ももちとしおの[店主戯言] 2000/01/01〜2000/01/31

桃知利男についてインデックス | 1999年12月へ| 2000年2月へ著作権店主へメール


2000/01/31 (月)  
【草書?】

建設CALS/ECは「Being Digital」へ対応しようとする政策に過ぎない。
政策は政策故の限界を考慮して観察する必要がある。
つまり、失敗するかもしれないという視点は常に必要だろう。

更に大切な認識とは、建設CALS/ECの成否とは関係なく、「Being Digital」の流れは止まらないということである。
スタンダードが海の向こうからやってくるだけである。

政策としての建設CALS/ECは、結局、建設業を救えないかもしれない。
建設CALS/ECが失敗するとすれば、それは「Being Digital」の力に従順でなかったからだ。
将来そう分析されることだろう。

大切なことは、「Being Digital」は、いったい、何を我々に要求しているのかを常に考えることにある。
それは、全ての建設業に関係する方々にとって共通の必要認識である。

我々の視点は、常に、建設業界におけるIT活用の可能性を追及することにある。
但し、「建設業界における」という言葉はあまりにも曖昧であり続ける。
要するに如何様にでもその範囲を勝手に解釈できるということである。
この曖昧さは、自らの最大の利点でもあり弱点でもあり続けてきた。

そこに、現場というフィルターを持ち込むことの有用性は計り知れない。
全てを現場と言う視点から考え始めることだ。
常に現場を志向した情報化を優先することだ。

「Being Digital」におけるIT活用単位は常に個である。
それは、建設業においては、現場であり、現場担当者である。
それは、会社という曖昧な存在ではないし、この意味において、情報化にとっては、会社規模の大小は意味を持たない。

対象は、厳密に一人の現場担当者を単位として存在する。
問題は、ITを活用できる現場の業務を分析しえるか。
ITを活用することで、現場の業務を如何に変化させることが可能かにある。

つまり、現場に導入できないIT、つまり個人での活用を前提としないITは、建設業界では、今後その自己矛盾に悩まざるを得ないだろう。
それは、一人一台の環境、個人によるIT活用を指向する「Being Digital」の力を、どれだけ自らの追い風にできるのか。それだけである。



【朝です。高山です】

月曜日の朝を高山で迎える。
午前中はホテルにて業務。
午後から、高山管設備工業協同組合さんで打ち合わせ。
その後高山市役所訪問。
自治体CALSに関するプレゼンテーションを行う予定。

最終の特急飛騨で帰路に着くが、本日中には家に戻れるとは思う。

2000/01/30 (日)  
【栗きんとん】

高山行きの飛騨11号でこれを書いている。
まずは、「いとうや」の栗きんとんについて書かなくてはなるまい。

今朝、西梶さんに「いとうや」へ連れていっていただいて、66666記念品用にお店お店の方にあれこれみつくろってもらい、菓子折りを作成して宅急便で発送。当然に同じ物を自宅にも送る。

それよりもなによりも、まず、自分で食ってみなくてはなるまいと、1個購入して食べてみた。
この栗きんとんは、確かにうまい。
うまいというよりも、私が40数年抱いていたきんとん概念から、遥かに打ち離れたものであることにショックを受けた。

つまり、黄色くてどろどろとしたものがきんとんだとずっと思ってきたのに、「いとうや」の栗きんとんは、そんなものでは全然ないのである。
一言でいえば、ホクホクとした栗の味と形がある。そういうものなのである。

もし、首都圏にお住まいの方で、この栗きんとんにご興味をお持ちの方がおられたら、2月9日から2月14日の間、松屋(東京銀座本店:地下1階食品催事場)の「お菓子とうまいもの展」に出展されているそうなので、出かけて実際に見てみるのもよろしいだろう。
「大名きんつばも」おすすめ。

中津川行きの高速バス「いいなかライナー」まで時間があったので、飯田の本屋、平安堂へ。
日経BPムック『30のキーワードで学ぶ 21世紀のIT手法』と『リトルモア 冬の号』を購入。
リトルモアを購入したのは、遠藤賢司の対談が載っていたから。

エンケンさんは、学生の頃聞いた「東京ワッショイ」以来ご無沙汰していたが、50歳を過ぎても元気に活躍されているようで興味深い、というか、是非この目で動いているエンケンを確認しておきたいという思いが、なぜか最近ふつふつと湧き上がってきていたのだ。このところずっと。
機会があれば是非LIVEに行きたいなと思う方の一人なのである。

中津川からは、岐阜ローカル線の旅。
残念ながら岐阜は雨、高山が近づいてくるに従って白いものが目立ってくる。

【あさー、いいだー】

日曜の朝を、飯田のホテルで迎える。

昨日は、例によってバスの旅。
飯田行き京王バスはほぼ満席。
いびき発生マシンがお二人ほど同乗されたため、車内は五月蝿いったらありゃしない。
私の前の席に座った方は、不用意に背もたれを倒して、私にたしなめられる。

落ち着いて本も読めない。
移動時間は私にとっては、とても大切な時間なのである。
この大切な時間を邪魔されるのはとても苦痛なのでそれなりの行動は取らせていただくことにしている。

京王バスは座席間が狭いので、ちゃんと後ろの方に倒していいのかどうか確認することがルールになっている。
ローカルマナーである。
まあ、新幹線なんかでもこれは一緒なわけだけれども、これが出来ない方々が以外と多い。

不用意に私の前席に座り背もたれを倒すと、私から優しく注意されることとなるのだが、私はその性格と反比例して顔は強面なので、注意された方はかなり緊張しながら旅を続けることを強要されることとなるようだ。
故に、昨日のバスの方は、双葉インターで休息後席をどちらかにかえられたようだ。

昨晩は、一仕事終えてから、飯田駅前の三角屋で一杯やって、その後、寿司を食べてホテルへ戻る。(春寿司でしたっけ?)
この寿司屋にて、元ジャイアント馬場さんの付き人だったと言う方と一緒になる。
当然、プロレス話で盛り上がる。当然にメートルも上がる。

ホテルへ戻っても当然にばたんきゅー状態で寝る。
夜中に寒くて目が覚めたのは、さすが飯田だからだろうか。暖房がないととても寒い。
エアコンを入れっぱなしにして寝たせいか、喉がからから。

今日は、高山まで移動。
11時49分飯田発のいいなかライナーで中津川までバス移動。
中津川 12:53 (ワイドビュー)しなの 10号 多治見 13:19
多治見 13:28 太多線 美濃太田 13:56
美濃太田 14:29 (ワイドビュー)ひだ 11号 高山 16:10

ホテルは10時チェックアウト。
西梶さんが迎えにきてくれるとのことなので、バス出発まで時間はたっぷりありますし、「いとうや」さんへ行ってみよかと思います。 

2000/01/29 (土)  
【栗きんとんと小川とNKH】

栗きんとんについて、早速、北沢氏よりメールあり。
曰く、「いとうや」の栗きんとんは世界に誇れる。
早速、検索してみました。
URL http://www.clio.ne.jp/~itouya/
これはいけそうです。
期間限定。薀蓄かたれそうな代物ですね。

ところで、今現在、NHK総合TVの番組に、小川直也が出演している。
当然に、橋本との試合も放映された。
NHKのプロレスというか、プロ格への興味はだんだん大きくなっているようで興味深いのである。
そのうち、NHKでプロレスが放映されるかもしれないなと思ったりするのです。

今日は、10時新宿発のバスで飯田まで。夕方に勉強会。
頑張っていきましょう。

2000/01/28 (金)  
【66666】

66666は、「日本一不幸な番号を背負う男」こそ、44444ゲッター小林さんが取得された。
一挙に二段階ジャンプアップである。
本人のご希望により、甘味をお送りいたしましょう。

明日、僕は飯田市へ参りますが、ここは「きんつば」がおいしい。
和泉庄とか有名ですけれど、でも、日持ちしないので、多分送れないかもしれない。
この時期は大丈夫だろうか?「くりきんとん」もいけますが。



【プロレス者】

昨日は、酒を飲みながら、なぜかプロレス話とF1話で盛り上がってしまった。
これらは、男のロマンなのだが(こう書くとジェンダーがうんたらかんたらいわれそうだが)、特にプロレス話はそうやたらとできるものではないので、話ができる同士との出会いはこれは嬉しいものである。

プロレス者の多くは、自らのプロレス者的部分を、普段はそっとしまっておこうとする。
それは、今まで幾度となく味わってきた、世間の冷たい視線から、自らを護ろうとする防衛本能故である。

そう、プロレス者は、決して、自ら正体を明かそうとはしない。
それは、隠れキリシタンのようなもので、たとえ夫婦、親子、恋人同士であれ、自らその正体を明かすことはない。

履歴書の趣味欄にプロレスと書ける方は、本当のプロレス者ではない。
尊敬する人物として、カール・ゴッチなどとは書けない。
ましてや特技の欄に、アキレス腱固めやベンジュラム等と書ける方は、それはプロレス者ではなく、プロ若しくはアマチュアのプロレスラーである。
プロレス者は、密かに息を殺して潜むものである。

プロレス番組が、深夜枠に追いやられてから久しい。
かつての、金曜夜8時の三菱電機製掃除機「風神」の活躍を知るものにとっては、誠に肩身の狭い日々を過ごしている。
しかし、抑圧はその強さと反比例しながら強いエネルギーとなって、プロレス者の体内でうごめいているのだ。

だから、プロレス者は、会話の片隅に、プロレス者しか通じ得ない、高度な隠し暗号を配置しながら、相手のプロレス者度合いを測ろうとする。反応がなければ、無視するだけだ。

ただし、一度相手からレスポンスが帰ってきようものなら、目の前に存在する彼は、主義主張がどうであれ、信じる神様がどなたであろうと、支持する政党が違っていても、アダモちゃんでも、髪の毛が茶ばつだろうと、若くても年寄りでも、同士なのである。

一旦同士と判明した以上、酒を酌み交わし、親しくプロレス話で盛り上がることは当然のことである。
故に私は昨日酒を飲みすぎたという弁明は、家人に対してなんの説得力もないことは明白な現実である。

2000/01/27 (木)  
【ぞろめの時間です】

間も無くインデックスのカウンターが『66666』になりそうです。
恒例によりまして、『66666』をゲットされ方は、迷わず店主へメールしてください。
店主の勝手な判断で粗品をお送りいたします。
毎度のご贔屓誠にありがとうございます。m(__)m



【目覚めたばかりの文章】

結局、カシオペアの問題は、カシオペア側をフルリセトすることで対応。
つまりデータを全て飛ばして、連絡先、予定表、仕事のデータだけを転送した。

ついでなので、連絡先をパソコン側、つまりOutlook側で、大幅に削除してみた。
データ量の削減と整理整頓を兼ねて。

Outlookの設定で、メール返信をすると連絡先に登録されるようにしていたので、メールアドレスと差出人さんの名前だけが登録されているものが結構多くて、Outlookの連絡先には1000件以上が登録されていた。
これを手作業でシコシコと確認しながら整理・削除を行うと650件になった。

連絡先の整理というのは、年末にもやったのことなのだが、その時には、いただいていた名刺を、ひたすら入力していたわけで、改めて削除を前提に整理をしてみることは意外と良いことなのだと思った。
つまり、いらないデータ、欲しいデータの判断というのは、このデータは「僕個人が使うものである限りにおいて」僕の勝手な判断で決められるということだ。

所謂、共有アドレス帳というものが、グループウェアにおいてよく使われるが、これは個人の判断では消せない。
これは他のデータでも同様で、共有されたデータは、僕には紙くずでも、他の人には値千金の価値があるかもしれないという前提で(まあ、これがナレッジマネジメントの前提でもあるわけだけれども)基本的にはカオス的に保存されている。

カオスの中から探し出すのと、既に整理されたものを手元に持つ。
仕事の効率性って、結局この(↑)の文脈がいうバランスで成り立つのだろうなと感じた次第なのであった。

さて、話をカシオペアに戻すと、今回の処置は、根本的な問題解決にはなっていないことは明らかで、それはつまりメモリが足りない。
日本政府は、足りないメモリ(お金)を借金で乗り切れるかもしれないが、マシンはそうはいかない。

故に、普段使っている時刻表ソフトである、JRトラベルナビゲーターはインストールしないこととした。
対応策としてはコンパクトフラッシュがあるが、トラナビは、コンパクトフラッシュだと検索速度が遅くなるとの噂あり。
でも無いよりはましかと思うので買うかと思ったりする。

本日は、午後から田町にて会議。
皆さんがお昼ご飯食べている頃、僕は京浜東北線の快速に乗っているはず。
だが、コンパクトフラッシュを買おうと思うと、秋葉原に寄りたいなとも思う。
でも今日も東京は寒いので、最短距離で行くことになるわな。。。。たぶん。

2000/01/26 (水)  
【再生に必要なこと】   店主戯言特別編目次

昨日に引き続き自宅モード。
連絡を密接にしていないと、予定は予定通り進まないということか。

今朝方まで、カシオペアとOutlookの同期不具合と戦う。
連絡先の同期がうまくいかない。削除したはずの連絡先が大量にPC側に戻ってくる。
つまり、カシオペア側で、削除ができていないということだろう。
どうやら、原因はメモリ不足。私の持つデータは標準8Mマシンが処理できるものではないということだろう。
新しいモバイルマシンの購入を考えるとする。

朝方5時頃就寝し、11時に起きる。
朝ご飯と昼食が一緒の状態。体に良いわけが無い。
一通りメールに目を通して、返事が必要と思われるものには返事を書く。

以下は昨日の話の続きのようなものだが、建設通信新聞2000年1月26日の「建設論評」が面白かったので、それについて。

お題は「再生に必要なこと」である。以下その内容を要約しながら話を進める。
建設業界はかつて無い苦境に立たされている。
→「建設業冬の時代」

過去にもこのような苦境を政府の公共投資積み増しと経済政策により乗り越えてきた。
が、今回は経済政策の効果が見られず、民間需要も回復せず明るさが見えない。
→つまり不況なのだ。

加えて、このような経済状況に加えて、各企業は企業会計の見直しなど企業体質の改善を求められている。
→つまり、この状況を受注の確保だけでは乗り切りことは出来ない環境にある。
この指摘は、当り前に、正しいと言えるだろう。つまり、受注の確保だけで乗り切れるような問題ではないということだ。それに対して、建設論評氏は、次のよな問題点を指摘している。
一部の公共事業の発注者や行政の対応姿勢をみていると、旧態依然とした意識のまま。
→これでは建設業が変化していくのは困難。

景気が悪ければ受注が減少してくるのは当然の成り行き。
→体力の弱い中小対策としての受注確保策が実施されてきた。今回は特にその傾向が強い。

『受注減少は大手、中小にかかわらず同様のことなのだが、中小建設業保護のため極端な地元優先策を講じる発注者が増えてきており、公共事業の適正な執行を妨げている』
→発注面として。

行政面としては、
→グループ経審の導入に対する中小不利批判によるその性格の不明確化。
→これは、建設産業政策大綱が中小に配慮した修正がなされ政策大綱の意味があいまいとなったことの二の舞。

『中小建設企業を保護するのはいけないといっているのではない。現在のような変革期には、政策の方向性を明確にする必要があるのではないかということである』

『建設業をどのように再生していくか、目標を定めたならば、大手企業や中小企業への配慮から妥協していては建設業の再生は進まない』
私は、上の行政に対する意見にある建設業再生の視点こそ、建設CALS/ECが本来もつべき視点だという立場から、今回の「建設論評」の指摘を支持したい。

例の週刊ダイヤモンド2000年1月15の「建設地獄」特集記事に、『中小業者にとって県や市が親会社だった』という一文があったが、この認識の時代は過ぎ去ろうとしている。問題は親が、親離れできない子供を育ててきてしまったということであり、親もいつまでも子離れできないということである。

建設CALS/ECが淘汰の道具となる指摘される方々がおられるが、それはある意味正しいし、私もそれを否定するつもりは無い。なぜなら、CALSは競争原理に基づくデジタル化されたVirtual Enterprise、Virtual Governmentでしか正常に機能しないからだ。そこに参加できないことが、競争の機会さえ失いかねないからだ。

しかし、ここで淘汰されるのは一部の経営者であると、私はあえて指摘したい。昨日も書いたが、マネジメント能力に優れた技術者は企業を超えて生き残り、さらなる活躍の場を建設CALS/ECは提供していることに気が付いていただきたい。つまり、建設CALS/EC時代に生き残れる建設企業とは、優れた個の有機的な結合体に他ならない。故に、建設CALS/ECにおいては企業規模は大した意味はもたない。

要は、企業という組織が淘汰されるのである。経営と技術に優れない企業が淘汰されるだけである。つまりマネジメント能力の無い経営者が少なくなるだけなのである。建設業界は、就業人口そのものが急速に激変するような業界ではないのだ。それを淘汰と呼ぶのが正しいのなら、建設CALS/ECは、確実に淘汰の道具であろう。

2000/01/25 (火)  
【明日なき!?過当競争】

(↑)の標題は、建設通信新聞、今週の一面の特集。
24日からの連載開始だから本日で2回目。
本日は、設備・専門工事業についてのレポートなのですが、これが強烈で面白い。

『専門工事業のB氏の会社は、「職人が、あの所長が現場所長になるのだったら仕事を断ったほうがいいですよと言ってくる」という。現場所長や主任が、現場を良く知らないので、段取りが悪く、コストダウンの提案も理解されないためだ。』

『「今のゼネコンの社員は、施行図は描けないし、数量も拾えないが、下請けに支払う金を値切ることだけは知っている」という声も聞こえる』

『現場を知らないのはゼネコンだけではない。監理をする設計事務所の現場常駐者が現場を知らないことも現場の効率化を阻害している。』

なるほどねぇ。
実は、昨日苦闘していたデジケン原稿その2は、「中小建設企業向けデジタル工事原価管理入門」なのですが、要は現場が工事原価管理、つまりは実行予算管理でしょうが、それをできなきゃしょうがないという話を書いていました。

結局、原価というものは、単価×数量なのだけれども、今のコストダウンは、どうしても単価ばかりに行っちゃってる。それは、ゼネコンが商社化している証拠のようなもので、商社は単価を落とせば、自社の利益に直結するからそれでいいのかもしれないけれど、建設業は建設をするから、つまり建設という製造を行うから建設業な訳で、マージン搾取業とは根本的に違うのだ。それも、他の製造業と違って、現場で製造を行うということで、他の製造業とも区別されている。

だから、原価を構成する二つの要素のうち、数量をもっとコントロール、マネジメントしなくちゃいけないと思うのですね。それも現場レベルで!
この視点の欠如が、それこそ「明日なき!?過当競争」の原因じゃないのかなと。安ければいいてもんではないのであるが、なんの根拠もなしにそんなことを言っても仕方が無いのであって、なによりも、現場による創意工夫によるコストダウンが出来なくては、建設業そのものの質が疑われてしまう。前述の新聞引用の発言聞いて、まっとうに反発できるゼネコンそして現場担当者がはたして何人おられるのだろう。

数量マネジメントに基づく、コストマネジメントこそ、自社の技術力の根源であり、収益確保へのまっとうな取組みではないか。単なる単価の削減であるプライスダウンによるコストダウンは、技術力の放棄であるとさえ思える。

しかし、考えると、その数量のマネジメントができる現場担当者が少ないことが問題なのだろう。それは、より中小建設企業において顕著である。
そして、そのような現場担当者を育てなくとも、教育を行わなくとも、なんとかなってしまっていた、公共工事依存型の建設企業の経営体質も問われるべきであろうし、それはなによりも、公共事業による横並び体質が造った弊害であることも指摘しておかなくてはなるまい。
だからこそ公共事業にはPM概念の導入が必要なのだが。。。。

つまり、あなたの会社はもう手遅れかもしれないということなのである。しかし、現場担当者であるあなたは、何も悲観することはない。問題は個人レベルの努力によって解決できるからだ。

現場担当者の技術レベル、マネジメント能力の確保は、これからの建設市場において、ますます重要視されることになるだろう。つまり、個人の努力で自己の財産とした知識レベルでの財産は、何時までも貴方に帰属するということであり、これからの(今現在でもあるが)建設市場から望まれるマネジメント能力を備え、組織の枠を越えて活躍される現場担当者こそ、21世紀を生き抜く建設業を支えるのだという視点を持っていただきたい。

2000/01/24 (月)  
【もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌倉】

(↑)この標題なんだか知ってる?
知ってる人は、相当の活字中毒者です。

さて、昨日、藤沢から帰ってから、デジケン原稿その2をずーっと書きつづけていた。
昼飯を食うのも忘れて書きつづけていたので、夕飯は寿司屋でマグロの横隔膜を焼いたものを肴にふぐヒレ酒を飲んでしまった。☆\(--;)
しかし、アルコールで混沌とした頭をフル回転(するわけ無いのだが)させ、ようやく原稿書きが先ほど終了。今ほどメールで編集氏へ送った。
1.5日で書き上げるには、ハードな内容であった。頭がいたい。。。。。ヒレ酒のせいだな。☆\(--;)

明日の新潟出張の予定は、関与先様へサーバーがまだ届かずキャンセル。
良かったのか悪かったのか、私の気持ちは微妙なのである。

しかしだ、これぐらい活字付けの一日を送ると、もう何も書きたくないのである。
この戯言もやっと書いている。
メールの返事はほとんど手付かず。
全ては、明日の朝目覚めてから考えることといたします。
おやすみなさい。m(__)m

2000/01/23 (日)  
【ちょっと秋葉へ】

藤沢から帰る。
途中、秋葉原に寄って メルコのUSB用LANアダプタを購入。俺コンで4980円(税抜き)。
僕愛用のThinkPad240は、PCMCIAカードが1枚しかささらないので、なにかと不便だったのだ。

それと、Tぞね(注:T-ZONEのことですね)で、先日発表されたばかりのモバイルPentium(R) III 650MHz 搭載のThinkPad600Xの納期を確認。
2月末には納品可能のこと。
40万以上のPCは、今や贅沢品だからな。。。と内なる葛藤はあるのだが、でも多分買うよな。。。☆\(--;)

しかし、そこに展示されていた、これも最近出たThinkPad390Xの15インチ液晶モデルは、怒涛のデカサだわ。
藤沢の社長さんは、このマシンに最近替えられたと聞いたが、省スペックデスクトップよりでかいんじゃないのか?

2000/01/22 (土)  
【満腹中枢が満たされていない時の文章】

1週間なんて早いもので、もう土曜日です。
昨日は、米原付近の雪の影響で新幹線のダイヤも乱れっぱなし。
東京駅のホームは、南風!が異様に強く、それも強烈に冷たかった。
東京駅で恒例のシューマイ弁当と伊藤園のおーいお茶のペットボトルを購入し、10:31東京発のこだまはなぜか予定通り出発。

掛川行きのこだま。僕の乗った車両は、なぜか外人さんばかり。。。。
それも英語圏以外の方々が多数。みんな、富士山の写真を撮っておられた。
掛川へは予定通り到着。
掛川も寒い。今年一番の寒さのこと。

仕事を終え、例によって、総務部長さんの6速セリカにて、掛川駅まで送っていただく。
掛川茶ありがとうございました。>常務様。
しかし、新しいセリカはいいなぁ。
あれぐらいわけのわかんないスタイルの車は素敵である。

18:59掛川発のこだまは、約9分遅れ。
新幹線の中で弁当でも食べようと駅構内で駅弁を探したが、売っていない。
仕方なく、社内で購入しようと思っていたのだが、小田原までの間ワゴンサービスは現れず。
グリーン車のおしぼりサービスもこなかった。サービス悪いぞ!>JR東海

小田原からJR東海道線へ乗り換え。
いつものよに普通グリーン席という2階建て車両へ。しかしだ、腹減った。
9時過ぎに、辻堂駅近くのホテルへチェックイン。
頼みのホテルのレストランは営業していない。これで、私の運は尽きた感じだ。
辻堂の駅前には大した食べ物やさんはないのだった。(T_T)

しかたなく、近くのラーメン屋さんへ。
予想通りにはずれ!(T_T) (T_T) (T_T)
私の満腹中枢は欲求不満爆発!。本能のおもむくまま駅前のJRコンビニで菓子パンでも買おうかと思って出かけたら、菓子パンソールドアウト!
弁当はと思えば、これも無い!
仕方なく、残っていたおにぎり2個パックを購入して、ホテルで食べる。。。。が。。。。かたい。。石のようにかたいのだ。米粒はぽろぽろとしているし、ところろどころ米粒が硬化してかたいのだ。。。(T_T) (T_T) (T_T)

私は、腹がすいて午前3時に目が覚めたまま、眠れなくなってしまいこれを書いている。
私の願いはただ一つ。はやく朝食バイキングの時間(7:00)にならないかなということだけだ。

2000/01/21 (金)  
【移動大好き?】

このところというか、相変わらずというか、移動の日々なわけで、この戯言も私の行動記録化してしまいます。
そんなものにお付き合いくださる皆様、誠にありがとうございます。

本日は、これから静岡県掛川まで移動いたします。
夜は、小田原経由で藤沢市まで。藤沢には二泊し、事務所に戻れるのは23日午前中を予定しています。
この辺りで遅れている2月始めの講演用PPTを仕上げなくてはなりません。
新幹線の中と、ホテルでどのぐらい仕事が進むかが鍵ですね。

23日24日でデジケン原稿その2をやっつけてしまう予定。
いまだに資料爆読中というのが、なんとも情けないのですが。

25日26日は新潟へ。
27日は田町。
28日は予備日。もしかしたら新潟でシステム構成の続き。
29日は再び飯田へ。
31日は飛騨高山へ参ります。

年のせいか、このごろ移動はやっぱり疲れたりします。

ところで、最近システム手手帳の再利用を本気で考えています。
僕はある時点(というか、某公○取○委員会がらみのある事件依頼)で、システム手帳の利用を止めたのですが、考えてみれば、既にそういうしがらみからは離れているわけで、やっぱり紙データの良さというものを痛感しているところがあります。

問題は何時買いにいくのだというところでしょうか?

2000/01/20 (木)  
【例によって高速バス】

桃知@飯田から帰りの高速バスです。
今日は混んでいる割には二座席確保できたので、パソコンで仕事が出来ていました。
照会がありましたセミナー用のPPTを作って、圧縮、メールへ添付まで。
送信は行いません。なぜかっていうと、圧縮しても500KB以上もあるファイル添付ですから。
自宅から送ります。

もう直ぐ5時なのですけれど、それにしてもお腹が空きました。
今日のお昼は、北沢さんに恒例のあんかけビーフンをご馳走になったのですが、ビーフンは消化が早いのかもしれません。
それで、先ほど双葉サービスエリアで、餅と稲荷寿司を購入してしまいました。
これから食べようという魂胆なのです。

【鳥きん】

昨晩は、熊谷さんと北沢さんと鍋を囲む。
鳥きんさんというお店で、鳥鍋をいただいた。
この鍋は、透明なスープにとりと葱と豆腐を炊いた、いたってシンプルな構成なのだが、スープが異様においしいのです。
スープを肴にお酒をいただいたというような塩梅でありました。

もちろん、最後はおじやにしていただきましたが、これも物凄くおいしかったです。
私はおかわりを2回もしてしまった。。。。

が、今朝起きると、異様に喉が渇いているのです。
昨日、熊谷さんから、ここのスープはしょっぱいよ。明日の朝は喉が渇ききますよ。とおっしゃられた通りなのでした。

鳥きんさんを後にして、飯田ではおなじみの店になった古時計さんに移動し、赤ワインをいただく。
ピザがおいしいし、まあ、なんと言ってもこのお二方の話は濃いのでね、酒の肴には最高なのでありました。
飯田はとても遠いところなのですが、いつも新しい刺激で僕の脳味噌を活性化してくれるところなのです。
感謝。

それから、本日宿泊しているルートイン飯田というホテルでは、サイドにモジュラー受け口がついている電話機が備えてありました。アメリカンスタイルですね。
これからのホテルのあり方としては、最低限の設備だとは思うのですが、これさえも出来ていないビジネスホテルが多すぎるのですよね。

2000/01/19 (水)  
【とりあえず飯田着】

新宿発飯田行きの高速バスは予定通り11:40分には終点の飯田バスターミナルに到着。
久しぶりの高速バスは、やはりこたえるな。
バスは、喪服の方々が多くおられた。故に、座席移動はかなわず、窮屈な体勢を強いられた。
僕のお隣さんと、僕は偶然にも週刊アスキーを読んでいた。
隣同士で同じ雑誌を読むというのも気恥ずかしいものではある。
それにつけても、お隣さんは、年の頃、既に還暦は過ぎた方とお見受けしたが、週アスをお読みになるとは、若い感性をキープされている方なのだろうと関心。

今日の飯田はドピカーン状態。
物凄くいい天気。例によって山がとてもきれいだ。

2000/01/18 (火)  
【お休み】

九段にて、講演と会議出席。
その後、参加者の皆さんと一杯。
わたしゃ、すっかり出来上がってしまって帰宅後、爆睡!

それで、これは本当は2000/01/19 (水) の午前5時30分に書いているのでした。☆\(--;)
そして、明日(本当は今日)は、これから飯田までお出かけします。

2000/01/17 (月)  
【これからの講演予定など】

本日、初めて、秋田県から講演依頼をいただきました。
時は2月24日。場所等は確認しておりませんが、多分、秋田市内だと思います。
詳細が決まりましたら、このHPでもお知らせいたしますので、沢山の方々においでいただければ幸いです。

3月10日には、札幌へ参ります。
これは、最近はあまりやらないフルタイムバージョン(約4時間)のセミナーを予定しております。
ゲップがでるくらい、桃知漬けにして差し上げますよ。(笑)
これも、詳細が決まりましたら、このHPでお知らせいたします。

4月21日には新潟での講演を予定しています。
これは、行政書士さんをはじめとする士業の方々とのコラボレーションによるものです。
これも詳細が決まりましたら、このHPでお知らせいたします。

今のところ、以上が一般の方々が参加可能なセミナーというところです。
この他、岐阜県における取組みの中で、一般(協会会員外の方という意味)の方々が参加できるものも企画しておりますので、そちらもなるべく沢山の方々がご利用できるものとしたいと考えています。

閉じた世界のものだと、これは結構あるのですが、オープンではないのはそれなりの理由があるからでしてね。
明日は午後から都内で講演をします。

本日は、霞ヶ関の某公団へH氏(旧cce-talkマニアおなじみのあの方です)に会いに行ってきましたが、H氏も2月には札幌で講演を予定されているとのこと。札幌の皆様は、H氏、桃知と続けて受講されることをお勧めします。かなり胡散臭くなれることは保証いたします。(笑)

2000/01/16 (日)  
【デジケン原稿その2のためのメモその2】

デジケンからご依頼の原価管理システムについての原稿のために資料整理をしている。
しかしだ、Webから(メール)で沢山資料請求しているのだが、きちんと資料を送ってくださる会社さんというのは意外と少ないものだ。困ったものである。
そういう中で、今回資料をお寄せくださった皆さんには改めて御礼を言いたい。
ありがとうございます。m(__)m

パッケージの原価管理システムを整理してみると、大雑把には2種類に分類される。
一つは、「現場型」、もう一つを「財務型」と呼ぶことにした。

「現場型」はその呼び名のとおり、現場管理に視点を置いたシステムである。もちろん使うのは現場管理を行う方々ということになる。一方「経理型」は、いわゆる経理財務システムの一環としての原価管理の実現にその視点がある。故にオペレーターは経理担当職員ということになる。

この二つの視点が、同一企業内で成立することによって、原価管理は原価管理足りうる。
つまり、「現場型」は、受注したの工事の適正原価、若しくはそれ以下の、より厳しい水準を維持達成することと、財務諸表の作成に対して正しい原価情報を提供することを目標とし、「財務型」は、経営に対して経営管理情報を積極的に提供する機能を提供することを主目的とする。そして、この二つは、互いに独立するものではなく、相互に連動して稼動することが望ましいことはいうまでもない。

しかし、これが互いに連動するようなパッケージソフトはない。
これは、現場の情報化が達成されないと無理な問題なのだ。

私は、原価管理システムの構築に対して、多額のIT投資をすることを薦めてはいない。出来る限りパッケージソフトを活用することを勧めている。それは、この二つの視点を統合するようなシステム、つまり適切な現場での原価管理と基幹システムの連動が、人的な問題(「原価管理リテラシー」とでもよびましょうか)によって、非常に難しいからである。原価管理リテラシーが十分でない企業において、高価なシステムを導入することは、そのシステムが稼動しないことが多く、無駄な投資になりかねない。

特に、現場における原価管理の視点はもっと注目されるべき問題である。
それこそ、施行管理技士の資格試験に原価管理の項目があってもいいのではないかとさえ思う。
現場はマネジメントであり、現場マネジメントは、時間、お金、人といったリソースの管理に他ならない。それは、すなわちPMの概念である。

つまり、現場における原価管理はPMの一要素として存在することに気が付くべきであろう。
今回拝見した「現場型」原価管理システムの中には、不完全ではあるが、このPM的な要素をもったものがあることは評価できるかと思う。

これらのソフトウェアがPM的な要素を高めていくのか、それともPMソフトが、より高度に原価管理的側面を強めていくのか、注目したいところである。

2000/01/15 (土)   
【梶原岐阜県知事の講演記録と東京都のCALSへの取組み】

岐阜県のサイトを見ると知事講演録というのがあります。
これは、岐阜県の梶原知事が行った講演の記録がデータベース化されているのものなのですが、私が岐阜県で仕事をするときに一番役に立つ(頼りにしている)資料とは、実はこれなのです。

私自身の情報化推進ポリシーによれば、情報化において一番大切なポジションを占めているのが、経営トップの情報化に対する強いリーダーシップとなりますが、自治体においても、それは同様のことと考えています。つまり、自治体における経営トップは首長であり、県の場合は当然に知事ということになるかと思います。

自治体が行う建設CALSとは、(意識的、無意識を問わず)地方自治がデジタル革命の洗礼を受けることによって、デジタル政府の実現を指向する過程(変化の過程)の一つです。つまり、地方自治に対する、自治体首長によるデジタル政府へのシナリオが如何に想定されているかを知ることはとても重要なことだと考えています。

一方、建通新聞2000.01.14によれば、東京都の情報化研究会分科会報告案は、入札・契約手続き、競争参加資格申請などでCALSを導入していく方針を打ち出したそうです。

これは、3月末に策定される「東京における情報化ビジョン」に反映させるとのことのようです。
東京都のサイトへいって石原知事の考え方を読んでみるのも面白いかもしれません。



【ありがとうございました】

美濃加茂、岐阜県庁と仕事をこなし、午後11時に帰宅。
美濃加茂も岐阜県庁さんも収穫が多い日でした。
宮下様、亀井様、商工会議所様、美濃加茂市様、そして岐阜県庁の皆様、ありがとうございました。
今後とも宜しくお願いします。m(__)m

帰りの新幹線は、安田@某MS☆\(--;)さんが一緒だったので、喋り続け。
あっというまに東京に着きました。
お付き合いありがとうございました。m(__)m

自宅へ着くと、鈴木先生@敦賀在住行政書士様より、小鯛の笹漬けが届いておりました。
さっそく、(もったいないので)ちょっこっといただきました。うまいです。
ありがとうございました。m(__)m

それと、自宅にはなぜか仙台の喜久水庵謹製喜久福が届いておりました。
これは、あんこの中に抹茶クリームが入っているという大福でありますが、うまいです。
2個ほど食べてしまいました。
ありがとうございました。m(__)m

2000/01/14 (金)  
【高山から】

昨日は、高山は雨。
本当は、積雪1mを期待していたのだ。僕は。☆\(--;)

駅には下元@キャデッシュの社長さんが迎えにきていてくれて、一緒に高山管設備工業協同組合さんへ。
情報化推進チームの皆さんと顔合わせ。
宜しくお願いします。

その後、旧cce-talkマニアにはおなじみの、飛騨高山の住人、田口さんと本当に久しぶりに会う。
田口さんお勧めの居酒屋さんで、晩酌件食事。
漬物のステーキや、とろろと豆腐のステーキなどという、高山ならではのメニューでお腹を満たす。

食事後、半弓道場へいきましょうとのお誘いがあったので、行ってみると残念ながらお休み。
田口さんの話によると、弓道の弓を小型化したものを撃たしてくれるとのこと。
お楽しみは次回にということで。

田口さんと別れ、ホテルへ戻るが、疲れていたらしく、ベッドへ横になったとたんに爆睡!

本日は6時にセットしておいためざましで起床。
ただいまホテルで朝食中。

8:48の飛騨で、美濃加茂へ移動。
亀井行政書士先生と打ち合わせ。
その後、岐阜県庁へ。
本日中に家に帰る予定。

2000/01/13 (木)  
【サンダーバード】

今日は福井から高山まで移動。
高山の管設備工業協同組合の皆様と打ち合わせ。

福井(福井) 10:29 サンダーバード7号 富山 11:49
富山 12:49 (ワイドビュー)ひだ 12号 高山 14:17

パソコンのJRトラベルナビゲーターでは、福井から富山までは、11:09発の雷鳥9号が富山まで行く予定だったのですが、実際にチケットを購入する段階で富山までは行かないことが判明。
それで、この(↑)予定になってしまた。
まあ、富山駅で1時間も時間があるので、駅の近くでお昼ご飯でもいただくことにしようと思う。

昨日も話がでたのですが、実際に建設業に皆さんのインターネットの利用というのは、非常に少ないようです。
というか、利用意識がなかなか向上していないようです。

昨日いただいたあるベンダーさんからのメールでも、ユーザーサポート用にメールアドレスが登録されているのは33/1000という割合だそうです。ですから、連絡にはFAXや電話を使う必要があるとのことですが、これでは、サポートの経費はどうしてもかかってしまいますから、その経費は製品価格に跳ね返ってしまうことになってしまいますね。

ところで、福井新聞を読んでいて、面白い記事を発見。
「(福井)市の入札参加資格審査申請 HP出力書類もOK」
まあ、オンライン申請とはいかないが、用紙を市のHPからダウンロードして使ってくださいという発想は評価できるだろう。わざわざ市まで足を運ぶ必要がなくなるのですから。

それから、これらの用紙というのは本来販売されているものだと思うのですが、今後、そういう商売が成り立たなくなる例でもありますね。こういう変化に対して一番影響を受けるのは軽印刷業の方々でしょううか。
デジタル革命は、新しい産業を勃興させる反面、自らになじまない産業を解体していくのです。

■福井市バーチャル市役所 契約室の窓口
URL http://www.city.fukui.fukui.jp/siyakusy/keiyaku/index.html

2000/01/12 (水)  
【福井にて】

東京は雪らしいが、福井は雨なのです。
僕はとても雪が見たかったので、少しがっかりしました。
でも、福井の皆様にとっては、雪は降らないほうがよいことなのでしょう。

今日は、福井コンピューターさんにて講演。
でっかい社屋にびっくりさせられました。
講演は、時間が足りなくてなんだかなの状態でした。☆\(--;)

夜は、福井市内の「くろかわ」にてオフ会。
わざわざ敦賀からおいでいただいた鈴木行政書士先生ありがとうございました。
黒川酒造のしずくを、ずわい蟹を肴にいただきました。
おいしかったですよ。

福井コンピューターの皆様との話も濃く、とても楽しい時間を過ごしました。
旧cce-talkマニアの皆さん、西木さんもげんきでしたよ。(^o^)丿

明日は、サンダーバード7号で富山へ。そして、飛騨で高山へ。
故に、僕は寝ます。みなさん、お休みなさい。

2000/01/11 (火)   
【コージーコーナー】

明日から14日までの出張のチケットを購入にでかける。
ついでに、蕨駅西口の屯ちん蕨店で食事。
以前はもっとうまいと思ったのだけれどもな。なんか具も麺もスープもみんな雑に感じた。
スープが塩辛かったせいか、やけにコージーコーナーのケーキがおいしそうに見えたので、珍しくケーキ購入。
モンブランとシュークリーム。

しかし、あの何処の駅にも存在しているコージーコーナーというケーキ屋は、あたかも空気のように存在しているものだから、改めて考えてみると不思議な存在ではある。
まず、実態が掴みきれていない。(笑)

蕨駅には、東口と西口に存在しているし、夜のお客さんはサラリーマンが圧倒的に多いし、日本人とケーキとかいう研究論文が書けそうな存在なのである。

という訳で、明日は早起きしなくてはなりません。
故に、寝ます。おやすみなさい。



【デジケンその2のためのノート】

問題のデジケンその2に取り掛からなくてはと思い、昨年末取材へ行った際にいただいてきた、『さすが、伸びる会社のパソコンパッケージソフト活用戦略:高橋健司 萩原壽昭 山下出版 1999.1.5』 に目を通す。
第1章の「パッケージソフトの戦略的使い方」で私の頭も整理してみようと試みる。

・情報システムは企業戦略の実践のために欠くことのできない経営資源である。
・情報システム構築の3つの方法
  1・自社専用にシステム開発
  2・アウトソーシング
  3・パッケージソフトの活用

パッケージソフトの利用活用効果
1・企業が抱える内外の課題
2・変化に対応する柔軟な企業体質
環境の変化に対して、思い通り迅速に体質を変えることが出来るか。
→「企業体質の変化」
→企業理念、組織、業務処理態勢、人事制度、給与体系などの総合力によって育まれる。
「企業体質を変化させるとは、経営の意思決定にもとづいて、事務目標を確実に達成できるしくみを素早く、しかも低コストで実現することにほかならなりません。」
→これを確実に実現する切り札の一つが情報化。

3・利益体質を情報化により短期・低コストで実現
企業体質変化は情報化推進で実現可能か。→YES
Because:
「現在では情報システムはすでに企業の基幹のしくみとして組み込まれており、情報システムそのものが企業の一部として機能しているからです。」
なるほど、そうだったのか。(笑)☆\(--;)
私は、情報システムが企業の基幹のしくみとして組み込まれてないところしか知らないので、(↑)の理論展開は思いもつかなかったのです。



【わかんない】

『デジタルエコノミーU』を再読する。
なぜかというと、9日のYahoo!Newsの「現状に満足」、史上最高の80%=好景気などで自信−米世論調査(時事通信)というのが気になっていたからなのです。

曰く、
『【ワシントン9日時事】2000年を迎えた最初の米世論調査で、「米国は正しい方向に進んでいる」と現状への満足を表明した人が80%に達したことが、8日公表されたCNNテレビとタイム誌の共同調査で明らかになった。1974年に始まった同調査で最高の数字。1年前の調査で現状肯定は74%、96年は48%だった。 
[時事通信社 2000年 1月 9日 15:14 ]』

80%というのは、凄い数字だと思うのです。
米国経済の暗の部分として、貧富の差の拡大はよく言われているところですから、本当にそうなのだろうかと疑ってしまうわけです。それでも、96年の48%という数字がなかったら、脳天気な方々だなで、済ませられるのですが、一昔前の日本のように、国民総中産階級という幻想にバブルっているのでしょうかねと心配してしまいます。

この心配に対し『デジタルエコノミーU』は、第U部(編訳者解説)においてこう答えるのです。
「むしろ日本の場合でいえば、この状況は一九五〇年代から六〇年代にかけて新興企業が勃興した時期に似ている。当時の振興企業と言えば東京通信工業(現ソニー)、春日無線(現ケンウッド)、福音電機(現パイオニア)などである。こうした企業が急成長し、それが日本の高度成長を支えたことになる。」と、日本の高度成長期にたとえた説明をしている。

先日、TVで、堀紘一氏が、「先日、米国へいったら、テファニィーに行列ができていた。数年前までには考えられなかったことで、米国はバブルに浮かれている。この繁栄も長くはないだろう。」というような話をされていた。

金子勝氏に言わせれば、米国のバブルを支えるために米国はグローバリズムを世界の果てまで寸等する必要がある。クリントンが、グローバリズムに中国まで引き込もうする、つまり、日中貿易協定の成立にやっきになっているのもうなずけてしまったりする。

しかし、ITの存在、デジタル革命による米国経済デファクト=グローバリズムへの影響は、今までの経済理論ではとらえられない、何がしかの影響を与えているのは間違いないのだろう。仮に米国をバブルだと仮定しても。ITは値下がりを続けているし、それがインフレを抑えていたりして、一方、IT関連株の好調は、今回の調査結果の80%の満足率を支えているといえるのだろう。でも、年明けの株価の急落はなんなのだ。。。今日はどうなるのだ。。。

ん〜。ますます解らないデジタル革命。だれかおせーて。(笑)

2000/01/10 (月)  
【デジケンその1終了】

朝から、と言っても午前10時ごろからだけれども、デジケン6号の原稿を気合をいれて書き始めた。
が、午後1時過ぎ、突然240がフリーズ。
仕方が無いので再起動する。当然のように、私の3時間は何処へ行ってしまったのだろう状態に陥る。
わたしゃ、当然に落ち込む。
でも悪いのは、バックアップを取らなかった私自身なのだから致し方ないのです。
私は、Windowsに「忍耐」という言葉と「諦め」という言葉を教わりました。
(そして東京タワーの置物には「根性」という言葉を教わりました。)

おかげさまで、立ち直りも早いのです。
今という時代は、人生の悲哀をデジタルに教わる時代なのでしょう。

午後6時過に、デジケン原稿その1が終了。
挿絵をパワーポイントで作って、早速電子メールで送信する。

今回の原稿の中に、佐藤工業社長の吉田弘さんの新聞インタービューの記事の中にあった言葉を引用させていただきました。曰く、
「製造業と非製造業の中間にいちするわれわれにとって、最大の資産は『人』であり、人に伴う知恵と技術と情報以外に、経営を支えるものは何もない」(建設通信新聞2000.1.11)

2000/01/09 (日)  
【Gパンコンビニ】

近所にある24時間営業のGパン屋へ行く。いまどきの呼び名であれば、カジュアルファッションショップとでも呼ぶのが良いのかもしれないが、私はGパンを売っている店は全てGパン屋なのである。

このGパンコンビニは、所謂ブランド品はそうは安くは無い。その代わり500円とか1000円のサービス券がついていたりする。そのサービス券が4000円分溜まっていたのだが、そのうち2000円分の期限が今日であったのだ。
それで、もったいないので、買い物にでかけた。

自宅でごろごろ用にスエットの上下を二組とセーター1枚購入して7800円程。それで、サービス券を出して4000円引きしてもらったので、セーター一着にスエット二組がおまけについてきたようなものである。こういうサービスは、小市民の私のとっては嬉しいのである。

ところで、Gパン屋が24時間店を開く必要があるのかという疑問もあるだろうが、まあ、とにかく私の住んでいる街は24時間眠らないのである。夜中に腹が減れば飯を食べるところはいくらでもあるし、朝方まで飲むのも可能である。そういう訳でもないだろうが、この街には外国人の方がとても多い。私のような時間無差別的わがまま人間をサポートしてくれている方々のために、Gパンコンビには店を開いていてくれるのかもしれない。



【まだまだ正月休みは続く・・・です】

注文していた書籍がようやく到着。
『デジタル・エコノミー』は在庫がないとのことで、今回は欠品。
ただし、この本は、川口の書泉で在庫確認はしてある(平積み状態)ので、時間があれば買いにいこう。

こういうオンラインでの書籍販売の要は、在庫確認のスピードにあることは確かで、この点はアマゾン・コムには何処もかなわないだろう。それは高度なテクノロジーと市場調査からしか成立し得ないものであるから、いくら先進の真似をして追いかけても、そう簡単に追いつけるレベルの話でもないが。

『デジタル・エコノミーU』を読み始める。デジタル革命について再認識させられる。
『分配の経済学』は、石川経夫氏の遺作というか集大成とも言えるものだが、構えて読む必要はないなと思いながらも、構えてしまうな。ということで第W部の「ゆたかな生活をもとめて」あたりから手をつけることにした。

『不平等の再検討』は日本語でセンの著作が読めることを感謝しなくてはならないであろう。しかし、参考文献の量の多さには驚愕させられる。これらを全て読破しようとしたら間違いなく僕は一生を費やす作業となりそうだ。
これらは、暫くの僕の移動の友になる予定である。

「ソウル・トレイン天国スペシャル VOL.2」を購入。
これには、はまりまくっているダンス☆マンの「ワンBOXのオーナー」の原曲である「ザッツ・ザ・ウェイ」と「グーじゃない」の原曲である「ブギー・ナイツ」が収められている。ご多分に漏れず、女房もダンス☆マンにはまってしまったのだが、彼女は、これらの現在ダンスクラッシックと呼ばれる、70年代のディスコ・ミュージックの原体験が無いので、原曲を聞きたいというご要望にお応えしたのでした。

原曲を知るということは、カバーを聞くときに、より一層楽しく聞ける秘訣であるわけだが、ダンス☆マンの曲は絶対条件かもしれません。

2000/01/08 (土)  
【池袋へいってきました】

たまには家族サービスでもと、池袋のサンシャイン水族館へお出かけ。大人@1.6Kは高いなと思う。展示されている魚の状態も良くないものが目立つ。
アマゾン川の魚の展示コーナーには、実は二匹ばかりアジア・アロワナが入っているのだが、片方はレッド、片方はブルーかな?と思われる程度の色しか発色していない。元コレクターから言わせてもらうと、魚がかわいそうである。

アシカのショーは寒いので途中で切り上げ、同時開催、動物のこどもたち展(なぜか、別料金)は、動物虐待以外の何物でもない。特にふれあいコーナーの犬は完全にストレス爆発寸前である。

そのような訳で、とても長居はできそうにもないので早々に切り上げ。
サンシャインの59階でランチ。比較的空いていて快適。但し東京の空はどんよりしていて、景色は良くなかった。

帰り足、サンシャインシティ・アルバのm.i.xで、ソ・ネッ党のモモのマウスを購入、ピンクのスケルトンのマウスにモモが張り付いている。マウスパットとセットで@5.8也。それとモモのピンバッジを数点購入。それから、東急ハウンズへ寄って、ワインオープナーやら、文房具やら、なにやら購入。ToyStory2のUltla Buzzが売っていたので迷わず購入。@3.8K也。

その後池袋駅まで歩くが、なんでこんなに人がいるのだろうと、今日出かけたことが悔やまれるような人手にうんざり。一休みしようかと喫茶店を見ても、どこも人だらけ。しようがないので、西武デパートのフレッシュジュースコーナーでメロンジュースで喉を潤す。甘すぎ。。。。浦和の伊勢丹の勝ちだな。

乗り換えの赤羽駅で、週刊プロレスと週刊ダイヤモンドを購入。
週刊ダイヤモンドには、でっかく「建設地獄」―いよいよ全国で始まるゼネコン淘汰―の黄色い文字。
去年の今ごろも同じことやっていたような気がするし、そんなこといわれなくったって、みんな解ってはいるのですよね。危機をあおるだけじゃ何にもならないとは思うけれどもなぁ。いったいどうしたらいいのか教えてくださいな。



【お金が絡むと】

昨日、某シェアウエアの悪口を書いたら、パスワードが即日送られてきた。
まあ、作者様がこのホームページを読んでいるはずもなく、単なる偶然なのだとは思うが、なんか怪しい。
遅延理由はない。単に遅れて申訳ございませんということらしい。
なにかのっぴきならない訳でもあったものと勝手に解釈し、まあ、よしとしましょう。
ところで、同様の被害にあった皆様、皆のところへはパスワードは行きましたか?

2000/01/07 (金)  
【快挙かぁ?】

メールマガジンを三日連発で発行という快挙。我ながらたいしたものだと思う。
種明かしは、今週まで、僕は何処にも出かけなくてすんでいるからなので、来週からは、またCALS渡り鳥の生活になってしまうので、こんなことは、多分無い。☆\(--;)

デジケン原稿その1は60%位書き終わる。今回はその2もあるので、その1を今週中に終わる予定。締切よりも1週間ははやく終わるつもりなのである。その心は↑とおんなじなのです。

メールマガジンにも書いたが、朝晩どっと混むのProjectCenterは面白いかもしれない。
でも専用クライアントなのかしら?


【とっちの料理ショー】

昨晩の日テレ「どっちの料理ショー」に異議あり。(笑)
お題は、天ぷらそば&いなり寿司VSラーメン&チャーハンであったが、天ぷらそばといなり寿司を一緒にたべる人っております?これやるのでしたら、きつねうどん&お稲荷さんですよね。

天ぷらそばは究極のB級グルメの一つでして、最初にそばをざーっと食べましてですね、その後は、熱燗をちびりちびりやりながら、あのぐちょぐちょになった天ぷらの衣とつゆとの融合を楽しみながら食うという、二段ロケットのような趣味のくいものなのですね。
それを、満腹至上主義の権化であるラーメン&チャーハンと一緒にしたら、かわいそうというものですよ。



【デジタルはなにやってんだろう】

通産省のサイトから、「ネット通販トラブル110番の実施について」
ということで、通産省では、ネット通販トラ ブルについての相談受付を1月11日(火)から14日 (金)の4日間実施するそうである。
僕がネット通販で引っかかったのは1件だけだな。シェアウエアの代金を送金したのだけれども、その後なしのつぶて。そのうち、作者のホームページはなくなるわ。ベクターからは消えるわで、参りましたね。
>NetWork Changerの作者様。

続いて読売オンラインから
『◆「サイバー攻撃」米宇宙軍採用へ』ですと。

『 記者会見したマイヤーズ司令官によると、宇宙軍はサイバー攻撃の例として、敵の防空システムを支えるコンピューター網に組織的なハッカーとして侵入し、その索敵能力を「破壊、混乱、低下」させることなどを想定している。』

『 司令官は「二千ポンド(約九百十キロ・グラム)爆弾を敵のレーダー施設に落とすのに比べ、ずっと優雅だ。米軍の損害も民間人の誤爆も防げる」と強調。さらに、昨年の対ユーゴスラビア空爆でも、米軍はサイバー攻撃を検討したことを認めた。』

なるほど、「優雅」なのでしょうね。デジタル革命による戦術の変化というような論文が書けそうですね。>軍事評論家の皆様。


2000/01/06 (木)  
【建設CALS/ECの基本を考えよう】   店主戯言特別編目次

かつて、僕が楽しみにていた読み物といえば、「水田浩のCALS横丁」でありました。当然のように僕のCALSに対する知識とは、水田氏の活動や著作によるところが大きいのです。

『CALS は世界で1つ,産業界で1つ,省庁間で1つである。もし,CIF がその任務を果たさなければ,建設 CALS,郵政 CALS,運輸 CALS,厚生 CALS と,官庁縦割の CALS の団体ができ,現在の各業界団体の動向を見れば,各団体が我が産業は特殊だと言って,日本の CALS はバラバラになるのは明らかである。このデジタル革命に生き残るのはスピードが一番である。国内で本家争いをしているうちに,他の国の標準が出来上がり,それを使うことになる。日本は工業社会に成功しすぎたので,情報社会に移るには失うものが多すぎると考えているようである。自分の本が韓国語に翻訳されたときは,記念に本棚に飾っておくだけで済んだけれども,韓国で建設に CALS が使われるとなると,韓国の情報を入手するために韓国語を勉強せざるを得ない。(水田 浩の "CALS 横町" Vol.11 より抜粋)』

こう彼が言ったのは1997年のことでした。それから2年以上の時が過ぎ、果たしてCALSの現状はいかほどなのかと考えたときに、水田氏の危惧は現実のものとなってきている感もあります。

僕が建設CALS/EC推進派を標榜しているのは、グローバリズムを鵜呑みにした政策が軌道修正されることは無いという前提において、公共事業市場をメインターゲットとした中小建設業がこれからの経済システムにおいて生き残れるすべ(もしくはヒント)を、自らの建設CALS/ECの理解と早期の情報化対応(つまり状況変化への自らの積極的な適応)の他に見出せないからなのです。

それは、既に、建設業をお役所がなんとかしてくれるような状況にはないという認識です。これは僕のイマジネーションの欠乏故なのかもしれませんが、グローバリズムという時代の流れに対しては、それほど我々は無力であることを認識しなくてはならないと感じています。

現政府の方針であるグローバリズムへの追随は、「過剰」の整理と言う意味でのデフレ圧力を持つと考えますが、このブレーキに対しては、公共事業政策や量的金融緩和策等で対応している状況であり、ブレーキとアクセルを同時に踏み込む状況が、現政府の経済対策と呼ばれるものだと思います。

既に、このことだけでも、日本経済の異常さが指摘できるところですが、仮にこの政策がうまく機能し景気が回復したとしても、そこに待っているものは財政改革法の凍結解除による公共事業の減少でしかありません。故に、現在の公共事業政策に身をゆだねるだけの経営指針だけでは「淘汰」という言葉が現実味を持って我が身に迫ってくるだけかもしれません。

翻って建設CALS/ECを見るとき、果たして現行の建設CALS/ECは、生き残ろうとする建設企業のよき指針を示しているのであろうかという問題がありますが、公共事業を中心とした地場型中小建設企業にとって、安心して建設CALS/ECに未来を託すことが可能なのであろうか。なにを何処まですれば生き残れるのであろうか。という疑問に答えるだけの能力を、建設CALS/ECが備えているとはだれも思えないでしょうし、それを求めること自体間違いなのかもしれません。

しかし、建設CALS/ECでも他のCALSでも「CALS」の概念にそっているからこそCALSであり続けます。我々は、もう一度CALSの基本に戻り、建設CALS/ECを考えてみる必要があるといえるでしょう。

2000/01/05 (水)  
【グーじゃない?】

IGKの申請メーリングリストで話題になっている、郵貯インタ-ネットホームサービス実証実験の申し込みをする。
URL http://www.yu-cho.mpt.go.jp/service/ihs/ihs.htm
僕は「ICカード」の方を申し込む。使用できるブラウザがネットスケープのみとのこと。
なんだかな。

『反グローバリズム-市場改革の戦略的思考』を終読。
金子は、グローバルスタンダードを、米国のパクス・アメリカーナという覇権国システムの揺らぎへの直面による、冷戦なきヘゲモニー維持のための他国への押し付けと位置付ける。そして、日本政府は、これに盲目的に追随しようとしていると指摘し、さらには、冷戦を軸とした市場原理主義と中央計画型社会主義を両極とした時代の座標軸が、この時代(グローバリズム)を考察する思想としては既に時代遅れのものであることを指摘する。
そして、グローバリズムに対する対抗戦略として、下方のコミュニティに向かってセーフティネットを張り替える。市場と政府の双方に人々の手が届く公共空間を埋め込んでゆく。という二つの戦略を展開する。

という訳で、この本は、経済書ではあるが視点は極めてニュートラルである(というか、僕から見てニュートラルと言う意味)。新古典派寄りでもなければ、ケインジアンでもない。それ故、我々が直面している「デジタル革命」の本質が何であるかを、経済学的な視点から言い当てているのではないだろうか。

というところで、本日のBGMも引き続きダンス☆マン。「グーじゃない?」原曲は、ヒートウェイブの「ブギーナイツ」
「グーじゃない?次はもしかしてパーか?」だってさ、まいった。

2000/01/04 (火)  
【ワンBOXのオーナー】

午後から、川口に出かけ、書泉ブックドームへでかける。
この書店は大きい。もとは○I○Iが入っていたそうで、5階建てである。
各階カテゴリ別の売り場になっているのですが、5Fにバージンレコードが入っていたので、昨年暮れに買い損ねたダンス☆マンのアルバムを探すことにした。

そしたら、さすがにバージンではある。「ミラーボーリズム」、「ミラーボーリズム2」とも在庫あり。もちろん両方とも購入。レジでお金を払ったら、5000円以上お買い上げの方へお年玉と、バージンオリジナルのスケジュール帳をいただしてしまった。嬉しい!

それから、3F経済書の売り場で、『反グローバリズム;金子 勝 岩波書店 1999.9』を購入して、川口そごう食品売り場で、柳がれい@1K×2と、きんき鯛@0.9K×2の一夜干し、ふくやのめんたいこ350g3.5K、柿葉寿司(鮭と鯖)、とろろいもの浅漬け等々を購入してタクシーで帰宅。タクシー料金1300円也。(この戯言は家計簿か。)

そして、自宅にて、ダンス☆マンの「ワンBOXのオーナー」をヘッドホンで聞きながらこの店主戯言を書いているのだが、素晴らしいなぁ!

この「ワンBOXのオナー」の原曲は、KC&ザ・サンシャインバンドの名曲「THAT'S THE WAY(I LOKE IT)なのだけれども皆さんこの曲知っていますか?。この曲を原体験したようなおやじである僕(ちなみに今年42歳の厄年である)がだ、これだけ違和感なく日本語歌詞がこのリズムに乗る時代になるとは夢にも思わなかった。長生きはするものである。

ここのところ、頭の中を、「わんBOXのオーナー(オーナー)えらいぜオーナー(オーナー)」というフレーズがリフレインしていたのだが(時々電車の中で声に出してしまったりして、思わず赤面したりしていたのだ)、こりゃ、しばらくこの症状は続きそうである。

しかし、このダンス☆マンの曲の支持者というのは、一体どういう年齢構成なのだろうか。一度LIVEへ行って確認しなくてはなりますまい。以外におやじとおばんの社交場と化しているかもしれない。
ちなみに、彼のLIVEは「アフロ・ヘア」の方は入場無料とのこと。かつらの方は、専用受付で「地毛」ですと言い張るように、とのことらしいので、僕がアフロになる日は近い?(笑)



【仕事はじめ?】

正月三ヶ日が怠惰に過ぎていってしまった。
年明けからの仕事の集中に対処できるようにと、年末年始を有効活用しようと考えていたのですが、長年培ってきた、体内スケジュールパターンはそれを許さないようです。

まあ、それはそれでいいのだと、明日は頑張ろうと、翌檜精神で時の流れに身を任せてもよいのかもしれませんが、後で泣くのは私自身ですから、あっさり諦めるわけにもいかないのでした。

それではと、あれこれ試してみたのですが、一度火の落ちた私の仕事やりたい原子炉は、なかなか温まらないのでした。そんな中、関与先様のイントラネットを訪問してみることにしました。
そしたら、社長様自ら今年一番の書き込みをされているところを多数発見。おお、動いている。原子炉フル回転状態の方々がいらっしゃる。いやいやたいしたものであります。つられて、私も少々書き込みしてみました。
おかげさまで、私の怠惰な精神も何とか復帰できそうです。

それから関与先の皆様、一つ1999年に忘れものをしてきてしまいました。
請求書を発行していなかったのですね。☆\(--;)
本日中に発行いたしますので、宜しくお取り計らい方お願い申し上げます。m(__)m

2000/01/03 (月)  
【癒しの文脈】

遅い朝食を兼ねて、近所のファミリーレストランで昼食を取り、帰りにいつもの書店に寄って『人生の目的;五木寛之 幻冬舎』を購入。先に購入した『他力』もほぼ読み終えていたので、つなぎの本が必要なのでした。

僕は、五木寛之という作家を特別贔屓にしているわけでもなく、少年の頃、この作品がデビュー作だった大竹しのぶのおっぱいが見たくて映画館へ行った、『青春の門』の原作本を書いた人以下に、彼についての知識はもちあわせてはいないのです。

しかし、『他力』は、五木が現代という時代の表現者としての感性、視点の拠所を、何処にも求めているのかを知るには絶好であり、その拠所故に、彼の言葉には不思議な癒しの文脈を感じることができます。

『他力』に一貫する五木による現代の認識とは、「価値観が喪失した大世紀末」における「大きな魂の危機」であり、これに対して、五木は、法然、親鸞、蓮如という三人の宗教者の思想をもとに、自らのおもいを「わがはからいにあらず」という<他力>の思想にまとめ、<自力>の限界の先にある<他力>の存在を個人の価値観として優しく提示しています。僕はこの本を読んで、デ・グレーシアの『疎外と連帯』の結びのあるフレーズを思い出しました。
「神学者の言うところは正しい」という部分です。

価値観の喪失というのは、僕が良く使う「アノミー」そのものなのですが、僕がアノミーという言葉に初めて出会った『疎外と連帯』という本は、資本主義の基本理念の持つ「競争」という価値観と、旧来のコミュニティの持つ「共存」の価値観衝突による「個人の価値観混乱状態」を「アノミー」の概念で説明していたものです。その結論が『他力』とたいして変わらないのは、それが人間の本性だからでしょうか。

『他力』は、「個」の問題として、「私」の問題として物語を語るところには好感を感じました。一方、僕には、法然、親鸞、蓮如というのが出てくるとだめな部分もあります。ですので、あくまでも五木の言葉として読めば、読んでも決して元気が出る本ではありませんが、じわじわと心の懲りをほぐす指圧みたいな本としてはおすすめです。

2000/01/02 (日) ▲ 
【Melancholy Internet】

インターネットが例えば、とても無機質な、合理性だけを求める世界を作り出すのではないかという意見を聞くが、それはあまりにも短絡的過ぎないか。

インターネットを支える精神文化とは、
「オープン(解放性)」
「ボトムアップ(平等性)」
「ボランティア(自律性)」
といった、いわば「グラスルーツ(草の根)」の精神文化に他ならない。
経済的な効率性だけを考えて、誰がわざわざホームページなんてつくりましょうか。
我々は、ようやく自らの表現手段をThe Internet上に手に入れたのだ。それが無機質で合理主義的なものであるなど、ホームページを自ら運営している身としては、理解に苦しむ意見である。

この世紀末に世界が求めている共通の価値観とは、グローバルスタンダードと呼ばれる米国経済システムの規範でもなければ、復古主義的な日本国家論でもないだろう。世界中がルールとして求めているものとは「共生」であり「共存」ではなかろうか。それは、複数の価値観の「共生」であり「共存」ということである。
その可能性を残す、今世紀最後の発明がThe Internetであろう。

The Internetにおいては、視点は既に「全体」にはない。
The Internetにおいては、その存在単位は常に「個人」として存在する。それは、望むと望まざるにかかわらず、一人一人の人間の生き様として存在する。

故に、それを無視した多くの企業のホームページはつまらない。
それは人間のダイナミックな生きる鼓動が聞こえないからである。
Digitalな表現であるホームページに人間の鼓動が聞こえるわけがないであろうという貴方は、イマジネーションの欠乏が深刻化しているだけであろう。

The Internetは、我々大衆が手に入れられる、もっとも身近な自己表現の場として唯一存在している。
これがInternetの第一義的な存在価値である。無機質で合理性を求められるのは、手段としてのインターネットに過ぎない。
故に、そのコンテンツは泥臭くても、湿っぽくてもかまわないのである。いやむしろその方が私は嬉しいし、より興味が沸きたてられるのである。
「湿っぽいインターネット」。これも今年の私のキーワードです。


【Internet】

朝まで生テレビを見ていた。
お題はインターネットが日本をどのようにかえるのか、というようなもののはずだったが、司会の田原総一郎のインターネット関連無知が爆発してしまい、論点定まらずというような感じであった。
インターネットの懐の深さを物語るのか、論点がコソボ問題や、年金問題にすりかわってしまうのは、個人的には面白い部分もあったが、おいおい、今回のお題となにが関係あるのだい、というものばかりが目立ったのではないだろうか。

インターネットが日本をどうかえるのか、というような漠然とした概念を語るとき、それは語り手のイマジネーションの勝負であり、故に、己の持つ理念の露呈となる。
なぜならそれは前例の無い世界の話だからである。

ただし、多くの知識人と呼ばれる方々は、これを語るすべを持たないように思える。
それは、インターネットのような、情報の寡占化からの開放という価値観の変化に、自らの価値観(今自らが立脚している、若しくは生活の糧としているもの)がそぐわなくなってきていることを、自己認識できないからかもしれない。

必要な視点は、単純な驚きと、インターネットユーザーとしての己の視点である。
事件は会議室で起こっているのではないのである。(笑)

2000/01/01 (土)  
【Bugs Life?】

私のY2K問題は突然にやってきた。
ノートン・アンチウイルスからのご警告。
『このパソコンには虫がいます』
『虫の棲家はホームページビルダーのチュートリアルのIndex.exeです』
『そしてその正体は Pw Steal Trojanです』
時に2000年1月1日午前0時15分。

冗談はおよしよ、Baby!
Pw Steal Trojanだって、そんな珍しい虫だったら、ずっと飼っていてもいいじゃないかい。

ということで、僕のPCにはPw Steal Trojanが棲んでいることになっていますが、たぶんこれはノートンの気のせいでしょう。虫の棲家だと言われているホームページビルダーのチュートリアルのIndex.exeが、何かのついでに壊れてしまったのでしょう。心当たりはあるのです。(笑)



【2000年の過ごし方】  店主戯言特別編目次

◇私的(極めて内向的)な今年の過ごし方について

西暦2000年、平成12年を、一言で言い表せば、「価値観を失った大世紀末」というような認識でよいのではないでしょうか。故に、多くの価値観が自らの正当性を主張し続けるでしょうし、多くの人たちが自らの拠所となる価値観を求めて精神の彷徨を続けるでしょう。

では、その価値観無き今日(いま)を、私は如何に生きるのだろうかという疑問は、極めて私的ではありますが大きな関心事でありつづけています。

これは、少なからず皆さんにも共有される思いであろうと勝手に推察いたしますが、新しい年をここに迎え、なにか新しい生き方でも思いつきましたかと自らに問えば、「大きく喜び、深く悲しむ」ことができる自分になりたいと私は答えます。

嬉しい時には腹を抱え笑い、悲しみには泣く。
そういう大きな感情の振幅を持ちえる出会多き年であることを願っています。
それは、すべからく、私自身の心情の確認行為であり、私自身の価値観の再確認行為として存在するものです。

◇桃知商店の今年の過ごし方について

2000年を「自治体建設CALS/EC」元年と位置付けた活動を展開していきたいと考えています。
私の建設CALS/ECにおける興味の対象は、地方自治と建設CALS/ECの関係にあります。

今年は、多くの自治体に、建設CALS/ECを意識しはじめる機会が提供されるものと考えていますが、自治体による建設CALS/ECへの取組みで留意すべきは、上意下達的、つまり、自治体は建設省の出先機関的存在という発想の延長上で自治体建設CALS/ECが語られる事です。

それは、地方自治や地方分権といった自治の本質、つまり、「地方自治の本旨」を損ないかねないという危惧さえ感じます。自治体による建設CALS/ECへの取組みとは、「地方自治が地方自治であるために」という文脈の中で語られるべきものだと考えます。

そのためには、地場の中小建設企業が率先してCALS的な発想を受け入れ、自社の競争力向上のトリガーとなる経営環境整備を自治体が積極的に行うことが必要だと考えます。そして、それを可能とするものとは、自治体自らの変革への意識であり、地場型中小建設企業自らの変革への意識です。

故に、私のコンサルテーション指針(対象)は、自治体における建設CALS/ECの実現を見据えた、地場型建設企業の皆さんへの情報化コンサルテーションであり続けますし、「初心忘れるべからず」を肝に銘じ、中小建設企業の皆さんの情報化に少しでもお役に立てる活動を行っていきたいと思います。

本年も、「桃知商店」を御贔屓いただけますよう、心よりお願い申し上げます。

momo
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