No.6 98/05/05〜98/05/09 インデックス | 前の週へ | 次の週へ閑話休題一覧著作権
BUCKUP!建設CALS/EC
THE pinkhip WORLD
THE pinkhip WORLD
桃知の閑話休題
[翌日の独り言]

98/05/09(土)

[前日の独り言]
多数決
思うに、現代日本人に欠けている最大のモノは哲学であろう。
とにかく自分たちは馬鹿になるように教育を受けてきたのではないのかと、己自信を疑ってしまう時がある。
東大阪市の市長はどうして市長になり得たのだろうか?
かれは、少なくとも民主主義のルール=多数決で選ばれ得た人間だ。本人はもちろん責めれて然るべきだが、選出したのは市民だ。
なんか、変だと思いませんか?
今の政府を作ったのも国民が民主主義のルールで行った多数決の選挙によるモノですよね・・・・・
本当の責任は選んだ当事者にあるべきものでしょうが、多数決の原理は責任の所在を曖昧にしてしまうのですね・・・・・
記名式でもいいから、マイナス投票というのをしてもらいたいですね。
当選させたい人と落としたい人を記名する方式ですね(笑)
[翌日の独り言]

98/05/08(金)

[前日の独り言]
プライベート・パブリック
朝日新聞5月8日付論壇は、どうする官僚特集ですが、早稲田大学政経学部学長寄本勝美氏の話が一番面白い。
氏曰く、公共には「官が担う公共」(パブリック・パブリック)と「民が担う公共」(プライベート・パブリック)があり、プライベートパブリックの認識度は、我が国では官はもとより市民や企業間でも低いそうです。
民も公共の一部を担うという主体者意識が希薄であるというのはうなずけますね。個の意識の欠如(特に官側における)公共工事への認識なんかにつながっているような感じがしますね。
ところで、主体性の反対語は客体性でいいのでしょうかね?

しゅたい【主体】
1 帝王のからだ。
2 団体や機械などの主要な部分。中心となるもの。
3 他に対して、意志、行動を及ぼすもの。特に、ヨーロッパ近代哲学では、主観と同様に、認識論上、経験の対象と区別して、認識作用の性質、状態をにない思惟する存在をさす。現代哲学では、認識論的・論理的主観と区別され、倫理的、実践的に対象に働きかける意識と身体を持った存在者、行為者をさす。⇔客体
しゅたい‐せい【主体性】 
1 現代哲学で、存在論的に意識と身体をもつ存在者であるとともに、倫理的、実践的に周囲の情況に働きかけていく個体的な行為者であること。
2 行動する際、自分の意志や判断に基づいていて自覚的であるさま。また、そういう態度や性格。「主体性がある人」
しゅたい‐てき【主体的】 〔形動〕
1 他に強制されたり、盲従したり、また、衝動的に行ったりしないで、自分の意志、判断に基づいて行動するさま。自主的。
2 =しゅかんてき(主観的)

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988
[翌日の独り言]

98/05/07(木)

[前日の独り言]
著作権
5月7日付け朝日新聞の「論壇」には、建築家嶋田勝志氏の「土木デザインにも著作権を」と題した投稿が掲載されている。曰く、
「日本の公共工事の設計者は、いかなる著作権も認められていない。その裏返しとして、基本的に責任もない。デザインは発注者の買い取り感覚で、採用も変更も自由裁量だ。」
「土木の現場を眺めてみると(中略)最も人材が必要とされているのは、歩く人間の目に近い、中型から小型のプロジェクトだ。好みや趣味による素人判断や、脈略を無視した外国のものまねなどは、訓練された専門のデザイナーの不在が招いた結果だ。」
「専門家の力をはっきさせるには、個々のチームの責任を明確にして、透明性を高めることだ。」
建設CALSのMLでも、この土木デザインの著作権については度々話題になりますが、CALSを前提としたデジタル社会では、著作権の概念は絶対に必要となります。ネットワーク社会においては、創造性、独創性は企業規模が小さいほど発揮しやすいと言われていますが、それは著作権がきちんと遵守されていることが条件となります。日本においては、この著作権尊重の思想が決定的に欠如しているようにも思えます。故に、専門家を育てにくい環境にあるように思えます。
「専門家を正当に評価するには、デザイン料と著作権の位置づけを明らかにすることだ。両者はコインの表裏で、片方を制度化すれば、残りも解決する。」
客観的という言葉であやふやにされていた責任の所在の問題を明確にすることで、個の存在価値が浮き彫りにされる「主観性」の時代は近いような気がします。

ちょさく‐けん【著作権】 著作者が自分の創造した著作物を独占的に利用できる権利。著作物の複製、翻訳、上演、上映、展示、放送などを内容とし、著作者の死後も一定期間存続する。無体財産権の一種で、著作権法で保護される。
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)小学館 1988
[翌日の独り言]

98/05/06(水)

[前日の独り言]
低気圧
ももちは、低気圧に非常に弱い・・・・
古傷が痛むのです。今日は鞭打ちの後遺症で頭が重い・・・・・
さて、本日は新聞は休刊日ですので、ちょっと古い話題になってしまいますが、朝日新聞5月4日付19面に「受注辞退 裏協定で救済」という記事が出ています。
これは、朝日新聞がキャンペーンでもやっている様にしつこく追っかけている「スポーツ施設談合」シリーズの最新版ですが、ここのきてついに「裏JV」の登場となりました。JVというのは、ジョイント・ベンチャー、日本語だと建設共同企業体といいますが、一つの事業を複数の会社が共同して行うことです。建設業の場合、地方に行くとよく見られるのですが、地元の施工業者だけでは総合的にみて施工が困難と思われる工事を、地元業者育成などという建前で、大手+地元業者のJVという形で発注することが多いのです。今回話題になっているのは「裏JV」ですから「裏技」とか「裏ビデオ」とか「裏街道」とかと同じで、正式には認められないJVな訳です。
新聞によると、談合がうまくいかなくてAという業者とBという業者が最後まで調整ができない場合、Bが工事に参入する事を条件にAに工事を譲るということが行われていたとあります。
裏JVの前提には談合があるわけですが、建設業界も談合がすんなり決まらなくなってきている事は事実でしょうから、このような裏JVや、下請けさせてもらうことを条件に、受注を譲る等の事は多くなってきているようです。まあ、どっちにしても犯罪行為であるのは間違いないのですね。たとえば、裏JVによるスポンサー(受注者)の得た利益、下請けによる受注者の得た利益は十分に「談合金」として認定されます。
5月1日付け日本経済新聞の社説は、「入札情報の開示はコスト削減の近道」として、予定価格公示による入札方式は、大型工事でその効果が大きい胸の説明がありますが、連日こうした建設業界の古い慣習等に対する批判が新聞報道されるのを見るにつけ、建設業の抜本的な構造改革無くしては、建設業の将来は無いとの思いをますます強くするのです。
[翌日の独り言]

98/05/05(火)

[前日の独り言]

こどもの日
ようやく、改ページしました。とにかく毎日更新すると言うことは見た目以上に大変なことなんだと実感しています。本当に果たして何人の方々が、このページを読んでくれているのかは、はなはだ疑問なところもありますが、毎日更新しようというのはそんな問題はどこかへ行っちゃってますね(笑)
桃知のサイトは内容が内容ですから、会社からアクセスされている方が多いようで、休日のアクセス数は平日に比べ極端に低くなります。久保島さんのいう「イントラネットの友」のような感じなのでしょか?ご来店くださる方には本当に感謝いたしております。
さて、総務庁のまとめによると中学生以下の子供の人口の数が、昨年より33万人少ない1918万人で、総人口に占める割合は15.2%といずれも戦後最低を更新したとあります。これは65才以上の老年人口を下回る数値ということです。
最近見ていて思うことに、現在元気なのは60歳以上の人達かなという思いがあったのですね。40歳、50歳代の働き盛りといわれる人達が疲れ切っているのに対して、現時点で年金で生活できる60歳以上の方が、旅行や趣味に元気いっぱいという感じかな・・・・・・
働き盛りと言われる40・50歳代の方々が、将来に希望をもって元気に働ける世の中になってほしいものです。
THE pinkhip WORLD 桃知商店
TOSIO MOMOTI
インデックス | 前の週へ | 次の週へ閑話休題一覧著作権