ももちとしおの[店主戯言] 2000/02/01〜2000/02/29

桃知利男についてインデックス | 2000年01月へ| 2000年3月へ著作権店主へメール


2000/02/29 (火)  
【種明かしと自己批判】

27日、28日と、このぐらい明確なものいいの話題を掲示すると、感想のメールも沢山いただけるのです。(返事がまだ届いていない皆さん御免なさい。仕事の合間を縫って返信作業をしていますので少々お待ちください。)

要は以下のフレーズ、
『それは、もう経営者の経営資質レベルの差、はっきりいえば「頭がいいのか悪いのか」の差だということができるのではないでしょうか。』へのご意見である。

このフレーズ「頭がいいのか悪いのか」は、実は受け売りなのであって、その正体は、週刊アスキー2000・3・8 P154-155 歌田明弘氏による「仮想報道 頭のいい国、悪い国−アメリカのデジタル格差政策」からいただいているのです。

(歌田)
「しかし、目先のことしか考えない政策か、大きな視野に立った政策化という日米の政策の違いは、そうした点を差し引いても大きい。それは、経済状態の良し悪しとか伝統的な政策のあり方の問題ではなくて、端的に言ってしまえば、頭の良し悪しの差としか思えない。」

しかし、こういう表現は理論無き暴力みたいな表現なだけに、そのインパクトは強いですね。僕自身もこの歌田の文章を読んだとき、もう理論ではない、議論ではない、暴力的なものを感じたのですね。

でも、それが妙に頭の中で考えていたもやもやを明らかにしているという意味では、何百行の証明作業よりもこういうものいいの方がインパクトがある、解りやすいかなと感じ、今回の戯言の表現の中に使ってみたのでした。

ただね、こういう表現には、書き手側が「頭がいい」方にいるという鼻持ちなら無い前提があるわけで、つまり、二極化の罠というか、そういうものが僕の文脈の裏に見え隠れするじゃないですか。

それは、もっと端的に書けば、「桃知=頭がいい」 故に、「桃知の関与先の社長=頭がいい」という、単純な理論構成なのだけれども、はたしてそれは事実なのか? 
そういうものに対する批判を実は期待していたりはしていたのですね、僕は。

でもね、以下のようなメールをいただけると、僕自身はとても嬉しいことには違いは無いのです。
ピンと来る方はピンと来るということでしょうね。そうなると、やっぱり「頭の良し悪し」なのでしょうかね(笑)。

17日以来、【ご質問への返事】が掲載されるのを楽しみにしておりまして、今、何回も読み直し、何とも言えない気持ちでいっぱいとなっているところです。

私の今の努力の方向性が、もしや間違っているのではないかと考えていた矢先に、桃知さんの力強いお話を拝見し、鳥肌が立つというのでしょうか、、、もう感激しております。

その上で、経営者としてまだまだ努力不足であることも、認識しとにかくやれるだけ頑張ろうと思った次第です。
そんなことを考えたら、寝るなんて勿体無くて出来ない。
とにかく、やらなくてはと思うばかりです。

そんな気持ちを伝えたく、感謝の念を込めて、まずメールしたところです。ありがとうございました。

2000/02/28 (月)  
【第一面】

僕の関与先の一つであるトライネットさんが、建設通信新聞2000・2・28日号の第一面に登場した。
トライネットのM&A戦略が、「地場企業の生き残りをかけた戦略の一つとなる可能性が高くなったといえる。」との評価を得たのである。素直に嬉しい。

トライネットさんは、長野県飯田市にある全国的に見れば小さな建設企業である。それが全国紙の一面だもの痛快このうえない。

こういう時代だからこそ、小さな会社でも全国的に注目を得ることは可能なのだと思う。要は(↓)でも書いたが、大切なのは経営者の経営理念であり、「頭がいいのか悪いのか」の問題だということだろう。

もう横並びの必要は無いのだ。技術と経営に優れた建設企業を目指すことに問題がある方が問題なのだ。
そういうことに早く気が付き実践できる企業だけが生き延びる。建設CALS/ECが提示する建設業界とはそういうものでなくてならないということだろう。



【ISOのはなし】

これも建通新聞2・28「風波」からの話題。曰く、

『「行政こそISOの認証取得が必要」という指摘がある』

『「発注者責任」の観点から言えば、建設省も認証取得が必要だ。受注者だけに求めても歯車はかみ合わない』

『同省の技術系幹部は「よく指摘をうける。しかし、いま導入しても関連書類のチェックだけで一日の業務が終わってしまう。組織体制に無理がある」と答える。』

『遠まわしに「面倒だから・・・・・・・」と言っているようにも聞こえる。書類のチェックに追われるのは民間企業も同じだろう。』

『建設大臣が「明日から認証取得に向けた取組みを始める」とでも発言しなければ、重い腰は上がらないのか。「発注者責任」が霞んで見える。』

面白すぎる。(笑) 座布団一枚か。

ISOに関して言えば、現在は猫も杓子もISOという状態なのだろうけれども、それはもう我が国がグローバルスタンダードの本質的なもの、つまり「ルールの市場」で負け組みにいるということの証みたいな訳で、ルールの市場競争で、我が国がそういうスタンダードを出せなくてどうすんの、ってずっと感じているのですね。

ですから、建設CALS/ECにおいては、公共事業調達、もっと進んでデジタル政府の調達ルールのグローバルスタンダードになんなきゃいけないのよって、ずっと前に書いたような気もするな。。。。

グローバルスタンダードの本質とうのは、サービスにおけるルールの市場競争なのだわね。

ところで、これだけ話題をいただいているのだからたまには建設通信新聞の宣伝もしなくてはなるまい。
■建設通信新聞
http://www.kensetsunews.com


【ご質問への返事】     店主戯言特別編目次

先送りしていた以下の質問(2月17日の戯言に掲示)に対する答えを書いておくことにしよう。

「しかしこの文脈により、受注者側から見る建設CALS/ECは閉塞感を感じずにはいられない。
このような技術論、枝葉論に終始する建設CALS/ECに関する議論は、建設CALS/ECのプロトコルや標準部分ができあがるまで、受注者側は特に何もしなくとも良いのだという意識を充満させるには大変な説得力を持つからである。」

まさに同感です。
情報化はトップダウンでしか進められない、
発注者側が基準、指針を決めるまで動けない、
そうなったとき、一介の技術者はどうすればいいの?
という疑問をあちこちでぶつけられます。

会社トップに情報化の推進を具申し、それが受け入れられる社員は幸せです。
すぐうえの上司に前向きな意見を握りつぶされ、余計なことを言うなと言われる社員は、どうすればいいんでしょうか(私情も入ってたりして・・・)。
この経済状況下でもFA宣言するしかないのでしょうか。


先日、あるベンダーさんと広報誌への寄稿打合せをしていて、編集会社の担当者さんがこういわれた。
「技術者さんレベルの方々が読んで、自分個人でもできるような建設CALS/EC対応についての内容にしたいのだけれども如何か」

僕の答えはこうです。

「それはとても難しい話しです。建設CALS/ECは調達のシステムであり、現時点での僕の頭では、調達システムへの技術者個人レベルでの対応ということは、組織的な取組みを前提にしないとイメージすることができない。」

「パソコンが使えることは、CALSにとっては大前提だけれども、それはあたりまえのことであて、競争優位性の要因でもなんでない。建設CALS/ECに対応すること=パソコンを使えること。そういうことではない。」

「仮にその理論が成り立つのなら、パソコンを使えない社員を全員解雇して、パソコン専門学校を出た方々を雇用してみましょうか?それで、CALS的な受注が可能となるのでしょうか。」

情報化は具体的には情報化投資を行うという行為によって具体化されます。経営に対する投資は、基本的には技術者個人が行うものではないし、そんな経営が成り立つ雇用関係というのも僕は知りません。

経営は投資の見返りとして、より具体的には、顧客満足度の向上や、業務プロセスの質的な向上を通じて、受注能力の向上や、利益率の向上となって成果が現れていることを要求してくるものであり、つまり、僕はここで何度も書いていますが、自社の情報化(今言われている建設CALS/ECに対応するということは、自社の情報化活動における一部に過ぎない)とは、経営の問題そのものだということです。

建設CALS/ECに対応できるということは、建設CALS/ECによる発注システムに対応できるということなのであって、これは、現時点では、現行の建設CALS/ECが提示し得ていない問題なのだと思います。

現行の建設CALS/ECは、その対応要件を明確に提示することができません。それは、調達方法の変化による企業選択評価基準が出来ていないからであり、発注者自らの自己変革活動部分にまだ手をつけていないからです。(これについては、本日の店主戯言の【評価】以下の部分を読んでいただきたい。)

それじゃ、受注者側はどうしたらいいのかという疑問に対しては、「一方、企業は政府のCALSが出来上がるのを待っていては、企業間競争に勝ち抜くことができない。積極的に自社内でCALSを実施できるための情報インフラを構築するための投資を行い、他社に先駆けて、バーチャル企業(Virtual Enterprise)を達成するための戦略と戦術を作成し、実施する必要がある。」(「CALSの実践」水田浩 1997・11・1 共立出版)というのが、現在の建設企業に求められる姿ではないのかと答えます。

それは、順番としては、技術者個々人が考える以前に、経営者が自社存続の命題として取り組むべき課題であり、その意を経営方針(理念)によって明文化し、その方針に基づいて、企業(組織)は、個々の社員の情報リテラシィを向上させる機会の提供を行う必要性が出てくるというのが正当な考え方ではないでしょうか。

ですから、その文脈の流れの中で、つまり、経営者レベルで情報化の意義が理解でき、それを自社の経営の問題として取り組める建設会社の社員さんに向けてでであれば、「技術者さんレベルの方々が読んで、自分個人でもできるような建設CALS/EC対応」というようなものは書けるかもしれないということです。

ただし、それさえも、実は、技術者レベルの方々に提供するHOW-TOというようりも、経営者へ提供するHOW-TO(自社の社員個々人の情報リテラシイアップ手法として)であり続けていることは理解されるでしょう。

しかし、そのような理解の下でも、情報システムがうまく機能しない要因は山ほどあるのです。例えば、CALSは企業の枠を超えた電子データのやり取りですが、それ以前の問題として、自社内での標準化の問題をクリアしておく必要があるわけです。つまり、自社内での電子データのやり取りも出来ていないで、社外との電子データのやり取りを優先するような視点は、果たして自社の経営に対して何のメリットがあるのだろうかということです。

ここ(↑)に例示した標準化の問題は、個々の社員が、それぞればらばらに対応していてできるものではありません。答えは組織的な情報化への取組みにしかないのです。そしてそれは、常に経営の問題として存在するということです。

つまり、情報化は常に「自他の衝突とその協調の作業」として存在するという意味で、情報社会のキーワードの一つである「共生」の哲学の履行を我々に要求してきているということです。それは単純な個人活動の集積ではないということであり、その哲学を如何に自社の企業文化の中に取り込めるかが、これからの時代(建設CALS/ECがいわれる時代)を生き抜く建設企業の要件の一つだと僕は主張しつづけている訳です。

そこで質問にたいする答えですね。

情報化はトップダウンでしか進められない、
発注者側が基準、指針を決めるまで動けない、
そうなったとき、一介の技術者はどうすればいいの?


会社トップに情報化の推進を具申し、それが受け入れられる社員は幸せです。
すぐうえの上司に前向きな意見を握りつぶされ、余計なことを言うなと言われる社員は、どうすればいいんでしょうか(私情も入ってたりして・・・)。
この経済状況下でもFA宣言するしかないのでしょうか。


現在、僕の関与先様レベルでいえば、このような問題を抱える社員さんはいないのですね。当然ですが。
事態は逆なのです。多くは、「なんでお前らもっとがんがんいかんのや!」って経営者からハッパ掛けられているのが実態なのです。

この差はいったい何なのかということなのですよね。
このレベルでは、原因は社員個々人にあるのではないということは明らかです。

それは、もう経営者の経営資質レベルの差、はっきりいえば「頭がいいのか悪いのか」の差だということができるのではないでしょうか。

中小建設企業の多くは、既に、「私はなぜ故に経営者なのか」という自己質問に対する明確な答えを持つ経営者は少ないのではないかと僕は感じています。もう経営者なんかやめたいという人も沢山おられるでしょう。
さらには、財務的な問題で情報化投資のできない建設企業も沢山あるのかもしれません。

僕は、はっきり言えば、そんな(情報化に対応できない)会社さんが沢山あればあるほど嬉しいのですね。
なぜなら、それだけ私の関与先さんは生き残るチャンスが増えるだけだからなのであって、やる気のないところはこのままずっと情報化しないでいただいたほうが、僕的には良い結果が待っている確立が高いのです。

そして、CALSの持つ本質としての合理性は、今後ますます、そういう企業レベル、経営者レベルでの優劣を比較的はっきりと際立たせてくると考えます。それは、情報化を進めていくと、社内における経営幹部の能力の無さが暴露されてくることが往々にしてあることと同じようにですね。

つまり、デジタル革命の持つ、極めて合理的な思想は、曖昧な基盤に立脚していた地位とか権力とか、そういうものはもはや通用し得なくなるということを我々に明らかにしてくれているのであって、それがCALS(情報化)の持つ特色であるということです。それ故に建設CALS/ECはCALSである必要があるのであり、建設CALS/ECが淘汰の原因となるということはそういうことなのだといえると思います。
コンピューターが使えないから淘汰されるのではないのです。

じゃ、そんな会社にいる一介の技術者はどうすればいいの?という質問には、残念ながら私は答える術を持っていません。貴方が希望を失わないような言葉をボランティア的に提供しつづけることはできるかもしれませんが、貴方の人生を決めるのは貴方自身であって僕ではないとうのは明白な答えではないでしょうか。

ということで、2月17日の戯言も必ず読んでくださいな。

2000/02/27 (日)  
【評価】           店主戯言特別編目次

ということで(↓)の【経審について】の戯言を引きずりながら少し書いておきます。
建設通信新聞2000・2・24には、『発注者責任懇 適正発注へ循環システム構築 -「評価」で基本的方向示す』という記事が載っています。それによると、

1 新技術の開発促進などを盛り込んだ新たな入札・契約制度
2 データベース(DB)構築を含めた適正な企業評価手法の見直し
3 資格制度の創設などによる発注者自身の評価

以上の三点を、発注者責任研究懇談会において今後早急に取り組むべき課題であると建設省が提示したことが報道されています。

1は、性能規定発注方式に代表される技術力評価型の発注方式のことでしょうし、2は、CORINSを利用した、工事実績のDB化とか技術者DBの構築ですね。3は最も過激な内容で、極端な話し方をすれば、発注者としての能力の無い(例えば市町村レベルの自治体を対象としているのは見え見え)ところから、指名権を取り上げてしまおう(笑)、そういう内容ですね。

全ては、発注者のアカンタビリティの確立にあるのは理解できると思いますし、結果的にはそれは国民の側、つまり納税者側=「真の発注者」を見ていることに気付かれると思います。

公共事業のCALS化が向かう方向性としては、これは当然のことだと思う訳ですし、つまり、CALS的な調達における評価システムは、ようやくこれから出来上がってくるということです。

それは「ものづくり懇談会」の話しの中でも触れた、『政府が実施する一般競争入札の参加資格は、現状では売上高や自己資本などが基準となっている。』という評価システムからの脱却という意味合いが強いのだろうと思いますし、建設業の場合はそれは「経審」という客観性の衣をまとった発注者の主観なのだと指摘できると思います。(ですから3は物凄いインパクトがあるな)

今回の発注者責任研究懇談会の提示した三つのポイントは是非に早急の実現を望むものですが、そういうものが「機能」するとなると、21日の店主戯言に引用した以下の言葉をまた引用するしかないのかもしれません。

『主困である企業自身の倫理やモラルの問題が、いつのまにか誘困である契約システムの問題にすり変わってしまった。この間の動きをみると、そう思わざるを得ない。』

『ここはやはり当事者である企業、業界が衿を正すべきであり、それ鮮明にすべきだ。倫理やモラルを突き詰めていけば、企業責任、経営(者)責任ということにまで踏み込むことにもなるだろう。それほど重要な問題である。
筆者は建設コンサルタントが健全に発展し、杜会から信頼評価される業界になってほしいと願うものである。』

『公共事業などに関して、これほど発注者と真の発注者である国民の意識が異なってきた時代に、お役所ばかりを向いていては、国民が本当にに望むことにこたえられるはずがない。』


そういうことなのだと思うのです。


【経審について】

以下のようなメールをいただいた。

店主戯言より
>>>>>>>>
このような経審のY点アップを経営の一つの指標として、建設企業の経営を行うことを私は以前から懐疑的に考えている。へたすりゃ、Y点アップはしたものの建設企業としては自社を否定しかねないような事態もありえるのではないかとも感じている。
>>>>>>>>

うーんそうですか。近視眼的な経営になってしまうところが問題ですか?

僕は財務分析から企業の改善するところをうまく抽出して、本質的な改革に取り組むような形が出来ないかなと考えています。

といって中小企業は財務分析とか会計にお金かけるのもなかなか難しいと思いますのでどうせ受けなければならない経審の財務分析を使えば企業側は安くすむ。コンサルタント側も統一した分析を与えられれば対応しやすいといったメリットがあるのではないかなと思っている訳です。

本質的な改革は、うちの事務所では職能資格給導入(私はちょっと否定的なのですが)とか桃知さんのされているようなBPRを伴う情報化、ISOへの取り組みとかとか、色々な専門家の方がされているような物でそういった所へ経審を使って引っ張っていけないかという感じで考えてホームページ開いてみたりしました。

ところが財務の改善(Y点の改善)と職能資格給導入は全然リンクさせられないし、引っ張っていくべき中小向け専門家というのもweb上では少ない。
うーーん。。

僕はそもそもコンサルタントを目指しているのですがやはり20代の若造に出来る仕事とは思っていません。色々な経験が必要ですよね。

ですのでしばらくはお客さんを選別するような形では難しく、薄く広くと言った業務形態をしないとしかたないと考えています。
それで経審からと考えて色々やってきたのですが、小さな中小企業のみなさんも経審の大事さ、決算についてとだんだん理解してくれたのですが本質的な改革なんて所までには踏み込めなくて、どうしても簡単に点の上がる事を要求されてしまいます。


メールありがとうございます。
まあ、どんな商売でも、中小建設企業という業界(へんないいかたかもしれませんが、同じ建設業許可を持つ企業さんでも、僕は全国に営業基盤を持つ大手ゼネコンと地場型中小建設企業は完全に区別して認識しています)を理解していこうとするのはたいへんですね。

僕は経審の専門家でもなんでもないのですが(当然、僕の仕事にはそんな項目はありません)、僕が今経審に対して考えていることを書けばこうです。

命題は、果たして現行経審の点数アップの方向性を持って、中小建設企業を経営することは、継続的な(企業のゴーイング・コンサーンとしての宿命ですね)経営の正しい指針足りえるのか、ということでしょうか。

ご存知のように現行経審はここ数年で2度の改正をしていますが、その意味するところをどう考えるかで、この命題に対する答えは違ってくるのだと思います。
改正というのは「改めて正しい」と書くわけだけれども、僕が感じるのは、この改正経審は、はたして誰に対して正しいのだろうかということです。
僕はそれを中小の建設業には間違いとはいわないけれども、正しいとはいえないのじゃないかなと言う立場です。

このところの経審の改正のスパンはとても短いものでしたが、これは、経審のシステムそのものが壁にあたっている証ではないのかと考えています。もっと広い視点で見れば公共事業システムにおける評価方法が質的変化を見せる前兆かなと考えています。つまり、この変化の時代に機能する「ものさし」を現行経審は持ちえていない、提示できていないのではないのかということです。それは、特に中小建設企業に対しては、です。

そして、(僕の認識では当然のように)グループ経審がらみで、またY点評価の見直しについて新聞報道がされたりしていますが、つまり、現行の経審というのは、すべからずご都合主義的な方法論で、その時々の経済システムが要求する視点を踏まえながら変化していくしかないのではないかと感じています。故に、評価視点がころころかわる。

それは、今の経済システムの変化を、自己消化できる評価システムには、経審はなりえていないということなのだと思うのです。それはこの評価方法の生成過程が、極めて右肩上がりの経済状況下における経営分析の産物だからです。

つまり現行経審には、今の時代(パラダイムシフトの時代)を生き抜く経営指針としての機能を、中小建設企業に対して提示し得ていないのではないかという疑問が常に僕には存在するのです。口の悪い言い方かもしれませんが、せいぜいお役所による、その場しのぎの評価システムというのが僕の率直な経審に対する見方です。

僕の視点は、建設企業を評価するということはどういうことなのでしょか?というところから始まります。
仮説として、「公共事業においては、技術と経営に優れた企業を選択するための評価基準として存在する「ものさし」が経審だ。」とすれば、検証手段は、

「はたして、今まで、経審による評価システムが機能することによってつくり上げられた(機能していたということを前提として)公共事業システム、建設業界そのものを、国民は良しとしているのか」という命題に対する答えでしょか。

その答えは、せいぜい昨日の戯言にでてきた『保護された競争力の無い産業』あたりが関の山なのではないでしょか。その反省点を含めて評価は総合的に変革されていくものだと僕は思っています。

僕は常にそういう疑問を持って今の仕事をしているわけで、そういう立場ですから、実は経審そのものにはほとんど興味はありません。ですから経審を語る資格などないのかもしれません。

しかし、経審を要求してきた公共事業システムが、デジタル革命の洗礼を受け、つまり建設CALS/ECの影響下で、どのような「評価システム」「評価プロセス」を要求してくるのか、評価の概念はどう変化するのか、そういう部分に興味がいっちゃっているだけなのかもしれませんね。(つまり、まず「経審ありき」という視点は僕にはないのです。)

2000/02/26 (土)  
【ものづくり懇談会】       店主戯言特別編目次

「ものづくり懇談会」をご存知だろうか?、僕は個人的にはとても興味を持ってこれをみているのですが、これについての情報が極めて断片的にしか入らない。

首相官邸のホームページには、第1回のものづくり懇談会議事概要が掲示されていますが、これは昨年12月24日に行われたもので、掲示は今年の2月10日だから、掲示までに40日以上の稼働日日数を要している。

既に2月24日には、第3回のものづくり懇談会が開催されているので、まあ、このようなものの協議内容は可能な限りの即日性を持ってインターネット上に掲示していただきたいものである。
当然に首相官邸のページからなるべく短い期間での掲示要望はしてみたが、どうなるというものでもないかもしれない。

第1回の会合概要の中で、僕が興味を持つったのは以下の部分である。

『私は、かつてピアノ工場で働いたことがあるが、為替で苦労した。現在の日本の現状に鑑みると円高が問題になる。1ドル=100円では製造業者の従業員に魅力ある賃金を払えるとは思えない。ゼロ金利で円高というのは貿易黒字が原因にある。一層の市場開放を行って貿易黒字が減少すれば円高も止まるのではないか。現在の日本は70年代のドイツに似ている。ドイツでは、70年代以前においてはカメラ産業も繁栄していたが、マルク高で全滅した。日本の高い技術力を持った製造業が海外へ追いやられ、国内に保護された競争力の無い産業のみが残ってしまうというのは問題である。一生懸命やっても円高でやられてしまうのでは仕方が無い。』

当サイトにお越しの皆さんならお気づきのことと思うが、『日本の高い技術力を持った製造業が海外へ追いやられ、国内に保護された競争力の無い産業のみが残ってしまうというのは問題である。』という指摘の『保護された競争力の無い産業』とは、公共事業で保護された中小建設企業に向けられたものであることは察しがつくだろう。
所詮、他産業界からみればそのようにしか見えないのはいた仕方ないのかもしれないが、いつまでもこのような言い方をされるのもしゃくではないか。

さて、建通新聞2000・2・24号によると、2月24日に行われた、この「ものづくり懇談会」の第3回会合の内容が少しだけ伝えられている。

『小渕恵三首相は二十四日、中央省庁が発注する物品の製造業者を選定する一般競争入札の参加資格を、技術力をもつ中小企業にも拡大する考えを明らかにした。』

『政府は三月上旬から関係省庁連絡協議会で国の調達手続きの電子化推進の具体化に向けた検討を始める予定で、首相は「(同連絡会議の場で)技術力ある中小企業の入札参加が適切に図られるよう、中小企業庁の協力も得て検討させたい」と述べた。』

『政府が実施する一般競争入札の参加資格は、現状では売上高や自己資本などが基準となっている。』

『首相の指示の狙いについて、内閣内政審議室は
1参加資格の拡大による中小建設企業の活性化
2埋もれた技術の有効活用
をあげている。』

上の報道はCALS的な視点では、極めて当り前のものの考え方に沿っている。
すなわち、技術力のある企業からの調達には、企業規模の大小は関係ないということだ。

しかし、ここでいわれている「中小企業」に、はたして中小建設企業はふくまれるのだろうか。つまり、公共事業もこの文脈の意味するところにおいて建設CALS/ECが推進されるものなのだろうか?
たぶん(中小建設企業は)含まれてはいないのだろう。
報道の内容も「中央省庁が発注する物品の製造業者を選定する一般競争入札」としている。

仮に含まれるとした場合、上の文脈(政府調達の電子化:すなわちCALSである)の中で中小建設企業は、「技術力を持つ中小企業としてその調達に参加できるのだろうか。」と考えてみる。
そうすると公共事業市場は多分正反対の理論構造をもつことに気付かれるであろう。

つまり、技術力のない中小建設企業がその調達の主役である官公需法的支配下の公共事業を、上の文脈に当てはめるとき、そこには全く逆の論法が機能することになるということだ。

すなわち、
「参加資格の拡大による技術力のある大手ゼネコンの活性化」という論法である。

建設CALS/ECは、同じ政府による電子調達手段でありながら、製造業とはそのベクトルが正反対の方向を向くのである。

建設CALS/ECを考えるとき、この視点を抜きに語ることはできないだろうし、いつまでも『保護された競争力の無い産業』などというありがたくない呼ばれ方から脱却するためにも、建設CALS/ECがなぜCALSである必要があったのかを原点に戻って考えてみるべきであろう。



【ちょっと頭痛】

昨日、新橋にて、久しぶりに丸ちゃんと一献交わして、さて帰ろうかと思ったら、例によって京浜東北線は蒲田駅の人身事故で運転が止まっていたりする。
まあ、直ぐに復旧したのでなんとかはなったけれど、しかしよく止まるよな。

西川口で下車し、タクシーで帰ろうかと思ったら、タクシー待ちは凄い行列で、この寒い中10分も20分も突っ立ってたら脳味噌の血管が切れそうだぜ、ということで、又電車に乗りなおして、正規の駅(っていうのも変なのだが)である蕨までいこうとしたら、また電車がこなくて10分程も西川口駅のプラットホームに突っ立っていた。
おかげで風邪ひいちまったみたいで今朝おきたら頭が痛い。

秋田での講演を聞かれた方からメールをいただく。
山形からおいでくださったそうだ。
東北の方々からはめったにメールもいただかないので、私がやっていることなんかに、そんなに関心が無いのかなと思っていたら、そうではないようですな。なんとなく安心しております。

そして主催者担当氏よりのメール

桃知様へご講演を依頼申しあげた事について間違いが無かった事を再確認しております。
自分自身の夢を語れる方に久しぶりにお会い出来ました。
当然の事を当然だと言える勇気とその強さを再確認出来ました。
私だけでなく、講演会を聞いた全員が感じたのではないかと思います。
建設CLAS/ECについて講演をお願いいたしましたが、いつしか、仕事の仕方、生き方を教えられた気がしています。
ありがとうございました。

はい、私の方からもありがとうございましたです。
私は人生を語れるよなそんなたいそうな者では当然にありませんが、また秋田のおいしいお酒をいただきに行きたいとは当然に思うのでした(笑)。

2000/02/25 (金)  
【Give Thanks 秋田】

秋田での初講演終了。
如何なものだったろうかな。。。

でも、帰りのこまちで受信したメールには早速感想が。
白鳥さんありがとう。

本日のセミナーを興味深く拝聴いたしました。
東京以北のセミナーと言うことで青森より馳せ参じました。
初めて御姿を拝見いたしまして文責とのイメージが割と合いました。
(失礼いたしました。)
会場に乗り込むまでに質問事項を考えていたのですが、みごとに言い当てられてしまいました。
cals、iso、イントラネット、ナレッジマネジメントというキーワードの関係を質問しよう思っていましたが、あっさりと説明されました。
近い将来に、青森でもセミナーをとスポンサーを探したいと思っています。
益々のご活躍を祈念いたします。
本日は有難うございました。


このよううな感想をいただいたことに深く感謝いたします。
私のつたない説明で、ご理解いただけたのこと。大変嬉しく思います。

今回の秋田での講演でも、遠方から沢山の方々においでいただきました。
皆さん、僕のHPに毎度お越しいただいているようで、深く感謝申し上げます。
それと毎度おなじみの建行協秋田支部の皆様もありがとうございました。m(__)m

さながら桃知組秋田総会の様相でありましたなぁー。
スポンサーである秋田ゼロックスさんは、直接商売に結びつかんかもしれませんね(笑)。

2000/02/24 (木)  
【秋田音頭くずし】

秋田である。。。。酒処である。
肴もうまいのである。

当然に、昨晩は今回の主催者様のおはからいで、秋田の老舗割烹『いくよ』さんにて、秋田の銘酒『飛良泉』を冷にて堪能させていただく。
当然にきりたんぽ汁もいただく。当然にうまい。

しかーし、凄いのは食物だけではなーい。
この『いくよ』さんという割烹は、僕のような秋田バージンにとっては、存在そのものが十分に刺激的でさえある。

高級料亭ということで、主催者側の社員さんもはじめて入られたと言っておられたぐらい、地元の方々にもなかなか敷居の高いお店であるようなのだが、まずなによりも、建造物としての店そのものの存在が凄い。というよりも、昔の木造のしっかりとした、そして手入れの行き届いたつくりなのである。

我々は、想像どおりの二〇畳もある客室で総勢七名ほどで宴を持ったわけだが、想像どおり我々の世話をしてくれた仲居さんも古い。(^^ゞ

帰りがけ、お店の名前の記憶用にマッチと『唄の秋田』という『いくよ』さん謹製の古い唄本をねだっていただいてきたのだが、その唄本の終わりの方に、秋田美人紹介というページがあって、秋田の芸者さんの名前と電話番号の一覧がついていた。その数ざっと45名。

その昔は、この料亭も旦那集お芸者さんが集い、とんちんかんと、この唄本で唄でも歌いながら盛り上がっていたんだろうなぁと、華やかし頃が想像されるではないか。

僕は、何処へ行っても芸者さんはこの町に何人おられますかと聞くことにしているのだが、『いくよ』さんによると現在は秋田には5人さんしかおられないのだそうだ。僕は、芸者さんが存在する。芸者さんと遊べる場というものが少なくなっていくのはとても残念だと感じている。

僕自身がこうして一丁前に酒が飲めるようになって、大人の酒飲みがしたいなぁと思うとき、既にそういう遊び方を僕たちに伝授してくれる人はいないし、そうい場も機会もなくなってきてしまっている。
芸者さんとどんちゃんやるのは、既に映像の世界の出来事、バーチャルな出来事になってしまっている。

デジタルに代表される抽象化した人付き合いが多くなる現代において、「ウェット」という感覚は人間的なバランス感覚として非常に大事なものだと感じている。芸者さんとどんちゃんやる宴会、酒飲み。そういう人間臭い酒飲み(たぶん、今の若い人たちが一番苦手な部分だろうが)。
そういうものができる大人になりたいなと思っていたのだけれども、気が付くと、もう土俵は限られているのですね。

ところで、この唄本には付録がありまして、題して「音頭替歌集」
そこから少し紹介します。

「秋田音頭くずし」
○拭いて拭いてしっかり紙はさめ
          又拭きなおして
   そろりと入れるは
           蒔絵の御重箱

○あの税 この税 役場の税たち
           息つく 暇もない
   そんなこと思へばあるものブチ売って
           酒買ってマ喰らて
              へコして死んだ方が良い

○難産した時 一生しないと
           高言抜かしやがて
   十日もたたぬにムリット入れたば
           これだば 死んでも良い

こんな塩梅で延々と続くのである。どんなカラオケよりもいいなよぁー。
          

2000/02/23 (水)  
【吉田カバン】

またまた鞄の話題でメールをいただく。大谷さんありがとうございます。m(__)m

『ところで、おすすめの鞄ですが、日本には吉田カバンがあります。

エグゼクティブ御用達と言うよりは かなりカジュアルなブランドですが、パソコン用にTIPというシリーズがあります。
これは、私も4年ほど使用していますが、形も崩れないし、古びても見えません。傑作です。
もちろんパソコンをいれるのにパットなど必要がありません。』

http://www.bag-shop.com/menuall.html

了解しました。
これも候補の一つといたしましょう。
しかし、この系統のはなしはつきませねな。(笑)



【こまち13号】

桃知@こまち13号、なぜに私は北国に。。。。である。
仙台まで車内販売にはお弁当がないのだった。
こんなことなら大宮で購入しておくべきだったのだろうが、なにせ大宮で売っている駅弁はまずいのだ。
だから、車内で購入しようとたくらんでいたのだが、それが完全に裏目に出る。(T_T)

ようやく仙台で「はらこめし」なる、親子丼の鮭判のような弁当を購入(なんとこれしか売っていないのだ)。
わたしゃイクラ自体がそんなに好きではない(でも筋子は好き)ので、大した感動も無く、いくらを残して食べる。

しかしながら、盛岡から先は見渡す限り別世界である。
白銀の世界などというものではない。クレヨンしんちゃんの愛犬である。
つまり、「しろ」である。☆\(--;)

それにしても、秋田新幹線は行き違いの列車待ちで一時停車があるのだからたまらない。
まるで単線特急飛騨のようである。
さらには、その行き違い列車が遅れてなかなかこないものだから、雪原(小岩井駅)で立ち往生しているのだわこれが。。。のっけからやってくれるのである。
期待通りの展開に胸は高鳴っちゃうじゃないか(笑)。

大宮駅で購入したForbes拾読み。
『いくら時間どおりに会社に来て机の前に座っていても評価に値しない。インターネットを駆使したり、知識ベースを活用したりして仕事を効率的にすすめて成果をアウトプットする。そうした成果への対価として会社が給与を支払う。会社サイドではアウトプットするための環境を整えたり、ソースも与える。』
『ネット時代でも最後は人が決めてですよ』
以上、富士通社長 秋草直之氏のことば。


【Y点ねぇ】

私はこれから秋田へ移動です。
片道4時間の大移動なので、もちろん移動中に仕事をする予定でいますが、なんかちょっと風邪気味なので寝ているかもしれないです。

さて、経審のY点については、又見直そうというような動きがあるように新聞では報じられている。
経審はご存知のように2年連続で改正されているわけで、またかという印象さえうける。

要は、既存の会計的な評価システムの概念では、デジタル革命下における建設企業の評価軸は設定しようがないのだろうということだ。
つまり前例の無い事態に経審というシステムの虚弱性が暴露されているということなのじゃないだろうか。

このような経審のY点アップを経営の一つの指標として、建設企業の経営を行うことを私は以前から懐疑的に考えている。へたすりゃ、Y点アップはしたものの建設企業としては自社を否定しかねないような事態もありえるのではないかとも感じている。

この経審のシステムは、それこそ日本の優秀な頭脳が集結してつくっているのだろうからね、この方々が、まずは、全国58万社とも言われる建設企業を均一的に計る物差しなんてできるわけないと認識する必要があるのではないだろうかね。

2000/02/22 (火)  
【GiveThanks 横浜&鞄についてのご意見】

横浜での講演終了。
遠く大坂からも懐かしい方がおいでくださった。Thanks 安達さん。
そして同じく大坂からおいでくださった新川さん、今度は大坂に呼んでくださいな。(笑)

今日は朝からすがすがしい気持ちでいられたので、最後まですがすがしく仕事が出来ました。
Give Thanks All.

鞄について、小林さんと北沢さんから同じメーカーの推薦をいただく。
TUMIである。
社長さんと専務さんご用達だからな、Executiveご用達というところかな?

http://www.tumi.com/
しかし、このホームページは凄いな。
質問に答えていくと、お勧めのバックを選んでくれる。(だたし、要英語力だよ)
その上どこで買えるのかも教えてくれる。
もちろん日本の販売店も。

土曜日にでも品定めに行こうかと思うのであった。



【すがすがしいということ】

すがすがしい朝である。といっても別に天候の話しではない。
私は、朝の日課として、関与先さんのイントラネット巡回をするのだが、なかなか素晴らしい投稿が、社員さんや情報化推進チームのメンバーから投稿されている。

こういう日は、とても精神的にはれやかな気分になれる。

関与先さんの多くは、既に第2ステップに入っているところもあり、ここでは、如何に多くのユーザー(社員)がイントラネットを活用できるのか、具体的には、「量から質への変換」、つまり、情報利用者から、情報発信者への質的な変換を見せることができるのかが大きな目標となる。

この兆候を感じることのできる投稿が、各社さん、本日の巡回では「あった」。
これは、私的には非常に嬉しいことなのだ。
この調子でいきましょう。>ALL

さらに、山形の朝日設計の小林社長からも、朝一番で心温まるメールをいただいた。
「靴と鞄」の話しである。もちろん(↓)の書き込みに対するリプライである。
気分はとてもよいのである。



【オーバー・ナイト・ケース】

私は移動が多いので、それなりの鞄をもって移動することになります。
日帰り用は、ブリーフケースが、ThinkPad用の専用ケース。
宿泊が伴うと、これに旅行用のボストンバックが加わることになります。

この仕事を始めて以来、このスタイルをずっと続けてきたのですが、最近はちょっと体がしんどいのであります。
つまり鞄が重い。。。(T_T) それ以上に荷物が重いのもありますが。

私の移動手段には、自家用車とうのはありません。
新幹線や、電車や、バスやタクシー、そして徒歩です。
ですから、とにかく軽くて丈夫で持ちやすい鞄が欲しいなーといつも思っているのでした。

特に一泊用のオーバー・ナイト・ケースですね。
これのいいものが欲しいと最近つくづく思うのです。ほとんどの仕事はこれで用足りてしまうのです。
一泊に鞄二つということも多いのですが、なんとか一つにまとめたいなと思うのです。

どなたか、パソコンの入るオーバー・ナイト・ケース。これはというものをご推薦していただけませんでしょうか?



【横浜→秋田】

秋田からメールが届く。
『最近、秋田はやっと雪が本格的に降り初め、歩道にも若干雪が積もっております。
真冬日の場合もありますので防寒対策と雪道用の靴でお越し下さる事をおすすめいたします。
(朝はマイナス数度、日中はプラス数度から氷点下)』

了解なのだが、私はこの雪道用の靴というのは持ってはいないのです。
かなりあせってます。(^^ゞ

大ちゃんからもメールが届く。
残念ながら秋田にはこれそうもないとのこと。
んー、残念。年度末だからねぇ。事故の無いように頑張ってください。

本日は横浜で講演をします。
頑張っていきましょう!

2000/02/21 (月)  
【コンサルのあり方】

標題は建設通信新聞2000/02/18「建設論評」の標題である。
大変読み応えのある内容なので、皆さんも機会があれば一読されたい。ここに全てを引用するわけにはいきませんから。

話しはこう切り出される。
『建設省の設計・コンサルタント業務箏入札契約問題検討委員会の最終会合が三月に開かれ、提言(案)が審議されるという。千葉市発注のコンサルタント業務などに絡み、昨年夏に公正取引委員会から排徐勧告を受けたことに端を発した検討は、発注者であり監督官庁でもある建設省の対応策としては、これで一つの結論が出ることになる。』

この問題については、『「設計・コンサルタント業務等入札契約問題」への意見募集』がインターネット上で行われているところであり、皆さんも周知のところだろう。
URL http://www.comp.co.jp/resp/index.html

そして、「建設評論」はこう続ける。
『これまでも指摘したが、不祥事が生じたのは何に起因したのか。建設省ら発注者が悪かったからか、契約制度が悪かったからか。そうではなく一番の問題は、コンサルタント側の倫理・モラルの部分にこそあったはずだ。その部分の反省をないがしろにしていては、契約システムはできても問題が解決したとはとても言い難い。
これでは業界に対する不信感も拭えるはずもないと思うのである。』

『主困である企業自身の倫理やモラルの問盛が、いつのまにか誘困である契約システムの問題にすり変わってしまった。この間の動きをみると、そう思わざるを得ない。』

『ここはやはり当事者である企業、業界が衿を正すべきであり、それ鮮明にすべきだ。倫理やモラルを突き詰めていけば、企業責任、経営(者)責任ということにまで踏み込むことにもなるだろう。それほど重要な問題である。
筆者は建設コンサルタントが健全に発展し、杜会から信頼評価される業界になってほしいと願うものである。』

『公共事業などに関して、これほど発注者と真の発注者である国民の意識が異なってきた時代に、お役所ばかりを向いていては、国民が本当にに望むことにこたえられるはずがない。』

そして「建設評論」氏は、『一心同体と映る貢注者のパートナー、アドバイザーではなく、もっと距離を置いた公正・中立・独立のプロフェッショナル集団をめざすべきだ』と訴える。

一方、DIME2000/3/2号を読んでいたら、山崎浩一氏は、服部公一著『子供の声が低くなる!』への書評においてこう記している。

『さらに著者は「幼稚園にバカでかいピアノなんかいらない!」「中学や高校の音楽教育などやめてしまえ!」とまで主張する。音楽の授業が崩壊している学校にプロ顔負けのブラスバンドやオーケストラが存在するギャップ、生まれた瞬間から多彩な音楽のシャワーを浴びている子供たちがなんの魅力も感じない音楽教科書・・・・・・。ようするに文明開化以来のお上主導システムが、このジャンルでもやっぱりガタガタに老朽化しているということだ。
ことは音楽だけの話しではないのだ。』

根っ子は同じように思える。公共事業システムがデジタル革命によって露にされている問題点とは、そういうことなのであろう。
ことはコンサルだけの話しではないのだ。

2000/02/20 (日)  
【SnapConnect】

私のWorkPad c3は、イケショップ謹製の8Mbモデルです。
これは、CASSIOPEIA A-60の代替として準備したのですが、CASSIOPEIAと違って、標準ではインターネットアクセスが出来ません。別途モデムを購入しなくてはならないのです。

ところが、c3で使えるモバイル用(つまりケータイやPHSが使えるもの)のモデムというと、I・O DATA製のSnapConnect for WorkPadc3ぐらいしか手に入らないのです。(これはイケショップのプライスでも22.8K円もします。高いですね。)

それで、本日は、c3+SnapConnectの設定でもがき苦しんでおりました。
繰り返しますが、c3は標準ではインターネットアクセス環境は持っていませんので、別途アプリケーションを準備する必要があるのです。

移動が多い私には、そんな設定の時間をとるのも大変な上、WorkPad素人の本領発揮。
マニュアルは読まないし、まずやってみてから考えるという先祖伝来の性格ゆえ、ソフトリセット数知れず。
ハードリセットも沢山しています。(^^ゞ

そんなものですから、私のWorkPad c3は、まだ実運用されていません。
来週のデビューを予定していたのですが、とにかく設定にはコツがいるようで、OutLookとの同期の問題が解決できたのは、実は今日の朝なのです。

でも、モバイルマネジメント宣言にも書きましたが、モバイルにおけるCommunicationベースのネットワーク端末というのは決してパソコンではないのだろうと感じています。

Webブラウザとインターネットメールが使えれば何とかなるという考えから行けば、それこそ、ザウルスでも、iモードでも、WorkPadでも、WindwsCEマシンでもその可能性は十分に考えられるわけで、むしろ現場事務所を持たない現場担当者の多い中小建設企業の場合、そのような所謂PDAの方が現実的だろうと考えています。

まあ、そんな大義名分は後からつけたようなものなのですが、
『WorkPad 使うからには骨までしゃぶるぞ BOHO魂』 。。。。。お粗末。m(__)m


【すこしだけ】

WorkPadで閲覧することを前提として、Index for mobailをつくってみました。
私のWorkPadには、Palmscape for WorkPadというテキストブラウザ(テキスト主体のページを閲覧するのに便利なブラウザ)がインストールされているのですが、これで自分のホームページを見ると、まあ見難いのです。

それでも、画像ファイルだらけのサイトに比べれば、まだ何とかなるのです。
例えば、この店主戯言は、このままでも、まあ快適に読むことができます。
テキストだらけですから。

もっとも、一月1ページでこのページはつくられていますから、アクセスするたびに以前読んだ部分まで読み込こまなくてはならないので大変ではありますが。

一方、表組みが多用されている当サイトのトップページ(ホームページっていうのが正しいのかしら?)はテキストブラウザでは見るに耐えないものとなっています。

全てのお客様が、ネットスケープやIE等の高機能なブラウザをお使いであれば問題は無いのでしょうが、それこそ、店主が自ら使っているWorkPadやCASSIOPEIAなどのモバイルマシンのことも少しは考えようと、まあバリアフリー見たいなことを考えたりしてみたのでした。

だからといって、このサイトを全てWorkPadで快適に閲覧できるようにしようなどということは無いとは思いますが。
でもiモード対応版はつくるかもしんない(笑)。

2000/02/19 (土)  
【プロレスの日と沈黙の音】

今日は何の日か知ってます?
『プロレスの日』だよー。
1954(昭和29)年、東京・蔵前国技館で日本初の国際プロレス大会が開催された日。
力道山の活躍が街頭テレビで放映されたらしい。。。。って、僕はまだ生まれていない。

ネットのお仲間から、『そろそろ、疲れが溜まってませんか?』とメールをいただく。
まったくこの方々といったら、私の日々の書き込みをみて、私の精神状態を見透かしてしまうのだから困ったものだ。(笑)

これ(↓)は、私がこのサイトを立ち上げた頃に書いたもの。
沈黙の音の話しだよー。

98/03/29 【サウンド・オブ・サイレンス】

サウンド・オブ・サイレンスと言えば、映画卒業でも使われたサイモン&ガーファンクルの名曲を思い出しますね。「沈黙の音」と題されたこの曲の詞は、現代社会のコミュニケイションの欠如を鋭く指摘したものでした。週間文春98/4/2号の表紙は和田誠氏による三半規管の絵ですが、この絵には「サウンド・オブ・サイレンス」という標題が着けられいます。普段私たちが音を聴くシステムである三半規管を描くことによって音のないコミュニケイションの世界を暗示しているように思えます。

デジタルネットワーク網の発達は、私たちに音のないコミュニケーションの新しい解釈を提示してくれています。それはポール・サイモンが嘆き悲しんだコミュニケーションの欠如とは違ったものであることは確かでしょう。新しいコミュニケーション手段の確立。それは「言葉=文字」という人間が作り出した偉大な作品を見直す作業の機会を提示しているかも知れません。

電子メールやメーリングリストなどの「サウンド・オブ・サイレンス」によって、電話網やテレビやラジオの発達により、一時は機能を失いかけていた、文章の表現力で自らの気持ちを相手に伝えるという簡単そうでとても難しい、だけどもとってもロマンチックなコミュニケーション手段を、もう一度私たちは手に入れることができたのかもしれません。

無口な方の多い建設業界には結構簡単に受け入れられそうに思うのは、若造のあさはかさか。。。。


浅はかなようでした。。。m(__)m

2000/02/18 (金)  
【性能規定】

中部地建で相次いで性能規定が試行されている。
建設通信新聞2000・2・18によれば、『中部地建は、管内舗装工事で同局では初めて性能規定発注方式の試行を行う。』
『1年後の性能規定値として排水性と騒音値を規定しているのが特徴』

もう一つ
『中部地建は十六日、民間技術活用を図る性能規定化による新たな契約方式、「詳細設計付公募型指名競争入札」を全国ではじめて試行した。』

『性能規定は、原則として性能を満たしていれば、材料・工法を自由に選択できるため、民間の最新技術が活用しやすい。』

性能規定方式は、発注者の「ものを造る」という視点から「ものを買う」という視点への変化という意味で、極めてCALS的な発注方式でる。

その意味するところは、CALSの「良いものを、安く、早く、校正に」という精神を試行するものとして大いに注目されるべきものであり、建設CALS/ECを語るということは、本来このような、CALS的な志向による発注方式の変化とその対応にあることは理解できよう。

つまり、CADを使いました、電子メールを使いました、デジタルカメラを使いました。それで建設CALS対応一丁あがりではないのである。

建設CALS/ECが、建設企業に要求していることとは、性能規定方式のようなCALS的視点で行われる調達に対して、対応できるような『技術力』を持つた建設企業の存在である。
故に、建設CALS/EC→CALSはStrategy(戦略)なのである。
故に、建設CALS/ECは建設企業淘汰の要因になり得るのである。

CADが使えない、電子メールが使えない、デジタルカメラが使えない。それが直接的な原因で建設CALS/ECによって企業淘汰が起こるのではない。
ここを勘違いされている方々が沢山いらっしゃるようだが、そんなものではない。

問題はなにか。それは、全国58万社の建設企業の多くが、この性能規定方式に対応できるような『技術力』を持ちえていないことなのである。

それが、護送船団方式が作り出した『技術力』の無い日本の中小建設企業に、建設CALS/ECが投げかけている問題なのだ。ここから脱却するには、IT技術論、枝葉論では解決できるわけがないことを理解いただきたい。

2000/02/17 (木)  
【一介の技術者として】

桃知@新潟です。
新潟の冬は朝も昼も夜も気温がほとんど変化しません。
つまりずーっと寒いのでした。

今日は久々に技術者をしていました。
ルターの設定。インターネットのサーバの構築です。
明日は朝から、DNSサーバーの構築とメールサーバーを立ち上げる予定です。

問題提起のメールをいただいた。非常に嬉しい!

桃知様

「しかしこの文脈により、受注者側から見る建設CALS/ECは
閉塞感を感じずにはいられない。
このような技術論、枝葉論に終始する
建設CALS/ECに関する議論は、
建設CALS/ECのプロトコルや標準部分ができあがるまで、
受注者側は特に何もしなくとも良いのだ
という意識を充満させるには大変な説得力を持つからである。」

まさに同感です。
情報化はトップダウンでしか進められない、
発注者側が基準、指針を決めるまで動けない、
そうなったとき、一介の技術者はどうすればいいの?
という疑問をあちこちでぶつけられます。

会社トップに情報化の推進を具申し、
それが受け入れられる社員は幸せです。
すぐうえの上司に前向きな意見を握りつぶされ、
余計なことを言うなと言われる社員は、
どうすればいいんでしょうか(私情も入ってたりして・・・)。
この経済状況下でもFA宣言するしかないのでしょうか。


これについての私の考えは19日以降に記載します。少々お待ちください。m(__)m
僕も頭の中を整理しなくてはなりません。

ただ、新潟の美酒で壊れかけた脳細胞が一つだけいえるとしたら、組織の情報化とは、優秀な個の存在、優秀な個の集合によって成り得るものであるけれど、優秀な個とは、経営者を含めた全ての組織構成員であるということです。

つまり、優秀な個としての貴殿は、何故組織の「しがらみ」の中でもがき苦しむのかということです。
それは、つまり、組織のManagementが全ての個を支配しているからに故他ならないからでしょう。
この意味で組織で生きることは他力に支配されるもの以下の何物でもありません。

故に私は経営者、管理者に向かって話しをしているのです。
私はこの姿勢を貫くことで、個の存在を際出せたいのです。

2000/02/16 (水)  
【精神とシステム】     店主戯言特別編目次

桃知@「つばさ」102号東京行き14号車1番C席である。
つまり目の前が自動ドアで、それが開くたびに冷たい空気が直撃するのである。

「つばさ」に乗っているからといって、私は別に山形での講演の帰りではない。
ちょっとした移動に、気紛れで「つばさ」に乗っていようと思っただけであって、乗って損しただけである。

もっと核心のことを書けば、23日に秋田まで行くのだけれど、「こまち」と「つばさ」は姉妹車両であるので、普通席で4時間以上我慢できるか、確認してみようと思っただけである。

答えはたぶん「OK」だな。
僕が長野県飯田市へお邪魔するときに利用している、新宿発の京王バスに乗る思いをすれば、ここは天国みたいな座席である。でも、たぶん今回私はグリーン車両を選ぶだろうけど。。。。。。

さて、ついでなので思い立ったことをここにメモ的に書いておこう。

建設CALS/ECは、個々人がパソコン使って、デジカメ使って、CAD使えば、それで出来上がりというものではない。なぜなら建設CALS/ECは、発注者側システム(公共事業システム)の変革作業だから。

すなわち建設CALS/ECは政策である。すなわち建設CALS/ECは戦略でもある。
故に、建設CALS/ECは発注者による公共事業を支える「精神とシステム」の変革作業だという意識をもって、その始まりとする。これは国も自治体も同じ文脈で語られる。

建設CALS/ECは、常に発注者側の意識と業務の改革を目標に始められる。
故に、建設CALS/ECは技術論では終わり得ない。
つまり、建設CALS/ECとは技術的側面と経営的側面の二つの側面のバランスによって成立し得るものである。

技術的側面に受注者側が頭を悩ませる必要は一切無い。なぜなら、システムを整備するのは発注者(調達側)であり、受注者はそのシステムを利用するだけに過ぎないからである。
この部分はもっと強調されてもいい部分である。

建設CALS/ECはIT革命をベースとした発注者側(行政・政府)の継続的な業務改革(BPR)以外の何物でもない、受注者以上に「デジタル革命」の洗礼を受けるのは、実は発注者側である。

しかしこの文脈により、受注者側から見る建設CALS/ECは閉塞感を感じずにはいられない。このような技術論、枝葉論に終始する建設CALS/ECに関する議論は、建設CALS/ECのプロトコルや標準部分ができあがるまで、受注者側は特に何もしなくとも良いのだという意識を充満させるには大変な説得力を持つからである。

これは「建設CALS/EC」を技術論としていう現在の建設CALS/EC推進システムの大欠点である。
今はなくなってしまったが、建設CALS/EC創生期、JACICが運営していた(というよりも一人の優秀なエンジニアが運営していた)cce-talkというメーリングリストの面白さは、この技術論に終始しなかった故のダイナミズムにあった。

あのころは建設CALS/ECも輝いて見えた。イマジネーションがはじける音がしていた。
JACICも建設省も希望に満ち溢れて見えていた。我々に夢を感じさせることのできる政策としての建設CALS/ECは、受注者側に立場を置く、多くのイマ人にその共通の夢を語れる場を与えることに成功したと言えるだろう。

しかし、すでにcce-talkは無い。
他の建設CALS/EC関連メーリングリストもcce-talkのころの生命力は無い。
同時に建設CALS/ECも、

というところで大宮到着。
続きはそのうち。☆\(--;)



【新潟から】

明日から新潟。
雪の状態が不安だったので、関与先様の掲示板へ書き込みをしてみる。
早速、新潟の状況を掲示板の書き込みとメールとでお知らせいただいた。
田中社長、石山さん、ありがとうございます。m(__)m

それによると、新潟市内は雪がないそうです。(・o・)
なんと拍子抜け。
私は風雪流れ旅、若しくは、八甲田山地獄の雪中進軍のような世界を想像していたのだ。☆\(--;)


【70000】

70000ゲッターは、神奈川県の中村@門倉組さまでした。
おめでとうございます。
次は77777で遊びましょう>小林@66666様

2000/02/15 (火)  
【公共事業の不思議なシステム】

建設通信新聞2000・02・14によれば、『発注者支援DB 他社データも検索可能に JACIC受注者メリット探る』なのだそうです。

つまり、現行の発注者データベースは、CORINSをベースにしているのですが、CORINSというのが全く曲者のシステムで、なにせ登録料が受注時5千円、竣工時5千円、変更契約があればその都度5千円と、受注者にとっては何のメリットも無いのになぜかお金ばかり取られているという不思議なシステムなのです。

つまり、このシステムは、本来ならば公共事業発注機関が行うべき事務処理(CORINSへの工事登録)を、なぜか登録料という名目で、お金まで取ってですね、業者に行わせているという、まあ、公共事業、建設業界以外では考えられないシステムなのです。

他産業で同様のことをしたら、業界上げて(有料登録、受注者登録には)反対なりするものだと思うのですけれど、上意下達が骨の髄まで浸透しまっている公共事業システムにおいては、受注者は不満を抱えながらも自らの意見を公に言うことはないようですね。
(私に不満をおっしゃる方は沢山おられますが。。。。)

そこで、このままでは、お金を払ってくださる皆さんが何時爆発するのか解らないという危機感でもあられたのか、『自社のデータはアクセスすることが可能だが、他社のデータは診ることが出来ない。このためJACICは、自社データだけでなく、他社データも検索できるようなシステムに改善する方法で準備に着手した。』そうです。

さらに、このCORINSへのデータ登録に準備されているアプリケーションは大変に使いにくいものですし、しかも有料で買わされる。原則はFDDの郵送という、今となってはまず考えられないよな手法で登録する。一応Internet登録も出来たと思うが、特定のプロパイダーだけじゃなかったのかな?。

それで、『もう一つは、インターネットを利用した入力の方法も模索する』のだそうです。オンラインで株の売買やっている時代でうからね、当然の流れであり早急に実現されていただきたいと考えます。

もう一つ、本当はこっちのほうが主眼なのだろうけれど、『市区町村への導入促進が大きなポイントで、建設省は不良・不適格業者の排除に本腰を入れ始めたこともあって、発注者支援データベース導入拡大をめざしている。』そうです。

しかし、これを言うんだったら、『市区町村が自ら発注物件を登録できるシステム』を目指していただきたいと思います。この視点が本来これらのデータベースシステムの持つ基本姿勢だろと思いますし、そして利用料は利用者である発注者が負担するのが本筋ではないでしょうか。

思うに、このCORINSへの登録は、市区町村発注物件に関しては、登録が特記仕様書などで義務付けされていないところが多いのだと思います。ですから、JACICの言う市区町村への導入促進とは、市区町村への導入→CORINS登録物件の拡大→登録料の飛躍的拡大を目指す、という流れを考えているのではないのかな?と穿った見方をしてしまいます。

なぜなら、CORINSの登録料は1件あたりの定額制で、発注金額(受注金額)には関係ありません。公共事業は自治体発注工事が圧倒的な件数(公共工事のシェアは国:自治体=1:9)ですから、JACICがビジネスとしての拡大を考えれば、必然的に未開拓の市場を目指すのは当然だからです。

2000/02/14 (月)  
【草加せんべい】

草加へおでかけ。
草加せんべいをお土産にいただいてしまった。
ありがとうございます。m(__)m

新越谷から東部伊勢崎線新田駅で降りるつもりが、準急に乗ってしまったので、あれま、新田駅を飛び越して草加駅までいってしまい、又普通に乗り換えて戻るというアクシデントはあったものの、なんとか無事帰還。
「はじめてのおつかい」のような心境なのだった。

北海道の高橋さんからメールをいただく

●トラックボール

店主戯言を拝見しましたが、耳寄りな情報があります。CF-S23が3月上旬に発売されます。CF-02と外見・寸法はほぼ一緒ながらも、実売25万円程度とは嬉しい限り。CF-02もそそられるものの実売40万円と値段が高くて手が出ませんでした。ご参考までにCF-S23とCF-02の違いと、関連URLを記します。

・CF-S23の良いところ
HDD 6.0GB(CF-02 4.3GB)
質量 1.58kg(CF-02 1.65kg)

・CF-02の良いところ
AR処理の屋外対応液晶 & タッチパネル
海外仕様の電源 AC100-240V(但しケーブルはAC100V用)

http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/pc/93337
http://www.panasonic.co.jp/pc/prod/note/s23/index.html
http://www.panasonic.co.jp/pc/pubm/listlets.html

高橋さん情報ありがとうございました。(^o^)丿
3月の札幌講演でお会いいたしましょう。

大ちゃんからメール

とにかく今仕事がしっちゃかめっちゃかで、24日当たりもそのしっちゃかめっちゃか具合が変わるとは思えませんが・・・
これから1週間頑張って見ます。どうなる事でしょう・・・
本場の”きりたんぽ”でも食って見たいですけど・・・(^^;

確かに遠いです。私の住んでいるところは宮古と言う太平洋に面したところです。
秋田は、日本海ですね。。。同じ東北秋田と行っても、
本州横断しなければならないんですね。。。。(^^;

あはは。。。本州横断ですね。
いっそのこと札幌においでになりません?

2000/02/13 (日)  
【トラックボール】

皆さんは三連休は取れましたか?
私は、企画書の作成やら、提案書の作成やら、BOHOモバイル環境の構築やらで慌しく過ごしてしまいました。

BOHOモバイル講座は、とりあえず、DataSlimだけを掲載しましたが、うちには秘密兵器のWorkPadc3イケショップオリジナル8Mbモデルなんていうのもありますから、その筋の話しがお好きな方は楽しみに待っていてください。当然に、I・O DATA SnapConnect経由でのα64 PIAFS2.1通信に挑戦なんてのもやっています。(^^ゞ

しかしだ、最近Let's noteの業務用モデルにトラックボールモデルが残っているのを発見。
しかもタッチパネル機能まで搭載している。
早速カタログを送ってもらった。

これは、CF-02モデルなので、スペックは今のパソコンの中では見劣りする。でも、なんといっても標準バッテリーで4時間稼動。全てのポートが標準でついている。これは、私のような仕事の人間にとっては必需品なのだ。
特に外部ディスプレイとシリアル(RC-232C)コネクタが標準で使えないパソコンは、モバイルPCとしては認める気にもなれない。
故に、私の今の愛用機はThinkPad240なのだ。

この業務用モデルは一般向けに売ってくれないだろうかなぁと考えたりしている。
問い合わせてみよう。
私のトラックボールモデルは、昨年暮れに壊れてしまい、修理代が高そうなのでそのままになっている。
液晶全とっかえだものねぇ。。。。。新しいの買ったほうがいいに決まっている。
でも、諦めきれないのだな、これが。
BOHOはつらいなぁ。(T_T)

2000/02/12 (土)  
【DataSlim】

ついに、私も、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、CITIZEN DataSlimのオーナーになってしまった。
大枚12.8KはBOHOにとっては痛いのである。(T_T)

ついでに、『The World of DataSlim 古川敏郎他、毎日コミュニケーションズ 1999.2』も1.8Kで購入したので、BOHOはますますBOHO化していくのでした。(T_T)

しかしだ、ズバリ言おう。
DataSlimは、見た目よりも使って見ないとその良さはわからない。
私は、OutLook2000をPIMとして普段活用しているのだが、DataSlimとOutLookの相性は申し分ない。

ということで、この顛末は、BOHOモバイル講座にて逐次書いていくつもりである。
よろしくのよろしくなのだ。

2000/02/11 (金)  
【モバイル・マネジメント宣言】

BOHOモバイル構築講座を始めてみた。
まずは、モバイル・マネジメント宣言を書いてみたのですが、今後は、旅人でもある僕の、モバイル実践について書いていこうと考えていますので、ご贔屓にお願いいたします。

ここ(↑)でも引用いたしましたが、URL http://mcc.jma.or.jp/mcc_web/mcc_item/pda/mccwhat.htm は、これはimode対応のホームページなのですね。
最近は、imode対応のホームページが沢山できてきていて、電車の中吊りを見ていたら、週間ヤングジャンプも、imodeで配信と書かれていました。
ホンとに偉い時代であります。

その昔、と言っても3年ぐらい前かな、京セラからDataScopeがでてきたときに、ピッチやケータイがこうなることは予想していましたが、そのスピードは、私の予想を遥かに越えるものでした。まさにdog yearであります。

2000/02/10 (木)  
【技術的課題】

建設通信新聞2000・02・10より『98年度建設CALS/EC実証フィールド実験 画像データの遅さ課題』

『建設CALS/EC導入による作業の時問短縮に一定の効果がみられたが、指摘された謀題については、九九年度以降のアクションプログラム第ニフェーズでさらに改善する考えだ。
現場業務での課題を把握するフィールド実験は、九八年度は百七十六工事事務所で実施している。実験項目は、電子メールによる文書の交換、報告書・図面の電子納品、CADによる図面作成、デジタルカメラの利用など。
実験で生じた課題と発生件数をまとめたところ、画像データは「CPUが遅い」が二十九件で最も多く、次いで電子メール関連で「添付ファイルが化ける」が二十八件と技術的な課題が上位を占めた。』

・CPUが遅い。
いったいどういうマシン使っておられるのか?
その辺の分析をしないと意味が無い。
なぜなら、これは答えが既に出ているからだ。
新しいマシンに買い替えをしてしまえば、それでこの問題は解決してしまうのである。
つまり、これはお金の問題であって、技術的な課題ではない。

・添付ファイルが化ける。
これは、困ったなぁー。
要はルールを知らないのだろうなと思う。
情報リテラシの欠如みたいなところだろうか。。。。と言う私も、時々これには悩まされているが、いちいちこうゆう手順で、ファイル名には2バイト文字使わないでね、とか個別に指導するするしか手段がなかったりする。

『電子メールは利用者が多く、課題が指摘されやすいこともあリ、「認証のための紙出力が不要」(二十五件)、「利用できない人への対処」(二十三件)といった、運用上や普及・教育といった課題についての指摘も多い。』

そのとおりだなぁ。問題の多くは人間(リテラシイ)にあるのは明らかだろう。
それは、ITはまだまだ未成熟な物かもしれないが、多くは情報リテラシィの向上によって解決できることだと私は主張しつづけているし、未成熟なITを理解して利用することが、運用上のセキュリティや効率化にとって最も効果的であることが、もっと理解され啓蒙されなくてはならないと思うのだ。

コンピューターは、電源を入れただけでは何もしない。
TVや冷蔵庫とは違うということだ。基本的には人が居て、初めてその存在に価値が与えられる。
その要因は、マシンの良し悪しでも無いことも確かだ。
だから、多くは人間側の問題として存在しているに過ぎない。

『CADデータ交換では「ソフトの互換性がない」(二十件)、「発注者側のソフトが未整備」(同)が多く、報告書の電子化では「ファイル名から文書内容が判断できない」(十八件)が多数を占めている。』

『設計・積算や工事・施工について、発注者と受注者に時間短縮効果を調べたところ、一定の成果はあるものの、技術や運用面での課題も多く、本格的な効果が期待でさるには、さらなる検討が必要だ。』

CADデータについては、SCADECの成果に期待しよう。
発注者側のソフトが未整備っていうのは、ブラックユーモアか?
あれだけ、公共事業に投資しているのだから、その数千分の一でも、発注者側はIT投資をしていただきたいものだ。整備しなくてはならない側が整備しないのだから、受注者側は独自路線で行くしかないではないか。
何度も言っているが、受注者側は、発注者と一緒に心中する訳にはいかないのだと思う。
公共事業は今までは、発注者の主導で展開されてきたが、ことIT部分に関しては、発注者は受注者からいろいろ教わることになるかもしれない。

ちなみに(↑)の新聞引用部分は、OCRソフトを使っているので、変な変換があるかもしれません。
でも、結構変換効率は良い思いますが如何でしょうか?

最近は、スキャナがホンとに安くなっています。
僕は、キャノンのCanoSacn FB636uを使っていますが、一昔前とは比べ物にならないぐらい良くなっていますね。
技術は、市場の要求の方へ勝手に進んで行ってしまうのです。



【朝だー】

昨日は新宿にてごちゃごちゃ考える。
その後、一杯ご馳走になって帰って来るが、最近酒に弱くなったのかそのまま眠ってしまう。

そのせいか、午前4時ごろに目覚めてしまったのでメールチェック。
岐阜から、岐阜県CALSについて知事記者会見内容のメールをいただく。
URL http://www.pref.gifu.jp/s11650/calsec/index.htm

これについてメールマガジンを早朝に発行。
それは、私の自治体CALSに対する想いでもある。
メールマガジンにも書いたが、これについては、特別講座『建設CALS/EC推進のために(総論)』を参照してください。

2000/02/09 (水)  
【Mobile】

久しぶりに『日経モバイル』を購入。
なにを考えているのかというと、CASSIOPEIA(A-60)の代替機を探している訳で、WorkPadとかね、いいなぁと思うのは沢山あるのだけれども、絶対これはいけるなというのはちょっと無いので困っていたりします。

そんな中で、SONYのInfoCarryというのがありまして、これは結構そそります。
どういうものかというと携帯用PIMブラウザでして、PC(本来はVAIOだけらしいが、USB接続なので他社製品でも問題は無いはず)で管理している、例えばOutLookとかの情報を手軽に見るためのものです。

この手のものとしては、DataSlimというのがCITIZENからでていますが、InfoCarryはこれよりは大きくて、実際に使ってみたらInfoCarryの方が使いやすいだろうなとも思うのでした。まあ、その分重いし少しばかり高いようです。

つまり、これらのPIMブラウザには、大きさと視認性と操作性の間にトレードオフの関係があるのがわかります。それは価格が1万円〜2万円に間に固定されるからなのですが、最も、少しばかり視認性が高いからと言って、5万も6万も出して購入するものでないことも確かです。

多分、どちらかは手に入れるのは時間の問題なのです。ちょっとしたスケジュールの確認や、相手先の電話番号の確認に、いちいちCASSIOPEIAを開くのも面倒ですし、ましてやThinkPad240開いてたらえらいことですから。
でも、これはあくまでも補助的な存在です。

つまり、これらは、所謂ブラウザな訳で、電子メールの送受信ができません。情報端末としては、どうしても電子メールぐらいは送受信したいわけで、その上でPC上のPIMと同期を取りたいわけです。問題は常にそこにあるわけで、通信ができるものとなると(普段使っているメールアドレスでですねという絶対条件がつきます)これは、WorkPadかCEマシンかザウルスかというところに落ち着くのだろうと思うのです。

その上、最低限の文字入力デバイス(キーボードですな)が欲しい。
さらには、普段使っているOutlLookとの同期が簡単。
お日様の下でも良く見える液晶。
そしてなるべく軽い。
そしてとどめは、安いにこしたことはない。

で、こららを考えると結局CASSIOPEIAのA-60のままでいいじゃないかということになってしまうのですね。
こんなことをここ数ヶ月繰り返している私っていったい何?と思っております。^^;

2000/02/08 (火)  
【まぐまぐぼろぼろ】

メールマガジンの配信に使用している「まぐまぐ」のサーバーがぼろぼろ。
配信エラーがバンバン返ってくる。
一部届いているところもあるようだし、システム的に変なのだろうなと思う。
まあ、内容は(↓)にも書いたオープンセミナーの案内なので、このHPを見ていただければすむような話なのですがねぇ。

そういえば、24日の秋田でのセミナーに小山田組の大ちゃんがこれるかもしれないと連絡があった。
でも秋田って、大ちゃんのところからは相当遠いのだろうと思うのです。
どうせなら、23日中に秋田へおいでいただければ、秋田のうまいもので、一杯やると言うのはいかがでしょうか?>大ちゃん。



【オープンセミナーのご案内】

2月、3月に予定されている、オープンセミナーの案内をつくりました。
横浜、秋田、札幌と予定されています。
お近くの方は是非おいでください。m(__)m



【Y評点改正のきしみ】

改訂経審の評価システムについては、どうも納得のいかないところが多いのだが、建通新聞2000・2・8二面に関連記事があったのでそれを紹介。

『Y評点の改正は、従来の指標である程度高い点数だった企業が相次ぎ破たん、経営実態を反映していないとの批判を受けたために、より資本市場が指標とする内容に変更した経緯がある。』

『これによって、どれだけ小さな固定資産で大きな付加価値がつけられるか、大きな自己資本に対してどれだけ小さな固定資産を保つことができるかが、財務の健全性の指標となった。』

これだと、ペーパーカンパニー(不良不適格業者である)の方が点数が高くなる可能があるのは、新聞の指摘のとおりであり、ゼネコンの商社化を促進させる要因にしかならないと危惧する。全国展開するような大手ゼネコンならともかく、地元密着の地場ゼネコンに、この評価基準をむりやり適合させることの弊害は大きいのではないかと思う。

地域に密着した地場ゼネコンは、公共事業の一端をになうという役割以外の役割を、潜在的に期待されている。例えばそれは、災害等、緊急時への対応機能であり、地場の雇用の場としての機能である。

土砂崩れや河川の氾濫等、最初に現場へ向かうのは、地場ゼネコンであるのが常だ。
これら地場ゼネコンが、固定資産の縮減のために自ら保有していた建設機械を手放し、リースでそれを賄うことが果たしてよいことなのだろうかと考えている。
緊急災害時に手元に建設機械が無いのでは、話にならないではないかと思うのだ。

『良い借金と悪い借金が一緒くたになっているのではないか』
私もそう思う。現行経審はそれを見抜く術をもたない穴だらけのシステムに思える。

『地場ゼネコンにとっては建設機械の購入や不動産の取得など大きな先行投資がY評点の大幅な下落を招く。逆に資産を持たない企業が点数がアップする可能性もある。』と新聞も指摘する。

「経営と技術力に優れた企業」が建設CALS/EC時代に生き残る企業であることは、建設省自らも指摘しているところであるが、それでは、「経営と技術力に優れた企業」を、商社を評価するようなシステムで評価できるのか?
建設業における「経営と技術力に優れた企業」とはなんなのか?
へたすりゃ、経審の点数アップのために、自社の経営と技術力を放棄しかねないのではないかと感じている。

2000/02/07 (月)  
【横浜→新宿】

午後から、横浜のランドマークにて打ち合わせを行う。
行きの東海道線で、恒例崎陽軒のシュウマイ弁当を食べる。

横浜の打ち合わせが終わってから、その足で新宿まで移動。
センタービルへ。16時から勉強会。

こういう移動はこれはこれで結構しんどいのですね。
で、今は勉強会の最中なのだけれども、うん、書いているのだ。(笑)

今日は勉強会が終わったら、四谷で懇親会。
なので今日はここまで。
つまり、M=f( A・T・Q)なのですね。
M=文字数 A=酒量 T=時間 Q=質 です。

2000/02/06 (日)  
【困ったものだ】

イオカードを紛失。辻堂駅では2度目。
私は通常5千円のイオカードを使っているので、これがなくなるのは痛いのだ。
今回は、残額3千円ぐらいかな。前回も同じぐらい。。。。もったいない。

だいたいなんでなくしたかが解らないのである。
ポケットに入れたつもりが無いのだからどうしようもないのだ。困ったものだ。

左手の人差し指の先を紙でスッパリと切る。
痛いのはともかくとして、何が困るのかというと、私はThinkPadのポインティング・デバイスを左手の人差し指で操作する人なのだ。
つまり、右手を骨折してマウスが使えない状況を想定していただければ、それに極めて近い状況なのである。
困ったものだ。

私のメインマシンは、当店内最弱のスペックを持つ、ThinkPad240なのだが、これのビデオチップの性能がいまいち。
PowerPointのイメージ画像がうまく色が出ないのが多い。
MS-Projectのガントチャート表示がうまく出来きない。
困ったものだ。

2000/02/05 (土)  
【ローソン】

藤沢にて、久しぶりに風瀬女史にあう。
昨年の5月、飯田に一緒に行って以来だから、かれこれ7ヶ月ぶりか。
月日のたつのははやいものである。

以下は、家人の労作。

公約1 ボーイズビーアンビシャス!オニギリビーデリシャス!
公約2 愛と、勇気と、年中無休。
公約3 人はパンのみにて生きるにあらず。ごはんもあるよ。
公約4 おじいちゃん、おばあちゃん、眠れない夜は遊びに来てね。
公約5 人は、皆、ちょっとちがう。おでんに、ちくわや、がんもや、こんにゃくがあるように。
公約6 コンビニ反対派からもかわいい奴と思われたい。
公約7 なーんにも買わない人にもサンキュー・ベンリ・マッチを。
公約8 会社に飽きたら、学校に飽きたら、家庭に飽きたら、コンビニがあるさ。
公約9 人生観が変わるほどのお弁当を。
公約10 旅が買える。車も買える。家も買える。そんなコンビニへ。
公約11 ケイタイより、インターネットより、情報通になろう。
公約12 コミュニケーションをエクセレンスにしよう。なんちゃって。
公約13 ゴミにも未来を。
公約14 コンビニ嫌いの太田さんを、コンビニフリークに。
公約15 人生観が変わるほどのサンドイッチを。
公約16 免許書き換え、パスポート申請、お役所手続き、各種メンドクサイこと全部引き受けよう、いつかは。
公約17 ヒットチャートだよ、コンビニは。
公約18 コンビニがあれば何もいらない、そんなコンビニへ。
公約19 コンビニ嫌いの山田さんを、コンビニフリークへ。
公約20 毎日通っても飽きない場所に。
公約21 なーんにも買わない人にもシー・ユー・アゲインを。
公約22 人生観が変わるほどのおでんを。
公約23 遠距離ショッピングをなくそう。家でオーダー、コンビニでゲット。
公約24 景気回復は、まずあなたが回復しなければ。
公約25 疲れた人、厳しい人、フラれた人ウェルカム。たいしたコトできないけど。
公約26 「遠くのオフクロより、近くのコンビニ」を目指そう。
公約27 人生観がかわるほどのおにぎりを。
公約28 ゴミのリサイクル、低公害車、ソーラーシステム・・・、環境どんな問題。
公約29 コンビニクルーをもてる仕事に。
公約30 わたしの、わたしによる、わたしのための、「アレがほしい、コレもほしい。」
公約31 人生観が変わるほどの肉まんを。
公約32 「みんなになんとなく」より、「わたし、オレ、ボク、わし」にウケることを。
公約33 ちりもつもれば景気回復。
公約34 コンビニはなんでも屋じゃない、なんでもかんでも屋だ。
公約35 ひょんなことから景気回復。
公約36 なーんにも買わない人にもナイス・ミーチューを。
公約37 コンビニで働くすべての人に、夢とプライドを。
公約38 ソフトクリームよりアイスをこめて。
公約39 高齢者を老人扱いしない。子供をガキ扱いしない。
公約40 むつかしいハナシは学校で。楽しいハナシはコンビニで。
公約41 人生観が変わるほどのからあげクンを。
公約42 小さなことをコツコツと。大きなモノはガツガツと。
公約43 ア・ロッピー・ニューイヤー。
公約44 マチのわたしのホッとステーションへ。
公約45 人といちばんちがうコトを思いついた人がいちばんエライ。
公約46 買い物上手の奥さま、お手をどうぞ。
公約47 さて、今日は何を変えてやろうか、みたいな。
公約48 人生観が変わるほどのおでんを。
公約49 新発売「てまり寿司」をヒットさせよう。
公約50 コンビニだけじゃ、コンビニじゃない。
公約51 2000年でもあることだし、昔のパターンよ、さようなら。
公約52 がんばらんと、オブザピープル・バイザピープル・フォーザピープル。
公約53 チェンジ・ユア・セルフ!ユーユーユー。
公約54 まだ、だれもやったことのないことを。
公約55 さて、明日は何をかえてやろうか、みたいな。
公約56 ライバルはその町一番のおそうざい屋さんです。
公約57 トイレの際は、ご遠慮なく、お寄りください。
公約58 犬の散歩の際は、ご遠慮なく、お寄りください。
公約59 人生観が変わるほどのおそうざいを。

注目は、公約16かな。
コンビが向かおうとする変化は注目しておいてくださいね。電子政府の実現には、コンビには新しい機能を身につけてくるのが解るかと思います。
公約22と48条が同じなのは、よっぽどおでんが好きなのね。

2000/02/04 (金)  
【秋田の皆様へ】

2000年2月24日 秋田市文化会館にて、桃知のセミナーがあります。
これは、秋田ゼロックス様主催の「建設業情報化フェアー」の一環として企画されたものです。
私は、自慢じゃないですが東北地方でセミナーをするのは初めてであります。
是非おいでください。

日時:2月24日午後1時30分より3時30分まで
場所:秋田市文化会館 4F会議室
問合せは、秋田ゼロックス(株) 原田様迄お願いします。
電話は 018-823-4645
電子メールはharata@akita-xerox.co.jp



【くさい人間】

関与先の社長様とのメールのやりとりから、『くさい人間』というキーワードをいただいた。
これをどう解釈するかだ。

まあ、本当にくさい方もいるが。。。にんにく臭いとか、オーデコロンがぷんぷんとか。。。
私もかなり酒臭いのは明らかである。☆\(--;)
しかし、ここでいう『くさい人間』とは、そういうことではないのも明らかである。

じゃ、なにがくさいのか。
ヒントはDigital Communicationと実社会でのギャップにあるような気がする。

メールやWebでの発言を読む限りでは、かなりにおいのある発言をされる方でも、実際にお会いしたりすると拍子抜けするような方にお目にかかることも珍しくは無い。

また、その逆もある。
現実の社会ではかなりのやり手と言われる方でも、Digital Communicationとなると、その存在さえも確認できないこともある。

この両方で存在を主張される方々は、現時点では稀な存在ではないだろうか?
この両方で存在を主張する。これが『くさい人間』理解への一端かもしれないと思う。

企業内にイントラネットが張り巡らされ、Digital Communicationが導入されると、とたんに馬脚を表す管理職というのは以外に多い。それは、Digitalの本性として曖昧さを排除しようとする力が働くためだ。

要は、それに自らが気がつくか否かなのだが、実はこれがなかなか難しい。
自己否定にさえなりかねない。これが可能な文化に育たないと『くさい人間』にはなれないのかもしれない。



【MLでの話から】

僕は、MicrosoftのInternet Explorer5のユーザーであるけれど、http://www.microsoft.com/japan/security/に報告されている「Microsoft VM」のセキュリティホールは怖いなと思う。
なので、取り急ぎJAVAの許可を無効にしました。

CALS-MLに以下の投稿をしたら、朝日設計の小林社長がHPでフォローをしてくれた
ありがとさんです。m(__)m

『サイボウズとかWebで動くイントラネットって、パソコンを業務で使おうとするときの最初の入り口のように使ってもらっています。

つまり、まず導入してしまいます。そうすると、最初にばーっと動き始めて、そのうち飽きてきて動かないじゃないですか。大体のところは。
しーんとしちゃってる。

要は、そこからが情報化の醍醐味みたいなもので、何で動かないのか考えてみる。
もしかしたら動かす必要がないのかなとも疑ってみる。
動かす必要があるのだったら、これは動かない原因を見つけて、それを解消しようとする活動を組織ぐるみで行う。

そういう、情報化の取組みを、比較的小規模な会社ではじめるにはうってつけの道具だとは思うのです。
結構、組織的、業務的な問題が明確になったりします。

足りない機能は、お金だしゃつくれますしね。
確かに、何を導入しても動かないところは動かないのですわね。』

2000/02/03 (木)  
【ナチュラルヘアーズ】

例によって、今は正確には2000年2月2日午後9時49分である。
つまり、2月3日にはなってはいないのだが、700系「のぞみ」は仕事をするには本当に快適な新幹線であるが、特に至急やっつけてしまうような仕事もないので、こうして「店主戯言」を書きまくっているのである。

さらに愛用のThinkPad240も快調なのである。
東京〜新大阪間を、大容量バッテリーは悠々とこなしてくれる。

デジケン原稿は、校正終了。
《業務連絡》
おーい、高橋副編集長。あれでいいよー。
でも、原価管理の方の原稿なんだけれども、一番上のひさしに書いてある『桃知商店』が『桃智商店』になっているよー。
でもあれは「だみー」ですよねぇ?

晩飯は、今日はヤマトの柿の葉ずしとした。
鮭と鯖なんだけれど、各5個計10個入りで1300円。

実は、福井コンピュータの記念式典でも、直会があって、おいしいものは沢山あったのだけれども、皆さんとお話ししていたり、福井の社員の方々の漫才「アリババ&サイババ」(ナチュラルヘアーズ)を見て笑っていたら、新幹線の時間がきちゃって、食い損ねた。。。

しかし、あのナチュラルヘアーズの漫才はブラックユーモア的に面白かった。
『福井コンピュータの経営理念しっとるか』
『全員経営 わたしも全員経営していますぅ。』
『なにしとんねん』
『経費の節減ですわ。。。。
 営業車の燃料費の削減を図ろうと思いまして、なるべく動かないようにしてます。』
『動かんでなにしとんねん?』
『ながーい、まばたきですわ』
いとし、こいしみたいな漫才だったな。

しかし、なによりも、小林社長が、漫才をしていた二人の社員の名札を覗き込んでいたのが印象的でした。



【標準部】

建設通信新聞2000・2・2第 1面より。
『日本建設情報総合センター(JACIC)は、建設CALS/EC(公共事業支援統合情報システム)の導入に向け、産学官で構成する懇談会(座長・中村英夫武蔵工大教授)を設置し、三日に初会合を開く。官民で共有できる標準データ形式を確立するのがねらいで、4月末をめどに標準化活動ビジョンをまとめる。』

『・・・・官民で互換性のある標準化データ形式がなく、普及のネックになっている。民間では企業内でデータ形式を統一する動きもある。』

これは、建設省の記者発表資料なのだろうか。
だとしたら、かなりお間抜けなこと言ってるとしか思えない。
建通新聞の記者が解釈して書いたものならまあ、仕方ないかとも思う。

言わせていただければ、情報化というのは標準化の活動に他ならないわけで、『民間では企業内でデータ形式を統一する動きもある。』などという表現自体がおかしい。

これは、正確には、『民間では建設CALS/ECに先駆けて企業内でデータ形式を統一するのが正しい』というのが正しい(笑)。

建設CALS/ECのデータ標準化が出来上がるのを待っていたら、自社の情報化は進むわけが無いし、建設産業は、他産業に比べ100年以上の情報化格差を持つ羽目になってしまう。公共工事とともに心中しようという会社以外は、そんな流暢なことはしていられないはずなのである。
つまり「標準部」としてのJACICのいうような、建設CALS/EC対応のための情報化などというのは、本末転倒でしかない時代である。

僕の関与先様も、実は民間比率の大きいところのほうが多い。
つまり、もう既に、勝ち残り体制にギヤチェンジされている皆様は、視点が違うのだ。

建設省、JACIC主導の建設CALS/ECに、もはや建設業情報化のトリガー役を期待するのはやめよう。
これは、JACIC自らがいうように「標準部」なのだ。
そういう扱いで考えよう。

つまり経営戦略としての(勝ち残るための)情報化は、もう既にここにはないということだ。
自社の勝ち残りのための情報化を建設CALS/ECに求めるのはやめたほうがよさそうだ。

CALSの本流=情報化をもう一度再確認しなくてはならない時がきているように思う。
既にCALSはCALSとは呼ばれていないものに進化していることに気がつかなくてはならない。

2000・2・2 20:52 in nozomi28



【校正】

デジケン原稿を、帰りの新幹線で校正する。
講演が終わってから、メールを受信し、東京につくまでにはそれが終わっている。

デジタル革命を追い風にできるか否かというのは、自分のビジネススタイルを如何に時代向けて変革できるかということなんだけど、でも、みんなイマジネーションが欠乏している。

それはなぜかって?
それはみんな自意識過剰なんだよ。みんな自分は特別だと思い込みたいんだ。
そして、自分自身は変化の必要はないんだって、いつも自分自身に言い聞かせている。

そんな脳味噌から、なにか新しいものが生まれてくるのだとしたら、建設CALS/ECなんてとっくの昔に実現されているじゃないか?

2000/02/02 (水)  
【福井コンピュータ小林社長あいさつメモ】

大阪行きの「のぞみ11号」で本文を書いている。
「のぞみ11号」も700系であった。今日は帰りも700系なので、700系三昧の日となった。
なんか得した感じで嬉しい。

講演の予行演習を一通り行い、プレゼンピッチの非表示画面を調整。
かなりの画面を非常時してみた。
これで50分に収まるとは思えないが、まあ、頑張ってみよう。

で、今、講演を終えて一服しながらこれを書いている。
いやはや、全速力、疾走のような話をしてしまった。
いやいや。(^^ゞ

以下、僕の講演の後の、福井コンピュータ小林社長の挨拶メモ

福井コンピューター10周年目の目標はこうだった。
 ・本社ビルの建設(借金コンクリート造(本人がそういっていたのだ。。。。笑))
 ・全国に10箇所の営業拠点
 ・日本一と言われる商品の開発
  →週刊現代のグラビアにアーキトレンドを日本一のCADとして紹介してもらった。

10年間に培われてきたもの→経営理念
この経営理念の延長上に20周年がある。

経営理念→良い会社とはなにか?
 ・良い商品
  →良く売れる商品→お客様から歓迎される商品→お客さんこそが商品の良し悪しを決定できる。
  →福井コンピュータの中で一番お客さんに近い位置にいる人は?→営業である。
  →福井コンピュータの商品を開発するのは、営業である。

 ・販売力
  →売って代金をいただいたらそれで良いのか?
  →買った商品を使っていただいているか?それを確認しなくてはならない。
  →販売店さんと同じ視点。
  →全国的な決めこまやかなサポート。

 ・社員が生き生きとしている。
  →全社員による経営への参加。

以上における視点の整理
  →お客様の立場
  →販売店さんの立場
  →社員の立場
 自分の立場に固執していては、視野は広がらないということ。

なるほどね。勉強になるのである。


【大阪へ】

本日は、福井コンピューターさんの二〇周年記念式典での基調講演のご依頼で大阪へ。
10:56東京発の「のぞみ11号」。
久しぶりの大阪なのだが、明日以降の予定が詰まっていて、とんぼ返りをしなくてはならない。
帰りは、先日高山帰りで乗った「のぞみ28号」を利用予定。

基調講演のご依頼は50分。
演題は、こちらから勝手に「Being Digital」にしていただいた。
基調講演といっても、私の場合当然にプレゼンピッチを利用する。用意したのPPTは46枚。

1枚1分で話すと50分に収まる計算なのだが、これはどう考えても無理。
1枚2分だと1時間30分。3分だと2時間30分程度の講演になる。

実はこの50分と言う時間は、話す側にとってはとても難しい時間で、私の鬼門の一つとして存在している。
ましてや今日の講演は、普段慣れている建設業者さんとは基本的に違う方々、つまり、販社の方々が対称なので、構成はまだ決定していない。
行きの「のぞみ」では、リハーサルをしながら移動ということになりそうである。

2000/02/01 (火)  
【酒量と文字数とその内容】

この店主戯言の日々の文字数を決定付けている最大の因数は、実は私の酒量です。
お酒を沢山いただいてしまうと、その後はもういけませんし、御前様になることもしばしばで時間もありません。
当然に文字数は減りますし、内容もお粗末極まりありません。

一方お酒を控えめにしていると、どんなに忙しくても、長距離の移動があろうとも、本日のようにある程度の量の書き込みが可能だったりするのです。

つまり、ここには、酒量、時間、文字数、質の間ではトレードオフの関係が成立していることがわかります。
それは、1日が1日だから。24時間しかないからという期限の条件が与えられているからです。

ですから、ここには M=f( A・T・Q) という公式が存在します。
M=文字数 A=酒量 T=時間 Q=質 です。

で、何がいいたいのかといいますと、ここにごちゃごちゃ書き込んでいる日は、桃知は酒飲んでないなと理解していただければよいわけです。

一方、現場の管理も同じような公式が存在します。
C=f(P・T・S)
C=コスト P=パフォーマンス T=時間 S=規模 です。
つまり、コストはP・T・Sで決定されます。そしてそれらはトレードオフの関係にあります。
これがProjectManagementの視点です。



【ももち初めて700系のぞみに乗る】

本文は、高山からの帰り、名古屋で乗り継いだ「のぞみ」の中で書いている。
日付はまだ1月31日のままなのだが、自宅に戻って、本文をアップする頃には、既に日付は当に変わっているだろうと勝手に解釈して2月1日分として書いている次第である。

旅人桃知が、なかなか乗れなかった700系の「のぞみ」に今日始めて搭乗しているのでその感想を少し。
700系は、あのカモノハシのような愛嬌のあるやつであるが、それでも、500系に比べると、車体のインパクトは弱い。500系は今でもホームに入ってくるのを見るととんでもない新幹線だなと思うし、掛川駅で見ることのできる、全速力の三分の二ぐらい?で通過する500系は凄みさえ感じる。

しかーし、乗ってみると、500系とは比べ物にならないほど700系は洗練されている。
まず、天井が高く、カーゴ自体がスクエアな形に戻ったので、開放感が圧倒的である。
さらに座席間が広いので、その感はますます大きい。
それに500系特有の金属音のような変な音が聞こえないのは、長旅にはなによりなのだ。

これが、名古屋〜東京間を、1時間36分程度で走ってしまうのだから、助かるなー。
ちなみに、高山から名古屋まで乗ってきた特急飛騨は約2時間ほど所要時間を要した。
いい車両と短い移動時間というのは長旅におけるストレスというのかな、そういう心理的な圧迫感を開放させてくれるだけでもありがたいのである。



【再び草書?】

『Knowledge can be communicated, but not wisdom.One can find it, live it, be fortified by it, do wonders through it, but one cannot communicate and teach it.』 Herman Hesse

『知識(Knowledge)は伝達できるが、知恵(wisdom)は伝達できない。』とヘルマン・ヘッセは言う。
これは形式知と暗黙知の話である。
そしてITは、知識(Knowledge)の存在を前提としいる。

故に暗黙知を前提とした業務(暗黙知としてしかノウハウの伝達・伝承が不可能な業務)にITは馴染まない。
なぜなら、明確に表現可能であり、伝達可能である知識しか「Knowledge」としてデジタルは保持できないからである。

そこで命題はこうである。
建設業における現場の運営(マネジメント)は、知識の体系として(つまり「Knowledge」として)存在できるものであるのか?
逆説的にはこう考えればよい。
現場のマネジメントにおいて知識体系として存在し得ないものは何か?

こんな話面白い。。。。。。わけないでしょうねぇ?

momo
桃知商店謹製
(c) Copyright TOSIO MOMOTI 1998.2000.All rights reserved.

桃知利男についてインデックス | 2000年1月へ| 2000年3月へ著作権店主へメール