして,夕刻は四ツ谷へ。
例によって後楽鮨の本店にて「しんこ」を食べ,タクシーで帰路に着く。

しんこもこの時期になると2枚のせで1カン作れるようになってきていて,夏の深まりを感じさせるのであった。
実に季節感に溢れるこういう文化を感じて生きなくては人生はつまらない。

それと今日は,スミイカの「しんこ」もいただいた。
これは育ったものよりも,ずっとやわらかいが歯ざわりがまたいい。

スダチと塩でさっぱりと食べる。
たまらんなぁ。

たまらんなぁの帰り道,案の定,戸田橋付近は花火大会で大渋滞。
でも,タクシーの中から花火はゆくり見られたわけで,なにか得した気分ではあった。

帰ってメールチェックをしたら,うどん星人1号から,うどんねたのメール到着。

猛暑お見舞い申し上げます。
辛い毎日元気に食べていらっしゃるようですが。

当然私からは、うどんネタです。
2号さんのお話読みつつ、うどん食べたくなって、そしたら怒りがぶり返してきたので・・・

先週の日曜日所用で早朝4時半に起きて京都まで出かけました。
早くに用が済んだので、比叡山へ。お昼を迎えたのですが、
少し前に、朝マックしたのであんまりお腹空いていなかったから、夫がもう少し後におそばを食べようと提案。
比叡山を後にして、先へと進みました。

でも途中ときめきそうなお店がなかったのです。
しつこいタイプの夫の脳裏にピカッと光る100ワット電球が・・・
「そうだ、いつも通るみちすがらみんなに却下されている○○茶屋へ行こう!!一番うるさい娘は京都へ置いてきたんだから・・・チャーンス!!」
と言う事で、助手席でひたすらよだれを垂らし眠っていた私は現地にて目覚め。
「着いたぞ、起きろよ」
「えー、ここですかぁ」と心の中でつぶやきつつなーんか乗り気ではなかったのですが、寝とぼけていたのでつい、後に従いました。

暑かったのと、疲れていたので軽いものをと、ざるうどんを頼みました。
店員さんの態度は、すこぶる良好。
私の正面の大人ばかりの家族連れの、20歳代の息子がすね毛丸出しで立て膝でうどんをすするのが、不快でしたが・・・
しばし待って出てきたツヤツヤのざるうどん。一目見て加○吉と見破りました。
まあ仕方ないかもなぁ(味には間違いないから)と、広い心でいましたが、
薬味を見て「ん〜。だめだこりゃ、ショウガの汁が乾いてシミになっているしネギも乾燥している」

香りもなく、茹で方も何でこうなるの・・・冷凍なのに・・・と思いつつうどんには罪はないので食しました。
たかが冷凍・されど冷凍です。侮ってはいけない。
アンケート用紙があったのですが、余りの事にアホらしくて。
何か勘違いしていないか?と。職人じゃぁないな。コアコンピタンスはいかに。
もう二度と行かないリストに上がったのは当然です。
夫もいつになく言葉少なでした。
これでここを通るたび聞いた「良さそうな店、入ってみようか」の言葉は二度と聞くことはないでしょう。

とにかく暑い日々を、涼風の秋がそのうち来る事信じてお仕事励んでください。
ばてないよう・・・。

結構楽しそうじゃないかい。



【スキャンダルにまみれたプロレスラーの集団とうどん星人2号】

昨日は須山建設さんでの仕事を終え,18時02分発のひかりには乗り遅れ,18時06分のこだまでゆっくりと帰る。
真夜中のお菓子「うなぎパイVSOP」は忘れずに購入。

東京駅からはタクシーで帰る。
高速道路は東池袋付近まで渋滞。

戸田橋を渡ると,今日の花火大会用に河川敷に沢山の提灯が並んでいてとてもきれいだった。

asahi.comに不思議なタイトルを見つける。
「まるでプロレスラー集団」日本の外務省人事で米紙

『米ワシントン・ポスト紙は3日付紙面で日本の外務省人事をめぐる田中真紀子外相らの論争を報道。日ごろは論議を避けることだけで作法を守る外務官僚らが、「スキャンダルにまみれたプロレスラーの集団」のように激しい闘いを繰り広げたと伝えた。』

これが何のことだかわかる方は,最新アメリカプロレス情報にかなり詳しい方である。
キーワードはWWF,WCW,ECW,マクマホン親子。

多分,ここを読んでいる方々には,経済用語やIT用語よりも難解な言葉に違いないだろう。
でも,これがわからないとこの新聞記事は読めないのある。

ワシントン・ポスト,やるじゃないかい。

さて,私は今日は藤沢へ。
夕方は四ツ谷の秘密会議室で「しんこ」ばかりを食べる予定。

そうそう,四ツ谷の秘密会議室といえば,うどん星人2号からメールがきていた。
このうどん星人2号っていうネーミングもまるで大阪プロレスのキャラのようだなぁ。

あいかわらず,うどんばかりを食べているようだが,彼女の説によると,私の現在の文体である「〜だ」は,茹ですぎで腰のない、箸でつまむとブチブチ切れるような東京のうどんの「〜だ」ということらしい。

そうなると,名古屋弁は味噌煮込みうどんのあの硬い麺ということか。
私は「〜です」「〜ます」は,どちらかというと,素麺とか冷麦を連想していたのだが,まあ,以下を読まれよ。

桃知さま、

猛暑お見舞いを...と思っていましたが、四国から今夕もどってきたら、気温もさがり、月並みなご挨拶になってしまいました。
徳島にいらしたのですね。
ちょうどその頃、私「うどん星人2号」は、故郷の星にかえっておりました。
すぐお隣の県で、桃知さんが講演していた時は、おそらく「長いもの」を目の前にして、「うふっ、ふはっ、もっとぉ〜」と叫んでいたと思います。(注:於、うどん屋)
それは8件目のあたりだったと思います。
今回は、半日は高松市内をせめ、翌日セミナー講演の合間には、講習用データの準備もそこそこに、丸亀、善通寺付近を攻略しておりました。

「ジャンボうどん高木」では、5玉入りのジャンボ釜揚げを2杯食べると、食い逃げ御免、3杯で、1年間無料になります。
また、高松市内のとある路地の中にある「池上」では、1玉、65円のうどんです。
ここは「丼も持参で....」という話を以前聞いていましたが、今はイスもあって、丼もちゃんと用意してあります。
しかも、美味しい....
以前、「太るぞ!」というお告げをいただいてしまったばかりに、一向に体重計のなおる兆しがありません。

さて、いつも桃知さんの美味しそうな食べ物の話で、うーん...と唸っているので、ついつい.......前置きが長くなりましたが、出張中にみた店主戯事の中に、思わず書きたくなるような事があったので、
メールをお送りした次第です。

(ざっくり)

>文章の語尾の問題は「わざと」である。
>大体,新聞や雑誌向けにはこの文体しかだめみたいなのだ。
>試しに,以前,日刊建設通信新聞の「建設論評」に,「です。」「ます。」調で書いて原稿を送ったら,
>見事に掲載文は「である。」調に変換されておりました。
>
>それは,特に初心者向け(桃知の免疫ができていない方々向け)の話は,本当にかみくだいて話さないと,誤解を招きかねないところが多いので,
>純文学を大衆文学に書き直すような作業をしているわけで,本来はひとつの言葉だけですむ話も,その言葉を説明する必要があったりするわけで,
>これはなかなかしんどい作業なのだ。
>一度,記号のような言葉を並べて,30分で全てを語るような講演というのも是非やってみたいとは思っているのは確かではある。

これを読んだ時、(毎度ですが)思わず机をバンと叩き「そうそう、そうなのよ!」と叫んでしまいました。
この文末の問題ですが、私も日頃悩まされているのです。
そもそも、私は「〜だ」というような調子で文を書くのが苦手です。
それから、不特定多数の読者に対して、「〜だ」などと自分の考えを言い切れるほど、偉くはないので、畏れ多く感じて嫌です。
しかも、私の仕事の中の講演と講習、記事は、「はじめての人に、わかるように優しく教える」という内容のウエイトが高いので、その言い切り方ではみんな講習時に逃げたくなってしまいそうです。

実は、私も以前、何度か抵抗を試み、「です。」「ます。」調で原稿を送っていまし たが、やはり見事に「〜だ」調になおされて、掲載されました。
「〜である」はまだ、学生の頃の論文やレポートで少しは慣れていますが、自分のかいた文が「〜だ」になって世に出ているのをみると、
「私はそんな人じゃないのよ〜」と顔に汗をかきながら、弁明したくなります。
一度、編集の方に訪ねた事がありますが、この私にとっては超・恥さらしな言い切り文体のことを「常体」と言うそうです。
私にとっては全然「常」じゃないのに!
なぜ今こういう文体がはやっているのかについては明確な理由は聞けませんでした。
ただ、限られた文字数の中に、多くの情報を盛り込むには、いちいち「〜です」「〜ます」よりも、「〜だ」のほうが文字数が少なく、(たいしてかわらないような.....)
事実性も高く感じられるとか。(私は逆に、言い切るほうが胡散臭いと感じることも)

茹ですぎで腰のない、箸でつまむとブチブチ切れるような東京のうどんの「〜だ」しっかりと腰のある、讃岐うどんの「〜です」「〜ます」がどうしても辞められないのでした。

2001/08/03 (金)  
【Code Redワーム】

桃知@ひかり151号である。
Code Redワームの被害報告がたくさん届く。^^;

朝からCode Redワームの対策で追われている。
関与先のWebサーバーが最近不調なところが多かったのだが,どうやら原因はこれのようだ。

以下は JPCERT/CC からのメールの無断引用。★\(^^;
要至急対策。

各位

こちらは JPCERT/CC です。「緊急報告 - Microsoft IIS の脆弱性を使って
伝播するワーム」を公開しました。なおオリジナル文書は、次の場所にございます。

緊急報告 - Microsoft IIS の脆弱性を使って伝播するワーム
http://www.jpcert.or.jp/at/2001/at010014.txt

ご参考まで、全文を以下に掲載致します。

======================================================================
コンピュータ緊急対応センター (JPCERT/CC)
TEL: 03-5575-7762 FAX: 03-5575-7764
http://www.jpcert.or.jp/

-----BEGIN PGP SIGNED MESSAGE-----

======================================================================
JPCERT-AT-2001-0014
JPCERT/CC

緊急報告 - Microsoft IIS の脆弱性を使って伝播するワーム

初 版: 2001/07/25
======================================================================

JPCERT/CC では、2001年7月中旬より Code Red ワームに関するインシデン
ト報告を多数受け付けています。

本文書ではこのワームに感染したかどうか、もしくは攻撃されたかどうかの
確認方法とワームに対する対処方法を説明します。このワームには亜種がいく
つか存在するので、確認方法や対処方法としてはこのドキュメントにある内容
だけでは十分ではない可能性もあることをあらかじめご了承下さい。


I. Code Red ワームとは?

Code Red ワームは 2001年 6月に報告された、Microsoft IIS の Indexing
Service に含まれる DLL の脆弱性を使って伝播するワームです。対象となる
のは下記の組み合わせで稼働しているサーバーです。

Windows NT 4.0 + IIS + Index Server 2.0
Windows 2000 + IIS + Indexing Server
Windows XP Beta + IIS + Indexing Server

また Web による制御を実現するために内部で IIS を使用している以下の
Cisco製品も、このワームによる影響を受ける可能性があります。

* Cisco CallManager
* Cisco Unity Server
* Cisco uOne
* Cisco ICS7750
* Cisco Building Broadband Service Manager
* Cisco Network Management 製品

この脆弱性に関する詳細については下記の URL を参照して下さい。

Microsoft IIS Index Server に含まれる脆弱性に関する注意喚起
http://www.jpcert.or.jp/at/2001/at010010.txt

このワームは、まず増殖先を探すためにランダムに選んだ他のホストの80番
ポートをスキャンします。そしてポートへの接続に成功すると Microsoft IIS
の脆弱性を悪用するための HTTP GET 要求を攻撃対象のホストへ送信します。

攻撃に成功すると、ワームはホストのシステムクロックを調べて、以下のよ
うなスケジュールで活動します。

(1) 毎月 1日〜 19日

侵入に成功したホストの Web ページを書き換えたり、そのホストから更
に他のホストへの侵入を試みます。その際にシステム負荷が増大する可能
性があります。

(2) 毎月 20日〜 27日

特定の IP アドレス (198.137.240.91) へ向けて DoS 攻撃を行ないます。

(3) 毎月 28日〜月末

活動を休止します。

このように、このワームに侵入されたホストは、Webページを改竄されたり、
システム負荷が増大するといった被害を受けるだけでなく、他のシステムに対
してワームを侵入させたり、DoS 攻撃を行なう加害者になる可能性があります。

このワームの詳細に関しては以下の URL で示されるページをご覧ください。

JPCERT/CC Alert 2001-07-19
Microsoft IIS サーバの脆弱性を使って伝播する Worm に関する注意喚起
http://www.jpcert.or.jp/at/2001/at010013.txt

CERT Advisory CA-2001-19
"Code Red" Worm Exploiting Buffer Overflow In IIS Indexing Service DLL
http://www.cert.org/advisories/CA-2001-19.html

CIAC Bulletin L-117
The Code Red Worm
http://www.ciac.org/ciac/bulletins/l-117.shtml

CIAC Bulletin L-120
Cisco "Code Red" Worm Impact
http://www.ciac.org/ciac/bulletins/l-120.shtml

Cisco Security Advisory
"Code Red" Worm - Customer Impact
http://www.cisco.com/warp/public/707/cisco-code-red-worm-pub.shtml


II. 確認方法

Code Red ワームが侵入を試みたホスト上で稼動している Web サーバプログ
ラムのログには以下のような記録が残ることがあります (実際は一行です)。


GET /default.ida?NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN%u9090%u685
8%ucbd3%u7801%u9090%u6858%ucbd3%u7801%u9090%u6858%ucbd3%u7801%u
9090%u9090%u8190%u00c3%u0003%u8b00%u531b%u53ff%u0078%u0000%u00=a

この記録はワームが侵入を試みたことを示すだけであり、侵入に成功したこと
を示しているのではないということに注意してください。

ワームが侵入に成功していて、且つ現在の日付が 1日から 19日の間である
場合は、他のホストに対して侵入を試みる活動をしています。その活動を確認
するために、まず Web ブラウザなどのアプリケーションが起動されていない
状態であることを確認した上で、コマンドプロンプトにおいて netstat -an
コマンドを実行してください。そこで表示された結果として以下のような記述
が多数存在する場合はワームに侵入された可能性が極めて高いと判断できます。

TCP 自ホストのIPアドレス:数字 他のホストのIPアドレス:80

またワームが侵入に成功したホストの OS が英語版の Windows である場合
は、そのホスト上の Web ページの内容が赤い文字で

HELLO! Welcome to http://www.worm.com! Hacked By Chinese!

という内容に改竄されることがあります。日本語版の Windows が侵入された
場合で、このようなページの改竄が行なわれたという報告はありません。


III. 対処方法

Code Red ワームは侵入に成功したホストのメモリのみに感染するので、シ
ステムを再起動することでワーム本体、および改竄された Web ページを取り
除くことができます。しかしながら、このワームが侵入先を選択する際に用い
る乱数発生システムの性質上、一度ワームに侵入されたホストは再びワームに
よる侵入の攻撃を受ける可能性があります。したがって、このワームによる攻
撃からホストを守るための抜本的な解決法としては、ベンダの提供するパッチ
を適用して IIS の脆弱性を修復することが強く推奨されています。

パッチ情報の詳細については下記の URL を参照して下さい。

Microsoft Security Bulletin(MS01-033)
[日本語版]
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/prekb.asp?sec_cd=MS01-033

[英語版]
http://www.microsoft.com/technet/security/bulletin/ms01-033.asp

IV. 参考

現在、実用的に使われているソフトウェアは、どれも複雑で大規模なものに
なっているため、未知のセキュリティホールが含まれる可能性はどのシステム
であっても否定できません。また、対策が明らかになっている既知のセキュリ
ティホールであっても、対策が広く実施されていない間はやはり脅威となりま
す。このような状況では、

・常にセキュリティ関連の情報収集を行なう。
・セキュリティホールが利用されるまえに、パッチの適用やバージョンアップ
を行なう。
・本当に必要なネットワークサービスだけを運用し、必要がないネットワーク
サービスは停止する。

などの対応を推奨いたします。

各サイトにおかれましては、緊急時の連絡体制につき再確認頂くと共に、い
ま一度、セキュリティ対策の実施状況の確認をお勧めします。また、不審なア
クセスの監視を継続されることをお勧めします。

対応一般につきましては以下の資料もご覧ください。

コンピュータセキュリティインシデントへの対応
http://www.jpcert.or.jp/ed/2000/ed000007.txt

関係サイトとの情報交換
http://www.jpcert.or.jp/ed/2000/ed000006.txt


以上。

-----BEGIN PGP SIGNATURE-----
Version: 2.6.3ia
Charset: noconv

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【今日はこれから浜松へ】

今日はこれから浜松まで移動して仕事。
当然に日帰り。

うなぎパイを買ってこようと思っている。
遠いことは遠いのだが,自宅に戻れる安心感というのか,そういうものがあると,なぜか気分はすこぶる楽。

ところで,吉川さんが,CALS-MLで【CALS/EC資格制度について】の私の見解を紹介してくれていた。
この見解は,こういう商売をしている私だからの見解なんだろうとは思う。

多くの人々にとっては,資格は大切なものだろう。
それで多くの人たちが幸せになれるのなら,私はなんら文句を言うつもりもない。

ただし,私には不必要なものであることには変わりはない。
私は自分の資格を表に出して仕事をすることは決してなかったし,これからもないであろう。

それは,私の仕事というものの本質は,私を知っていただくことにしかないからとの理解からである。

それは,この市場(地場型中小建設業へのIT化コンサルテーションという市場)を作り出したのは私自身であり,それを単なる建設CALS/EC対応等という閉塞したOA化のようなものから,経営戦略としてのIT化へ昇華させてきたとの自負である。

それは,自分自身の肉体と精神(つまり命だ)を削るようにして行ってきた実地活動(フィールド・ワーク)から得た成果(成功,失敗,つまり実際にやってみること)からしか生まれ得なかったものである。

これには資格は必要なかろう。
必要なものは情熱と行動力だけである。

私は机上の空論が大嫌いである。
つまり,机上の資格も大嫌いなのである。

2001/08/02 (木)  
【新潟から帰る】

昨晩は新潟市はけやき通りの「しゃれ亭」にて,新発田建設の渡辺常務と桜井さんと懇談。
例によって,しゃれ亭ではつみれ鍋を食らう。

新潟に連泊して,今ほど帰宅。
今日は夕方に大宮で打ち合わせ。

新潟からメールあり,一昨日の講演に関しての感想。
ありがとうございます。

こういう感想文を読めば,私が講演でなに言ってんのかは大体察しがつくだろう。

きのうは久しぶりに痛快な桃知節を聞かせていただき感激です。

先生ご指摘のように国土交通省も新潟県もこれからの建設業をこうするという自身あるビジョンが見えません。
小泉さんと同じで痛みを末端の国民に押し付けるだけでしょう。

丁度、バブルを生みだし、バブルを崩壊させ日本経済をズタズタにし国民を苦しめながら責任を取らない大蔵省にダブります。

21世紀の有るべき建設産業のビジョンが描けてない為に、目の前の事象、公共事業が少なくなる、業者が多すぎる、不適格業者が存在するなどというような事への対処療法で、やれ大競争だ、ISOだ、CALSだ、経審だ、経営だと我々を振り回しているだけです。

65万社も認定したのも不適格業者を指名したのもみんな役所です。

おっしゃる通り、ISO で儲かった建設業者を聞いたことありません。
大競争して儲かった建設会社を知りません。経審で経営よくなったなんてのもありません。「技術と経営に優れた企業」なんていいますが、経営のことなどお上が口入れるべきものではありません。そんなもん株主と経営者の問題です。

先生見事に看破されてるように、利権にしがみついた国で改革など出来るわけないんですね。KSDや外務省の一連の不祥事は見事にそれらを示しています。

きのうおっしゃってましたが役所と業者は対でなければいけませんが役所と対で話せる人いないんです。仕事切られると思って卑屈になるんですね。情けないです。

でも、なんのかんのと言いながら我々も生きねばなりません。コアコンピタンスを磨きあげねばなりません。

先生の講演は我々に勇気を与えてくれます。「渇−ッ」を入れてくれました。吾にかえりました。
ありがとうございました。

帰りの新幹線では週刊東洋経済8月4日号を読んでいた。
お題は,飽きもせずに「ゼネコン大淘汰」。

この手の話題のときは,ダイヤモンドも東洋経済もよく売れるらしい。
ゼネコン淘汰ネタは今年何度目だろう。
今年はやたら多いように思うが。

ところで,私が問題にしている公共建設市場の閉鎖性ゆえの地場型中小建設業の衰退の問題と,この「ゼネコン大淘汰」の問題は別問題である。

不良債権処理と「ゼネコン大淘汰」の問題は本来市場の問題であり,国(国交省)がキャスティングボードを握るようなものではないだろう。

不良債権処理と「ゼネコン大淘汰」が進めば,構造改革が進むような論調は,はっきり誤りであると指摘しておこう。

むしろ,この特集の中で,「問題は債権放棄ではなく官公需法」と言い切る平島日建連会長の視点こそが正しい。
現象にごまかされるな。本質を見抜け!である。

2001/08/01 (水)  
【ばすきやでラーメンを食べた】

桃知@新潟で夏ばて気味。

午前中新潟県電設業協会さんのサーバーをちょこといじくり,HPのアップ
11時に石井さんに迎えに来ていただいて,早目の昼飯にばすきやという変な名前のラーメン屋へ。

ラーメンと中盛カレーセットを注文。
このラーメンの特徴はなんといってもスープであり,和風でとてもうまい。

煮干や昆布の味がちゃんとする。
が,麺は凡百。

さらに,期待していたカレーにいたっては注文する必要はなかったというのが率直な感想か。
しかし,新潟は個性的なラーメン屋が多いのだが,その中ではきわめて正統的な和風ラーメンであり,ラーメンだけ食べるのならこの店はいいなぁと思う。

確かに常連と思える客は,私たちを除いてすべてラーメンを注文していた。
「みそ」ラーメンがメニューにあるようなので,次は「みそ」にチャレエンジしてみたいなぁとも思う。



【新潟にて】

桃知@新潟です。
新潟も暑いです。

昨日は(社)新潟電設業協会さんの講習会で講演。
講演は,まず建設CALS/EC研修センターの堀所長から岐阜県の取り組みについてのお話。

その後,私から公共建設市場の市場メカニズム化について,ご当地,新潟県の建設産業振興プランを例にあげながらの話。
新潟県建設産業振興プランはかなり先進的なものだとは認める。

しかし,当の県職の方々にはこのプランはどの程度まで理解されているのだろうか?
これは,かなり怪しいところがあると考えている。

岐阜県の建設CALS/ECの取り組みにしろ,新潟県建設産業振興プランにしろ,その視点はどこにあるのか,果たしてその取り組みで誰が幸せになれるのかを,まず行政側は理解しなくてはならないはずだ。

じゃなければ,業界に対して誰が説明できるというのか。
そして我々はその活動を注意深く観察しなくてはならないだろう。

それは,得てして,言い出しぺが一番理解できない(しようとしない),一番行動できない(しようとしない)のが,今の日本という国の疲弊の原因なのだからだ。

すべてをどこかでうやむやにしてしまっているものとはいったい何なのだろう。
わざとコップの中の嵐にしてしまっているものとはいったい何なのだろう。

その要因を探し出し,そして断ち切ることだ。

この国では,すでに過去の成功体験に学ぶものはなくなってしまっているのだと思う。
あの松下さえも偉大な創業者の思想からの離脱の時期にきているようだ。

確かに,新しいこと,誰もやっていないことをすることは,お役人には至難のことであることは十分理解している。
しかし,能力がないわけではあるまい。

要は一人一人のハートの問題なのだと思うが,できないことに対して平然としてる(もしくはやらない理由を考えている)お役人ばかりが,この国を動かしているとしたら,既に,この国はどうしょうもないところまできているのだろうと思う。

だれがそんなところで夢や希望を語れるというのだろうか。

ということで,情報委員会の皆様には大変お世話になりました。

今日は,午前中,新潟電設業協会さんの事務所へ。システム設定。
午後は新発田建設さんへ。

本日も新潟宿泊予定。

momo
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