三次では「わに」を食べる。(広島県三次市)

わにの刺身

わにの刺身

三次では「わに」を食べるのである。ただこの「わに」は鰐ではなくて、「わにざめ」つまり鮫のことだ。『わに』のページ

旬には少々はやいらしいのだが(秋から冬がいちばんうまいらしい)、昨晩は無理を云って食べさせていただいた。

基本は刺身で食べる。ちょっとくせはあるけれども、生姜醤油でいただくと、癖もなく、驚くほど美味しい。

わにの棒葉みそ焼き

棒葉みそ焼き

棒葉みそ焼きもいただいた。これもうまい。「わに」は三次におけるパトリ性であって、つまり浅草に住むあたしからみれば非日常なたべものでしかない。

けれど、三次の方々にとっては日常でしかないわけである。つまり、こういう「あなたの日常はあたしの非日常」的なたべものがあるところは、幸せなのだ。

それは他ならぬ「ここ」(つまり三次)があるということであり、パトリはたべものに宿るということだ。