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店主戯言050702 2005/7/16 〜2005/7/31 "There goes talkin' MOMO"


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IT化を通して建設業に貢献する
考える技術を創造する

2005/07/31 (日)  
【7位】

午前6時30分起床
 札幌は 晴れ

8時30分には まにあ・1号さんが迎えに来てくれるので
 今朝は 帰り支度です

昨日で 今年の葉月桃塾は最終回
 ご関係のみなさま たいへんにご苦労様でした

昨日分の反省は
 帰京後 行いたいと思います

昨日みたもの
 7位 道警の自慢らしい


2005/07/30 (土)  
【室蘭にて】

午前7時起床
 室蘭は くもり 気温は19度2分(笑)

昨日は 室蘭建設業協会さまで
 第1回の IT推進部会でした

はじまりはいつでも
 不安と期待の入り交じりであることは
 わたしのような 百戦錬磨のオヤジ(?)でもかわりはありません
 
新しい出会い 新しい空気
 新しい中景 新しい テーマ

わたしは「わたし」を 駆使して
 それらに むかいます

さて 今朝は9時には室蘭を出て 札幌へ向かいます
 こちらは 最終回
 葉月 桃塾の最終回です

今日は 自己表現の日です
 どのような「まとめ」が聞けるのか 楽しみです

わたしのはなしは 「悪党の論理」を予定しています

わたしは
 自然的なものではない人間という意味で
 自然と対峙し

ましてや 自然の腸を
 素手でむき出しにするような技術者という意味で
 自然と対峙し

しかし
 無から生まれ 無に死んで行くという
 生物的過程において 自然です

この矛盾した「個」としての「わたし」の自覚
 それが「悪党の論理」です

2005/07/29 (金)  
【念力図鑑】

午前6時起床
 浅草は くもり

今日は お昼のANA便で 北海道へ飛びます
 今日は室蘭建協さま
 明日は 葉月桃塾最終回です

念力図鑑

笹公人(著)

2005年7月25日
幻冬舎

1260円







念力図鑑は 短歌集です
 わたしが 生まれてはじめて買った 短歌集です

わたしは 短歌については 無知です
 なにも語れるものを 持ち合わせていません

しかしこの短歌集には
 尋常ではない「ひねり」のエネルギーを感じます
 
短歌は 31文字の制約をもつ表現型です
 ことばという約束(書き続けられるもの)を
 31文字という種の制約が抑圧していますが

その抑圧が
 磨きぬかれた ことばの表現を可能にし
 流動性無意識を機能させ
 インスピレーションを湧きあがらせ
 逆に 自由を生み出しているように思えます

つまり ある種の抑圧は 自由を生みます

インターネットという
 デジタルなコミュニケーションツールが身近になることで
 私たちはますます
 コミュニケーションの難しさを感じるようになりました

わたしの「IT化」の基低には その問題がいつもあります
 つまり 「人は如何にしてつながるのだろう」という命題です

そのことについては
 わたしは中沢新一 → ジャック・ラカンに忠実であろうとしています

それは
 「ひとつのランガージュとして構造化された無意識」というラカンの仮説です

この立場では コミュニケーションの定式は
 (↓)の図で説明がついてしまいます

有名な 「シェーマL」です
 しかし このことを <A>(他者)に伝えようとすることは
 このシェーマが示すように 難しいことなのです

わたしの講演や この戯言での実践は
 つまりは  「伝わらない」ことを どうやったら伝えられるのか
 というわたしの「もだえ」のようなものです

「伝えることは難しい」
 わたしは いつもそれを 実感させられていますが

だからでしょう 笹公人さんのような才能に触れると
 嫉妬さえ感じてしまいます

念力図鑑は スゲー短歌集だと思います

メールをいただきました
はじめまして、こんばんは。
突然のメールで失礼いたします。

今日、あなた様がおすすめの(?)深川市の「南大門」に行ってきました。牛タンがとってもおいしかったです。

これからも、おいしいお店をどんどん教えてくださいませ。

くだらないメールでごめんなさい。

伝わった…のだろうか

2005/07/28 (木)  
【福岡から戻る】

午前7時20分起床
 福岡は晴れ
 ぐわっし ぐわっしと蝉の鳴き声がうるさい朝でした

蝉といえば
 先々週 北海道でこんなものをみかけました
 
これは蝉が 羽化の途中で死んでしまったものですが
 ある方のご説明によると

北海道の朝は寒いので
 羽化の途中に 外殻が固まってしまい
 出れなくなってしまったのではないか とのことでした

ほんとうかどうかはわかりません(笑)

今朝は 10時発のANA便で 東京へ戻り
 お昼ごはんを食べ 今は 自宅で涼みながら
 さめない 二日酔いと戦い

そして たまってしまった
 諸々の雑用をこなしています

昨日のセミナーの反省は今日はできませんね

それから 法大EC第6回講座の
 まとめのPPTができておりました
 ご入用の方は ご自由にダウンロードしてください
  → http://www.momoti.com/HELP0506.zip

→ http://briefcase.yahoo.co.jp/pinkhip へ移動しました。
「法大EC2005」フォルダです。2005/12/31 更新 

2005/07/27 (水)  
【お約束】

午前6時40分起床
 熊本は晴れ

今日は福岡ゼロックス Summer Conference2005 建設業セミナーのため
 福岡へ移動します

当日参加も歓迎いたしますので
 お近くの方は 是非においでくださいませ

さて昨日は
 山鹿市管工事業協同組合さんにて勉強会でした

11月19日には
 山鹿市管工事業協同組合さんが中心になり
 山鹿市の八千代座に 岩井国臣氏をお迎えして
 地域再生フォーラムを開催する予定になっています

組合のイントラネットは 市町村合併後に拡大した組合の
 つまり クラスター(中景)の再構築となります

まずはこれが 活動の基体です
 モスラの繭です

しかし 今という時代に クラスターは欠点を持ちます
 閉じていれば「他者」とつながりませんし

商売という「交換」の原理が機能するところでは
 内包を外延につなげることでこそ
 「のれん」(人質としての信頼の担保)は機能しますが

しかし 閉じたクラスターでは それが機能しないのです

法大EC第6回講座では (↓)の表で説明しました
非国家的社会 国家的な社会
権力の源泉 (−) (+)
贈与的社会 貨幣的社会
富の源泉 (−) (+)
 (−)は内包にある  (+)は内包にない

閉じたクラスターが 「他者」との つながりをもつためには
 「ひねり」が必要となります

つまり クラスターを「メビウスの帯」としなくてはなりません
 
その「ひねり」が
 例えば 11月の地域再生フォーラムの開催になります

ですから 可能な限り
 多くの市民の皆さんにご参加いただけるようにします
 
その「ひねり」は
 新たな ウィークタイズを生む 可能性を孕みます
 
その孕むものを 現実化させるのは
 リアリティのある行動が伴わなくてはならないのは
 当然のことです

勉強会終了後
 焼肉の双月さんで 有働理事長の流儀に倣い
 なぜか おにぎりを食べながら
 焼肉を食べ ビールと焼酎をいただきました
 
当然 レバ刺もいただきました(笑)
 
 お約束です

2005/07/26 (火)  
【斜めから見る】

午前2時30分起床
 (こんな時間でも 起床っていうのかいねぇ)
 浅草は 雨

今日は ANA 643 東京(羽田)(11:25) - 熊本(13:05) のフライトで
 山鹿にお邪魔する予定になっているのですが
 それにしてもうらめしいのは 台風7号です

この予約にかけるのか
 それとも まだましじゃないのかと思われる
 朝一番の便に切り替えるか
 まさに 骰子一擲の朝です

さて 取り急ぎ 今朝のおつとめを 書いてしまいましょう

たしかに わたしの「考えるIT化」は
 対象性と非対称性のハイブリッド的思考方法
 いうなれば「灰色の思考方法」ができることを
 その目標としているのですが

これだけだと いいところ
 ものわかりのいい ジジイのような思考ができあがるのが
 関の山です

しかしそれは 「考えるIT化」ではありません
 足りないものがあります

否定する力
 対象から 距離を置く力
 「象徴の一部否定」が足りないのです

それは シニカルさや シニシズムのようなものです

つまり 対象や行動の価値を信じすぎないこと
 ほどほどの距離を維持すること
 斜めから見ること

これが変化の動機と
 倫理性を維持する鍵なのだと思います

ですから  世間一般で 正しいといわれていること
 特にマスコミが喧伝していることや
 なんなら定理とか言われているものでも
 疑ってかかればよいのです

それと同様に
 わたしの言っていることも
 無条件に受け入れなくてもいい ということです

わたし自身は
 わたしの思考に対しては
 いつも 一定の距離をおいています

つまり 自分自身を全面的に信用してはいません
 いつでも内包的空間の外に立つことを
 自らに課しています

それが「反省」なのですが
 それでも 「IT化を通して建設業に貢献する」に
 執着し続けています

それは シニシズムを通して維持される
 無根拠な自信のようなものです

この無根拠な自信 ―なんともあやふやな物言いですが
 こんなものでさえなくなってしまうと
 なにが困るって 喧嘩ができないのです(笑)

個としての 輪郭(エッジ)が立たなくなってしまうのです
 種(もしくは世間)に ただ溶けてしまいそうになるのです

種に溶ける個
 それが わたしの一番恐れている 自分です

2005/07/25 (月)  
【HEARTS AND BONES】

午前5時30分起床
 浅草は くもり
 今朝も ラジオ体操をしてきました

さて今週は
 今日は 午後から打ち合わせの予定が入っていますが
 26日は熊本入りし 翌27日は 福岡で講演を行い
 28日に帰京する予定になっています

台風7号の動きが気になります

依存リンク(社)鹿児島県建築協会を設定しました
 みなさま ごひいきにお願いいたします


さて 下の二つの図は 全体としての経済を
  ひとつのトポロジーとしてとらえようとすると

それが 精神分析学でいう
  ラカンの 「ボロメオの結び目」という
 心の構造をあらわすトポロジーと 同じ構造になることの理解ですね



経済活動は 言ってみれば
 人間の心(欲望)の活動なのですから

この二つの構造が 同じものになるのは
 あたりまえと言えば当たり前であって

ここから導き出される認識は
 人間の欲望が多様なのであれば

人間は必ずしも一様の欲望を持った
 「経済的人間」(ホモ エコノミックス)ではない ということですね

ここから 反古典の政治経済学は始まります

これが(漠然としながらも)
 当たり前 と感じることができるのであれば
 経済は経済 精神分析は精神分析 と
 非対称的に それぞれが独立したものと分断するのではなく

その差異を理解しながら
 対象性の思考をつかって 同値的に理解しようとする思考力が
 働いているからです

つまり それが 「考えるIT化」の言わんとするところです

そして その「考えるIT化」のトポロジーは
 (↓)の図のようになります

これも 上のふたつと同じ構造を持つことがわかるかと思います

「考えるIT化」は ここから
 経済活動や 創造的な活動にみられる
 無意識の働き
 つまり 流動的知性や 対象性無意識の働きを理解し
 それを 自らの生活の中に生かそうとしています

例えば 「夫婦は同じ布団で寝なきゃいけない」と
 (誤解を受けながらも)
 わたしは 無責任に言いつづけて おりますが

それは ボロメオの結び目の「女の悦楽」からの発想なのであり
 「女の悦楽」とは 経済の領域では 「純生産」であり
 (別名 「純生産彼女」)
 母なる大地(自然)のめぐみであり

「考えるIT化」では 「創出」の 源泉だからです

経済の領域では 贈与が純粋贈与に触れるとき
 「純生産」が生まれます

それは例えば 古い時代の農業がそうだったように
 麹菌を扱う職人的技術がそうであるように

人間が 自然に対して行う繊細な労働により (贈与)
 自然(大地)が 与えてくれる豊穣です(純粋贈与)

「考えるIT化」では(象徴の一部否定による)
 並列連関と統合連関の波打ち際で
 創出(ハイブリッド〜純生産)は 生まれます
 外的連関が機能し ひらめきや 発想 が生まれます

しかし 問題もあります
 それは 私たちは 否が応でも
 経済の領域で 生きているってことです

つまり経済的領域での「商品」や 「資本」は
 「純生産」(女の悦楽であり 創出です)とは
 違う位置に「ある」 ということですね

では どうしたら
 純粋贈与(つまりは「創出」)が
 商品へと転位することが可能なのでしょうか

というはなしは 明日以降につづくのでした

2005/07/24 (日)  
【あいかわらずつづけること】

午前4時30分起床
 浅草は くもり

昨晩は 地震の影響で電車はとまってしまい
 タクシーは拾えず
 なかなか 市ヶ谷から移動することができませんでした

やっと浅草に戻っても
 こんどはマンションのエレベーターがとまっていて
 階段を昇るはめになってしまいました

わたしには  階段を昇る気力はありましたが
 能力がないことに気づきました
 足が笑っていました… orz

東京では 13年ぶりの震度5ということですが
 やはりこの都市は とくにその交通インフラは
 正のフィードバックには 弱いようです

そして わたしの身体も
 突然の正のフィードバックには
 とても 弱いようです

さて 今朝は早起きして
 飛散した書籍を整理し F1予選の録画をみていました

そして ラジオ体操にでかけましたが
 今朝は ラジオ体操第一だけで いっぱいいっぱいでした orz

台所は地震の被害が大きいので
 今は デニーズで朝食中です

フレンチトーストに じゃぶじゃぶと
 メープルシロップを かけて食べています
 バターもこってりです

では いつものように
 昨日の法大EC6回講座の反省です

昨日の講座は 「種の論理」の本家本元である
 田邉元の次のことばからはじめました

『量としての量でなくして
 「質」としての量が内包量なのであって
 その根源が微分なのである

このもとがあってはじめて「量」としての量
 即ち測定せられ得る外延量が可能となるのであるから
 「量」のもとには「質」がなければならぬ』
(中沢新一 フィロソフィア・ヤポニカ p25 適当な改行はわたし)

数学的な表現をもったこの ことばは
 過去5回の講座の内容を串刺しにするための
 「串」のようなものです

この「串」を突刺すことで
 昨日の講義は 盛りだくさんの内容ではありましたが
 内容が分散していまうことを 防ごうとしています

では 盛りだくさんから ほんの一端を
 

「考えるIT化」は 経済の領域を
 上の図のような トポロジーで捉えています

それは例えば 村上泰亮が 経済的な交換を
 社会的交換のひとつの特殊形態として展開した
 反古典の政治経済学に通じるものがある と考えています

「商品」とは 贈与と交換のハイブリッドであり
 その確定的であろうとする価値 つまり外延量は
 村上泰亮のことばでは「第一種の情報」です

商品の 「質」 つまり「内包量」は
 同じく「第二種の情報」と読み替えることができるでしょう
 

「商品」を考えるとき(つまり自分のビジネスを考えるとき)
 ハイブリッドな思考は まず 交換と贈与を デコードします

そのデコードされた データのハイブリッドとして
 商品 つまり自分のビジネスを考えていきます

本講座では
 中沢新一が 愛と経済のロゴス愛と経済のロゴス―カイエ・ソバージュV
で行った デコードを援用しています

※1 交換の原理
 ・商品はものである(作った人や前所有者の人格や感情などは、含まれていない)
 ・等価交換が原則
 ・モノの価値は確定的であろうとつとめている
  計測可能

※2 贈与の原理
 ・贈り物はモノではない
  モノを媒介として人と人との間に人格的ななにかが移動している
 ・相互信頼の気持ちを表現するかのように
  お返しは適当な間隔をおいておこなう
 ・モノを媒介にして 不確定な決定不能な価値が働いている

交換の原理にある価値が 外延量であり
 贈与の原理にある価値が 内包量にあたります

そして 贈与の原理 つまり内包量(質)としての
 「人格的ななにか」とか
 「不確定な決定不能な価値」とは
 実数を星雲のように取巻く無限小として捉えることのできるものです

つまり 実数で表現できるものは
 たかだか 交換の原理であり 第一種の情報です

それは 商品((つまり自分のビジネス)を理解するには
 片手落ちだということです
 
考えるIT化は
 あえて なんだかわからないものとして避けられていた
 内包量に光を当てます
 第二種情報を モノとして扱います

そして 交換の原理に 贈与の原理をハイブリッドしようとするのですが
 その蝶番が純粋贈与です

ここまでの理解は 比較的容易だと思いますが
 昨日 受講生を悩ませたのは
 次のわたしのことばです

内包量の積分が外延量なのであるけれども
 外延量の微分が 内包量にはならない

つまり 「量」のもとには「質」がなければならぬ のですが
 ここまで書いて
 昨日 大切なことを伝えるのを忘れたことに気づきました

それは
 『数学のいわゆる極限要素は
 かかる内包量として生産された数を
 その外にたって 外延的に理解せんために作られた概念に外ならぬ』
という田邉の言葉です(フィロソフィア・ヤポニカ p26)

つまり 「内包的空間」の「外に立つ」ことをしなければ
 質的な強度を
 ただちに計量のできる外延量につくりかえることはできない(中沢新一)
 ということなのですが

法大ECを受講されている皆さんは
 これが「反省の行為」であることは すぐに気づかれるかと思います

2005/07/23 (土)  
【バイロジカル】

午前6時起床
 ラジオ体操には 遅刻しながらも参加
 体操が終わって 自宅に戻ったら 雨が降り始めました

今日は 法大EC第6回講座です
 今日は超実数 つまり無限小や無限大といった
 数学的な思考方法をつかいながら

「考えるIT化」における バイロジカル性
 つまり 二重論理性について理解していただく予定です

そもそも わたしの使う「狡兎三窟的」とは
  バイロジカルな思考方法なのです

それは 経済活動における「商品」の理解について
 すでに何度もお話していることです

商品とは そもそも
 交換の原理と贈与の原理のハイブリッドな性格を持ちます

このとき 交換の原理にある論理は
 非対称性の論理(思考)であり
 商品としての使用価値であり
 第1種の情報であり
 自然数による数学的表現が可能であろうとするものです

一方 贈与の原理にある論理は
 対称性の論理(思考)であり
 そこにあるモノの「価値」は
 商品としての使用価値ばかりではありません

商品の贈与的側面には
 社会的信用 名誉 愛情などの
 数値化されにくい価値が圧縮されています
 つまり第二種の情報です

それが市場では
 生産者が強調された「こだわり」の食品であったり
 強調される職人的技術(純生産に近いもの)であったり
 評判であったり
 のれんと呼ばれるものであったり
 ブランドアイデンティティ
 と呼ばれたりするものであったりしていますが

私たちは 使用価値以外のものをつねに意識しています
 それには 便宜上価格がついているものもありますが
 それは ほんとうは いくらなのかは だれも知りません

また 同じような商品で 同じような価格の場合
 私たちの選択を決めているものも
 贈与的なものが多いはずです

そのときの選択価値を 自然数で説明することは難しいでしょう
 なぜならそれは「情報」だからですね

中沢新一さんの説明を引用すれば(↓)になります


「対称性人類学―カイエ・ソバージュX」 p95

そこで 今日は 超実数(超準解析)を使いますが
 わたし自身が 数式は苦手なので
 なるべく 数式は使わないつもりです (笑)

2005/07/22 (金)  
【みにつけること】

午前7時40分起床
 宇都宮はくもり

昨晩は 9時30分過ぎまで 神谷建設さまで勉強会
 3時間×2 セットでした

「考えるIT化」でも
 車を運転するように 自転車にのるように
 身体で覚える 最低限のスキルがあります

「考えるIT化」は 技術論であり
 精神論ではありませんが

その技術を 身に付けるには
 若干の「欲望」は必要です

欲求と欲望は違うものです
 欲求は自然的なものですが
 欲望は 人間的なものです

法大ECでは こう定義してからこの言葉をつかっています

欲求
 動物的なもの 自然と調和する
 特定の対象を持ちそれとの関係で満たされる単純な渇望
 たとえば 空腹を覚える→食物を食べる→満足
 欠乏−満足の回路

欲望
 人間的なもの 自然と調和しない
 望む対象が与えられ欠乏が満たされても消えることがない
 たとえば 男性の女性に対する性的な欲望
 →他者の欲望を欲望する→欲望は尽きない

この戯言での「欲求」と「欲望」の使い分けも同様です

コミュニケーションの基本は
 この言葉の定義からはじまります

それは「みにつけるもの」であり技術です
 それを「場のマネジメント」では解釈コードとよんでいますが
 その基本は 言葉の定義です

昨晩は 勉強会終了後 宇都宮へ移動し一献しました
 轟さんにもおいでいただきました

いつものように 非論理的でたらめなパロールで楽しみ
 ホテルへ戻ったのは 午前1時を過ぎていました

これから取り急ぎ 帰り支度です

2005/07/21 (木)  
【もてあそぶこと】

午前4時30分起床
 浅草は くもり

今朝はラジオ体操にいってきました
 年々衰える身体を実感させられます

暑気払いのご案内を掲示いたしました

 http://www.momoti.com/gyoumu/2005sp.htm(リンク解除 2005/12/31)

皆さまのご参加を 心より お待ち申し上げております

さて今日は 鹿沼市で勉強会です
 イントラネットを 考えるツールとして使うための
 最初の実践の日です

勉強会は 午後9時までの予定ですので
 宇都宮に宿泊することになっています

では 飽きもせず 16日の葉月桃塾の反省を続けます

弄(もてあそ)ぶことがハイブリッドの源泉です

データを 足したり 引いたり ひっくりかえしたり して弄びます

弄ぶことで きっかけを見つけ
 大胆に 実験(シミュラークル)をおこなうことから
 ハイブリッド的ひらめきは 形になります

図形で理解しようとするなら 図形を弄びます

ただ砂漠に 突然家が建ったりすることがないように
 データの無いところでは 弄びもできませんし
 ハイブリッド的ひらめきも 生まれません

例えば たくさんの本を読んで理解したと思っても
 そのままでは データ(語彙)にはなりませんし
 ハイブリッドは生まれないでしょう
 (生まれたと思っているのは ただの受け売りというやつです)

文章(言葉)は 暗唱したり 書いて見たり
 反省の中で使ってみることで
 つまり 言葉を弄ぶことで

言葉は <私>の語彙(ボキャブラリー)になり データとなり
 それは デコード(理解)の深さをもたらし
 エンコード(表現)の多様さを生みます
 

対象を解析(デコード) つまり理解できないのは
 理解の道具としての
 語彙(データ)が足りないからだ と考えた方が 気が楽です

考えがうまくまとまらない うまく伝わらないのは
 まとめるための(エンコード)道具としての
 語彙(データ)が足りないからだ と考えたほうが 気が楽です

気が楽だ というのは
 <私>もそうであるように 相手も そうである と思える気休めです(笑)
 (じつはほとんど<私>のせいだったりしますが)

私たちは 言葉で考え 言葉で考えを整理し
 言葉で 伝える しかありません

「考えるIT化」の実践 とは この円環に 自らを置くことですが
 ただ 弄ぶためには 「ひねり」が ほしいのです

回し車の中のハムスターでは 弄ばれているだけで
 一生籠の中からでられません
 
 

2005/07/20 (水)  
【うろつくこと】

午前4時起床
 浅草は くもり

さて 今朝も16日の反省の続きです

今年は 法大ECでも 葉月桃塾でも
 最終的な 目的は(↓)
 つまり
 <私>にとっての 「変えてはいけないもの」の発見なのですが
 
はっきり言えば
 「これ」を探し出すのは
 (特に若い人たちには)容易なことではないでしょうね

今のわたしは
 「IT化をもって建設業に貢献する」という
 「変えてはいけないもの」
 つまり 活動理念を掲げてはいますが

7年前にこのサイトを開設した頃のわたしは
 そんなものは 当然に あるはずもなく

玄田有史さんの言葉を借りれば
 (無職者として)
 壁の前で ただうろついてただけなのです

その「うろつき」とは 毎日日記を書いていたことであり
 それもインターネット上に であり(ウェブログ)
 建設業とIT化についてを中心に ということです
 (それしか 書くことがなかったからですが)(笑)

それは今でもですが(笑)
 (ほんのちょっとの)希望と問題意識と欲望を持ちながら
 壁の前を うろつく 無職者(当時)は
 ひねりを持ったメビウスの帯のようなものでしょうから
 
壁に穴が開くこともあり
 だれかが ロープを垂らしてくれることもあるのだと思います

 (ないこともあるでしょうね
  それは 偶然さえを認める骰子一擲ですから)

この「うろつき」は
 なによりもインターネットであることで
 たくさんの「つながり」(広くて薄い紐帯」)を可能としました

そして リアリティとして
 今の仕事を わたしに もたらしてくれましたし

偶然のように生まれた この仕事に注力することで
 「IT化をもって建設業に貢献する」
 という「変えてはいけないもの」も生まれています

つまり 「変えてはいけないもの」は
 最初からあったわけではなく

仕事を続けることで
 後追い的に 生まれてきたものなのです

なのでね(特に若い人は)
 あなたの 「変えてはいけないもの」ってなんですか?
 と突然聞かれても
 すぐには 答えられないのも無理もない と思うのです

ただ ほんのちょっとでもいいですから
 夢とか 希望とか 問題意識とか
 そして 欲望を失わないで うろついてほしいと思うのです

しかし キャリアのある方が
 これに答えられないのは 寂しいと思います
 (語れるなにかがないのと同じですから)

わたしのIT化論(「桃論」)は こんなわたしの体験を
 後追いで 理論付けしている
 いつでも構築中の 永遠の中途半端ですが

わたしの興味は
 人と人とは 如何にしてつながるのだろうか
 それも「仕事」(経済的原動力)という リアリティを持って
 に尽きます

ここでのキーワードは「ウィークタイズ」(広くて薄い紐帯)であり
 HUB能力なのですが

それは壁の前の「うろつき」からしか生まれません
 それは コミュニケーションであり
 「情報を発信する」ことだからです

「公共事業という産業」の前には 壁があります
 とても複雑で なんだかわからないような壁です

つまり外延からの「ひねり」は
 すでに加えられているはずなのですが

この壁の前で 希望を失い 問題意識を失い 欲望を失い
 「うろつき」をやめることが ニートの文脈につながります

そんな中 今やっている 「工作の時間」とは
 じつは 「うろつき」の方法論なのではないか と考えています

2005/07/19 (火)  
【7・16の反省(導入部分)】

午前4時30分起床
 浅草は くもり

今朝は 7・16葉月桃塾第4回講座をPPTにまとめました
 http://www.momoti.com/HZ050716.zip

※葉月桃塾2005で使用したPPTは以下に移動しました。2005/12/31
http://briefcase.yahoo.co.jp/pinkhip (葉月桃塾2005フォルダ)

これは  「テクストではなく」 PPTという 「表徴」です
 テクストはこれから生まれます

今回の講座は 15日に岐阜で行った
 防災関係の講演をプロトタイプにしています

 切り口はフィードバックです

建設業の経営における フィードバックに関しては
 ISO9000'sの影響もあり

多くは PDCAという 単純な円環を持つ
 「負のフィードバック」でしか 語られていないようですし
 それがまるで「象徴」のように存在してしまっています

時々 ソフトランディングというような
 控えめな名前とは正反対の性格を持つ
 「正のフィードバック」が見受けられますが

外延からの「正のフィードバック」政策は
 そもそも「正のフィードバック」を内包している組織以外では
 ちゃんと機能しません

仮に機能することがあるとすれば
 それはクラスター(組織)に力があり
 外延からの「正のフィードバック」が 比較的弱い場合に です

その時 このクラスターは 外圧を受けることで
 「メビウスの帯」のトポロジーを持つ可能性がありますが

クラスターに力がなく
 外延からの「正のフィードバック」が強い場合
 このクラスターは 崩壊してしまいます

(公共建設政策は このあたりの認識がまったくできていません)

そもそも「公共事業という産業」は
 典型的な 「負のフィードバック」特性を持ちます

ISO9000'sに代表される多くのマネジメントシステムも
 典型的な「負のフィードバック」であり
 「負のフィードバック」の相乗は ランダムネットワーク特性を強めます

品質の均質化 個の均質化
 それは けっして悪いことではありませんが

ただ もうひとつのフィードバックである
 (外延からの)「正のフィードバック」には
 適応能力(抵抗力)はありません

それが 公共事業の抱える問題の本質だったはずです

たとえば (外延からの)「正のフィードバック」とは
 公共工事費の急激な削減であり
 仕事量(受注金額)の急激な減少であったり
 先のソフトランディング政策です

これらは 15日の「防災」の文脈では 災害であり
 とつぜんやってくる(ように見える) S字派の突破局面にあたります

このような理解を前提に行う 「考えるIT化」は
 言ってみれば 可能な限りの
 内包からの「正のフィードバック」であり

それは 「メビウスの帯」というトポロジーを
 外圧ではなく 自ら作り出そうとする試みであり

「種の論理」からは これらは
 種的基体にある 個の運動に還元できるものですから
 もちろんクラスター(種)が しっかりしている必要があります

ですから フィードバック的には 負と正のハイブリッド体として
 メビウスの帯のトポロジーを位置づけています


これがネットワーク的には
  ウィークタイズ(広くて薄い紐帯)なのですが

その運動の 要を 「象徴の一部否定」
 つまり「ひねり」と表現しているわけです

ということで これは今回の講義では 導入部分のようなものです

さて 今回の葉月桃塾の懇親会は
 東日本で一番うまい
 怒濤の焼肉 深川市の「南大門」でした

mixiのメンバーの方は フォトアルバムをご覧ください
http://mixi.jp/view_album.pl?id=91463

今回は 無理を言って
 師匠専用生肉セットを準備いただきました

これでしばらく東京で焼肉が食えなくなります
 松阪にでも いくしかありません(笑)

今日は たまった仕事を片付ける日です

2005/07/18 (月)  
【少しだけ16日の反省】

午前5時40分起床
 札幌は雨

旅先なので 16日の葉月桃塾第4回講座の本格的な反省は
 浅草に戻ってからにしたいと思いますが

今年の葉月桃塾も 次回が最終回です
 はやいものです

次回は 受講者の皆さんによる
 「表現の時間」が予定されていますので
 わたしの講義も 今回を一応の〆にする内容でした

短い講座時間の中で
 皆さんに「考える技術」を理解していただき
 それを 如何に実践に導くのか というのが
 わたしに課せられた課題です

それを今回は
  トポロジカルな 「工作の時間」の試みを中心に
 達成しようとしてきました

その成果の一端は 次回
  7月30日の札幌で見ることができるかもしれませんが

しかし 「考えるIT化」は 実践の中にしか 意味はなく
 実践とはつまり 2度目の2分の1切断
 ― リアリティです

次回のわたしの時間は
 とても短い予定ですが

「考えるIT化」の基底である 「微分」ついて
 簡単におはなしをしたいと思っています

それは 個というものについての考え方です
 個は たとえば 人間であれば
 ひとり ふたりと数えられますし
 モノであれば 1個2個と 数えられます

しかし その数も 微分から見れば
 そもそも外延量なのでではなく

内包量として生産される 実在性に基づいています

これはライプニッツ的な「個」の見方であり
 田邉元の「種の論理」の「個」の見方であり
 生産 の思考方法です

つまり 内包量は 無限小です
 しかし それは 質としての量であり
 その根源が微分です

質は 微分することで 見えてくるものであり
 微分は 象徴の一部否定による ひねりのなのです

その質としての量があってはじめて 「量」としての量
 即ち 測定できる外延量が可能となります

わたしたちの仕事の世界では ともすると外延量だけを
 もって量としてしまいますが

たとえば 村上泰亮が分類した
 第一種の情報は外延量であり
 第二種の情報は内縁量です

それはわたしたちの仕事を支配し
 そして そこに「信頼」の問題 生まれてきます

つまり  数は 内包量(質)の単なる 積分ではなく
 「維持」というフィルターを通すことで
 可能となる「量」なのです

これは数学的な ものの見方
 「種の論理」(類−種−個)の個の考え方に
 すこしでも興味を持っていただこうとするものですが
 数式は一切つかいません…たぶん(笑)

次回 法大ECの方で 先におはなしすることになりますね

2005/07/17 (日)  
【札幌にて】

@札幌のホテルです

深川のコテージはインターネット環境はまったくだめでしたし
 今日は PCを使わない生活でした
 これから 晩飯を食べにでかけます

なので 今日は
 今日のお昼ご飯を貼り付けておしまいです

余市町沢町 菊鮨さんの 生うに丼

まにあ・1号さん ご苦労様でした
松浦さん ご馳走さまでした

2005/07/16 (土)  
【考える−実践】

午前4時30分起床
 浅草は くもり
 とっても湿気の強い朝を迎えています

今日は 葉月桃塾第4回講座のため
 北海道へ飛びます
 午前8時発のJAL便ですから あわただしい朝でもあります

そして本日の懇親会は 東日本で一番うまい焼肉
 深川市の南大門が予定されています

さて 今朝は昨日の反省をしたいと思います

講演用PPT →BD050715.zip
→ http://briefcase.yahoo.co.jp/pinkhip へ移動しました。
  「講演用」フォルダです。2006/1/23 更新 

昨日の講演は 「パロール的」であり
 考える(シミュラークルが生まれる)実践でした

演題は「情報技術と危機管理」
 ここでいう危機管理とは 「防災」のことです

今回の仕事は 「防災」という
 季語に制約された俳句を詠むようなものです

「防災」という象徴(名前)の縛りは
 そもそも「防災」という語彙(ボキャブラリ)を持たないわたしにとっては
 「おいしいことをおいしいという言葉を使わずに表現する」ことと同じことです

そこでは 自分の持っている語彙を駆使して
 「防災」を表現するしかありません

なんとも しびれる仕事ではありませんか

つまり 付け刃的に 急ぎ防災の語彙を仕入れ
 それを並べるような 講演をするなんていうのは
 素人の仕事です
 
この仕事は 願ってもない 「パロール的」の実践の場なのであり
 シミュラークル生成の瞬間なのだと
 わたしは思っていました

ですから 演題は変更可能であったのですが
 あえてそのままにしておきましたし

今回の資料は 講演の前 ぎりぎりまでつくりませんでした
 それは パロール的なものを
 最大限に活用しようとする試みからです

さて
 でだしは 「フィードバック」です
 
「負のフィードバック」の状態(つまり閉じた円環:クラスター)を
 災害のない安定した状態とする

この切り口は インスピレーションでした
 これが湧き出てきたのは
 昨日の朝 つまり 講演会当日の朝です (笑)

すると 「正のフィードバック」は
 S字派の突破のように
 突然やってくる災害に例えることができます
 
正のフィードバック(災害)は
 クラスター(安定)への外圧的な力です

その正のフィードバック(災害)のインパクトが弱い場合
 もしくは クラスターに十分な強度がある場合

その正のフィードバック(災害)は
 クラスター(安定)への外圧的な「ひねり」となります

つまり クラスターは「ひねり」を持ったまま 円環を維持できます

それが単なる円環から 「メビウスの帯」のトポロジーへの変化であれば
 この状態は「防災」が機能したコミュニティを表現している
 と考えることができます

一方 正のフィードバック(災害)のインパクトが強い場合
 もしくは クラスターに十分な強度がない場合には
 円環は破壊されてしまいますので
 そこに現れるのは スケールフリーやリゾーム的な状況です
 
これは「防災」が機能しなかった状態と考えることができます

つまり クラスター(安定した円環であろうとする)は
 地域社会であり 中景であり 種的基体であり
 岐阜県であり 市町村であり 町内会であり 自治会なのですが

「防災」「危機管理」と言った場合 問題となるのは
 骰子一擲的な正のフィードバック(災害)のインパクトではなく

むしろ そのクラスターの強度であることがわかります
 この強度こそが 「防災」であり 「危機管理」です

そして この強度の単位が
 「種の論理」的には 「個」に還元されるものであることで
 
閉じたクラスターは 一見強度が大きそうに見えますが
 じつは 弱いものであることがわかります

強度は メビウスの帯のトポロジーの方が大きいのです
 それは ネットワーク的には
 ウィークタイズ(広くて薄い紐帯)ということになります

では どうすれば 強度を大きくできるのか
 クラスターが災害に強くなれるのか

それも 「中景」が喪失している
 (クラスター崩壊の圧力の強い)この時代にです

それをネットワーク論的に考えていきます
 ここまで シミュラークルができれば
 あとは いつもの「種の論理」の展開となります

ただ 最後の 落としどころは いつもと違って
 地域SNSになるところが  今回の講演のミソではありますが… (笑)

講演後 数人の行政の方がから お声がけいただきました
 今回のはなしは 自分たちの仕事と照らし合わせながら聞くと
 とてもよく理解できたし やっていることへの励みとなった とのことでした

このすてきな仕事を ご紹介いただいた 向井先生に感謝いたします
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